(欠場者)  (ド) SB スコドラン・ムスタフィ(負傷)

フランス      0-1           ドイツ

主審  C-
試合内容 C+
MOM CBマッツ・フンメルス(80)(ドイツ)

GK ウーゴ・ロリス(55)       マヌエル・ノイアー(75) 
CB ママドゥ・サコー(50)      マッツ・フンメルス(80)
   ラファエル・ヴァラン(60)    イェロメ・ボアテンク(60)
SB パトリス・エブラ(55)      ベネディクト・ヘーベデス(60)
   マテュー・ドビュッシー(45)  フィリップ・ラーム(60)
CH ヨアン・キャバイェ(45)    トニ・クロース(65)
   ブレーズ・マトゥイディ(55)  サミ・ケディラ(55)
   ポール・ポグバ(55)      シュバインシュタイガー(60)
SH マテュー・ヴァルブエナ(55)  トマス・ミュラー(60)
   アントワン・グリーズマン(40) メスト・エジル(50)
CF カリム・ベンゼマ(70)      ミロスラフ・クローゼ(50)

監督 デシャン C      レーブ B

【フ】
ママドゥ・サコー(50)→ローラン・コシールニー(50)
ヨアン・キャバイェ(45)→ロイック・レミー(?)
マテュー・ヴァルブエナ(55)→オリビエ・ジルー(55)

【ド】
ミロスラフ・クローゼ(50)→アンドレ・シュールレ(50)
メスト・エジル(50)→マリオ・ゲッツェ(?)
トニ・クロース(65)→クリストフ・クラマー(?)

【フランス】

両チームともに言えることだが、非常にコンディションが悪かった。
その中でも、ポゼッションスタイルのドイツよりも、本来フィジカル能力を重視したフランスの方に
より影響が大きかったと言える。
テクニックで上回られたうえ、走行距離でもドイツより下なのだから、これでは勝てない。

デシャン監督の采配も遅い。ジルーの投入はもっと早くて良かったはずだ。
そんな中今大会好調のベンゼマだけは、「らしさ」を見せたが……彼一人の奮戦ではチームを救えなかった。


【ドイツ】

こちらもコンディションが悪かったが、中盤のポゼッションの質の高さもまた見せてくれた。
強敵と思われていたフランス相手にもこれだけの差を見せられる、
真に強いチームと言えるだろう。 
ポゼッションの核となれていたクロース、シュバインシュタイガー両選手はさすがだ。
守ってはGKノイアーは安定感抜群。
MOMは1ゴールを決めたうえ、身体を張った守備でベンゼマを自由にさせなかったフンメルスを選出した。 


【フランス代表まとめ 3勝Ⅰ分1敗 10得点 3失点 攻撃 A- 守備 A- スペクタクル A-】

注目選手 CF カリム・ベンゼマ 平均採点 78.3/3試合(ホンジュラス戦・スイス戦・ドイツ戦)
       DH ブレーズ・マトゥイディ 70/3試合
       SH マテュー・ヴァルブエナ65/3試合

ドイツ戦までの戦いぶりは非常にポジティブだった。それは得点数失点数にも十分現れているだろう。
フランスの生命線は、3人のMF。
キャバイェ・ポグバ(シソッコ)・マトゥイディの3人の走力・ダイナミズムが接着剤のように守備と攻撃を繋ぎ合わせ、ここから前線の3枚、テクニックのヴァルブエナ、ベンゼマ、グリーズマン(ジルー)が巧みに連携しつつ
フィニッシュの局面を作るのがフランスの形だ。
猛威を振るったのがスイス戦の戦いぶりを見て、今回のフランスは強いなと感じたものだ。

ところが、どうしたことだろう。ドイツ戦では彼らの良さが完全に影を潜めていた。
走力が最大の武器だったフランスが、全く走れない。
ドイツに中盤を支配され、ほとんど良いところなく敗れてしまった。
やはり、ブラジルの気候は欧州勢には厳しかったのだろうか。

そんな中、ベンゼマだけは意地を見せた。
彼は大会を通して輝き続け、今までよりもワンランク上の選手になった。そんな気がする。