☆海己ルート 評価

航 B+
海己 A
シナリオ A-
羨ましさ A
青春度  A
Hシーン A-

「羽山」の家は「星野」の家に憎まれていた。
航の父と海己の母が不倫の末、駆け落ちをしてしまったからだ。
本人たちにとっては仕方のなかったことかもしれない。
けれど、残された星野家の人々と、羽山家(海己の父、海己)の人間には深い傷を残した。

航のことを、誰よりも近くで見守り、慕ってきた海己。
けれどそれは決して告げてはならない恋だった。
航にとって、誰よりも身近な存在だった海己。
手の早い彼も、海己にだけは決して手を出すことはなかった。

周囲を傷つける事だけはしたくない。それが海己の願いだった。
二人が一緒になったとき、他の人間は離れていく。そんな強迫観念に付きまとわれていた。
誰からも祝福されず、多くの人に憎まれた不倫騒動は、海己を強く縛ったのだ。

それでも、二人は結ばれた。きっかけは宮穂の怪談話。
だがそれはあくまでもきっかけで、ずっと温めていた恋が瞬時に沸騰しただけのこと。

けれど、周囲は……とりわけ星野家と羽山家は許さないだろう。
ひょっとしたら、(航に想いを寄せる)つぐみ寮の仲間たちにすら許してもらえないかもしれない。
航と海己は、正面から「納得してもらう」ことを選択する。
「逃げ」るのは確かに楽だ。家族との縁を切り、南栄生島から離れれば、それで済む話だ。
けれど、それは皆を悲しませた不倫騒動と何ら変わらない。
だから、立ち向かう。
二人の思い出の場所、つぐみ寮を存続させるため。
そして周囲の人々を納得させる、二人の戦いが始まった。





凛奈をクリアした後、そのまま一気にやるはずがPC故障でえらく時間が空いてしまい、テンションががくっと落ちてしまいました。
また、書いていて思ったのですが、「つぐみ寮の存続」と「海己の恋」は本来別ものであるにも関わらず、強引な力技で一気に解決してしまったため、あらすじ紹介が「???」な感じになっています。
まぁ実際「???」なのですが、海己の演説シーン自体は「こんにゃく」屈指の名場面ですし、
最終的につぐみ寮が存続したのは(多分)このルートだけなので、
海己ルートこそが完全無欠のハッピーエンドになります。
海己ちゃんかわいいし、いいんじゃないかと。

とはいえ、ストーリー上の「真・ルート」は凛奈なんだなぁ~と思いました。
一番後味が良い(ハッピーエンド)のは海己なんだけどね。

茜ルートはやっぱり蛇足じゃないか?


☆おまけ

「約束の日」まで読んだうえでの感想ですが、
「南栄生島」を一つの楽園。そしてその中にもう一つ小さな楽園「つぐみ寮」がある。
そうした設定を納得した上で、そこに同化できるかどうかが、この作品を楽しむ上で大きなポイントになってくると感じました。

しかし、このゲーム、はっきり言って短いです。
無駄なシーンが少ないのは良いことな反面、「つぐみ寮の生活」を存分に楽しむには少し短すぎる気もします。
つぐみ寮の特別性を実感できなければ、このゲームを楽しむ事は出来ないと言っても過言ではないので、もう少しじっくり読ませ、愛着をもっと持たせてほしかったなと思いました。

具体的には「春、凛奈の歓迎会」、「夏、みんなで海へ」、「春、約束の日」といったイベントはあるものの、数が少ないと思います。もっと7人でいろいろやっても良かったのではないでしょうか?


また、航の未熟さはやはり引っかかる部分はあり。
高校生なのだからこれでいいのだ、とは頭では思うのですが(僕だって高校生の時は、バカだったw)、それにしたって「何やってんの?」感はありました。特にマラソン大会前の凛奈とのやり取りにそれを強く感じました。


個人的に一番感情移入しやすかったのは凛奈。次に静。それからさえりでしょうか。航は移入しづらいです。
女の子として恋人にしたいのは、海己、宮穂、少し開いてさえりの順。

ストーリー的によくできていると感じたのは、凛奈、海己、大きく開けられて残りの5人。
ただ、個人的に苦手な奈緒子も含めて、誰が欠けても「つぐみセブン」は機能しない、完全無欠なチーム。
誰か1人を~というなら海己になるかもですが、7人全員が好きですね。

正直、「この青空に約束を」は僕の中でそこまで評価の高い作品ではありません(10段階で7ぐらい)。
しかし、それはそれとして、(PC越しではありますけれど)つぐみ寮の仲間に入れてもらえて
楽しかったです。

それではまた。