☆イングランド

相変わらず絶好調のアーセナルが、まさかの首位(ここまで来るとまさかではない)をひた走ります。
2021年末あたりから、内容面で劇的な改善が見られたアルテタ監督のアーセナル。
このまま20年ぶり(ぐらい)の優勝へひた走るのでしょうか?
ジェズスが抜けた最前線が心配ではありますが……。

追いかける2位のマンCは、怪物ハーランドがワールドカップ後も大爆発中。
こちらも恐るべき破壊力でアーセナルを追いかけますが、アーセナルのスピードが速く、かろうじて背中を捉えている感じです。
優勝争いはこの2チームに絞られた感じ。

4位以内を争うチームの中で、ポール・ポジションに立つのはマンU。
最近の(成績面での)好調ぶりは素晴らしいですが、やっているサッカーに特段進歩は見られません。
ただ、ラッシュフォードがいよいよキレてきたなと感じます。

やや元気がないのがトッテナム。
「お金がないチームを、意外と好成績に導く」のがコンテ監督の神髄であり、
「お金がない事に嫌気がさして、出て行ってしまう」のもコンテのパターン。
コンテ政権の終末を感じさせます。

ニューカッスルについてはあまり試合を観られていないのでコメントしづらいですが、この戦力でよく頑張っていますね。


悲しいのが、開幕前トップ3に予想していたリバプールとチェルシーの大不振。

リバプールは2年前のヴァイナルダム移籍の穴が未だに埋められず、中盤のクオリティ低下が深刻。
とはいえ、サッカーの質自体に目を向けるともう少し上の順位を狙えるクオリティはあると思います。

チェルシーは怪我人だらけで、『謎の若手』だらけになっています。
この中からマウントやエイブラハムのような、新星が出現すれば良いですが、現状その予感はありません。


☆イタリア

開幕前は4位予想をしていたナポリが、CLではリバプールに圧勝し、セリエAでも首位を独走する快進撃。
オシメーンの快足、クワラツヘリアの技巧は娯楽性にも溢れており、マラドーナ在籍時以来の優勝が見えてきています。

激震に見舞われたのがユベントス。
不正会計の罰則で勝ち点15剥奪により、3位から一気に10位に転落。
(ユベントス以上に怪しい、スペインのバルセロナくんは罰則なしなのに……お国柄でしょうかw)

内容は良いにもかかわらず成績が伴っていなかったインテルが7位付近から2位へとジャンプアップし、
イタリアスーパーカップでインテルにボコボコにされたミランは、その後ラツィオ、サッスオーロに惨敗を繰り返すなど、
ナポリ以外のビッグチームは、中断前とはまるで違った様相を呈しています。


☆スペイン

リーグ戦のクラシコでレアルがバルサに圧勝した時は、そのままレアルが突っ走るだろうと勝手に思っていましたが、なぜか取りこぼしが続き、気が付けばバルセロナが首位に。
スーペルコッパのクラシコではバルセロナがレアルを圧倒するなど、まだわからない優勝争いになっています。

叩かれ続けていたアトレティコも、ちゃっかり4位圏内に滑り込んできており、攻撃サッカーのソシエダ、ベティスあたりと4位圏内を争うのでしょうが、
できればアトレティコにもう少し面白いサッカーをしていただくか(シメオネじゃ無理)、
往年のカヌーテ時代のセビージャ、ニハト&コバチェビッチのソシエダのように、優勝争いに絡めるチームが増えてほしいです。
アルゼンチン・コネクション時代のサラゴサや、リケルメ中心のビジャレアルなど、優勝はともかく、
以前はもっと魅力的なチームが多かった気がします。


☆ドイツ

バイエルンが謎の3引き分け失速(とはいえ、相手がライプツィヒ、ケルン、フランクフルトなので、ケルン以外はまぁ想定の範囲内)により、勝ち点上は混沌としてきた優勝争いですが、
ピッチ外ではGKゾマー、DFブリント、カンセロを獲得と、やりたい放題のバイエルンが優勝する確率は依然として80%を超えるでしょう。

前半戦頑張ってくれた、ウニオン・ベルリン、フライブルクはさすがに戦力的に苦しく、
本来の対抗馬、ドルトムント、ライプツィヒあたりに頑張ってほしいところです。

ドルトムントは、安定感のない打ち合いを毎試合演じていますが、着実に勝ち点3を積み上げて首位に肉薄してきました。
バイエルンとの直接対決で勝ってくれれば……無理だろうなぁ……