ウルグアイ  2-0        ガーナ

試合内容 C+
個人的MOM GK ロシェ(ウルグアイ)


GK ロシェ 8・5         アティ・ジギ 7
DF ヒメネス 6       サリス 6
  コアテス 5・5       アマーティー 4
  バレラ  6       セイドゥ 5
  オリベラ 6       ババ 5
MF ベンタンクール 6   トーマス 5
   バルベルデ 6     アンドレ・アユー 4・5
  デ・アラスカエタ 6   クドゥス 6・5
  ペリストリ 5・5      サメド 5 
FW スアレス 6・5   MF  ジョーダン・アユー 5・5
   ヌニェス 7・5   FW  イニャキ・ウィリアムズ 4


監督 アロンソ 4       アッド 5

交代(ウ)
   ベンタンクール→ベシーノ 6
   スアレス→カバーニ 5
   ペリストリ→デラクルス 5・5
   ヌニェス→マキシ・ゴメス 5・5
   デ・アラスカエタ→カノッビオ ?

  (ガ)
   アンドレ・アユー→ブカリ 5・5
   ジョーダン・アユー→スレマナ 6
   サメド→セメニョ ?
   イニャキ・ウィリアムズ→キエレ
   クドゥス→イサハク

試合前の感想

ここまで、引きこもり守備で攻撃に出る姿勢がほぼ皆無の勝ち点1ウルグアイと、
*意味の解らない打ち合いを2試合続けて起こしている勝ち点3のガーナの試合。

個人的な感慨な上、聞く人によっては人種差別につながりかねないため、
ちょっと書くのは怖いが、それでも書かせてほしい。

2010年、ウルグアイはガーナから勝利を盗んだ。
延長後半120分のシーンで、明らかなガーナのゴールをスアレスがハンドで防いだ。
「ルールの枠内」ではあるが、ルールの盲点を突いた明らかな「窃盗」だった。
その復讐をガーナが果たせるか、に注目したい。


*勢いに乗って、とか、ガーナのリズムが出てきてチャンスを量産して~とか、そういう脈絡がなく、「あれっ? 気が付けばガーナが3点取ってる??」みたいな意味。


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ガーナは、ウルグアイ相手にまたしてもPK失敗という悲劇もあり、0-2で敗れた。

ウルグアイについては「敗退国まとめ」で同じことを書きそうだが(何ならコピペしても良い)、
とにかく守備的な姿勢による『自業自得』の敗退だ。

「本当に得点が絶対に必要」な時以外はリスクを冒さず、引きこもるサッカーの退屈さ。
その結果得点が伸ばせず、総得点差で韓国の後塵を拝する事になった。

この試合では初めて、デ・アラスカエタを先発。
勝たなければならない状況になって初めて攻撃的な選手起用をしたアロンソ監督は、
GKロシェの素晴らしいPKストップもあり、スアレスとデ・アラスカエタの活躍で2点を先取して前半を折り返す。

すると、再びウルグアイは守備的に戻るのだ。
そのまま試合を凍結させ2-0のまま逃げ切ろうとした判断が、他会場の韓国勝利によって覆される。
『またしても得点が必要になった』ウルグアイは、残り10分で猛攻をしかけるが、
ガーナGKアティ・ジギ(アディ・シギと以前は書いていたが、アティ・ジギだった🙇)のファインセーブもあって、結局グループリーグ敗退。

残り10分の猛攻を観れば、ウルグアイが「やろうと思えば」かなりの破壊力を持つチームなのだ。
スアレス、カバーニ、ヌニェス、マキシ・ゴメス、デ・アラスカエタといったタレントが、
これだけいるのだから。

にも拘らず、彼らは決して攻撃に出ようとしない。
その結果が、これだ。

今大会、リスクを冒さない引きこもりチームは、その報いを受けている。
ラインを高めに設定し、可能な時には攻撃に出るチームこそが、突破というご褒美を受けている。

もちろん攻撃的に出ても敗退してしまった国もあるが、サウジアラビアやエクアドルに代表されるように、そういったチームは確実に良い記憶としてファンの中に残る。

結局ウルグアイは2010年から、12年間同じサッカーをしてきた。
そのサイクルは終わったと言えるだろう。

ヒメネス、ベンタンクール、バルベルデといった素晴らしい選手がウルグアイには生まれており、
弱小国になってしまう事はないと思うが、
フォルラン、スアレス、カバーニ級のストライカーはなかなか生まれるものではない。
ダルウィン・ヌニェスが彼らの後を継ぎ、エースになれるかにも注目だが、それ以上に期待したいのは、
「守備ありき」ではなく、得点を狙うチームになってほしいという事だけだ。

強豪相手の試合では致し方ない面もあるだろうが、韓国やガーナ相手にすら守備的になってしまうチームに魅力はない。