図鑑というか、単に感想を書いていくコーナーです。漢字が難しいキャラはテキトーです(すみません)。現在読書中なので、存命中のキャラについては亡くなった時に評価(感想)します。


【董卓陣営】  演義(演義と比べてどうか)


☆ 董卓   演義よりも⤴

三国志序盤に都を抑えた董卓。
基本路線は変わっていませんが、ただ残虐なだけでなく、臆病にして狡猾という董卓のリアリティはアップ。帝を戴いて洛陽を手中に収めた手腕は、単なる残虐豚のような演義董卓には無理でしょう。


☆ 李儒   未登場

董卓の知恵袋として演義では猛威を振るった悪辣軍師の李儒は、北方三国志には名前すら登場しませんw

☆ 華雄   演義よりも⤵⤵

反董卓連合軍の諸将を次々と打ち破るも、華麗なる関羽のデビュー戦のやられ役になってしまった華雄。こちらでも同じ展開ですが、えらく地味です。

☆ 王允   演義よりも⤵⤵

北方三国志は呂布が実に良い奴に描かれています。
その呂布を利用して董卓を殺させた挙句、無能なやり方で長安を混乱に陥れた王允の印象は大きく下がりました。董卓を殺さざるを得ないのはわかりますが、陰険ジジイの印象が拭えません。


【袁術連合】

☆ 袁術  演義よりも→

何か勘違いをしてしまったザコ皇帝袁術。その姿は演義と大きく変わりませんが、演義以上に、当時の袁術の勢力が強かったことを北方三国志では強調して書かれています。
確かに袁紹と並ぶ名門、天下を狙える位置にいた事は事実だと思いますが、全然ダメでした。
「はちみつをなめたい」という迷遺言がこちらにはないのは残念。

☆ 公孫瓚 演義よりも→

いい人臭が若干薄れ、カッコつけ、見栄っ張りな印象が増していますが全体の印象としてはさほど変わらず。

【袁紹連合】

☆ 袁紹 演義よりも⤴⤴

曹操をも上回る最大勢力を誇った袁紹は、とにかく堅実で基本に忠実な戦略家。雛子を使った謀略をこなすなど、ただのおぼっちゃまではなく、それなりの実力を見せてくれます。
ただ、動きが遅い。まぁ僕も人の事は言えませんが。

☆ 田豊 沮授 演義よりも⤵

袁紹軍幕僚陣は、演義よりも軒並み出番が薄め。田豊の言う事を聴いていれば袁紹は負けなかった、といったエピソードも削られていた気がしますw

☆ 顔良 文醜 演義よりも⤵

演義では関羽に華々しく切られるお二人ですが、こちらでは文醜は許緒に切られてしまいました。
存在感ないっすね。

☆ 劉表 演義よりも⤵⤵

動く気ナシのダメダメ君主。劉備自体も劉表に対してドライ。


【独立勢力】

☆ 陶謙  演義よりも⤵⤵⤵

演義では、劉備に徐州を譲る人物ということもあって、人のいい爺さんに描かれていましたが、
北方三国志の陶謙は、キングOFクズ。曹操に殺されれば良かったのに、と思うキャラで、こんな奴に助太刀した劉備もどうかと思いますね。

☆ 劉焉 演義よりも⤴⤴⤴

演義で存在感がないだけともいうが。
五斗米道という重石を置いて、益州を独立国にする彼の目論見は、まさにその後の劉備の道と重なる。偉大な先駆者。

☆ 馬騰 演義よりも⤵⤵

演義と違って献帝が阿呆にしか思えないため、献帝まわりの人々は軒並み評価が下がる。
中でも馬騰は天皇大好きなご老人にしか見えない。

☆ 呂布 演義よりも⤴⤴⤴⤴

そのカッコよさに度肝を抜かれた、漢の中の漢。
愛妻家であり、一途に愛のために生きた。友と呼べるのは馬の赤兎ぐらい。
その赤兎の命を救うために、彼は曹操の命にすら見向きもしない。
ただただ純粋で、愛すべき男。こんなにカッコ良い呂布を見たのは初めてだ。


☆ 陳宮 演義よりも→

『覇王』としての曹操に見切りをつけ、ある程度権力を持って内政をしたい、お山の大将的なワガママなお人。いるんだよな、こういうやつ。俺もどっちかというとそうだし。
さて、そんな陳宮は演義の正義に燃えた臣というイメージに比べ、ワガママ軍略家ではある。
しかしそもそも正義に燃えて呂布に仕えるというのも謎ムーブだし、ワガママ軍略家として最後は呂布に殉ずる彼の姿の方が、リアリティを感じる。


【蜀陣営】

☆龐統  演義よりも⤴

出てきたと思ったら、もう死んでしまったよ……。軍師不足の蜀、龐統が生きていれば~~と思わなくもないが、実際どうだったんだろうね。

☆関羽  演義よりも⤵

というか、演義が美化されすぎなだけ。やたら多い関羽の見せ場(関所を破ったり、華雄、顔良、文醜を切ったり、ホウトクと死闘を演じたり)がないだけで、キャラクター的には確立している。

☆張袍 関興  演義よりも⤵⤵⤵

演義では若手のホープの2人。こちらではただ亡くなっただけ。実際もそうらしいね。

☆徐庶 演義よりも⤵⤵

目立たねーwww しかも曹操のところに行ってからは全く出てこないw

☆麋竺 演義よりも⤴

軍師とは言えないかもしれないけれど、蜀陣営で初めて登場した骨のある文官。

☆伊籍 演義よりも⤴

同じく印象的な文官キャラ。

☆簡雍  演義よりも⤴⤴

いい『おやっさん』。味のある、実に存在感のあるキャラに飛躍を遂げた。

☆黄忠 演義よりも⤵⤵

演義にあった関羽との死闘やら夏侯淵斬りなども地味になっており、そこそこ強い武将というだけ。

☆張飛 演義よりも⤴⤴⤴

乱暴者のうっかり猪突猛進おバカキャラだった張飛が、こちらでは細かな気遣いを見せる優しくナイスな弟分に。妻、董香への愛妻ぶりも含め、蜀の将軍で最も株を上げたのは張飛ではなかろうか。

☆劉備 演義よりも⤴

あまりにも人が良い、それだけが取り柄のような描かれ方をしていた『演義』での劉備。
しかし、時として腹黒ムーブを見せながらしたたかに生き抜いていく北方三国志の劉備こそ、
『梟雄』らしきリアルさを感じる。むしろ人間味があって良いのでは?

☆馬良 演義よりも→

馬5兄弟の中で最も優秀と言われた馬良も、演義同様こちらでも活躍する間もなく亡くなった。

☆馬謖 演義よりも⤴⤴

『演義』ではただのバカにしか思えなかった馬謖。泣いて馬謖を斬るの故事で有名だが、そもそも孔明が馬謖をかわいがる理由も気持ちもわからなかった。
こちらの北方三国志では、あまりに人間臭い(軍人向きではない・サラリーマン向きでもない)馬謖の性格と、孔明の愛情が描かれているため、馬謖を斬るシーンが感動的な(悲しい)ものになっている。

どうでもいいが、馬謖。性格が僕によく似ていて困る。僕が軍人になったらどんなにうまくいっても
孔明に斬られるのが関の山だろう。社会不適合者で、自尊心が高く、けれどそれなりに優秀だった馬謖。……馬謖にだけは作戦を教えといても良かったんじゃ??

☆趙雲 演義よりも→

若き日の活躍は『演義』に比べインパクトが弱いが、関羽・張飛の更に弟分。劉備と交流があった、最後の将軍として、孔明を「一人にさせてすまない」と言って死んでいく趙雲の姿はそれなりに感慨深い。

☆諸葛亮 演義よりも⤴

『演義』の諸葛亮は、まるで仙人のようなスーパー軍師。
能力的には『演義孔明』の方が圧倒的だけど、こちらの人間くさい諸葛亮の方が好き。
田舎の村で生きがいを見つけられずに農民生活をしていた孔明が、劉備の夢に魅せられて、
生きがいを見つけていく、その姿が鮮烈。

☆姜維 演義よりも⤵⤵

姜維が輝くのはむしろこの後だよね。これは魏の鄧艾や鍾会などにも言える事。

☆魏延 演義よりも⤴

なぜか孔明に疎んじられていた魏延。演義では孔明の命の火を吹き消したりと散々な役回りだったけど、それはない。反乱を起こす前に物語が終わる事もあり、魏延のイメージは演義よりも良い。


☆劉禅 演義よりも⤴

こちらは逆に、ダメになる以前の劉禅くん。孔明が生きている間は、そんなにダメにも見えない。


【魏陣営】

☆曹操  演義よりも⤴⤴⤴

演義では『悪役』として不当な残虐エピソードを幾つも負わされた曹操。
しかし北方三国志では、彼本来の果断で明晰な覇王の魅力を存分に発揮している。
三国時代最大の英雄は、気の置けぬ夏侯惇と許緒に見守られ、
蝶の幻影を見ながら光の中へと消えていった。

☆曹丕 演義よりも⤴

演義の曹丕はほぼインパクトがない。
こちらの曹丕は、それなりに優秀でありながら、偉大すぎる父を持ち、コンプレックスを抱えた人間。
ある意味、本作中最も心の闇を抱えた人間として、在位期間は短いながらインパクトのあるキャラクターになっている。

☆曹叡 演義よりも⤴

演義の曹叡はあまり覚えていない。
こちらの曹叡は、優れた戦略とどうしょうもない部分が同居するある意味面白い君主。


☆典イ  演義よりも⤵

やっている事は全く同じだが、張繍の襲撃により命を賭して曹操を守ったシーンは演義の方が迫力がある。

☆ホウトク 演義よりも⤵⤵⤵

馬超に従って戦うシーンもなければ、関羽との闘いでもあっさりやられる。

☆カクカ 演義よりも⤵

ほぼ同じだが、演義よりもあっさり死んでいる。龐統と同じで若手のホープだが、ホープのままいなくなった。消えていったスーパースター候補的な。


☆荀彧 演義よりも⤴⤴⤴

演義でも幕僚を多数連れてきてそれなりの存在感を放った荀彧だが、曹操の命運を決めた青州黄巾賊との闘いで最大の手柄を揚げ、その後も曹操と思想面の対立を抱えながらも彼を支え続け、最後には非業の死を遂げた荀彧。
明らかに他幕僚と比べても1ランク上の存在感を放っている。

☆荀攸 演義よりも→

こちらは変わらず。荀彧の影に隠れているのも変わらず。

☆程昱 演義よりも⤴

諜略の使い手として、演義以上の存在感があったような。

☆カク 演義よりも⤵

演義では謀略の使い手として、曲者臭を漂わせていたカク。
演義に比べ程昱の謀略シーンが目立つ分、活躍が分散された印象。

☆曹仁 演義よりも→

樊城の守将など、隠れたところで名将ぶりを見せる曹仁はこちらでも健在。

☆張遼 演義よりも→

合肥の守将として呉の攻撃をことごとく跳ね返し続ける、名将。

☆司馬懿 演義よりも→

ドMという謎のキャラクター性を獲得した司馬懿。優れているのは元から。

☆陳羣 演義よりも→

曹丕後の魏を支えた名文官

☆曹爽 演義よりも⤴

司馬懿にやられたイメージが強かったんだけど、北方三国志では結構優秀だったっぽいですね。

☆夏候覇 演義よりも⤵

蜀に行く前に物語が終了


【呉陣営】

☆孫堅 演義よりも⤵

演義では、袁術には嫌がらせをされ、劉表(袁紹の息がかかった)には玉璽目当てで殺されるなどとにかく非業の死を遂げた勇将というイメージ。同情的に描かれていたキャラだが、この孫堅はさすが海賊の頭目のような、ワイルド且つやや無礼なキャラである。まぁ、こんなものかもな……。

☆孫策 演義よりも⤴

元々演義でも、江東の小覇王として孫呉の大躍進を中心になって支えた小英雄。


☆周瑜 演義よりも⤴⤴⤴

演義では諸葛亮にいじられる役、やられ役として酷い目にあっているが、
実際、呉の水軍大都督として赤壁の戦いの最大の戦功者であり、
彼がもう少し長生きをしていれば、益州の地も孫呉のものになっていたかもしれない。
孫策と並ぶ、呉の国の大英雄。


☆太史慈 演義よりも⤵

孫策のボディーガード。孫策と組み相撲のシーンがなかったせいでインパクトが薄い。


☆魯粛 演義よりも→

演義では諸葛亮にやられる『無能ないい人』感。こちらではより骨のあるところを見せているが、
それによって『いい人』感も若干薄れたところもある。
どちらにせよ、蜀と呉を繋ぐ貴重な人材だった。

☆呂蒙 演義よりも⤵?

演義では関羽を陥れ、その結果関羽の祟りで殺される壮絶な最期。
こちらでは関羽を陥れる厭らしい役目を張昭と陸遜に譲り、呂蒙自身は胸糞キャラを脱したが、
そのため存在感も低下。これは呂蒙にとって評価上昇なのか、下降なのか何とも……。

☆甘寧・周泰 演義よりも⤵⤵

ほとんど出番がないw


☆孫権 演義よりも⤵

呉という国自体が、相次ぐ陰謀で既存の領土を守るだけの野心なき国として魅力に乏しい。
孫権はその代表。


☆陸遜 演義よりも→

周瑜亡き後の呉の大黒柱。演義同様の活躍ぶり。

☆淩統 演義よりも⤴

演義では甘寧との絡みぐらいしか記憶にないのだが、本作では陸遜と共に呉を背負って立つ。

☆張昭 演義よりも⤴(?)

演義では優秀な内政官にして、頑固ジジイというイメージの張昭。
こちらでは張飛暗殺など、恐るべき謀略ジジイと化しており、非常に嫌悪感を催させるキャラ。
ある意味、キャラは立っているが張昭ってこんな役回りだったんか??


呉に関しては、北方さん自身が興味がないのか、物語終盤にはすっかり忘れ去られて出番がなくなっているので、どうしょうもないw