77点。

☆前置き

「はるまで、くるる」が好きなのでプレイ。
10月にプレイを開始したのだけど、なかなか面白くならなかったのと、他のゲームに浮気をしてしまい、結局3か月もかけてしまった。

面白くならない理由の一つは下ネタ満載のラブコメの長さ。
「はるくる」は下ネタギャグにHシーンが付随していたためエロいなーと思いながら読めたけど、
本編は散々下ネタでラブコメを煽っておきながらハーレムHや、共通ルートでのHがなく、
ヒロインとの1対1Hが基本なので、下ネタを言われても特に興奮もしなかった。

たまに、『主人公が告白前にいろんなヒロインに手を出すのが気に入らない!』という真面目な方もいらっしゃるけど、
純愛作品でならまだしも、こういうはっちゃけた作品やヌキゲーでまでそんな事を言い出されるとダルい、というのが本音。

まぁ、柚月ちゃんはエロかったですけどね。


☆設定+共通ルート雑感

本作は時が止まった閉鎖都市ルルランにおいて、奇妙なスライム状のWASPさんに囲まれながら、
1人の男性主人公と、4人のメインヒロイン、1人のサブヒロイン(元は男)、1人の非攻略ヒロイン(先生)、
1人の不気味な幼馴染、そして外部からくる1人のサブヒロイン(妹ちゃん)から構成される
ラブコメ作品。

個人的に、一番気になっていたのが土織キスだった。ドルドルと言った方がいいのかな?
とかくしょうもないラブコメ大騒ぎが描かれる中で、ストッパーとなって主人公に量子論などのSF的命題を投げてくるのがドルドルだったから。
ドルドルが登場するシーンになると、急に背筋を伸ばしてプレイする、といった感じだった。

『二重スリット実験』や『シュレディンガーの猫』、『他世界解釈』に関してはたまに使われる題材でもあるし、
個人的には『景の海のアぺイリア』で予習済みだったので、理解しやすかった(まぁ、どうしてそうなるのかはわからないけど)
ただ、正直に言えば『アぺイリア』の方が説明がわかりやすかったかなと思う。
本作の方が先に発売されているので、それと比べるのはフェアではないとは思うけど、『アぺイリア』より先にこちらをプレイして、二重スリット実験を理解できたかどうかというと、ちょっと自信がない。


☆伊橋歩ルート  評価はB-。

『過去に囚われた』からこそ同じ1日をループしていた(であろう)歩が、『新しい1日=ラブコメ=未来への希望』を取り戻すことで、
止まっていた時が動き出す(ループを飛び出す)という物語、

で合っているかどうかは知りませんw
世界観が凄く魅力的で、気になるので読んでいくんだけど、ラブコメ部分はやっぱり退屈。
世界説明が多いのと、ラブコメが多いのが特徴なので最初にやるにはもってこいのルート。と、
同時に、制作陣への信頼がないと投げ出しかねないルート。

『ちはちは』呼びは嫌いじゃないけど、Hシーンだと気になってしまう。


☆小高柚月√ 評価はB。

ワスプさんの正体に迫り、彼らとコミュニケーションを試行錯誤する物語。
コネクトームについて勉強になった(?)し、光人間の伏線を回収してきたのもさすが。
ただ、面白くなるまでに時間がかかる弱点はこの√にも顕著で、
これはもうそういうものだと思うしかないが、
いくら「センス・オブ・ワンダー」が感じられても、プレイ時間の7割が退屈ではやはり高評価はしづらい。
とはいえ、ワスプさんが宇宙人だったというのは驚き。
あと、柚月ちゃんがエロい。お尻には別に興味ないけど、下ネタ部も含めて一番エロい。


☆土織キス 評価 B-

期待値が高かったのと、
柚月√でワスプさんに対して一歩理解が進んだように見せて、キス√では停滞(後退?)したのもあって微妙な評価。
というか、これは最後までわからなかったんだけど、あれだけ文量を割いていたワスプさんの正体って結局なんだったの?
柚月ルートでは宇宙人だったのに、エピローグでは主人公たちの子孫である未来人ってことになってるし、
柚月ちゃんと結ばれる宇宙だけワスプの設定が違うってことでいいんでしょうか?

そもそも僕が好きなのは、キスじゃなくて、
ドルドルの方なので、コレジャナイ感があるのは仕方ないとして、もうちょっと物語の真相に踏み込むのかと思いました。


☆佐々木沙織 評価 A-

アル中殺人鬼記憶喪失女で、すぐにナイフを出す、というメイン4ヒロインでは一番付き合いたくない相手だけど、ルートロックがかかっているし、仕方ない。
本当は美味しいものは最後にとっておくタイプなので、これがシナリオゲーじゃなかったら真っ先に片づける子だったんだけど、結果的には予想していたよりもかわいかった。
何より最終ルートだけあって、もう一人の重要人物、轟山サトリが大活躍する、初めてあまり弛みを感じないルートになっていました。
面白くなるの遅いよ……。

テキトーな事を言えば、サトちゃんは、笑い方を何とかすれば主人公と結ばれる未来もあるんじゃないかな?
ダメ?
(作中の言葉を借りるなら、ちはやは『守ってあげたい・放っておけない女の子』を好きになる率が高く、
サトリの事は【特別に】「自分より上の存在として畏怖していた」のと、
ゲーム選択肢で言うなら『みはやの発言』だけで、恋愛対象が変わってしまう&あの時にサトリはその場にいないので、サトリがちはやと結ばれる事はないんでしょうけど。
個人的にすぐにナイフを出すさおりんがOKなら、キヒヒ笑いをなくして髪型を多少セットしたサトリでもOKな気がする)


☆総評

散々書いてきた通りですが、ラブコメ部があまりおもしろくないため、早くSF来いよ!!と思ってしまいました。
(同様に、下ネタ全開+SFの組み合わせである、前々作『はるまで、くるる』や別ライターの『景の海のアぺイリア』が個人的には比較対象になってしまうのですが、
この2作に対してはかなり負が悪いと感じました)

SF部についても、結局ワスプさんの正体が僕にはわからなかった
(各ルートによって、設定が異なるという裏技は、この作品に関してはアリ)し、
宇宙人として出てきた柚月ルートの解が良かったと思った。


サトリが攻略できないのは仕方ないとしてドルドルを攻略させてほしかった(涙)

あと、個人的に、これはLGBT的に申し訳ないんだけども、ノアさんはどうしても男だと思ってしまってそういう対象として見られなかったので、削れとは言わないけど、それなら永崎先生を攻略させてほしかったです。
(なので、ノアルートだけ、未読です)