カメルーン   0-3  ブラジル

欠場者(ブ)CBリカルド・ローシャ(負傷)

試合内容 C+
MOM DH ドゥンガ(75)(ブラジル)


GK ベル(55)      タファレル(60)
DF ソング(20)     ジョルジーニョ(70)
   ムブー(40)     レオナルド(70)
   フォエ(40)     マルシオ・サントス(50)
   カラ(43)      アウダイール(65)
MF タタウ(25)     マウロ・シルバ(60)
   オマンビイク(40) ドゥンガ(75)
   リビー(40)     ライー(50)
   ムフェデ(45)   ジーニョ(55)
FW アグボ(40)    ベベット(70)
   エンベ(40)     ロマーリオ(75)

監督 アンリ・ミシェル B-  パレイラ B

【カ】
エンベ(40)→ロジェ・ミラ B+
ムフェデ(45)→マボアング B

【ブ】
ライー(50)→ミューレル ?
ジーニョ(55)→パウロ・セルジオ ?


ロシアを難なく一蹴したブラジルと、チームとしてバラバラでありながらオマンビイクとエンベのスピードで
スウェーデンと引き分けたカメルーンの一戦は、試合前の予想通りとも言える内容、結果に終わった。
カメルーンが本当にダメ……というか、ブラジルがカメルーンの持ち味を完全に消していたと言った方が良いかもしれない。

カメルーン側について書くことは少ないが、これ以降毎回繰り返されるサッカー協会や政府の無支援、トラブル。
こんなことをしているようでは、そもそも世界大会の舞台で戦えるはずがないのだ。
最低点はソング。彼がいなくなるまでは0-1だっただけに、引き分けに持ち込めるチャンスはないとは言えなかった(それまでもチャンス自体ほとんどなかったのだけど、1点なら何があるかわからない)。
それが、彼のラフプレイによって試合は決まってしまった。
17歳のソング。その後、ひげをたくわえて長老然とした彼を見ているだけに感慨深いものがある。
さすがに若者の彼はまだフレッシュというか、少し頼りなかった。

この試合忙しかったのはベルだが、このGKも何とかやってはいるものの不安定さはぬぐえなかった。
特にハイボールへの飛び出しに不安を覗かせた。


ブラジルの方は、今日も変わらずロマーリオ、ベベットの2トップが素晴らしい。
ロマーリオはさすが主役という存在感。大会のベストプレイヤーだろう。
その相棒、ベベットも今日は魅せた。本来のプレイでもそうだが、カメルーンDFと小競り合いを続けていた姿も印象深く、ソングの退場を誘発した突破もこのベベットである。
MOMはドゥンガに。守備面もそうだが、絶妙のスルーパスで2ゴールを演出した。
ロマーリオでも良かったのだが、彼は毎試合素晴らしいので、今日はドゥンガに席を譲ってもらおう。

最低点はマルシオ・サントス。
1-0でリードしていた時に、ペナルティエリアで彼のラフなタックルがあった。
幸い、審判は見逃してくれたようだが、今の基準ならイエロー+PKだろう。
当時の基準だって、PKぐらいは取られそうなもので、ここでPKを取られたら1-1に追いつかれており、
その後の展開も大いに変わった事だろう。
1ゴールを決め、その後攻撃面でも見せた彼ではあるが、やはりこのプレイを見過ごすわけにはいかない。
そういう意味で、ブラジルは審判にも助けられての突破ということに……というのはさすがに厳しすぎるかな。
カメルーンのチャンスは(たぶんムフェデ)のPK獲得未遂ぐらいしかなかったものね……。