・前置き


今回は再読なので、変則的な順番でプレイします。
プロローグ(きらりと会うまで)→3章紗理奈ルート→3章千絵ルート→? みたいな感じで。

キラ☆キラは全3章構成なんですが、

・1章が完全に共通ルート(夏休みまで:楽しい学園生活)

・2章は途中から個別ルート(夏休み中、バンドツアー、楽しい旅行)

・3章は個別ルート(バンドツアー後、そして現実へと戻される)


のような構図。

初回プレイ時は2章がかなり中だるみした記憶があって(割とスロー進行というか、キャラゲーライクというか)、「キラ☆キラ」の点数はそこまで高くありません。
ただ、今回は逆に『現実逃避で癒されたい』のだから、2章こそ時間をかけてノンビリプレイしたい。

それからヒロイン個別に関しては、1強、は言い過ぎにしても、きらりがメインなのは間違いないので、最後に持っていきたい。ということで、1番手は紗理奈ルートをやりました。


・紗理奈ルート感想

鹿之助 A
紗理奈 A+
シナリオ B
羨ましさ A-
青春度 A-
Hシーン B


まず、今回改めて思ったんだけど、鹿之助という主人公が実に良いですね。
ちょっとズレてはいるんだけど、でもズレすぎてはいなくて、割と感情移入しやすい。
そして、(キラキラというゲームの特質上、きらりの影に隠れてはしまうけど)紗理奈ちゃんマジ天使。
シナリオも、軽井沢に引き取られてしまった恋人に、遠路はるばる会いに行くという青春一直線な鹿君の行動が良いですなぁ! 

と、言ってしまうといかにも純愛青春一直線な感じだけど、実はそうでもない。

樫原家では、頑固爺の祖父正次さんと、長男の健一さん、次男の裕司さんがいて、
健一さんは既に他界してます。で、健一さんの娘が紗理奈ちゃんなのね。


「正次さんが健一さんの結婚に反対し、健一さんは駆け落ちをして、
紗理奈ちゃんは生まれたけれど、奥さんはなくなり健一さんも自殺」というバッドエンドが既に15年前に起こっていて、今回改めて「孫娘の紗理奈と、鹿之助君の交際に反対」している正次さん、というのが物語の底流に……でもないな、割と目立つところに流れている。

基本的にはここの部分をどう乗り越えていくかに焦点が当てられていて、構成としてはシンプル。
だけど、正次さんの立場も思いやって、『同じ失敗を絶対に繰り返さない』と誓う鹿之助君の対処は
実に泥臭く、堅実だ。

本来なら、ここでドラマチックに駆け落ちをキメちゃったってそれはそれで良いわけだが、
その結果、不幸な結末を既に紗理奈の父親の健一さんが辿っているわけで、
そういう意味では、『失敗を成功へと変える、ループもの』と同じような、
「親世代の失敗を、子世代が成功に導く」という構成になっているわけで。

となれば、駆け落ちなどという『パンク』な事はせず、堅実にやるっきゃないのだ。
秘密兵器ともいえる『健一の遺書』も敢えて封印するあたりが、シナリオの巧いところで、
それでいて、堅実な中にも遠距離恋愛の恋情や紗理奈ちゃんの天使っぷりが楽しめる、
良シナリオだと思います。


ただまぁ、地味と言われれば地味ではありますね。
じっくり恋物語を読み進めて行くという意味では質の高いルートですが、
見せ場的なド派手さには欠けるかも。
僕は嫌いじゃないです。

(あとね。初プレイ時の記憶と、結末が微妙に違っていたw 
初プレイ時の記憶で、他人にべらべら喋っていたので、割と恥ずかしい……)