著者は江波戸哲夫。評価はB+。

起業を思い立った親子の物語。
序盤は世間の荒波を思わせる描写がかなりしんどい。
50歳近くなっての再就職は厳しいだの、いやいや40歳でも無理だのと、
(将来の僕がそうなっている可能性は結構あるだけに)読み手のHPをガンガン削ってきますね!
やめて!! feeのライフはもうゼロよ!!


ところが、そんな49歳の親父が起業を始めると、これがあれよあれよと巧くいってしまう。
息子の方も悪戦苦闘はあるものの、なんだかんだで巧くいってついでにバイリンガルな帰国美女(帰国子女+美女)もゲット!と、
どうしちゃったのというぐらい爽やかストーリー。
序盤のアレは一体なんだったんだ……まぁ、起業に失敗して路頭に迷う話なんかを読まされた日にはたまりませんが、それにしたってうまくいきすぎw


悪役はいますがそこまでウザくないし(直前に読んだのが「半沢直樹」なので割り引いて考える必要はあるかもしれないw)、
主人公たち(親子両方)の周りは基本いい奴揃い。


まず、息子の方だけど、花田とかいう親友キャラ!
主人公が仕事の都合で帰国美女と連絡できない間、ずっと花田と帰国美女がつるんでたっぽいんですよ!
すわ三角関係か!! って思うでしょ! ドロドロ展開きましたわぁ!! って思うでしょ!
いやむしろ来いよ、どんと来いよ、相手になってやんよ花田ァ!!! 

と思ったのに、手を出してないんですよ! すげー仲いいのに! いやぁ驚いたなぁ……。
うん、ドロドロも結構好きなんですけど、これはそういう小説じゃないんで、それでいいや。


ただ……ちょっと気になったのは親父の方。
レインボースカイ神楽坂という住宅を販売するんですが、善意の住民(つか親父が昔一度だけ寝た元水商売の女性)が自分のブログで、レインボースカイ神楽坂の宣伝をしてくれるんですね。
文章が、めちゃくちゃステマ(ステルスマーケティングの略)っぽい!
これが追い風になって、レインボースカイが売れに売れるんですが、ちょっと眉唾だなぁと。
しかも、その女性のブログ、303アクセスとか248アクセス程度なんだそうです。

このアクセスが「PV」なんだか「UU」なんだかがよくわかりませんが、「UU」だと仮定しましょうか。


僕のページはですね、大体毎日200PVの100UUくらいです。
最近、ちょっと人気が下降気味なのでもうちょっと少ないかもしれないけど、大体そんなもん。
要するにこの水商売の女性のブログは僕のブログの3倍程度の人が見ているわけですね。
羨まし……というのはおいといて、僕のブログの3倍程度しか見られていないわけですよ。


僕のブログの3倍程度しか見られていないブログで、「まるわかりのステマくさい文章」を書いて、
それで住宅が売れますかね??? 
そもそも、個人ブログに堂々と「レインボースカイ神楽坂」に住んでいる事を書いちゃって大丈夫なの?
という疑問も当然湧いてきますし、「そりゃないでしょw」と。


ただまぁ、ちょっとファンタジー入っている爽やか起業ストーリーとしては結構楽しいんじゃないかなぁと思ったんですが、いかがでしょうか!?
江波戸哲夫『起業の砦』皆さん、是非買ってみてください! 買ったら、買ったよ!って教えてね!!


(100UUのうちのブログで宣伝してみたぞ! さて、何人が買うかしら……ちなみにアフィリエイトとか貼ってないので、買っていただいても、僕には1円も入りません)