めちゃくちゃ叩きますので、ファンの方はここから先は読まないでください。
☆前置き1
45点。
この感想では、まずこの作品の致命的欠陥の1つであるテキストへの愚痴から入ります。
次に各シナリオの感想を書き、総論を書きます。
☆テキストの話
駄文のね、遂行(誤字)もされていない誤字だらけな上、
日本語能力も怪しいライターの、読みず(誤用)らい。
こんな、ライター自身が読むのに苦痛を感じるような、憎からず(誤用)思っている文章を、
私は、feeは、このおバカな、一介のつまらないエロゲ―マーはね、
それでも楽しもうと、楽しまなければかけたお金と時間が無駄だと、賢明に(誤字)、懸命に頑張って、頭がかおしく(誤字)なるほど頑張って、プレイしたんだよ?
その感想をネットに、それを読むあたなに(誤字)、届けたいな、届けばいいなと祈って、この感想文を、きっと、なにかの、ほんの少しだけかもしれないけれど、それでもだぶん(誤字)あなたの参考になる事もあるかもしれないと思って、この感想文を書いたんだよ(クドい)
読みず(誤用)らくてごねんめ(誤字)
さて、↑のレベルの文章を45時間読む覚悟がない人は、このゲームは避けた方が無難だと思う。
とにかく、誤字がてんこもりな上、無駄な繰り返し文の多発、
「読みずらい」だの、憎いと思っている相手に対して「憎からず」という単語を多用する(13回は使っていた。絶対、ライターは日本語を間違えて覚えている。『ず』は否定形だと知らないのだろうか?)
「下っ足らず」、徹底した「ら」抜き言葉等々を延々書いて推敲もしないライターは、
恥を知った方が良い。
「だぶん」「かおしくなる」「ごねん」「あたな」「あひさ」などは、作中の誤字をそのまま使わせていただいた。およそ10分に1回は誤字にあたったので、300個近くはあったと思う。
途中から物語を読むゲームというより、誤字を探すゲームになってしまったが、
やはり「頭が【かおしく】なる」が本作を表すのに最もふさわしい。
まさにプレイヤーの頭をかおしくさせるテキストである。
また、作者が自分の文章に酔っぱらっているのかは知らないが、意味不明なやり取りも散見する。
たとえば共通ルート、転入生のハルが、不安を吐露するシーン。
ハル「みんなに忘れられていたら、どうしよう」
「ちゃんと、お話し(原文ママ)できなかったら、どうしよう」
「そう、思うと……やっぱり、すごく、とても、とても……怖いんだよ」
これに対して主人公の大雅は
大雅「たとえ”魔法”が使えなくなってしまっても……」
「いつの間にか特別なんかじゃ、なくなってしまったとしても……」
「少女時代が終わり、特別な日々の記憶も少しずつ薄くなっていき……」
「代わりに、不安や心配やさみしさばかりが横たわる――そんな大人の世界に手招きされても」
「……世界中の誰もがみんな、君たちのことを、君たちの”魔法"のことを忘れてしまったとしても……」
などと世迷いごとを並べている。
誰も、魔法の事なんて話していない。
そもそも君(ハル)の心配に対して、君たち(魔法少女たち)の話をされても困る。
転入が不安だと言っている女の子に、こいつは何を語り続けているんだ?
こんな文章を読んでいると、こちらまで頭が【かお】しくなってきそうである。
頼むから、相手の話を聞いてほしい。
日常テキストも徹頭徹尾面白くなく、『目玉焼きに何をかけるか』で140行も書いてしまうぐらいだが、ちっとも面白くない。
そんなもん、各自が好きなものをかければよろしい。
十夜がツンツンして、それに対して大雅がわざとらしくスネて、十夜が涙目になるパターンも数回あったが、ワンパターンすぎて2回目以降ダルい上にわざとらしくスネる主人公が気持ち悪い。
文章の癖としてもう一つ、
「桜の花びらが目に入り、涙を吹いた俺だ(文は僕が作った)」のように、「人名+だ」で終わる文章が非常に多いのだが、癖だろうとは思うが正直気になる。
別に誤用ではないので良いのだが、こういう表現は見せ場で使うからこそ生きるのであって、
日常描写で何十回も使われると鼻につく。
文章力がないのは仕方ないとしても、推敲はライターの、あるいは(雇っているとは思えないが)校正の『最低限度』の仕事だ。
書いたら書きっぱなしというのは、プロとして失格。
弁当を作って、味見もせずに人に出すのか? メシマズヒロインじゃあるまいし。
どんなに美味しいラーメン屋でも、前の人がこぼしていったスープを拭かずに、その席に客を案内するのか?
完全趣味作家の僕ですら、ネットに、あるいは新人賞に出す前に自作を4回は推敲する。
エロゲー感想も2回は推敲している。
それは、「自分の想いを伝えたくて、文章を書く」からで、「相手に届けたくて」文章を書くからだ。
特に、作品の場合、自分の作品を作者ぐらいは愛してあげないと浮かばれない。
自分が作った自慢の物語やキャラクターの魅力を他人に伝えたかったら、推敲ぐらいして当然じゃないのか?
こんな文章では、ライター自身が読み返すのも苦痛だったのではなかろうか。とすら邪推してしまうし、文章に推敲をしないライターは、子供を作るだけ作って育児放棄をする親のように無責任である。
ここまでは、テキストと『作者の姿勢』の事しか書いていないが、もうこの時点でプロの仕事ではない。
にも拘らず、この作品は世間では高評価であるらしい。解せない。
こんな読み【ず】らい文章を40時間も読むひまと理解力があるなら、ドストエフスキーだのトーマス・マンだって読めるはずだし、そちらを読んだ方が遥かに有益な気がする。
皆さんは、この暗号文のような酷いテキストを頑張って解読し、感動なさったのだろうか?
それとも、適当に読み流し、最後だけ感動したのか?
あるいは、こんな酷いテキストにもはや慣れてしまい、酷いとすら感じなかったのか。
別に批判ではなく、素直な感想として聞いてみたいところだ。
これはもはや「合う・合わない」という問題ではなく、単純にテキストが『ヘタクソ』であり、
ライターは『推敲』を一切しておらず(ここに一番、怒っている)、『日本語能力』も怪しいと言わざるを得ない。
小説向きの文章と書いていらっしゃる方もいたが、こんな悲惨な小説はまず間違いなく通用しないだろう。
まぁ、出版社で散々ダメ出しをされたり、校正者もついてまともなテキストに甦るかもしれないが。
もうこれだけで僕の感想としては十分なのだが、せっかくクリアもした事だし、
作品内容についても触れておく。
ヒロインは4人だが、個別ルートには特徴があり、前半と後半で2つの物語が展開される。
☆夜月姫織ルート 評価 B₋(S~E)
この世界は過去も未来も、建築物や流行り言葉、ファッションセンスが変わらない謎空間に支配されているのだが、まぁそれは伊坂幸太郎作品などでもそういうものはあるので、そこはツッコまないでおく。
ドラえもんは、大昔から現在、未来まで土管のある空き地で皆が遊ぶのだ。
少女時代、十夜と仲良くしてくれたお友達。
いつしか十夜を忘れてしまうも、亡くなる直前に彼女を思い出す。
そして、最終列車が彼女の魂を来世へと送ってしまうその前に、十夜が彼女に会いに行く。
というストーリー設定は、王道ではあるが魅力的だと思う。
個人的には『刻の終着駅』という設定も良く、(現世に絶望を抱えている人間としては)自分なら、来世に向けてどんな買い物をするだろうかと考えてしまう。
しかし、である。
☆杏藤千和ルート 評価 B
散々「男らしさ」だの「ヒーローになりたい」だのと謎のこだわりを訴え、
みんなに奢る事がカッコいいと勘違いしている【昭和の男】、大雅のキモチ悪さは相変わらずだが、
そんな大雅を慕う千和ちゃんは、(ダメ男に騙されそうな気がするものの)健気でかわいい。
薄倖そうな健気ヒロインを描くには、やはりダメ男は必須なのかもしれない。
とりあえず、バイト代を半額にした上に、毎度やってくる幼馴染全員にメニューを奢って、
それで本人は【あひさ】(作中からの誤字)さんからお小遣いをもらっているんだから世話はない。
千和の一世一代の告白も、茶化してしまう主人公は控えめに言ってもクズであり、
ヒーローや男らしさどころか、凡百の一般男性よりもなお悪い、サイテー男なのだが、
それは本人が自責しており、その後の展開に繋がるので良しとする。
全校生徒の前で告白するのは、冷静に考えて千和にとっても迷惑なのだが、いかにも「青春」という感じで案外好きなシーンだ。
後半は、千和の生涯。
ソルとナハト(と遠矢)という3人のパパたちが描かれる。
姫織ルート前半の、『十夜のお友達の息子』である遠矢が登場してきたのはルートの繋がりを感じさせて良い。
またも登場する毒親はもう放置しておくとして、ソル・ナハト・千和の3人の生活が描かれる。
回りくどいにも程があるものの、結局ナハトが良パパで、大雅よりもよほどいい男なのだった。
そりゃナハトから見て、千和を大雅なんぞにはくれてやりたくはないだろう。
大雅が千和に、全校生徒の前で二度目の告白(またかよ)をした後、
突然数時間も過去話が挿入されるのは興ざめで、構成に難があると思う。
そこは告白→結ばれる!と素直に展開してほしい。
☆柊ハルルート 評価 B-
ハルルート前半:学園祭に向けたライブ活動と、とあ(漢字忘れた)姉弟のすれ違い純愛物語。
☆前置き1
45点。
この感想では、まずこの作品の致命的欠陥の1つであるテキストへの愚痴から入ります。
次に各シナリオの感想を書き、総論を書きます。
☆テキストの話
駄文のね、遂行(誤字)もされていない誤字だらけな上、
日本語能力も怪しいライターの、読みず(誤用)らい。
こんな、ライター自身が読むのに苦痛を感じるような、憎からず(誤用)思っている文章を、
私は、feeは、このおバカな、一介のつまらないエロゲ―マーはね、
それでも楽しもうと、楽しまなければかけたお金と時間が無駄だと、賢明に(誤字)、懸命に頑張って、頭がかおしく(誤字)なるほど頑張って、プレイしたんだよ?
その感想をネットに、それを読むあたなに(誤字)、届けたいな、届けばいいなと祈って、この感想文を、きっと、なにかの、ほんの少しだけかもしれないけれど、それでもだぶん(誤字)あなたの参考になる事もあるかもしれないと思って、この感想文を書いたんだよ(クドい)
読みず(誤用)らくてごねんめ(誤字)
さて、↑のレベルの文章を45時間読む覚悟がない人は、このゲームは避けた方が無難だと思う。
とにかく、誤字がてんこもりな上、無駄な繰り返し文の多発、
「読みずらい」だの、憎いと思っている相手に対して「憎からず」という単語を多用する(13回は使っていた。絶対、ライターは日本語を間違えて覚えている。『ず』は否定形だと知らないのだろうか?)
「下っ足らず」、徹底した「ら」抜き言葉等々を延々書いて推敲もしないライターは、
恥を知った方が良い。
「だぶん」「かおしくなる」「ごねん」「あたな」「あひさ」などは、作中の誤字をそのまま使わせていただいた。およそ10分に1回は誤字にあたったので、300個近くはあったと思う。
途中から物語を読むゲームというより、誤字を探すゲームになってしまったが、
やはり「頭が【かおしく】なる」が本作を表すのに最もふさわしい。
まさにプレイヤーの頭をかおしくさせるテキストである。
また、作者が自分の文章に酔っぱらっているのかは知らないが、意味不明なやり取りも散見する。
たとえば共通ルート、転入生のハルが、不安を吐露するシーン。
ハル「みんなに忘れられていたら、どうしよう」
「ちゃんと、お話し(原文ママ)できなかったら、どうしよう」
「そう、思うと……やっぱり、すごく、とても、とても……怖いんだよ」
これに対して主人公の大雅は
大雅「たとえ”魔法”が使えなくなってしまっても……」
「いつの間にか特別なんかじゃ、なくなってしまったとしても……」
「少女時代が終わり、特別な日々の記憶も少しずつ薄くなっていき……」
「代わりに、不安や心配やさみしさばかりが横たわる――そんな大人の世界に手招きされても」
「……世界中の誰もがみんな、君たちのことを、君たちの”魔法"のことを忘れてしまったとしても……」
などと世迷いごとを並べている。
誰も、魔法の事なんて話していない。
そもそも君(ハル)の心配に対して、君たち(魔法少女たち)の話をされても困る。
転入が不安だと言っている女の子に、こいつは何を語り続けているんだ?
こんな文章を読んでいると、こちらまで頭が【かお】しくなってきそうである。
頼むから、相手の話を聞いてほしい。
日常テキストも徹頭徹尾面白くなく、『目玉焼きに何をかけるか』で140行も書いてしまうぐらいだが、ちっとも面白くない。
そんなもん、各自が好きなものをかければよろしい。
十夜がツンツンして、それに対して大雅がわざとらしくスネて、十夜が涙目になるパターンも数回あったが、ワンパターンすぎて2回目以降ダルい上にわざとらしくスネる主人公が気持ち悪い。
文章の癖としてもう一つ、
「桜の花びらが目に入り、涙を吹いた俺だ(文は僕が作った)」のように、「人名+だ」で終わる文章が非常に多いのだが、癖だろうとは思うが正直気になる。
別に誤用ではないので良いのだが、こういう表現は見せ場で使うからこそ生きるのであって、
日常描写で何十回も使われると鼻につく。
文章力がないのは仕方ないとしても、推敲はライターの、あるいは(雇っているとは思えないが)校正の『最低限度』の仕事だ。
書いたら書きっぱなしというのは、プロとして失格。
弁当を作って、味見もせずに人に出すのか? メシマズヒロインじゃあるまいし。
どんなに美味しいラーメン屋でも、前の人がこぼしていったスープを拭かずに、その席に客を案内するのか?
完全趣味作家の僕ですら、ネットに、あるいは新人賞に出す前に自作を4回は推敲する。
エロゲー感想も2回は推敲している。
それは、「自分の想いを伝えたくて、文章を書く」からで、「相手に届けたくて」文章を書くからだ。
特に、作品の場合、自分の作品を作者ぐらいは愛してあげないと浮かばれない。
自分が作った自慢の物語やキャラクターの魅力を他人に伝えたかったら、推敲ぐらいして当然じゃないのか?
こんな文章では、ライター自身が読み返すのも苦痛だったのではなかろうか。とすら邪推してしまうし、文章に推敲をしないライターは、子供を作るだけ作って育児放棄をする親のように無責任である。
ここまでは、テキストと『作者の姿勢』の事しか書いていないが、もうこの時点でプロの仕事ではない。
にも拘らず、この作品は世間では高評価であるらしい。解せない。
こんな読み【ず】らい文章を40時間も読むひまと理解力があるなら、ドストエフスキーだのトーマス・マンだって読めるはずだし、そちらを読んだ方が遥かに有益な気がする。
皆さんは、この暗号文のような酷いテキストを頑張って解読し、感動なさったのだろうか?
それとも、適当に読み流し、最後だけ感動したのか?
あるいは、こんな酷いテキストにもはや慣れてしまい、酷いとすら感じなかったのか。
別に批判ではなく、素直な感想として聞いてみたいところだ。
これはもはや「合う・合わない」という問題ではなく、単純にテキストが『ヘタクソ』であり、
ライターは『推敲』を一切しておらず(ここに一番、怒っている)、『日本語能力』も怪しいと言わざるを得ない。
小説向きの文章と書いていらっしゃる方もいたが、こんな悲惨な小説はまず間違いなく通用しないだろう。
まぁ、出版社で散々ダメ出しをされたり、校正者もついてまともなテキストに甦るかもしれないが。
もうこれだけで僕の感想としては十分なのだが、せっかくクリアもした事だし、
作品内容についても触れておく。
ヒロインは4人だが、個別ルートには特徴があり、前半と後半で2つの物語が展開される。
☆夜月姫織ルート 評価 B₋(S~E)
姫織ルート前半:姫織とは関係ない、十夜の友だちの話
姫織ルート後半:姫織の出生の秘密と、ナナちゃん。
前半は、姫織とは直接関係のない、十夜の友だちの話である。この世界は過去も未来も、建築物や流行り言葉、ファッションセンスが変わらない謎空間に支配されているのだが、まぁそれは伊坂幸太郎作品などでもそういうものはあるので、そこはツッコまないでおく。
ドラえもんは、大昔から現在、未来まで土管のある空き地で皆が遊ぶのだ。
少女時代、十夜と仲良くしてくれたお友達。
いつしか十夜を忘れてしまうも、亡くなる直前に彼女を思い出す。
そして、最終列車が彼女の魂を来世へと送ってしまうその前に、十夜が彼女に会いに行く。
というストーリー設定は、王道ではあるが魅力的だと思う。
個人的には『刻の終着駅』という設定も良く、(現世に絶望を抱えている人間としては)自分なら、来世に向けてどんな買い物をするだろうかと考えてしまう。
しかし、である。
主人公がテレポート魔法を試みるも失敗
→姫織(魔法少女)の家の近くにいたので、姫織を叩き起す
→姫織に最低限の事情を説明
→姫織が「恥ずかしい夢」を見ていたけど、変な寝言言ってなかったよね?などと発言。それについてやりとり。
→姫織が魔法少女に変身。衣装がえっちぃなどと発言。それについてやりとり。
→姫織、空を飛ぶ魔法失敗
→姫織「私は空を飛ぶ魔法が苦手だった、だけど他の魔法なら大丈夫」
→姫織、新魔法発動
ここまでを4分で行なったというのは、どう考えても無理がある。
地の文をすっ飛ばして、セリフだけを朗読したって4分以上かかるはずだ。
それだけでなく、「変な寝言言ってなかったよね」だの「衣装がえっちぃ」だの、あまりに緊迫感のないやり取りが多すぎるのだが、
作者は『残り時間6分』という立場になった事がないのだろうか?
気が急くばかりで、無駄なやり取りなどしている余裕はないはずだが。
(こんなやり取りをするなら、残り時間30分って事にしとけばよかったのに。30分でもギリギリだけど)
主人公たちの悠長さのせいで、せっかく良い話であるにもかかわらず、全く感情移入が出来ない残念な姫織ルートの前半だった。
姫織ルートの後半については、あまり書くことは多くない。
姫織が常に腹を空かしている理由と、毒親だらけのこの作品には珍しく、まともな親が出てくるぐらいである(その代わり、毒親戚は出てくるが)。
叙述トリック(?)も出てくるが、単に紛らわしいだけで作品の面白さに一役買ってはいない。
なお、姫織は一度死ぬが、この作品においてキャラクターがすぐ死んで、あっさり甦るのはよくあるパターンだ、ということは後々判明する。
ここまでを4分で行なったというのは、どう考えても無理がある。
地の文をすっ飛ばして、セリフだけを朗読したって4分以上かかるはずだ。
それだけでなく、「変な寝言言ってなかったよね」だの「衣装がえっちぃ」だの、あまりに緊迫感のないやり取りが多すぎるのだが、
作者は『残り時間6分』という立場になった事がないのだろうか?
気が急くばかりで、無駄なやり取りなどしている余裕はないはずだが。
(こんなやり取りをするなら、残り時間30分って事にしとけばよかったのに。30分でもギリギリだけど)
主人公たちの悠長さのせいで、せっかく良い話であるにもかかわらず、全く感情移入が出来ない残念な姫織ルートの前半だった。
姫織ルートの後半については、あまり書くことは多くない。
姫織が常に腹を空かしている理由と、毒親だらけのこの作品には珍しく、まともな親が出てくるぐらいである(その代わり、毒親戚は出てくるが)。
叙述トリック(?)も出てくるが、単に紛らわしいだけで作品の面白さに一役買ってはいない。
なお、姫織は一度死ぬが、この作品においてキャラクターがすぐ死んで、あっさり甦るのはよくあるパターンだ、ということは後々判明する。
☆杏藤千和ルート 評価 B
千和ルート前半:千和の恋物語。ヘタレ主人公が、最後、全校生徒の前で告白するのは良シーン。
千和ルート後半:千和の『パパたち』の物語。主人公よりもナハトが活躍。
散々「男らしさ」だの「ヒーローになりたい」だのと謎のこだわりを訴え、
みんなに奢る事がカッコいいと勘違いしている【昭和の男】、大雅のキモチ悪さは相変わらずだが、
そんな大雅を慕う千和ちゃんは、(ダメ男に騙されそうな気がするものの)健気でかわいい。
薄倖そうな健気ヒロインを描くには、やはりダメ男は必須なのかもしれない。
とりあえず、バイト代を半額にした上に、毎度やってくる幼馴染全員にメニューを奢って、
それで本人は【あひさ】(作中からの誤字)さんからお小遣いをもらっているんだから世話はない。
千和の一世一代の告白も、茶化してしまう主人公は控えめに言ってもクズであり、
ヒーローや男らしさどころか、凡百の一般男性よりもなお悪い、サイテー男なのだが、
それは本人が自責しており、その後の展開に繋がるので良しとする。
全校生徒の前で告白するのは、冷静に考えて千和にとっても迷惑なのだが、いかにも「青春」という感じで案外好きなシーンだ。
後半は、千和の生涯。
ソルとナハト(と遠矢)という3人のパパたちが描かれる。
姫織ルート前半の、『十夜のお友達の息子』である遠矢が登場してきたのはルートの繋がりを感じさせて良い。
またも登場する毒親はもう放置しておくとして、ソル・ナハト・千和の3人の生活が描かれる。
回りくどいにも程があるものの、結局ナハトが良パパで、大雅よりもよほどいい男なのだった。
そりゃナハトから見て、千和を大雅なんぞにはくれてやりたくはないだろう。
大雅が千和に、全校生徒の前で二度目の告白(またかよ)をした後、
突然数時間も過去話が挿入されるのは興ざめで、構成に難があると思う。
そこは告白→結ばれる!と素直に展開してほしい。
☆柊ハルルート 評価 B-
ハルルート前半:学園祭に向けたライブ活動と、とあ(漢字忘れた)姉弟のすれ違い純愛物語。
ハルルート後半:何度も死んでしまうハルを助けるために、主人公も死んで転生し続ける話。ハルと主人公の因果も語られる。
前半は、シスコンともひろ(漢字忘れた)君が、姉に向けたラブソングを作る学園祭ライブ物語である。
しかし残念ながら、ライブシーンはない。そこを書かないでどうするのかと問い詰めたい。
ライブ後の、ともひろがあず咲を送り出すシーンは良い。
また、姫織ルート、千和ルートで登場した十夜が、千和の世話にかまけてハルの母親を育児放棄したというのは、何とも言えない悲しい因果ではあるが、繋がりを感じられて良かった。
良かったのだが、そこでまた毒親の誕生である。やれやれ。
後半は、何度も死んでしまうハルを、世界線を乗り越えて助けに行く話であり、未来人ハルと未来の大雅(推定年齢30代)の邂逅のエピソードも語られる。
なお、ともひろは死んだらしいw
このライターの癖として、タイミングを見つけ次第、同内容の言いかえをするのはもはや諦め気味なのだが、
「大雅くん……いいえ、おじさん」と言い換えるのはいくらなんでも失礼すぎて笑う。
6回のチャンスがあると、5回目までは消化試合で6回目で解決する、というのは
まぁ定番なのでそこはツッコまないが、
頑張るのは主人公じゃなくてハルだよね、という結末は納得できる。
プレイしていてよくわからなかったのは、パラレルワールドとクロの関係だ。
なお、クロルートは、ハルルートの、ハルが死んだ世界線の物語である、と思う。
☆クロルート 評価 B-
前半:唐突に挿入されるましろの昔話
中盤:2人の大雅と、「夜の王」の正体
後半1時間:孤独に生きた大雅とクロの物語と、エピローグ
まず、後半1時間は良い。
正直ここまでの得点は35点ぐらいだったのだが、後半1時間が良かったので、チョロい僕は点数を大幅に上げてしまった。
特に、僕のようなさみしさを抱えた「ぼっち独り暮らし男性」にはなかなか刺さる内容となっている。
が、冷静に考えればクロを選ばず、ハルか千和あたりとくっついた方が幸せだった気もするので何とも言えない。
しかし、前半・中盤は『最悪』である。
まず前半、唐突にクロからの通話で、
(偽)大雅が忘れていた、幼き日の「本物大雅と、ましろさん」のエピソードが延々語られる。
ここのシーンがとにかく長く、またしても毒親物語である(厳密に言えば、ましろの両親は毒親とは言いづらいのだが)。
輪をかけて酷いのが相変わらずなテキストで、クロからの伝聞であるにもかかわらず、
大雅の一人称がメインになるため、違和感が凄かった。
伝聞調「~だったようだ」、あるいは三人称、クロの語りなどで処理すればいいのに、
いかにも大雅がその時代を生きているかのように、一人称現在形で描かれるものだから、非常に混乱した。
せめて現在形ではなく、過去形を使う程度の工夫はできなかったのか?
記憶喪失なのに、なぜ現在形で過去の自分の事を喋れる(書ける)のか、理解に苦しむ。
しかも時折、クロからの電話で現代に戻るのだから混乱もひとしおだ。
中盤に至っては酷いの一言だが、これはひょっとしたら僕の方に原因があるかもしれない。
テキストは相変わらず最低レベル。
にもかかわらず物語が【無駄に】(主観)入り組んでおり、本物大雅だけでなく、偽大雅までが登場する。
更に、別の世界線(並行世界)の彼らまで登場し、死者は生き返り、生き返ったと思えばまた死ぬため、もはや意味がわからない。
そこを持ってきて、偽大雅には名前がなく、『ぼく』という名前なのだが、大雅の振りをしている時だけ一人称が『俺』になる……ならまだいい。
後半になってくると『ぼく』と『俺』の使い分けが完全に崩れ(もしくは僕には理解できなくなり)、
まるで二重人格が統合されるように、交互に『ぼく』と『俺』が飛び出して、
そこにいかにもな傍点が振ってあったりするのだからたまらない。
これが精密なテキストを書くライターならともかく、誤字だらけなライターなため、1つ1つ『傍点の意味』を考えるのもバカらしく、半ば思考放棄して適当に読んだため、熟読・玩味なさった方には、
この物語の良さがわかったのかもしれない。
しかし、ライターの愛情が欠けている誤字300個超のテキストを、なぜ読者が愛して、熟読してあげなければならないのか、というのが理解力に乏しい私の、僕(おれ)の、おばかなエロゲ―マーfeeの感想である。
というか、複雑なら複雑で、『アぺイリア』や『あおかな』のようにうまく図解を使えばいいのに、
そういう工夫もない。
ロクなテキストも書けないのに、テキスト一辺倒勝負の硬派なスタイルを挑むライターの無謀な挑戦は、中央値90という僕からは到底信じられない成功を収めたようだが、
僕には全く響かなかったため、敢えて「大失敗」と言わせていただきたい。
そもそも大雅が2人いる必要性を感じなかった、というのが一番悲しいところで、話を無駄に複雑にしただけで面白さには全く繋がっていないと感じた。
これは全編に言える事だが、「俺は……奏大雅は」
「ハルは……この魔法少女の柊ハルは」と、何度も武者名乗りをあげてみたり、
「とってもおバカな私だけれど、それでも……」と自己卑下が枕詞になっている本作だが、
「ぼくは……いいや俺は……」を連呼された日には、
「いいや拙者は……あちきは、おいどんは……」と延々繋がれそうで恐怖さえ覚えた。
☆総論
全ルートを通じて描かれているのは、
『親の愛情を受けられず、自己肯定感の低い少年少女』と、『虐待毒親』がベースであり、
そんな親に愛されない子供たちを守るのが、『夜のイキモノ』ということで、
家庭環境はかなり似通ったものがある。
それもあって、
「私なんか生まれてこなければよかったのに」
「あなたとは出会うべきではなかった」というぼやきを50回近くは聞かされる羽目になる。
まるでtwitter病み垢のTLのようである。
そんな彼らは「何かを得るためには、代償を払わなければならない」と思っているため、
どのルートでも「自己犠牲ルーレット」が展開されており、いい加減ウンザリしてくる。
これは繰り返しになってしまうが、『たった一人のあなたのために』歌を届けたともひろ、あるいは『あなたのための物語』と銘打つならせめて、
たった一人のあなたに届けるための、最低限の努力(つまり推敲)ぐらいはしてほしい。
テーマと、ライターの姿勢が完全に矛盾している。
クロルートの世界観はここまで複雑にする必要は全くなかったと思うのだが、
そこまでの世界観、過去―現在―未来が繋がっていて、「夜」の世界があるという
この設定自体は悪いものではなかっただけに、
構成を組みなおし、不要なシーン・文章は極力カットし(恐らく半分は短くなるだろう)
まともな文章で読めば80点ぐらいはつけたかもしれないと思うと、なおさら忸怩たるものがある。
なお、ここまで一言も触れていないが、Hシーンは全く抜けない。
それを目当てに買う人もいないだろうが、最後に一応触れておきたい。
、
前半は、シスコンともひろ(漢字忘れた)君が、姉に向けたラブソングを作る学園祭ライブ物語である。
しかし残念ながら、ライブシーンはない。そこを書かないでどうするのかと問い詰めたい。
ライブ後の、ともひろがあず咲を送り出すシーンは良い。
また、姫織ルート、千和ルートで登場した十夜が、千和の世話にかまけてハルの母親を育児放棄したというのは、何とも言えない悲しい因果ではあるが、繋がりを感じられて良かった。
良かったのだが、そこでまた毒親の誕生である。やれやれ。
後半は、何度も死んでしまうハルを、世界線を乗り越えて助けに行く話であり、未来人ハルと未来の大雅(推定年齢30代)の邂逅のエピソードも語られる。
なお、ともひろは死んだらしいw
このライターの癖として、タイミングを見つけ次第、同内容の言いかえをするのはもはや諦め気味なのだが、
「大雅くん……いいえ、おじさん」と言い換えるのはいくらなんでも失礼すぎて笑う。
6回のチャンスがあると、5回目までは消化試合で6回目で解決する、というのは
まぁ定番なのでそこはツッコまないが、
頑張るのは主人公じゃなくてハルだよね、という結末は納得できる。
プレイしていてよくわからなかったのは、パラレルワールドとクロの関係だ。
パラレルワールドに飛ぶことは大雅の「不幸」ではないため、クロは肩代わりをしない。
しかし、大雅の「死」は「不幸」だからクロも肩代わりするという事になるのだろうか?
でもそれなら、なぜ大雅がパラレルワールドに飛べて、クロもパラレルワールドに飛べるのだろうか?
大雅がパラレルワールドに飛ぶために死ぬと、クロは問答無用で殺されてしまうのだろうか。
それで問題は解決するが、あまりに不憫すぎる。
それで問題は解決するが、あまりに不憫すぎる。
なお、クロルートは、ハルルートの、ハルが死んだ世界線の物語である、と思う。
☆クロルート 評価 B-
前半:唐突に挿入されるましろの昔話
中盤:2人の大雅と、「夜の王」の正体
後半1時間:孤独に生きた大雅とクロの物語と、エピローグ
まず、後半1時間は良い。
正直ここまでの得点は35点ぐらいだったのだが、後半1時間が良かったので、チョロい僕は点数を大幅に上げてしまった。
特に、僕のようなさみしさを抱えた「ぼっち独り暮らし男性」にはなかなか刺さる内容となっている。
が、冷静に考えればクロを選ばず、ハルか千和あたりとくっついた方が幸せだった気もするので何とも言えない。
しかし、前半・中盤は『最悪』である。
まず前半、唐突にクロからの通話で、
(偽)大雅が忘れていた、幼き日の「本物大雅と、ましろさん」のエピソードが延々語られる。
ここのシーンがとにかく長く、またしても毒親物語である(厳密に言えば、ましろの両親は毒親とは言いづらいのだが)。
輪をかけて酷いのが相変わらずなテキストで、クロからの伝聞であるにもかかわらず、
大雅の一人称がメインになるため、違和感が凄かった。
伝聞調「~だったようだ」、あるいは三人称、クロの語りなどで処理すればいいのに、
いかにも大雅がその時代を生きているかのように、一人称現在形で描かれるものだから、非常に混乱した。
せめて現在形ではなく、過去形を使う程度の工夫はできなかったのか?
記憶喪失なのに、なぜ現在形で過去の自分の事を喋れる(書ける)のか、理解に苦しむ。
しかも時折、クロからの電話で現代に戻るのだから混乱もひとしおだ。
中盤に至っては酷いの一言だが、これはひょっとしたら僕の方に原因があるかもしれない。
テキストは相変わらず最低レベル。
にもかかわらず物語が【無駄に】(主観)入り組んでおり、本物大雅だけでなく、偽大雅までが登場する。
更に、別の世界線(並行世界)の彼らまで登場し、死者は生き返り、生き返ったと思えばまた死ぬため、もはや意味がわからない。
そこを持ってきて、偽大雅には名前がなく、『ぼく』という名前なのだが、大雅の振りをしている時だけ一人称が『俺』になる……ならまだいい。
後半になってくると『ぼく』と『俺』の使い分けが完全に崩れ(もしくは僕には理解できなくなり)、
まるで二重人格が統合されるように、交互に『ぼく』と『俺』が飛び出して、
そこにいかにもな傍点が振ってあったりするのだからたまらない。
これが精密なテキストを書くライターならともかく、誤字だらけなライターなため、1つ1つ『傍点の意味』を考えるのもバカらしく、半ば思考放棄して適当に読んだため、熟読・玩味なさった方には、
この物語の良さがわかったのかもしれない。
しかし、ライターの愛情が欠けている誤字300個超のテキストを、なぜ読者が愛して、熟読してあげなければならないのか、というのが理解力に乏しい私の、僕(おれ)の、おばかなエロゲ―マーfeeの感想である。
というか、複雑なら複雑で、『アぺイリア』や『あおかな』のようにうまく図解を使えばいいのに、
そういう工夫もない。
ロクなテキストも書けないのに、テキスト一辺倒勝負の硬派なスタイルを挑むライターの無謀な挑戦は、中央値90という僕からは到底信じられない成功を収めたようだが、
僕には全く響かなかったため、敢えて「大失敗」と言わせていただきたい。
そもそも大雅が2人いる必要性を感じなかった、というのが一番悲しいところで、話を無駄に複雑にしただけで面白さには全く繋がっていないと感じた。
これは全編に言える事だが、「俺は……奏大雅は」
「ハルは……この魔法少女の柊ハルは」と、何度も武者名乗りをあげてみたり、
「とってもおバカな私だけれど、それでも……」と自己卑下が枕詞になっている本作だが、
「ぼくは……いいや俺は……」を連呼された日には、
「いいや拙者は……あちきは、おいどんは……」と延々繋がれそうで恐怖さえ覚えた。
☆総論
全ルートを通じて描かれているのは、
『親の愛情を受けられず、自己肯定感の低い少年少女』と、『虐待毒親』がベースであり、
そんな親に愛されない子供たちを守るのが、『夜のイキモノ』ということで、
家庭環境はかなり似通ったものがある。
それもあって、
「私なんか生まれてこなければよかったのに」
「あなたとは出会うべきではなかった」というぼやきを50回近くは聞かされる羽目になる。
まるでtwitter病み垢のTLのようである。
そんな彼らは「何かを得るためには、代償を払わなければならない」と思っているため、
どのルートでも「自己犠牲ルーレット」が展開されており、いい加減ウンザリしてくる。
A「何のとりえもない私なんかが……あの子を守りたい」自殺してBさんを救う
B「何のとりえもない私なんかのためにAさんが……せめてCさんを守りたい」
自殺してCさんを救う
C「何のとりえもない私なんかのためにBさんが……」
以下略のような感じである。
千和ルートが最も高評価(といってもBだけども)なのは、この自己犠牲ルーレット+毒親物語が比較的薄かったためである。
千和ルートが最も高評価(といってもBだけども)なのは、この自己犠牲ルーレット+毒親物語が比較的薄かったためである。
これは繰り返しになってしまうが、『たった一人のあなたのために』歌を届けたともひろ、あるいは『あなたのための物語』と銘打つならせめて、
たった一人のあなたに届けるための、最低限の努力(つまり推敲)ぐらいはしてほしい。
テーマと、ライターの姿勢が完全に矛盾している。
クロルートの世界観はここまで複雑にする必要は全くなかったと思うのだが、
そこまでの世界観、過去―現在―未来が繋がっていて、「夜」の世界があるという
この設定自体は悪いものではなかっただけに、
構成を組みなおし、不要なシーン・文章は極力カットし(恐らく半分は短くなるだろう)
まともな文章で読めば80点ぐらいはつけたかもしれないと思うと、なおさら忸怩たるものがある。
なお、ここまで一言も触れていないが、Hシーンは全く抜けない。
それを目当てに買う人もいないだろうが、最後に一応触れておきたい。
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