・悪い試合じゃないんだけど、昨日のクロアチアVSデンマークの疲れが残っていて、集中して観られていないので、採点はやめておきます。

・遅攻での攻撃力に相当の差があって、しかもお互い攻→守の切り替えが早いので、どうしてもチャンスの質に差があるように感じた。ブラジルが前がかりになってくれないと、メキシコのカウンターは活きないし、ブラジルがしっかり守れていた。

・メキシコはGKオチョアが奮闘していたが、力及ばず。

・今大会のメキシコは、例年にない超高速カウンターなど、一味違う姿を見せてくれた。
しかし結果はいつもと同じベスト16。これをどう捉えるか。
個人的にはメキシコは、このサッカーを更に熟成させていってほしい気がする。

・MOMはウィリアン。コウチーニョ、ネイマールだけじゃなく、第三の男まで本来の力を出し始め、いよいよブラジルに死角がなくなってきた。手堅い。



娯楽度 6

メキシコ代表採点 

GK ギジェルモ・オチョア 
CB エクトル・モレーノ 
   エドソン・アルバレス 
RSB カルロス・サルシド 
LSB ヘスス・ガジャルド 
CH アンドレス・グアルダード 
   エクトル・エレーラ
   ラファエル・マルケス
LWG イルビング・ロサーノ  
RWG カルロス・ベラ 
FW  チチャリート 

監督 カルロス・オソリオ 

ブラジル代表採点

GK アリソン 
CB チアゴ・シウバ 
  ミランダ 
RSB ファグネル 
LSB フィリペ・ルイス
DH カゼミーロ  
CH パウリーニョ 
OH フィリペ・コウチーニョ
LWG ウィリアン  
RWG ネイマール  
FW ガブリエウ・ジェズス  

監督 チッチ 




順当に考えればブラジルの勝利だろう。
だが、メキシコは今大会、ドイツに『完勝』するという『奇跡』を起こしている。
今大会のメキシコからは、何かやってくれそうなワクワク感が漂っているのもまた事実なのである。


ロサーノ、ベラ、チチャリートが織りなす高速カウンターはとにかく速い。
ゴール前から敵ゴールに一瞬にして迫る圧巻の走力は比類のないものだ。
長いボールをチチャリートに当て、チチャリートがワンタッチでロサーノ、またはベラに捌く。
すると、この2人は直前まで守備に参加していたにも関わらず、既に前線に飛び出しているのである。
やや遅らされても、エレーラやラユンといった二列目も飛び出し、グアルダードが中盤を締める。
メキシコが繰り出す攻撃的なサッカーはとにかくスピーディーで、魅惑的だ。

だが、反面、守備は固いとは言えない。
特に身長の低い守備陣は、高身長の選手を次々に前線に送り込むスウェーデンに対し
大混乱をきたし、最後の砦である名GKオチョアが神セーブを連発してもなお、複数失点をきたした。
これには、大会前に第一CBのレジェス、第二CBのアラウホが負傷するという不運もあったものの、
今更いない選手を嘆いても始まらない。

より心配なのがコンディションの問題だ。
初戦のドイツ戦で120%の力を振り絞ったメキシコ代表は、
続く韓国戦では80%に落ち、スウェーデン戦では40%の搾りかすのようなパフォーマンスだった。
疲労が溜まっているのか、たまたまなのかはわからないが、
もう一度コンディションを上げない限り、ブラジル相手に通用するはずもない。


王国ブラジルは2014年と比較して、1ランク上のチームを作り上げてきた。
今度こそ優勝候補の大本命。そう言ってもいいだろう。

チームの中心はネイマールだが、大会序盤のブラジルを救ったのは新エースのコウチーニョだ。
ネイマールにマークが集中する中、彼を助けるだけにとどまらず、自ら主役を演じるに相応しいビッグタレント。
ネイマール&コウチーニョの二大スターの共演が、王国を勝利へと導くだろう。
ここに二列目から絡んでくるのが、絶妙な飛び出しを見せるパウリーニョ。
彼の得点力の高さはバルセロナでも実証済だ。
左サイドからはネイマールの名相棒、破壊力抜群のオーバーラップをマルセロが仕掛ける。
ここにまだ大人しめのウィリアン、ジェズスらが絡んでくれば、なおの事、盤石となる。

懸念材料は2つ。
1つは右SBだ。大会前、主力のダニエル・アウベスが負傷し、大会期間中にダニーロも負傷した。
現在若手のファグネルが健闘し、事なきを得ているため大きな不安にはなっていないが、
相対的には右SBが弱点と言える。

もう1つの懸念はネイマールだ。
相手を挑発し、ボールを持ちすぎ、相手のファウルの標的となる。
争い事にも積極的に参加するネイマールの精神面は、およそ大国のエースたる器ではない。

2014年ワールドカップでは有名な負傷があったが、2015年のコパアメリカをご存じだろうか?
コロンビア戦、彼は報復行為に出て、大会を追放されたのである。
それがコパアメリカ2015敗退の主因となった。

現在でもその挑発癖、トラブルメーカーぶりは変わらず、相変わらず危なっかしい精神を覗かせている。
セルビア戦、彼は気持ちよく、楽しそうにプレイしているように見えた。
順調なうちは、それでいい。彼は世界でも指折りのスーパースターである。
だが、逆境に立たされた時、どうなるか。あるいは、また負傷させられてしまったら?
これがブラジル最大の懸念である。