ブラジル  1-1       クロアチア
         PK  2-4
試合内容 B+
個人的MOM GK リバコビッチ(クロアチア)

GK アリソン 5         リバコビッチ 9
DF マルキーニョス 6       グバルディオル 7
  チアゴ・シウバ 6      ロブレン 6
  ダニーロ 5         ユラノビッチ 7・5
  エデル・ミリトン 6・5      ソサ 5・5
MF カゼミーロ 6・5        ブロゾビッチ 6
   パケタ 7          コバチッチ 6
FW  ネイマール 7・5      MF モドリッチ 6・5
    ラフィーニャ 5    FW  ペリシッチ 5・5
    ヴィニシウス 6・5       パシャリッチ 5
    リシャルリソン 5・5      クラマリッチ 4

監督  チッチ 7          ダリッチ 8・5

欠場者(ブ)DFアレックス・テレス(負傷)
      FWガブリエウ・ジェズス(負傷・大会絶望)

交代(ブ)ラフィーニャ→アントニー 5
     ヴィニシウス→ロドリゴ 4・5
     リシャルリソン→ペドロ 5・5
     ミリトン→アレックス・サンドロ ?
     パケタ→フレッジ ?

  (ク)パシャリッチ→ヴラシッチ 5・5
     クラマリッチ→ペトコビッチ 7・5
     コバチッチ→マイェル 6  
     ソサ→ブディミル 5  
     ブロゾビッチ→オルシッチ 5・5



攻撃、守備、スペクタクル度、全てが完璧だったブラジルが大会から姿を消した
枠内シュートはブラジル11本VSクロアチア1本。
カメルーン戦、韓国戦と楽な試合で主力を休ませられたブラジルと、日本とPK戦を戦ったばかりのクロアチア。

優勝候補筆頭の呼び名にふさわしい、史上最高のブラジルはそのパフォーマンスに削ぐわないベスト8という成績で今大会を終えた。

ブラジルを地に引きずり下ろしたのは、クロアチアの驚異的な粘りだ。
ブラジルのハイプレスをひらりとかわす、プレス回避能力はカナダ戦、日本戦でも見せた通り
ハイテンポな打ち合いを望むブラジルに対し、37歳円熟の極みに達するモドリッチを中心に、
焦らず試合を落ち着かせるポゼッションで、試合をペースダウンさせていく
一方的に攻められ続けながらも、両サイドバックのソサ、ユラノビッチも安定感があり、
中央を固めるのは大会屈指のセンターバック、グバルディオル
そしてそれら全てを突破した末に、守護神リバコビッチが立ちふさがるクロアチアゴールはとにかく固い。

それでも延長前半、ネイマールパケタの素晴らしい連携から、遂にネイマールがゴールをこじ開ける。
これで勝負あったかと思われた。何せ、105分間でクロアチアの枠内シュートは0本だったのだ。

だが、ここで諦めないのがクロアチアだ。それも一気呵成に攻め込むわけでもない。
まるでリードされている事を忘れているかのような落ち着きぶりで、中盤でモドリッチがタクトを振るう一方、ダリッチ監督は長身FWブディミルを投入。
いよいよ空中戦狙いというメッセージを選手たちに伝えていく。

そして116分、途中投入されていた長身FWペトコビッチがブラジルゴールを打ち破り、クロアチアが同点に追いついた。
その後もマイェルなどが攻勢を強めたまま、120分を終え、クロアチアは2試合連続のPK戦へ。

そして、ここでまたしてもブラジルの前に立ちはだかったのは、日本戦でもPKストッパーとして存在感を見せたリバコビッチだった……。


チャンスの数、試合内容、強さ、それらは明らかにブラジルの方が上だった。
ただし、試合の流れをコントロールする力、そして絶対に諦めない心をクロアチアは持っていた。
どれだけ攻められても浮足立たず、マイペースにPKまでたどり着き、悠々とブラジルを沈めて見せた。

2大会連続ベスト4。
クロアチアのような小国にとってこれは歴史的な快挙である。