オランダ 2-3   ブラジル

欠場者(ブ) DF レオナルド(出場停止)、リカルド・ローシャ(負傷)

試合内容 A
MOM FW ベベット(80)(ブラジル)


GK デフーイ(55)   タファレル(55)
DF クーマン(50)   ジョルジーニョ(30)
   バルクス(35)   ブランコ(55)
   ボウタース(50)  アウダイール(50)
   ライカールト(50) マルシオ・サントス(45)
MF ビチュヘ(50)   ドゥンガ(65)
   ビンタ―(60)   マウロ・シルバ(70)
   ヨンク(50)     マジーニョ(55)
FW オーフェルマルス(45) MF ジーニョ(50)
   ファンホッセン(40)  FW ロマーリオ(70)
   ベルカンプ(70)       ベベット(80)

監督 アドフォカート B-  パレイラ B

【オ】
ライカールト(50)→ロナルド・デブール ?
ファンホッセン(40)→ロイ C

【ブ】
ブランコ(55)→カフー ?
マジーニョ(55)→ライー B-
 

ルーマニアVSアルゼンチンと並ぶ、今大会のベストゲーム候補。
あまりにつまらなかったイタリアVSスペインとは大違い。
その理由はやはりプレイスピードにある。
両チーム、特にブラジルのプレスが鋭いため、ボールの動きが、試合のテンポが早いのだ。
前半は大きなチャンスの少ない試合だったが、引き締まったプレスとそれをかいくぐるパスを見ているだけで面白い。


後半に入ると更に試合が加速する。
オランダの守備にほころびが見られ始め、そこをブラジルが怒涛の勢いで突いていったのだ。
後半6分、ベベットの素晴らしいクロスを中央のロマーリオが合わせて1-0。
後半15分過ぎにはオフサイドラインの乱れから、ベベットが抜け出し、2人をかわしてゴール。2-0。
だが、一方的なブラジルペースは直後、オランダのベルカンプのゴールにより消散する。
ブラジルDFの気の緩みが生んだ失点だったが、以後オランダは息を吹き返した。
ブラジルDFの気の緩みは恐らくブラジルが2-0とリードした事から生まれたのだろう。
1-0のままならば、生まれなかった失点だと思う。
だがこの失点で2-1となったことで、試合の流れが変わってしまった事を考えると、結果論ではあるが
2-0ではなく、1-0のままだった方がブラジルにとっては良かったのかもしれない。
勿論2点目を取るのが悪いなんてバカなことを言うつもりはないが、試合とは解らないものだなぁとつくづく思った。
後半30分にはCKからビンタ―が合わせて2-2。試合は全くのイーブンに。
どちらが勝つのか全く予想がつかない激戦は、後半39分ブランコのFKにより終止符が打たれる。
ブランコのドリブル突破をヨンクが倒したファウルなのだが、このプレイの直前にブランコの方がファウルを犯しているにも関わらず、審判は流している。
小さなミスジャッジではあるが、このミスジャッジが結果的にブラジルに勝利をもたらしたという意味では重大なミスジャッジだったように思う。
なお、FK自体は素晴らしい軌道を描く、ビューティフルゴールだった。


試合は3-2でブラジルが勝利。
結果を知っているから言うのではないが、やはり優勝候補筆頭はこのブラジルだと再確認させられる試合だった。
敗れたオランダも見事。
06.10.14と3大会続けて、『ツマラナイ』オランダを見せられているが、この頃のオランダは本当に面白いチームだった。
願わくば、この頃のようなサッカーをもう一度オランダ代表にはしてほしい。
結果、ベスト8で敗れることがあったとしても。