ポルトガル  6-1    スイス
試合内容 A₋
個人的MOM FW ゴンサロ・ラモス(ポルトガル)


GK ディオゴ・コスタ 6    ゾマー 6
DF ペペ 6          アカンジ 4・5
  ルベン・ディアス 5     シェア 3・5
  ダロ 5           フェルナンデス 4・5
  ゲレイロ 6・5       リカルド・ロドリゲス 5
MF カルバーリョ 5      フロイラー 3・5
  オタビオ 6          ジャカ 4
  ベルナルド・シルバ 7     シャキリ 5
  ブルーノ・フェルナンデス 6・5 ソウ 4
  ジョアン・フェリックス 8    バルガス 4
FW ゴンサロ・ラモス 9      エムボロ 4・5

監督 サントス 8・5        ムラト・ヤキン 5

交代(ポ)

  (ス)


ゴンサロ・ラモス。
全くのノーマークだった、無名の(と言っていいのかな。僕が知らないだけかも)ストライカーがハットトリックの鮮烈な先発デビュー
予選リーグでは残り少ない時間帯に投入される若手FWというイメージしかなかった彼が、ここにきてクリスチアーノ・ロナウドを差し置いてまさかの先発起用
そして、指揮官の驚きの采配に見事に応えてくれた

ポルトガルのフェルナンド・サントス監督の英断も高評価したい
ギリシャ代表を率いていた頃の彼は、時に奇策を用いる策士ではあったが、
ポルトガルを率いるようになってからは、専守防衛を第一に考える堅実采配だけが目立ち、
力の衰えたクリスチアーノ・ロナウドを外す勇気があるとは全く思っていなかった

ここから先、サントス監督に求められるのは、大スターであるだけに扱いの難しいクリスチアーノ・ロナウドの手綱さばきだ。

所属クラブのマンUでは、彼がいない試合の方がチームは好成績を収めており、チームは上昇気流に乗っていたにも関わらず、一人ふて腐れ監督批判を展開する不満分子と化し、遂にチームから追い出されてしまった
このように、力は落ちても「エゴは超一流」な選手だけに、彼を巧く納得させつつ、
覚醒したゴンサロ・ラモスと、
ここぞという時にはさび付かない決定力を未だ持つクリスチアーノ・ロナウド巧く使い分けていくことが、ポルトガルの初優勝に向けて重要になってくる。

準々決勝の相手はモロッコ。
もちろん侮れないチームだが、ブラジルやアルゼンチン、イングランドやフランスと当たるよりは、ずっと良い。
ベスト4までは視界良好で(などと言っていると足元を掬われるかもしれないが)、大会前は(僕が)予想だにしなかった好成績も視野に入ってきた


スイスに関しては多く語る事はない。
敗退国まとめのところで書くことになるだろうが、この日は全てがうまくいかなかった。
なぜ、右サイドバックにヴィドマーではなくフェルナンデスを使ったのかは疑問だったが、コンディション不良だったのかもしれないし、何とも言えない。
ブラジルを苦しめ、セルビアに打ち勝ち、ベスト16に駒を進めてきた同じサッカーで、まさかここまで崩れるとは。
スイスを批判するよりも、ポルトガルを称賛すべき試合だったと思う。