ドイツ   2-1     アルジェリア
 
主審  B
試合内容 B
MOM GK マヌエル・ノイアー(80)(ドイツ)

GK   ノイアー(80)            エムボリ(80)
CB   メルテザッカー(50)       モステファ(60)
     ボアテンク(55)         ベルカレム(75)
SB   ムスタフィ(55)       CB ハリシェ(65)
     ヘーベデス(55)      SB  グラム(60) 
DH   ラーム(60)             マンディ(50)
CH   シュバインシュタイガー(70) DH ラセン(50)
     クロース(65)          CH タイデル(50)
OH   ゲッツェ(55)        OH フェグリ(60)
     エジル(70)            スダニ(55)
CF   トマス・ミュラー(70)   CF スリマニ(65)

監督   レーブ A+      ハリルホジッチ  A


【ド】

ゲッツェ(55)→シュールレ(80)
ムスタフィ(55)→ケディラ(55)
シュバインシュタイガー(70)→クラマー(55)

【ア】
タイデル(50)→ブライミ(50)
ハリシェ(65)→ブゲラ(55)
スダニ(55)→ジャブ(60)

前半立ち上がり、意外にもアルジェリアの攻勢から試合は始まった。
前半の終わりに近づくとドイツも慣れてきたのか、徐々にドイツがボールを支配し始める。
後半になるとドイツがチャンスの山を築くも、アルジェリア必死の守備に阻まれゴールが奪えない。
逆に鋭いカウンターからアルジェリアがドイツゴールを襲うシーンも見られた。

延長に入り、とうとうドイツにゴールが生まれる。
そして試合終了間際の延長後半14分にも見事な連携からゴール。
これで終わったかと思われたが、アルジェリアが最後に見せ場を作る。
勝利にこそ繋がらなかったものの、今大会のアルジェリア代表の健闘を形に表したかのような、ロスタイムでの1ゴール。
辛くも逃げ切ったドイツがベスト8へ。惜しくも敗れたアルジェリアもまた、観る者に強烈なインパクトを残した。



【ドイツ】

シュールレの投入が試合を変えた。
得点だけでなく、キレのあるサイド突破でドイツ攻勢に大きく寄与したシュールレ、采配を見事に当てたレーブには高評価が与えられる。
大苦戦をしたものの、この日のドイツの中盤はクオリティが高く、ラーム、シュバインシュタイガー、クロースの3人はいずれも的確なパスの散らしで攻撃をオーガナイズ。
3人が3人とも100本前後のパスを通すという異例の高数値である(パス成功率も90%前後)。
攻撃の最終局面ではエジルのキラーパスが光り、それに飛び出すミュラーの動きも良かった。

一方、守備陣は相手にスペースを与えすぎており、あわやというシーンも再三見られたが、
守備範囲の異様に広いGKノイアーに救われた格好だ。

【アルジェリア】 

鋭いカウンターもさることながら、やはり守備陣の奮闘に言及しないわけにはいかないだろう。
GKのエムボリはドイツの攻撃をことごとくシャットアウト。
その前にかまえるハリシェとベルカレム……特に後者の奮闘ぶりは際立っていた。

 
【アルジェリア代表まとめ 1勝1分2敗 7得点 7失点 攻撃 B- 守備 B+ スペクタクル B】

注目選手 GK ライス・エムボリ 平均採点 68.3/3試合(ベルギー戦を除く)
       CF イスラス・スリマニ 68.3/3試合
       CB イェサイド・ベルカレム 62.5/2試合 


ひょっとすると、アフリカで一番強かったのではあるまいか。
そんな感慨を抱かせる、北アフリカの雄のまさかの躍進だった。
身体能力は高いものの、個人個人がバラバラだったナイジェリアやコートジボアールらとは違い、
非常に組織だったパスサッカーを見せたアルジェリア。
テクニックとフィジカルを併せ持つ偉大なストライカー、スリマニを前線に擁し、
守ってはGKエムボリ、CBハリシェ、ベルカレムらが堅牢を誇る。

アフリカ特有の個人間の争いや、サッカー協会との紛争も聞こえてこず、ラフプレイもなし。
ハリルホジッチ監督は実にすばらしいチームを作り上げた。