Venus Bloodシリーズのファンなら失望する事はないと思う、が、感動することもないだろうというのが
本作の率直な感想です。




個人的な評価としては、Frontier>Empire(注:シリーズ初プレイ補正)>GAIA>Hypno>>>分厚い壁>Abyss


まず、ゲーム性の部分では、『いつもの』Venus Bloodシリーズが好きならば問題なく楽しめると思われます。

一方で、『Empire』を大幅にブラッシュアップした『Frontier』が発売された際には、
「とうとうここまでのSLGを作れるメーカーになったか」と感慨深いものがありましたし、
『Abyss』を基に『GAIA』が発売された際には、
「(個人的にAbyssはクソゲーだと思っているので)あのAbyssをよくぞここまで進化させたものだ」と思ったのですが、
今回の『Hypno』にはそういう驚きはなかったですね。

良くも悪くも変わらないなぁというか、『Frontier』と比べて大幅にレベルが上がったという感じはしないです。


そういった「停滞感」は感じたものの、総じてそこそこ楽しめますので、ゲーム性部分についてはさほど不満はありません。


では何が原因で、(僕がプレイした)シリーズ5作中4位という結果になったかといいますと、エロ要素とキャラクターの魅力の乏しさに尽きます。


まず、タイトルに「Hypno」とついている時点で、ここを叩くのもどうかと思いますが、ぶっちゃけ「ヒュプノ(催眠術)」はマイナスでしかなかったです。
催眠術モノにそもそも大して興味がないので、催眠術が大好きな方とは違う評価になるとは思いますが、「催眠術」で心を操ったヒロインを犯しても楽しくもなんともないです……。


そして、今回はヒロインが堕ちるのが早すぎます。
3回ぐらいHしたらもうアヘアヘになって「覚醒(という名の淫乱化)」してしまいます。
僕はそもそも悪堕ち自体さほど興味はないのですが、堕ちるなら「調教の限りを尽くされ、遂に堕ちてしまった」という展開がほしいです。


そもそも最初から催眠術で心を操っているし、すぐに淫乱化してしまうので、「抜き」という意味では完全に僕の趣味嗜好からは外れてしまいました。
元々Venus Bloodシリーズと僕の「エロ嗜好」はあまり合っていないのですが、ここまで抜けなかったのは初めてです。


上記、催眠術+すぐ堕ちてしまうことと、
調教イベントが始まるとヒロインの通常会話イベントも発生しなくなってしまうこともあり、
ヒロイン達の魅力がほとんど感じられなかったのがとても残念でした。


Empire、Frontier、GAIAではそれぞれお気に入りの娘(おかず含む)がいたんだけどなぁ……