ブラジル  1-0        スイス

試合内容 A₋

個人的MOM FW ヴィニシウス(ブラジル)

GK アリソン 6      ゾマー 6
DF マルキーニョス 6   アカンジ 6
  チアゴ・シウバ 6   エルベディ 5 
  アレックス・サンドロ 6 リカルド・ロドリゲス 5・5
  ミリトン 6      ヴィドマー 5
MF カゼミーロ 6      フロイラー 5
   フレッジ 6      バルガス 5
   パケタ 6       ジャカ 5・5
FW ラフィーニャ 5・5   MF リーダー 5
  ヴィニシウス 7     ソウ 5
  リシャルリソン 4 FW エムボロ 4
 
監督 チッチ 9       ムラト・ヤキン 6

欠場者 
ブラジル:FWネイマール(故障)/DFダニーロ(故障)

交代(ブ)
   パケタ→ロドリゴ 7
   フレッジ→ギマリャンイス 6
   リシャルリソン→ジェズス 5
   ラフィーニャ→アントニー 5
   アレックス・サンドロ→アレックス・テレス ?

  (ス)
   バルガス→フェルナンデス 5
   リーダー→ステフェン 5
   ソウ→エービシャ― 5
   エムボロ→セフェロビッチ 4
   ヴィドマー→フライ ?
  


試合前の感想

初戦、圧倒的なサッカーで優勝候補筆頭の呼び声を高らかにアピールしたブラジルと、
カメルーンを相手に渋い(というかちょっと冴えない)サッカーで何とか辛勝したスイスの対戦。

苦戦が続く優勝候補組の中で、スペイン、フランス、そしてこのブラジルだけが素晴らしいサッカーを見せながら勝利も手にしている。
故障欠場のネイマールの穴は無理に埋めるのではなく、今日は守備的なフレッジを起用した。

スイスに関しては、ベルギーほどではないがややサイクルの終焉が見え隠れする。
とはいえ、固い試合ができるチーム。ブラジルをてこずらせ、あわよくば引き分ける事は可能だろう。


______________________________________

ネイマール抜きで、どこまでできるのか。
どうしても負傷が多いネイマールに頼り切るチームだと、決勝トーナメント以降に暗雲が立ち込める。
実際、チッチ監督は前半、形を変え『真っ当な』3トップを採用してきた。

しかし、そこはソリッドな守備組織を持つスイス。普通のやり方で崩すことはできない。
ここで英断だったのが、後半開始から投入したパケタ→ロドリゴの交代だ。
ネイマール抜きでも、『4トップ』を決断したチッチ監督のマインドがこの勝ち点3を呼び込んだと言っていい。
実際、ヴィニシウスロドリゴと2人のレアル・マドリ―所属アタッカーは、この試合でも大活躍。
対面のヴィドマーを頻繁に抜き去るヴィニシウスと、偽の9番のように振る舞い、シャドーとして振る舞うロドリゴの2人(最後に決めたのはカゼミーロだが)がこの試合を決めた。
この4トップを継続できるのは、攻守のバランスを司るカゼミーロの存在も大きい。
(ただ、前半のラフプレー:故意に膝を蹴りに行ったように感じた:のため減点した)


スイス側としては、70分まではほぼ完璧な試合だっただろう。
ただ、実況解説も語っていたように、この辺りの時間から、自分たちのリズムであるゆったりしたポゼッションではなく、ややリスキーな縦パスが増え、それを奪われてカウンターを食らうシーンが相次いだ。
もう一度「自分たちのリズム」を取り戻す前に、後半39分にゴールを奪われてしまった印象だ。

もう一つ、完璧と言ったのは守備組織によるもの。この試合は0-0でも良いというプランだっただろう。
スイスに欠けているのは、いつの時代も決定力。
そして、スペシャルなタレントであるシャキリは、残念ながら下り坂だ。
ややサイクルの終焉が見え隠れする、と書いたのはシャキリの能力低下に他ならない
(もう一人、リヒトシュタイナー級のサイドバックがまだ育っていない。それ以外の力は落ちていない)

最後に決壊したとはいえ、ある程度きっちり守る事はできる。問題は攻撃面。
それがスイスの課題だろう。