・正直、つまらなくてしんどかったので、採点はなしで。

・後方で砦を構えるスウェーデンの完勝。強い。MOMはフォシュベリ

・スイスはスウェーデンに良さを完全に消されていた。



娯楽度 4


スイス代表採点 


GK ヤン・ゾマー 
RSB ミヒャエル・ラング
LSB リカルド・ロドリゲス
CB マヌエル・アカンジ 
  ヨアン・ジュルー
CH グラニト・ジャカ 
  ヴァロン・ベーラミ 
LSH スティーブン・ズバー
OH  ブレイム・ジェマイリ
RSH シェルダン・シャキリ 
FW ヨシプ・ドルミッチ

監督 ウラジミール・ペトロビッチ

【欠場者】
CB ファビアン・シェア(出場停止)
RSB ステファン・リヒトシュタイナー(出場停止)

 
スウェーデン代表 採点 
GK ロビン・オルソン 
RSB ミカエル・ルスティグ 
LSB ルドビク・アウグスティンソン 
CB  ビクトル・リンデロフ 
   アンドレアス・グランクビスト 
DH アルビン・エクダル
CH グスタフ・スベンソン 
LSH エミル・フォシュベリ 
RSH ビクトル・クラーソン 
FW マルクス・ベリ
   オラ・トイボネン 

監督 ヤンネ・アンデション 

【欠場者情報】

CH セバスチャン・ラーション(出場停止)


【展望】

パスを丁寧に繋ぎながら攻めるスイスと、後方に守備ブロックを形成して自陣に立てこもるスウェーデン。

スイス最大のエースは右サイドアタッカーのシャキリだ。
この小柄なテクニシャンは、選ばれた選手だけが持つ『魔法の足』を持っている。
だが反面、スイスの攻撃で特筆すべき選手はこのシャキリだけだ。

後は左SBリカルド・ロドリゲスのオーバーラップからのクロスや、中盤センターのジャカとジュマイリはそれぞれ強烈なミドルシュートを持っている。
毎大会頼りにならないCFは今大会も相変わらずの決定力不足を露呈しているが、
エムボロは『スイスの悲惨なCF』の水準から考えればマシなほうだ。

攻撃的なサッカーなのに、得点力の高い選手がおらず、得点数は多くないスイス。
一方で、守備もそこまで悪くない。
隠れGK大国スイスが今大会に送り出したGKゾマーは、いつもながらの安定感を約束してくれる。
CBのアカンジとシェアのセットは例年ほどの安定感はないが、不足とするほどでもない。
中盤のベーラミは、激しいタックルも辞さずに相手を追い回す、『ガットゥーゾ』タイプの潰し屋だ。


好チームだが、どこか小さくまとまってしまっている感のあるスイス。
そんな印象は2010年以来、全く変わっていない。
チームの強みも弱みも、ここ8年、本当に変わっていないのだ。

個人的には、『日本らしいサッカー』が目指すべきはこのスイスのような気がしている。
さすがにスペインやドイツのような超凄いチームのようにはなれないだろう。
しかし、特別なタレントはシャキリ以外不在で、
丁寧にパスを繋ぐサッカーで毎大会ベスト16まではやってくる、そんなスイスぐらいのレベルなら
何とか手が届くのではないか、と想像してしまう。

自分たちの国の代表がこんなサッカーを毎大会して、定期的にベスト16に入ってくれれば……
というのは、完全に僕の好みの話だけど、まぁそんな事を思っている。
(スイスほど守備の選手のフィジカルが強くないから、無理かなぁ)



スイスとは全く別のスタイル。
ウルグアイの欧州版とも呼べる、『完全引きこもりサッカー』がスウェーデンの特徴だ。
前線の2トップは、ウルグアイのスアレス&カバーニとキャラクターが違うが、
基本スタイルは一緒である。
とにかく自陣ゴール前に人数をかけて守り、ボールを取ったら前線にロングボールを放り込む。
縦に速い展開で、長身のベリ&トイボネンに繋ぐ。そのまま速攻が決まるようなら突破に入るし、
無理そうならば一旦中盤に落とし、再度のクロスを狙う。
特にラーションとフォシュベリのクロス精度が高く、ここからのクロスをベリ&トイボネンにぶつける二次攻撃にも迫力がある。

守備の際の帰陣は極めて速く、いつ見てもゴール前はスウェーデンの黄色いユニフォームで目がチカチカとするほどだ。
9人、10人。まさに人間の壁、である。
この超鉄壁は、どんな強豪国でも容易に崩すことはできない。
欧州予選ではオランダとイタリアを葬り、予選リーグではメキシコを圧殺し、
結果ドイツを蹴落とした。
『負けないサッカー』を突き詰めた、超守備的なチームである。

個人的にこういうサッカーは好みではない。好みではないが、間違いなく実力のあるチームである。
組み分けにも恵まれた。
スイス、そしてイングランド(コロンビア?)を破ってのベスト4進出も十分に考えられるし、
そこから先は運の要素も強い。


最強のチームではないかもしれない。
だが、どんなチームでも苦しめる力を持っている。
それが『曲者』の『曲者』たる所以だ。

今大会の『曲者』。
それはウルグアイであり、ポルトガルであり、スウェーデンである。