(欠場者) (ア) SB マルコス・ロホ(出場停止) CF セルヒオ・アグエロ(負傷により大会絶望)


ベルギー      0-1              アルゼンチン

主審  B+
試合内容 B-
MOM CF ゴンサロ・イグアイン(70)(アルゼンチン)

GK ティボー・クルトワ(60)          セルヒオ・ロメロ(65)
CB ヴァン・ブイテン(50)           エセキエル・ガライ(65)
   ヴァンサン・コンパニ(70)        マルティン・デミチェリス(60)
SB トビー・アルデルワイレルド(50)     パブロ・サバレタ(60)
   ヤン・ヴェルトンゲン(60)        ホセ・マリア・バサンタ(60)
DH アクセル・ヴィツェル(55)        ハビエル・マスチェラーノ(60)
CH マリアン・フェライニ(60)        ルーカス・ビグリア(60)
SH ケビン・ミララス(45)    CH  アンヘル・ディマリア(50)
   エデン・アザール(40)      WG  エセキエル・ラベッシ(55)
OH ケビン・デブルイネ(55)         リオネル・メッシ(70)
CF ディボック・オリジ(40)         ゴンサロ・イグアイン(70)

監督 ヴィルモッツ C             サベージャ B

【ベ】
ケビン・ミララス(40)→ドリーズ・メルテンス(40)
ディボック・オリジ(40)→ロメル・ルカク(40)
エデン・アザール(40)→ナセル・シャドリ(40)

【ア】
エセキエル・ラベッシ(55)→ロドリゴ・パラシオ(50)
アンヘル・ディマリア(50)→エンソ・ぺレス(50)
ゴンサロ・イグアイン(70)→フェルナンド・ガゴ(?)

【ベルギー】

最後まで攻め手が作れないという、攻撃力の低さを露呈した試合だった。
アメリカ戦で輝いたオリジ、ルカクはすっかり並の選手へと戻ってしまい、
エースのアザールも不発。
技巧派のデブルイネは奮闘するも、フェライニのパワープレイぐらいしかチャンスを作ることができなかった。
守備陣に関しては、CBのコンパニがピンチを水際で防ぐタックルや、インターセプトで存在感を放っていたが
……攻撃陣はその頑張りに応えることができなかった。


【アルゼンチン】

良いとまでは言えないが、前4戦に比べ、少しずつエンジンがかかってきた印象を受けた。
見違えるように良くなったのがイグアイン。
ここまでほとんど役に立っていなかったが、今日の働きはエースストライカーの名にふさわしい。
メッシもドリブラーとして、パサーとしてアルゼンチンの攻撃の中心であり続けた。
一方、ここまで攻撃を牽引してきたディマリアの負傷は少々心配ではある。

守備に関しては、マスチェラーノが効いていたようには見えたが、どちらかというと
ベルギーの拙攻に助けられた印象が強かった。


【ベルギー代表まとめ 4勝Ⅰ敗 6得点 3失点 攻撃 B 守備 A スペクタクル B】

注目選手 CB ヴァンサン・コンパニ 平均採点 70/3試合(ロシア戦・アメリカ戦・アルゼンチン戦) 
       SB ヤン・ヴェルトンゲン 61.6/3試合
       SH エデン・アザール 61.6/3試合
       OH ケビン・デブルイネ 66.6/3試合 

守備の強さが殊更光った今回のベルギー代表。相手に恵まれたとはいえ、グループHを危なげなく首位通過。
ベスト8という成績、ピッチ上でのパフォーマンスともに、『前評判どおり』の活躍で、ひとまずは成功といっていいだろう。
そんな好チームではあったが、「期待以上」になれなかったのは、やはり攻撃のタレント不足。
特にストライカーの不在が大きかった。

大会前にベンテケを失ったFW陣は、ルカクとオリジが突然目を覚ましたアメリカ戦を除き、終始不発。
また、一定した活躍を見せたアザールも、『チームの核』と言えるほどの存在感はなく、
逆サイドのメルテンスは何度も活きの良い突破を見せていたもののアルゼンチン戦では沈黙。
副官デブルイネの方が印象に残った。


一方の守備陣は、ほぼ完璧。
長身GKクルトワの安定感もそうだが、その前に構えるCBコンパニのパフォーマンスは圧巻だった。
SBのヴェルトンゲンも、特にオーバーラップからのクロスが素晴らしい。
反面、ヴェルトンゲンが上がった穴を突かれることもないわけではなかったが、そこはコンパニがカバーしていた。