94 ワールドカップ

94 決勝トーナメント1回戦 メキシコVSブルガリア

   メキシコ 1-1 ブルガリア
       PK 1-3
 
欠場者(ブ) 誰だか知らないが3人出場停止者がいるらしい
    (メ) MFデルオルモ(出場停止)

試合内容 C+
MOM GK ミハイロフ(70)(ブルガリア)

GK カンポス(65)   ミハイロフ(70)
DF ラミレス(45)   フブチェフ(50) 
   ロドリゲス(50)  クレメンリエフ(50)
   スアレス(50)   ヨルダノフ(50)
   ヘスス・ラミレス(50)    キリヤコフ(50)
MF アンブリス(55) ボリミロフ(55)
    ベルナル(45)  バラコフ(50)
   ガリンド(50)   シラコフ(55)
   ガルシア・アスペ(45) レチコフ(65)
FW ルイス・ ガルシア(45) コスタディノフ(60)
   サグエ(50)       ストイチコフ(65) 

監督 バロン C      ペネフ B

【メ】
交代なし

【ブ】
シラコフ(55)→グエンチョフ B
コスタディノフ(60) →ミフタルスキー ?

 
ノルウェーに負けた後、アイルランドに勝ち、イタリアに引き分けてギリギリで突破したメキシコと
ナイジェリアにボコボコにされた後、最弱ギリシャに勝ち、アルゼンチンに金星をあげて突破したブルガリアの一戦。

試合は前半開始直後からブルガリアが押し、さっそくストイチコフが鮮やかなゴールを決める。
だが、ここからがこの試合を退屈なものにさせたのは審判の悪目立ち。
意味不明なジャッジを乱発し、試合をぶち壊したシリア人審判アル・シャリフの罪は重い。

まずブルガリアDFにサグエが倒されたシーンで、メキシコのPKを宣告。
しかしこのプレイは本来全くファウルではない、イーブンなボールの奪い合いだったのにどこがPKなのだろう?
このPKをメキシコが決めて同点に。
後半に入ると、審判の糞ジャッジぶりに磨きがかかる。
これまた全く意味不明なジャッジで、ブルガリアDFクレメンリエフにレッドカード。
メキシコにお金でも貰っているのか?と思わせる黒いジャッジに怒り心頭だったが、
ここで今度は帳尻合わせにメキシコのルイス・ガルシアにもレッドカード。
クレメンリエフのレッドカードよりはマシだが、このプレイもカードに相当するようなファウルではない。

試合の方もすっかり白けてしまい、均衡が保たれたまま10人対10人の試合はPK戦に突入した。


不満はNHKの実況解説にもある。まず、良いプレイをしても全然選手名が呼ばれない。
そのため、どの選手が良いプレイをしたのかがわからない(レチコフなど、顔に特徴のある選手はわかるが)。
メキシコの5番がヘスス・ラミレスという選手なのはわかるが、3番のラミレスは一度も名前を呼ばれないため、なにラミレスなのかもわからない(自分で調べろってか?)。
ブルガリアの選手はこの試合、3人も出場停止を食らっているらしいのだが、誰が出場停止なのかを一度も言わない(予選リーグでおなじみのイワノフ、ヤンコフあたりがこの試合には出ていないので、この辺り? それにしたって普通言うだろ)。
あと、レチコフは30歳じゃない。26歳だ! 4つも歳を間違えないでくれ。

(注:アルゼンチンVSルーマニアの実況はオルテガを30歳だと言っていた。10も歳を間違えている。
多分選手の事は全く知らず、生年月日のデータだけを見て自分で引き算でもしてるんだと思うけど、それにしたって酷い)


また、誤審に対して「誤審だ」と言ってはいけないルールでもあるのかもしれないが、
明白な誤審の乱発に対して「これが世界基準のジャッジなので、選手もそれに慣れないと」のような頓珍漢な発言をする。
こんなのが世界基準のジャッジであってたまるか。


と、このように不満ばかりが溜まる試合でござった。
いやー、ひでぇ審判。二度と笛を吹いてほしくないですね。


誤審といえば2002年、というイメージが強いですが、この大会も随分な誤審がありますね。
イタリアVSナイジェリアのゾーラの退場といい。


 

94 決勝トーナメント1回戦 イタリアVSナイジェリア

    イタリア  2-1 (延長)  ナイジェリア
 

欠場者 (イ)DFバレージ(負傷)、GKパリュウカ(出場停止)

試合内容 C-
MOM FW ロベルト・バッジョ(70)(イタリア)


GK マルケジャーニ(55)    ルファイ(55)
DF マルディーニ(30)     エグアボン(40)
   コスタクルタ(40)      ヌウォヌ(50)
   ムッシ(50)         ウチェ・オケチュク(50)
   ベナリーボ(60)      エメナロ(35)
MF ベルティ(40)       オリセー(40)
   アルベルティーニ(40)  オコチャ(45)
   ドナドーニ(50)       アムニケ(60)
   シニョーリ(65)       フィニディ(40)
FW ロベルト・バッジョ(70)  イェキニ(70)
   マッサーロ(50)      アモカチ(40)

監督 サッキ B-        ヴェスターホフ C

【イ】
シニョーリ(65)→ゾーラ B
ベルティ(40)→ディノ・バッジョ (65)

【ナ】
アモカチ(40)→アデポジュ C
アムニケ(60)→オリハ  B-


初戦のアイルランドに敗北、後がないノルウェー戦では前半にGKが退場、DFリーダーのバレージ負傷という苦難を乗り越えてギリギリの勝利。続いてメキシコに引き分けと、ベスト16進出自体が奇跡な感のあるイタリアと、
ブルガリアに圧勝の後、アルゼンチンに負け、ギリシャに勝って突破を決めたアフリカ勢唯一の生き残りナイジェリアの試合。


すっごくツマラナイ試合だけど、ロベルト・バッジョが「とうとう男になった」(by実況)
記念として欠かすことのできない試合でもあります。

試合はイタリアもナイジェリアも決定機の全くないクッソつまらん展開。
しかもナイジェリアは予選リーグに続いてこの日もファウルを乱発するので、試合がぶっつぶっつ途切れるという。
華麗でダイナミックだけどファウルが多いのがナイジェリアの善し悪しな部分なのに、この日のナイジェリアはただただファウルが多いだけの汚いチーム。
で、じゃあイタリアはと聞かれると、攻撃力に乏しい見ていてつまらないチーム。
90分の中で事件は三つ。

1、ナイジェリアの先制点。
CKのこぼれ球がマルディーニの膝に当たり、跳ね返ったところをアムニケが詰めてナイジェリアゴール。

2、ゾーラの退場。
なんでもない、ファウルですらないゾーラのプレイに、糞メキシコ人主審カルテルが唐突にレッドカード。全く意味不明なジャッジにより、イタリアが10人に。

3、実況「ロベルト・バッジョの夏はここで終わってしまうんですかねぇ」、解説「そうでしょうねぇ」からの、ロベルト・バッジョ奇跡のゴール。

説明は不要。にしても、実況のフリが神すぎて何度聞いても笑う。

そして延長戦。
ベナリーボの突破をナイジェリアDFが倒し、PK。蹴るのはロベルト・バッジョ。見事にゴール。

おしまい。


……いや、本当につまらない試合でしたね。イタリアファンにとってはたまらない展開だと思うんですけど、僕は別に……。
ただ、ここからイタリアの快進撃、ロベルト・バッジョの快進撃が始まるターニングポイントとなる試合でありました。


イタリアは本当に攻撃力に乏しい。一応後半にディノ・バッジョが入ってから少しはマシになったんですけどね。
それにしたって酷い。
ナイジェリアは……ナイジェリアこそどうしちゃったんですかね? 
イタリアは今大会を通してここまでは酷かったので仕方ないかもですけど、ナイジェリアはブルガリア戦であんなに素晴らしいサッカーを見せてくれたのに。
残念です。
 

94 決勝トーナメント1回戦 アメリカVSブラジル

  アメリカ  0-1  ブラジル

欠場者 (ア) MF ハークス(出場停止)
      (ブ) DF リカルド・ローシャ(負傷)

試合内容  B
MOM FW ロマーリオ(75)(ブラジル)

GK メオラ(55)    タファレル(65)
DF ララス(55)    レオナルド(55)
   バルボア(25)  ジョルジーニョ(55)
   クラビホ(40)   マルシオ・サントス(60)
   カリジューリ(55) アウダイール(65)
MF レイモス(50)   ドゥンガ(55)
   ソーバー(45)   マウロ・シルバ(60)
   ペレス(55)    マジーニョ(55)
  ドゥーリ―(55)  ジーニョ(50)
FW スチュアート(40) ロマーリオ(75)
   コビ・ジョーンズ(45) ベベット(65)

監督 ミルティノビッチ C パレイラ B

【ア】
レイモス(50)→ウィナルダ(40)
ペレス(55)→ウェガリー C

【ブ】
ジーニョ(50)→カフー  B


スイスに引き分け、コロンビアに勝利してベスト16に駒を進めた開催国アメリカと、
ロシア、カメルーンに連勝と盤石の戦いぶりで勝ち進んできたブラジルの対戦。

開催国としての地の利はあるが、やはり実力差はいかんともしがたかった。
90分通して、アメリカが唯一決定機を迎えたのは前半11分の一度くらい。
後は終始、ブラジルが攻めまくった。
それを何とか水際で耐え凌いだアメリカの頑張りが試合を面白くはしたものの、ブラジルゴールを脅かすことはまるでできず。
前半終了間際に、ブラジルのレオナルドが一発退場。
これで後半はアメリカの攻撃が見られるかと思いきや、前半以上に一方的な展開。
それでもなんとか頑張っていたアメリカですが、ロマーリオのドリブル突破&スルーパス→ベベットに
ついにゴールを割られ万事休す。

試合は1-0でブラジルが勝利。まぁ実力を考えれば仕方ないか……。


 

94 オランダVSアイルランド

   オランダ 2-0   アイルランド

欠場者(オ) DH ボウタース(出場停止)
試合内容 B-
MOM 該当者なし

GK デフーイ(55)    ボナー(35)
DF クーマン(55)    ケリー(50)
   バルクス(60)    マグラー(50)
   フランク・デブール(60) パップ(50)   
   ライカールト(60)    フィーラン(30)
MF ビンタ―(60)     ロイ・キーン(50)
   ヨンク(65)       タウンゼント(40)
   ビチュヘ(60)     ストーントン(40)
FW オーフェルマルス(65) MF ホートン(55)
   ファン・ホッセン(60)      シェリダン(50)
   ベルカンプ(60)     FW コイン(40)

監督 アドフォカート B  ジャッキー・チャールトン B

【オ】ファン・ホッセン(60)→ロイ C+
  ビチュヘ(60)→ニューマン ?

【ア】 ストーントン(40)→マッカティア A-
   コイン(40)→カスカリーノ  B+


サウジに勝ち、ベルギーに負け、モロッコに勝ってベスト16に駒を進めたオランダと、
イタリアに勝ち、メキシコに負け、ノルウェーに引き分けてここまでやってきたアイルランドの一戦。

オランダは3トップの形がどうにも決まらず、サウジ戦ではロナルド・デブールが真ん中だったり、ベルギー戦ではタウメントを起用したりと試行錯誤が続いていたが、モロッコ戦で良かったファンホッセンをこの日も起用と、ようやく形が見えてきたか。

試合は前半10分、オーフェルマルスの素晴らしい突破から、ベルカンプが合わせてオランダが先制。
その後は、攻撃力に乏しいアイルランドの貧攻が続く退屈な展開に。
前半終了間際、ヨンクの何でもないミドルシュートをアイルランドGKボナーが痛恨のファンブル。
2-0となる。

後半半ば、アイルランドがストーントンに代えてマッカティアを投入すると、アイルランドの右サイドが活性化し、
チャンスが生まれだす。
ようやく迫力ある攻撃が見られるようになり、試合は俄然面白くなってくるが、最初からマッカティアを使うわけにはいかなかったのか?という疑問も。 

それはコイン→カスカリーノの交代も同じ。特に、大会を通して全く良いところがなかったコインを先発起用し続けるのではなく、最初からカスカリーノを使うわけにはいかなかったのか。
選手交代の妙を褒めるべきか、スタメン選択の失敗を責めるべきかはなんとも言えないが、まぁとにかく、
ポストプレイヤーのカスカリーノの投入でアイルランドの形が出来る。
マッカティアの突破、カスカリーノのポスト、ホートンのミドルシュート。

しかし、結局オランダの牙城を崩すことはできず、オランダが2-0でベスト8に名乗りを上げた。 

94 アルゼンチンVSルーマニア

   アルゼンチン    2-3  ルーマニア

欠場者(ア) MF マラドーナ(追放) FWカニーヒァ(負傷)
     (ル) FW ラドゥチョウ(負傷)

試合内容 A
MOM FW ドミトレスク(90)(ルーマニア)

GK イスラス(70)         ステレア(50)
DF カセレス(60)         ベロデディッチ(50)
   ルジェリ(45)         ペトレスク(60)
   センシーニ(50)       ミハリ(60)
   チャモ(60)          プロダン(55)   
MF シメオネ(75)        ポペスク(65)
   レドンド(60)         ルペスク(55)
   バスアルド(55)       セリメシュ(50)
   オルテガ(65)        ハジ(75)
FW バティストゥータ(65)   ドミトレスク(90)
    バルボ(75)        ムンテアヌ(60)

監督  バシーレ B      ヨルダネスク B

【ア】
センシーニ(50)→メディナベージョ C

【ル】
 ハジ(75)→ガルカ?
ドミトレスク(90)→パプラ ?


優勝候補の一角アルゼンチンは、マラドーナ&カニーヒァ&バティストゥータのトライアングルで、
ギリシャ、ナイジェリアを粉砕しベスト16に進出。
だが、大黒柱マラドーナは禁止薬物により大会を追放され、カニーヒァは負傷と暗雲が漂う。
一方のルーマニアは、徹底したカウンターサッカーからのハジ→ラドゥチョウのホットラインで
コロンビアに圧勝。次のスイスには惨敗し、アメリカに勝利して突破と好不調の波が目立つ。
今日はそのラドゥチョウが不在とこちらも万全の布陣ではないが、どうなるだろうか。

試合の方は、暑さ35度のコンディションを全く感じさせない壮絶な打ち合いとなった。
ボールを支配するアルゼンチン。守って守ってカウンターのルーマニア。
ルーマニアは今大会ここまで不調だったドミトレスクが突然の爆発。
まずは芸術的なFKを決めて先制する。
アルゼンチンもすかさずPKをゲット。バティストゥータが決めて追いつくが、直後にハジからのパスを再びドミトレスクがゴール。
後半に入ってもルーマニアのカウンターは冴えわたり、ドミトレスク→ハジの流れで3点目。
だがアルゼンチンも攻めに攻める。やや苦し紛れに思えたカセレスのミドルシュートをルーマニアGKプルニアがこぼしたところをバルボが詰めて1点差。だが、彼らの猛攻もここまでだった。
試合はルーマニアが3-2で勝利。優勝候補の一角が散り、伏兵がベスト8に駒を進めた。


マラドーナがいなくなったアルゼンチンはやはり彼の不在が響いているが、代役のオルテガも得意のドリブルからチャンスを作っていたし、この日は中盤のシメオネが特に存在感を発揮。相棒のレドンドも含め、ベスト16で去るには勿体ない、素晴らしいクオリティを見せていた。ただ、レドンドは少し攻め急ぎからのボールロストが目立った。
カニーヒァの代役、バルボは良い動きを見せるも決定力に乏しく、前半開始早々のチャンスを彼が決めていれば、試合の流れも大きく変わっただろうことを考えると残念。
とはいえ、2点目を決めたのは彼であるし、動き自体は良かったこともあり、高評価に値すると思う。
右サイドバックのカセレスはドミトレスクにやられすぎなきらいがあったものの、なんとか食らいついて好守を見せる場面も目立った。2点目のゴールのキッカケを作ったのも彼である。
逆サイドのチャモも大会を通じて好調をキープ。このチームがもう見られないのは残念だ。


ルーマニアはやはりドミトレスクとハジのコンビに尽きる。また、ポペスク&ルペスクの中盤コンビも安定感があった。ただ、最終ラインでの酷いパスミスは何本もあり、ここは改善しないといけないだろう。
とにかくこのカウンタースタイルは異彩を放つ。カウンターしかできないと言われればそれまでだが、『特化型』なスタイルも含めて、非常に特殊で面白いチームだ。

ただ、ヨルダネスク監督の守備固め采配は正直少々とまどった。
確かに守備固めをしたい気持ちはわかるが、ハジとドミトレスクを下げるとは……。万一追いつかれ、延長にでもなったらどうするつもりだったのだろうか?






 
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