まーた少し時間が空いちゃったけど、今度は正真正銘こちらの都合だ。
エリーの傍若無人ぶりに、ちょっとイラっとしてしまってな。
同時期に読んでいたミステリ小説の方に逃避してしまったのだ。

で、エリールートの話に移るんだけど……エリーは本当に人格破綻者やなぁ。
人格破綻者というか、平たく言って無神経な「ガキ」。


6月19日、エリーに告白して「とりあえずのOK」をもらうレオ。
しかしそれは、「恋人」というよりは「恋人契約」という名称に相応しい
「お嬢さまの気まぐれ」にすぎなかった。


6月25日に行われる、校内バトルロワイアル銃撃戦は意外と読ませる出来。
『狡猾なよっぴーの意外な活躍』といい、『正面からぶつかるけどスタンド・アローンな乙女』、
『強いけど、抜けてるエリー』といったキャラクターの特徴がしっかり描けていてポイントが高い。


6月26日。レオが姫の痛いところをついて、なしくずし的に手コキH。
「姫は独裁者ではなく、独裁者に憧れているだけ」というのは、見事に姫のパーソナリティを言い表している。
そこにカッチーンと来てしまう、器の小さいエリーなのであった。


6月30日あたりにも似たようなやりとりで大喧嘩するが、エリーが風邪をひいたせいか7月1日の
体育祭本番では何事もなかったように二人はやりとりをしている。
ここら辺は、風邪でうやむやになったとみるべきか、ライターのミスかは判断しづらいところ。
言っちゃなんだが、エリーはかなり心が狭いので、ここで切られていてもおかしくないと思った。


7月15日、姫とシックスナインをしている最中にレオが逃げ出す。
このルートはほとんど全般的に姫がクズでレオはまともなのだが、唯一、ここのシーンだけはレオの方が謎だ。
だがまぁ、スバルあたりから説教を食らって元鞘に戻るので良しとしよう。
この辺りになると、姫もレオに「本格的に」関心を持つようになっている。

その後しばらく姫は多忙である。

8月11日、エリーとよっぴーのガールズトーク。
エリーはようやく、レオに恋をしている事を自覚し、同時に「恋をする女の子の気持ちが解るようになった……」などと供述しているが、多分まだわかっていない。

8月18日 姫と楽しいボートのデート。この辺、『デレ』てきてかわいらしい姫の魅力を堪能する事が出来る。姫が本格的に『デレ』るのは対馬家での初Hの後から、というのもポイントだ。
SEXをすると愛着が湧く~というやつだと思う(多分)。

しかし8月28日、突如姫から「交際終了」宣言が出る。
恋にうつつを抜かし、本来の「野望」の妨げになるという事だけど、この「野望」とやらが
全く具体性に欠けるのはエリールート全体の問題だろう。
恋愛よりも大切なものは存在する。だから恋愛よりも夢を取るというのは、解らないでもない。
しかしその夢が、何一つ明確に語られないというのは恋愛モノとしては困る。


というわけでしばらく鬱るレオ。
ここで、愚かなエリーが要らんことをしてしまう。
友人のよっぴーを炊きつけて、レオに告白させたのだ。
この辺り、エリーが『恋を解っていない』のは明白である。


ここで選択肢が出る。
よっぴーの告白を →受ける『聖域の崩壊』ルート
         →断る「エリー」本編ルート

になる。

初回の僕は、よっぴーの告白を受けた。
だってあんな自分勝手なエリーより、よっぴーの方がいいでしょ…僕は来るもの拒まない主義なのよ。


すると、よっぴーにレオを取られて悔しくなったのかエリーが、略奪愛を試みる。
この辺りの奮闘ぶりがなんとも自己中かつ健気(矛盾しているがw)で、三角関係スキーな僕としてはポイントが高い。

エリーの再告白に対して →よっぴーを捨ててエリーとくっつく→友情崩壊エンド
            →よっぴーと付き合い続ける。エリーを振る→エリー失恋エンド


となるわけだが、このエンドはどちらもなかなか読ませるところがある。
特に「エリー失恋エンド」は、エリールート本編よりもよほど良いのでは? 
これでエリーも「失ってはいけないもの。失ったら取り返しがつかないものがある」事に気づき、
少しは成長すると思う。
「鼻もちならないガキ」が、「恋」を知り「痛み」を知って、「成長」していくストーリーで、
レオとよっぴーも幸せそうだし、いいエンドだと思う。

一方の「友情崩壊エンド」もエリーの成長という意味では変わらないが、レオ君があまり幸せそうじゃないので、ちょっと残念だ。


以上の「聖域の崩壊」ルートに比べると、エリールート本編の方はそこまででもない。
全校生徒の前で告白をした、というところだけは良かったが、まぁそれくらいだ。
個人的には、生徒会室で何度もHをしているので、その声も全校放送してほしかったね!
と思ったんだが、俺だけですか? そうですか。
羞恥プレイ大好き!


一本のルートではなく、何個かにルートが分岐するので感想を書きづらかったね。
むしろ一本ずつ、記事を分けた方が良かったかもしれない。



SーE

レオ B
エリカ B-
(よっぴー A-)

シナリオ B 「聖域の崩壊」 B 「エリールート本編」 B-
羨ましさ C+ 
青春度 B

Hシーン C+
学校でのシチュが多いのは興奮する。ただし、SEXは2回と意外に少ない。
僕自身尻好きでもないし、Mでもないので……。

データ(エリカルート本編)
    シーン回想数4
    レオの射精回数:8+10+1(選択肢によって変わる)
    sex回数:2+4回 H日数:7+4日
    エリカの逝った回数:多分0



総合満足度 B-