2018ワールドカップ

2018ワールドカップ 個人的ベスト23選手+印象に残った選手

☆【GK】選出選手

ティボー・クルトワ(ベルギー)
ダニエル・スバシッチ(クロアチア)
カスパー・シュマイケル(デンマーク)


ここは割とすんなり決まった。
大会最優秀GKにも選ばれたクルトワは、とりわけブラジル戦の好守が印象深い。
ワールドカップ準優勝のスバシッチは、VSデンマーク、VSロシアのPK戦勝利の立役者だ。
最後の3人目は、そのクロアチアVSデンマーク戦で『鬼気迫るPK合戦』を演出したもう一人の守護神。
偉大な父ピーターが見守る前で、カスパーは父親と肩を並べるほどの凄みを見せた。


☆【GK】次点

No4はメキシコのオチョア。今大会でも再三のビッグセーブを見せた。
続いて、コスタリカのナバス
チームは予選リーグ敗退してしまったが、そのセーブでブラジルを散々に苦しめた。
韓国のチョ・ヒョヌの活躍は、韓国にとって数少ない明るい希望だ。


☆【GK】残念だった選手

今大会はGKのミスも目についた。
あまり趣味の良いコーナーではないが、1番に挙げるならデヘア(スペイン)。
彼の不調は大いにスペインを苦しめ、シュートを撃たれれば入るという惨状だった。
途中でレイナに代える選択はあったように思うのだが……。
カバジェーロ(アルゼンチン)もやってしまった。
しかし、代役GKのアルマーニもあまり良いパフォーマンスではなく……。
他にも、川島、ムスレラ、ロリスなどが失点に直結するミスを犯しているが、
中でも川島は株を落としたか。


☆【DF】選出選手 

ラファエル・ヴァラン(フランス)
シメ・ヴルサリコ(クロアチア)
ジョン・ストーンズ(イングランド)
ハリー・マグワイア(イングランド)
キーラン・トリッピアー(イングランド)
ディエゴ・ゴディン(ウルグアイ)
アンドレアス・グランクビスト(スウェーデン)
トーマス・ムニエ(ベルギー)

決勝のクロアチア戦、フランスの最終ラインを支えていたのは間違いなくヴァランだった。相棒のウンティティはVSオーストラリア戦での軽率なハンドなどもあり、選出できない。
ゴール前に鉄壁の守備陣を引き、あらゆる攻撃を跳ね返す『引きこもりサッカー』の使い手
ウルグアイとスウェーデン。
その堅守を引っ張っていたのはゴディングランクビストだ。
イングランドの3人は、守備というよりも攻撃面で異彩を放った。
あまりにも強烈なセットプレー。
正確無比なプレースキッカー、トリッピアー(ヤングが蹴る事もあったが)、そして空中戦無双のマグワイアストーンズ。イングランドベスト4の立役者は彼ら3人の存在が大きい。
ムニエは特別、パフォーマンスが際立ったわけではない。
しかし、ベルギー代表における『唯一、頼りになるWB』として独特の3バックシステムを成り立たせていたのは紛れもなく彼だった。
今大会でもトップクラスのSBとしてクロアチアを引っ張ったのがヴルサリコ。守備も安定し、攻撃面でのオーバーラップも光っていた。


☆【DF】次点

ウルグアイの左サイドバック、ラクサ―ルのハッスルプレイは見逃せない。
コロンビアのCBジェリー・ミナは3試合で3得点。セットプレーから無類の得点力を誇った。
余計な騒動を起こしてしまったのは残念だが、ピッチ上では素晴らしかったクロアチアのヴィダにも触れておきたい。尻上がりに調子を上げ、その気迫でチームを引っ張った一人だ。
大会前弱点と言われたフランスのSBを、しっかり引き締めたのがリュカ・エルナンデスだ。逆サイドのパバールも悪くなかったが、より優れていたのはリュカの方だろう。オーバーラップが少ないのは残念だが、こと守備面に関しては完璧に近い。


☆【DF】残念だった選手

真っ先に挙がるのは、アルゼンチンのオタメンディだ。
粗削りで粗暴だった彼だが、最近のマンチェスター・シティでの活躍ぶりで悪癖は治ったのかと思っていた。しかし試合に負けていると、苛立ち紛れにラフプレーをする悪癖は治っていなかった。
今大会、アルゼンチンが負けた試合は2試合。
そして2試合とも、彼のレッドカード相当のタックルを見る羽目になった。
メンタルがコントロールできないなら、ピッチに立つべきではない。

クオリティ不足を感じたのはドイツのリュディガー。スウェーデン戦で、フンメルスの代役を務めた彼は、相棒のボアテンクに散々負担をかけてしまった。
リュディガーの分まで働かなければならなかった結果、ボアテンクは2枚目のイエローで退場してしまった。


☆【MF:中盤の底】選出選手

DH エヌゴロ・カンテ(フランス)
CH ポール・ポグバ(フランス)
CH ルカ・モドリッチ(クロアチア)

大会MVPにして今大会最も輝いた司令塔はモドリッチだった。
クロアチアの攻撃を自由にオーガナイズした視野の広さは、レアル・マドリ―の同僚クロース(ドイツ代表)ばりだった。
シャビ、ピルロ、シャビ・アロンソ、シュバインシュタイガーらが引退した現在のサッカー界において、『マエストロ』の称号に相応しい。

フランス優勝を守備面から支えたのは鉄壁の中盤三人衆でもある、
カンテマトゥイディポグバ。この三人の壁を突き崩せたのは、クロアチアしかいなかった。
三人とも選ぶにふさわしいパフォーマンスだったが、さすがに多すぎると感じたのでマトゥイディには泣く泣く次点に回ってもらった
(決勝のゴールがあるまでは、ポグバではなくマトゥイディにしようと思っていた)。


☆【MF:中盤の底】 次点

第二の司令塔としてやや影が薄かったものの、ここぞという場面では登場したのが
クロアチアのラキティッチと、ベルギーのデ・ブライネ。デ・ブライネは二列目部門で選出するかギリギリ迷ったが、人数の関係で選外にさせていただいた。
ブラジルの中盤を一手に引き締めていたのがカゼミーロ
彼の出場停止の影響は甚大で、ベルギー戦の敗因の最たるものだろう。
また、二列目から飛び出してブラジルの攻撃に厚みを加えていたパウリーニョの貢献も素晴らしかった。

大物感は欠けるが、名バイプレイヤー達も紹介したい。
ウルグアイでは敵に食らいつく粘り強い守備でインパクトを与えたトレイラ
日本では、攻撃のタクトを振るった柴崎のクオリティが高さが印象に残った。
オーストラリアのムーイと並んで、アジア屈指の司令塔だ。
アルゼンチンのマスチェラーノバネガは、崩壊するアルゼンチンの中で唯一、中盤で戦えていた選手たちだ。彼らの頑張りがなければ、アルゼンチンは予選リーグすら突破できなかったに違いない。
サウジアラビア戦でセンセーショナルな活躍を見せ、スペイン戦では前線を務めたゴロビンも、
司令塔として今後が楽しみな選手の一人だ。
コロンビアでは不調のハメスに代わって、代役のキンテーロが存在感を見せていた。


アルゼンチン、フランスに『中盤勝負』で勝ったクロアチアから、支配権を奪取し、
最後まで準優勝国を苦しめたデンマークでは、ディレイニーの巧みなパス出しが光った。
スウェーデンでは、フォシュベリ、ラーションの2人が、最終ラインと前線の橋渡しを力強く演じた。



☆【MF:中盤の底】残念だった選手

残念だった選手、と来ると真っ先に名前が挙がるドイツでは、
ケディラ、ギュンドアン、エジルのトルコ系移民3選手が軒並み不調に終わった。
特にギュンドアンとエジルは騒動を自ら起こしてしまい、ケディラは騒動には(恐らく)加わらなかったがパフォーマンスレベルは、チームでも最低ランクだった。


『不運だった選手・やらかしてしまった選手』はまたしてもブラジルのフェルナンジーニョ。
前回大会ドイツ戦1-7のS級戦犯でもある彼が、今大会でもベルギー戦でやらかしてしまった。
どうにもワールドカップとは相性が悪い彼。マンチェスター・シティでは良いプレイヤーなのだが……。

やらかし、と言えばコロンビアのカルロス・サンチェスが日本でもおなじみだろう。
日本戦のハンドだけでなく、イングランド戦でも(やや厳しいジャッジだが)PKを取られるなど、
とにかく運がなかった印象だ。
元々は粘り強い守備で、あのネイマールをも苦しめた選手(コパアメリカなど)。
悪い選手ではないだけに、こんな形で注目を浴びたのは不運としか言えない。

そのコロンビアでは、怪我の影響もあったとはいえハメスの不調が残念だった。
怪我なので仕方ないが、彼の活躍を楽しみにしていたファンもきっと多かったはずだ。

よく知らない選手なので、期待外れも何もないのだが、セルビアのミリンコビッチ・サビッチは凄い選手だと散々聞かされていた。
その評判を知らなければ名前も覚えられなかったに違いない。




【サイドアタッカー&2列目&FW】 選出選手

キリアン・エムバペ(フランス)
アントワーヌ・グリーズマン(フランス)
エデン・アザール(ベルギー)
ネイマール(ブラジル)
フィリッペ・コウチーニョ(ブラジル)
クリスチアーノ・ロナウド(ポルトガル)
リオネル・メッシ(アルゼンチン)
ジエゴ・コスタ(スペイン)
エディソン・カバーニ(ウルグアイ)


優勝したフランスからは、個人的大会MVPのエムバペと副官グリーズマンを推す。
得点こそなかったものの、ジルー(次点に回ってもらった)の存在感も素晴らしく、この3人のユニットはバッチリ決まっていた。

フランス以外から選ぶなら、鮮烈なインパクトを残したエデン・アザール。
3位という望外の成績を残せた最大の立役者だろう。
限られた選手だけが持つ、スペシャルな輝きを放っていた。

王国ブラジルを助け続けたのがコウチーニョ
彼の2ゴールが、ブラジルを決勝トーナメント進出へと導いた。ネイマールの副官としての存在感は頼もしい限りだ。
そのネイマールは毀誉褒貶が相半ばした。
その『汚い』プレイに批判が集中するのは当然で、個人的にもあまり好きな選手ではないが、
それでも彼の活躍自体を否定する事は難しい。

同じ事はメッシ、クリスチアーノ・ロナウドの2人にも言える。
サッカー界最高峰のタレントだけに、チームを更なる上位へ導いてほしいという気持ちもあるが、
破滅的なアルゼンチンで、悲壮な孤軍奮闘を見せていたのは誰あろうメッシだった。
ポルトガルは、アルゼンチンほど酷くはなかったが、強国ウルグアイとの対決に敗れベスト16止まり。
とはいえロナウドは4試合で4ゴール。
とりわけ、スペイン戦でのハットトリックが印象深く、ウルグアイ戦で負傷のカバーニに肩を貸したシーンも感動的だった。

そのカバーニは、ポルトガル戦の2ゴールなどで完全にウルグアイの主役の一人となった。
以前から、ウルグアイの攻撃陣をスアレスと共に構成していた彼だったが、今まではワールドカップとンあると低調に終わっていた。
そんな彼が、本来の力を大舞台で披露し、スーパーな選手である事を証明してくれた。その試合で負傷してしまい、フランス戦に出られなかったのはつくづく残念だったと思う。

最後に選んだのはスペインを早期敗退の危機から救ったジエゴ・コスタだ。
大会前日の監督解任に揺れたスペインは、開始3分に先制点を許す。
彼の大活躍がなければ、スペインの今大会は初戦で終わっていたかもしれない。
スペインに久しぶりに表れた頼りになるFWだったが、欲を言えばロシア戦でも結果を残したかった。


【サイドアタッカー&2列目&FW】 次点

得点王の名前がないじゃないか、と言われるかもしれない。イングランドのハリー・ケインだ。
しかし、得点の内実を見れば、パナマやチュニジアと言った『守乱』チームからの固め取りで、特に印象が良いわけではない。とはいえ、仮にも得点王。ここで祝福しておこう。
同様の選手としてベルギーのルカクが挙げられるが、得点外の場面でもケインよりボールに絡めており、印象は良い。


クロアチアのアタッカー陣はそれぞれ、素晴らしいパフォーマンスを見せた。
最前線で身体を張ったマンジュキッチ、サイドを切り裂いたレビッチペリシッチ
ただ、マンジュキッチは決勝戦の印象が悪く、ペリシッチは好不調の波が激しすぎた。
逆にレビッチはコンスタントだが、『鮮烈な試合』というものはなかった。
とはいえ、いずれ劣らぬ好タレント揃いだ。

カバーニに席を譲ったが、名相棒スアレスはスーパースターたる所以を見せた。
メッシが孤軍奮闘する中、遅れてやってきた名相棒ディ・マリア。フランス戦では、必死の抵抗を見せてくれた。
南米からもう一人を挙げるなら、ペルーのカリージョだ。サイドバックのアドビングラ(書き忘れたがこの選手も、注目選手だ)と繰り出す右サイドの破壊力はなかなかのもので、こと、『娯楽性』なら南米一だった。

ドイツを破った中米メキシコでは、ロサーノ、ベラ、チチャリートのトライアングルが強烈なカウンターアタックを繰り出した。一人だけを挙げるならロサーノだろうが、チチャリートのポストプレイも見事だった。

開催国ロシアを勇気づけたのは、ラッキーボーイのチェリシェフと最前線で構える長身FWのジューバ。実力以上のものを出し切り、大会に確かな爪痕を残した。

ナイジェリアのムサがアイスランド戦で見せたゴールにも触れておきたい。
これぞアフリカの選手、というスプリント力で、相手DFとのスピードの違いを見せつけた。

北アフリカからはモロッコの華麗な攻撃陣。特に右サイド、ノルディン・アムラバットの突破力は見事で、観ているファンを楽しませてくれた。彼の負傷により交代で出てきた弟、ソフィアン・アムラバットが戦犯になってしまったのは残念だったが……。

スウェーデンの引きこもりサッカーを最前線で支えたのがベリ&トイボネンのペア。クオリティはベリの方が高く、彼のような選手がいるからこそアバウトなロングボールも効果的なのだと感じさせた。

大型FWでは大会前全く知らなかったセルビアのミトロビッチも、空中戦で存在感を見せてくれた。


【サイドアタッカー&2列目&FW】 残念だった選手

まずはクロアチアの二コラ・カリニッチだろう。
本当に負傷していたのかもしれないが、伝え聞くところでは『仮病』の疑いが濃厚で、代表を追放されてしまった。ただでさえハードスケジュールに苦しんだクロアチア。
その足を一番に引っ張った罪は重い。彼がいれば、もう少しマンジュキッチを休ませられたはずだ。

クラブチーム同様、惨めなパフォーマンスに終始してしまったのがフランスのデンベレだ。
単独突破しては潰されるだけ。
彼をジルーに代えたペルー戦以降、フランスは優勝街道を突き進んでいった。
それどころか練習態度をデシャンに批判され、半ば戦力外状態に落ち果てた。

そこまで酷かったわけではないものの、コウチーニョ、ネイマールが輝き、ウィリアンも徐々に調子を上げたブラジルで、最後まで波に乗れなかったのがガブリエウ・ジェズスだ。彼がゴールを挙げてくれれば、もう少し楽な戦いができたはずだ。

デンマークで完全に足を引っ張っていたのが最前線のニコライ・ヨルゲンセン。
ポストプレーもできず、ゴールの匂いも皆無な上、なぜか監督に重用され、最後にはPKまで外してしまった。左サイドのピオネ・シストも、セルタでのプレイを知っている身としては、もっとできるはずだと感じた。
デンマークの攻撃がエリクセンとユスフ・ポウルセンだけに終始してしまったのは、この2人の不調が原因だろう。


他に期待外れと言えば……ゴロゴロいるといえばいる。
ポーランドのレバンドフスキ、セネガルのマネ、エジプトのサラー、コロンビアのファルカオあたりが代表格だろう。
だが、レバンドフスキとサラーに関しては、チーム自体が悪すぎた。


☆監督
ディディエ・デシャン(フランス)

最優秀監督と言えばデシャンだろう。何も優勝したから言うのではない。
2014年から継続して強化してきた中盤3枚+カウンターの威力は、カンテとエムバペの登場により更に高まった。
調子が悪いと見るや、すぐさま交代させるその判断も実に妥当で、奇策の類は一切ないが
実に理解しやすく、効果的でソツのない手を打ってくる。
問題児と言われるベンゼマやベナルファ、ナスリらを追放し、チームから不協和音を駆逐したそのチーム作りも含め、最優秀監督の名は彼に相応しい。


☆良かった監督

成績順になってしまうが、クロアチアのダリッチは、『クオリティが高く、団結して、闘えるチーム』を作り上げてきた。
控え選手の層が薄いため、用兵術の腕はあまりわからなかったが、優勝候補に挙げる人間がほぼいなかったであろうクロアチアで成し遂げた準優勝は、あまりにも偉大だ。

乏しい戦力を練りに練り上げ、多彩なセットプレイを用意してチームを勝たせた、イングランドのサウスゲイト。イングランドベスト4進出の最大の立役者は彼だろう。
ここまでセットプレイに注力し、それがことごとく当たるとは、恐れ入った。

ベルギーのマルティネスは、有り余るタレントを活かせなかった前任者ヴィルモッツのチームを、
より良い形に進化させた。
攻撃の選手を無理やりスタメンに並べまくった、バランスの悪い布陣もご愛敬。日本戦で攻守のバランスを見出すと、新たなベスト11をブラジルにぶつけ、見事に勝利した。


今大会は、非常に組織化された好チームが多く、それらはやはり監督の手腕に起因すると思われるが、
いちいち挙げていくとキリがない。
戦術完成度が高いと感じたのは、ウルグアイのタバレス、スウェーデンのアンデションあたりだろうか。
メキシコのオソリオは、ドイツ戦で最高のサッカーを見せてくれたが、その後が続かなかったのが残念。
ブラジルのチッチは、ベルギー戦で敗れ期待外れの成績に終わったものの、決して悪い采配でもなければチームでもなかった。
特に惨状を呈しているライバル国と比べれば、雲泥の安定感だった。


【期待外れだった監督】

真っ先に挙がるのがレーヴだろう。なぜマリオ・ゴメスを先発で使わなかったのか。
なぜゴレツカをサイドで起用したのか。
ドイツが敗退したS級戦犯は、間違いなく彼だ。
とはいえ、今までドイツを栄光に導いてきたのは事実。次回の逆襲に期待したい。

スペインのイエロに罪はない。
何せ、大会前日に前監督のロペテギが不祥事により解任され、ほぼ素人の彼が緊急登板したのだ。
戦術オプションのなさや、デヘアの継続起用など、色々経験不足を感じたのは確かだ。
ここにロペテギがいればなぁと感じたのも確か。
しかし、ロペテギ解任はロペテギの自業自得だし、イエロに罪はない。
例えて言うなら、ベテランビジネスマンが丁々発止の交渉を繰り広げる場に、アルバイト店員が紛れ込んでしまったようなものなのだ。彼を叩くのは、あまりにも酷ではなかろうか。


イエロほど同情の余地があるか疑問だが、アルゼンチンのサンパオリにもさほど非は感じられない。
チームは崩壊しバラバラで、『優勝候補(笑)』と『世界最高選手メッシ』の看板だけが、
場違いなネオンサインで注目を浴びているように見えた。
内情はみすぼらしく、散々で、まるで良い所がなかった。
しかし、それはサンパオリの責任なのだろうか? 

今大会のアルゼンチンを見て思い出すのは2010年、暗黒のマラドーナ時代だ。
あの時もメッシだけが頼りで、チームはバラバラのどん底だった。
それから一体アルゼンチンはどんな経歴を歩んだだろうか。

マラドーナ後に招聘したバティスタは1年で解雇された。
次に招聘したサベーラが思わぬ大ヒットで、アルゼンチンは前回大会準優勝を遂げた。
しかしその後も監督をコロコロ代え、ヘラルド・マルティーノが去り、バウサが去り、
去年就任したのがサンパオリだ。
2004年にビエルサ→ぺケルマンと交代した後、この国では平均2年で監督が代わり続けている。
こんな状態で一体何ができるのだろうか。

 

決勝 フランスVSクロアチア(4-2)

・前半は完全にクロアチアのペース。ところが、事故のような2ゴールがフランスに転がり込み、フランスがリードしてしまった。

・中盤でフランスを上回ったチームはこの大会、ここまでいなかったと思う(初戦のオーストラリアは、まだ先発が固まっていなかったので除外)。クロアチアは今大会で初めて、フランスの中盤を封殺し、支配権を握った。

モドリッチ、ラキティッチ、そしてペリシッチが躍動した。一方、オウンゴールを気にしたのか、マンジュキッチに元気がなかったのは響いた。一応1ゴールは挙げたが、今日の出来だけを言うならクロアチアのワーストプレイヤー(ただし、ここまでの活躍を考えれば、叩く気にはなれない)。もっと積極的にシュートを狙ってほしかった。

・個人的にハンドのジャッジはやや厳しく感じた。ただし僕がクロアチアを応援していた事と、この主審はクロアチアVSデンマーク戦でデンマーク贔屓の誤審をしたのでかなり疑心暗鬼で見ており、そこは割り引いて考えてほしい。

・後半はフランスが盛り返し、互角か、ややフランスペースになった。カンテ→エヌゾンジの交代は妥当で、特に驚きはない。フランスは中盤で負けていたし、イエローももらっていたので。

ポグバの3ゴール目が効いた。フランスは今大会ここまであまり中盤の攻め上がりが観られず、物足りなく感じていたがあれは見事。エムバペのゴールも見事。そして、フランスの攻撃を支えたグリーズマンが、今日の個人的MOM。

・ロリスの軽率なミスでクロアチアが息を吹き返した。フランス自慢の守備的中盤が機能せず、クロアチアに攻撃のキーを握られっぱなしだったのは辛かったが、最終ラインのヴァランが空中戦をことごとく制し、最後まで崩れる気配を見せなかった。

・大会の総括は後日違う記事でやるつもりだが、とにかく最高の大会にふさわしい、最高の決勝戦だった。こんなに面白いワールドカップは、ちょっと記憶にない。



娯楽度 8

フランス代表採点 7

GK ウーゴ・ロリス 4・5  
RSB ベンジャミン・パバ―ル 5 
LSB リュカ・エルナンデス 6
CB ラファエル・ヴァラン 7・5
  サミュエル・ウンティティ 5・5 
DH エヌゴロ・カンテ 5.5→ステベン・エヌゾンジ 6
CH ブレーズ・マトゥイディ 5→コランタン・トリソ 5・5
   ポール・ポグバ 6.5
RWG キリアン・エムパべ 7 
LWG  アントワン・グリーズマン 8 MOM
CF  オリビエ・ジルー 6→ナビル・フェキル 5・5

監督 ディディエ・デシャン 8


 
クロアチア代表採点 7・5

GK ダニエル・スバシッチ 5・5 
RSB シメ・ヴルサリコ 5・5
LSB イバン・ストゥリニッチ 5・5→マルコ・ピアツァ ?  
CB ドマゴイ・ヴィダ 7・5
   デヤン・ロブレン 5・5
DH イバン・ラキティッチ 6・5 
DH マルセロ・ブロゾビッチ 6
OH  ルカ・モドリッチ 6
LWG イバン・ペリシッチ 7
RWG アンテ・レビッチ 6→アンドレイ・クラマリッチ 5・5
FW マリオ・マンジュキッチ 5・5

監督 ズラトコ・ダリッチ 7・5

【欠場者情報】
FW 二コラ・カリニッチ 大会追放


【展望】

優勝候補の一角として、盤石の戦いぶりを続けるフランスと、
僕がこれまで観てきたワールドカップでは、他に類のない『奇跡のチーム』クロアチアの決勝。

地力では間違いなくフランスに分があるだろう。
フランスの戦いぶりは実にソツがない。

ロリス、ヴァラン、ウンティティが固めるのが最終ラインなら、
その前に並ぶフィジカル能力に優れるカンテ、マトゥイディ、ポグバは第一防衛ライン。
この二層の守備ラインが、敵の攻撃を吸収する。

第一防衛ラインの守備力は大会最硬。このラインがボールを奪ったら、フランスの速攻が始まる。
攻撃の中心は19歳の怪童エムバペ。サッカー界の未来を担うかもしれない、スーパースターだ。
そこに絡むのが、2年前のMVP&得点王でありながら今大会は副官を務めるグリーズマン。
そして、無得点であることを批判されながらも、攻撃の潤滑油として欠かせないジルーだ。

率いるはデシャン監督。リードをすれば、時間稼ぎまでして守る。
手堅く守備固めのカードをチョイスする。イエローカードをもらった選手を早めに下げる。
先々を見越した選手起用など、とにかく明敏な大会きっての知将がフランスを率いる。


大会全体を見渡しても、フランスと同等の完成度を誇るチームは他にブラジルぐらいしか見当たらず、
この勝ち上がりはまさに順当と言えるだろう。


一方のクロアチアは、決勝に勝ち上がってきただけでも『奇跡』である。
予選リーグでは、ナイジェリア、アルゼンチン、アイスランドの『死のグループ』を1位で通過。
そしてそこからは、3試合連続の延長戦を勝ち抜いてきた。

最終ラインで特筆すべきタレントは、GKのスバシッチとSBのヴルサリコだ。
逆に言えば、逆サイドのSBストゥリニッチやCBのロブレン、ヴィダは奮闘はしているものの
大会No2を名乗るレベルにあるかと聞かれると、心もとない。

中盤の底で司令塔を務めるのが、大会最高の司令塔モドリッチ。
左右に振り分けられたパスは、正確に左サイドのペリシッチ、右サイドのレビッチへと届く。

この2人はやや波があり、良い時は本当に素晴らしいが、良くない時は今一つ。
その意味で、安定感は高くないのだが、イングランド戦でのペリシッチのプレイは凄まじかった
(ロシア戦、デンマーク戦のペリシッチは全然ダメだった。アルゼンチン戦は良かった)。
ペリシッチ、レビッチと2人の両翼が好調ならば、クロアチアの攻撃は破壊力を増す。
右サイドはヴルサリコのオーバーラップも見所だ。

中央の戦いでは恐らく、フランス自慢の『中盤の壁』が優位に立つだろう。
本来ならばクロアチア最大の武器であろう中盤のモドリッチ&ラキティッチだが、今大会ラキティッチの調子は今一つ良くない(少なくとも、期待ほどではない)。
そして、フランスの最大の強みが中盤センターの守備力である点も踏まえれば、サイド攻撃が唯一にして最大の解決法だと思われる。

そのためにも、サイドで優位に立てるかどうかが、クロアチアの命運を握っている。
最前線では闘うFWマンジュキッチが、チームを鼓舞する。
相手のジルーと似た役割を持つ大型FWだが、ジルー以上に前線からの守備や得点力で武器になっている。

エムバペと対峙するのはヴルサリコ。クロアチアで最も頼りになる守備者をぶつけられるのは大きいが、グリーズマンとジルーをロブレンとヴィダで見張れるだろうか。
ここまでオーバーラップを自重しているマトゥイディやポグバが積極的に上がってきた際、混乱をきたさないだろうか?
そして、3試合連続120分を戦ったスタミナは、果たしてどこまで回復するだろうか?


更に。
決勝の主審はネストル・ピターナ。
クロアチアVSデンマーク戦で、デンマーク有利のミスジャッジをかました個人的今大会ワースト級の主審である。
なぜこんな審判を選んだのか理解に苦しむが、これもフランス優勝の刺客なのかもしれない(妄想)


やはり、フランスの優勢は崩れない。決勝の舞台に立つだけで、クロアチアにとっては偉業である。
それでもここで満足せず、優勝カップを掲げるクロアチアの選手たちの姿が観たい。
決勝戦が怖く、そして待ち遠しい。
















準決勝 イングランドVSクロアチア(1-2)

・セットプレーでは無類の強さを誇り、オープンプレイでは大した事のないイングランド。
ここまで極端なチームも珍しい。名キッカー、トリッピアーのキックが、イングランドの攻撃の全て。
そう言い切ってもいいぐらい、トリッピアーのキックは今大会のイングランドを支えてきた。

・トリッピアーのセットプレイに合わせるのは、空中戦で無類の強さを誇るマグワイア、ストーンズ。そしてケイン

・多彩なセットプレーを用意してきたサウスゲイト監督の手腕も見事だった。

・だが、オープンプレイの迫力のなさは、この代表チームの限界だった。攻撃をする気がない、一部の引きこもりチームとは違い、アリやスターリング、リンガードといった選手が攻撃的な姿勢は見せている。しかしクオリティが低い。オープンプレイの攻撃力は、大会中でも中位以下だろう。

・守備力に関しても、あまり褒められたものではない。スウェーデン戦を除き、全ての試合で失点。パナマにすら失点している。とはいえ、この戦力でベスト4は、いくら相手に恵まれたとはいえ、素晴らしい戦いぶりだった。

・3試合連続の延長戦。決して諦めないクロアチアは、マンジュキッチを中心に気持ちを前面に出して闘っていた。今日特に凄かったのが、ペリシッチヴルサリコの2人。
1得点1アシストだけではない。相手を追いかけ、ボールを奪回し、攻撃に絡み、アグレッシブにシュートを撃つ。7つの肺を持つかのようなスタミナとアグレッシブさで、ペリシッチはこの試合の主役となった。
ちなみに、僕が10点満点をつけたのは、今大会初めてである。

・ヴルサリコは、トリッピアーと並び大会を代表するSBに成長した。この試合でも、ストーンズのあわやのヘディングをライン上でクリア。先制点をアシストするなど、大車輪の活躍だった。

・守っては守護神スバシッチの安定感も心強い。モドリッチ、ラキティッチだけじゃなく、サイドのレビッチとペリシッチ、そしてマンジュキッチと、攻撃陣はほぼ完璧で、オープンプレイでは完全にイングランドを凌駕していた。


・個人的な感情で恐縮だが、フランスはベルギー戦でのあの時間稼ぎで、応援する気がなくなった。
クロアチアはこんなに苦しい試合でも時間稼ぎなどせず、最後までゴールを求めて攻めた。
大国と呼ばれるアルゼンチン、そしてイングランドを中盤で圧倒できるクロアチア。

決勝の相手はフランスで、さすがに苦しいが、是非頑張ってもらいたい。
戦力的にもフランスが完全に優勢だが、最後までひたむきに戦うチームに優勝してもらいたいと思っている。






娯楽度 9・5

イングランド代表採点  6・5

GK ジョーダン・ピックフォード 6・5
CB カイル・ウォーカー 5→ジェイミー・ヴァーディ― ?
  ハリー・マグワイア 6
  ジョン・ストーンズ 6
RWB キーラン・トリッピアー 7 
LWB アシュリー・ヤング 5.5→ダニー・ローズ 5・5
DH ジョーダン・ヘンダーソン 6→エリック・ダイア― 5・5
CH デレ・アリ 5・5
LWG ジェシー・リンガード 4・5 
RWG ラヒム・スターリング 5・5→マーカス・ラッシュフォード 6
FW  ハリー・ケイン 6・5

監督 ガレス・サウスゲイト 7




クロアチア代表採点 10

GK ダニエル・スバシッチ 6・5
RSB シメ・ヴルサリコ 8
LSB イバン・ストゥリニッチ 5→ヨシプ・ピバリッチ 6
CB ドマゴイ・ヴィダ 6
   デヤン・ロブレン 5・5
DH イバン・ラキティッチ 6
DH マルセロ・ブロゾビッチ 6
OH  ルカ・モドリッチ 6→ミラン・バデリ ?
LWG イバン・ペリシッチ 10 MOM
RWG アンテ・レビッチ 6→アンドレイ・クラマリッチ 5
FW マリオ・マンジュキッチ 7・5→ヴェドラン・コルルカ 5

監督 ズラトコ・ダリッチ 9

【欠場者情報】
FW 二コラ・カリニッチ 大会追放



大会前には全く予想も出来なかったカードだ。

事ここに至っても、イングランドの強さが今一つ言語化できない。
セットプレーは強い。間違いなく強い。
バリエーションも豊富で、サウスゲイト監督が綿密に用意してきた事が窺える。
キッカーを務めるトリッピアーの精度は高く、空中戦では大会最強とも思えるマグワイア、ストーンズ、ケインらに合わせる。

対戦相手にも恵まれた。パナマ、チュニジアを倒してベスト16。
コロンビア、スウェーデンを倒してベスト4。そしてクロアチアを倒せば決勝へ。
いわゆる列強国との試合は1試合もない。
また、『見ていて面白い試合』も特にない。
初戦のチュニジア戦が一番面白かったが、エキサイティングな試合はそれだけだった。
ベスト4にも関わらず、印象が弱いのはそのせいだろうか。

セットプレーは強い。しかし、セットプレー以外は?? 
アリ、リンガード、スターリングらがアグレッシブに攻めていくが、破壊力が高いとはお世辞にも言えない。
しかし、今日の試合はイングランドが有利だろう。


クロアチアは2試合連続で120分を戦い、疲労の蓄積が懸念される。
また、ヴィダの軽率な政治的パフォーマンスにより、ロシアファンからブーイングが飛ぶことも間違いないだろう。
モドリッチを中心に、レビッチ、ペリシッチ、マンジュキッチらが絡むクロアチアの攻撃は美しいが、
(PKキッカーとしてはともかく)ラキティッチは期待ほどの輝きを見せておらず、
控えを見回しても、バデリやブロゾビッチは良いとして、他に『戦力を落とさずに戦える』控え選手は少ない。特にモドリッチ、レビッチ、ペリシッチ、マンジュキッチの4人は代えが効かない。
GKスバシッチの負傷具合も心配だ。



準決勝 フランスVSベルギー(1-0)

マトゥイディ、ポグバ、カンテの3枚で潰して、エムバペ、グリーズマン、ジルーで攻める
手堅いカウンターサッカーでフランスが決勝進出。
クロアチア、イングランドいずれが来ても、フランスが優勢だろう。優勝に文字どおり王手をかけたと言える。

ヴァラン、ウンティティ含め、中央の守備は鉄壁だった。

・ただ、試合終了間際のエムバペとポグバの時間稼ぎは醜かった。もしベルギーにオタメンディがいたら、後ろから思いっきり踏まれて決勝に出られなくなったかもしれない。ラフプレーを肯定はしないけど、思いっきり蹴飛ばしたくなるような苛々させられる振る舞いだった。


・ベルギーはアザールを始め、メルテンスのアーリークロスなどを多用したが、ルカクが不発だったのは痛かった。

娯楽度 6.5

フランス代表採点 6・5

GK ウーゴ・ロリス  7
RSB ベンジャミン・パバ―ル 7
LSB リュカ・エルナンデス 6
CB ラファエル・ヴァラン 7 
  サミュエル・ウンティティ 7・5 
DH エヌゴロ・カンテ 7
CH ブレーズ・マトゥイディ 7・5 MOM→コランタン・トリソ 5・5
   ポール・ポグバ 5・5
RWG キリアン・エムパべ 5・5
LWG  アントワン・グリーズマン 5・5 
CF  オリビエ・ジルー 6・5→ステベン・エヌゾンジ ?

監督 ディディエ・デシャン 6・5

ベルギー代表採点 5・5

GK ティボー・クルトワ 6・5 
CB ヤン・ヴェルトンゲン 5
CB ヴァンサン・コンパニ 5・5
CB トビー・アルデルワイレルド 5
DH  アクセル・ヴィツェル 6
CH  マリアン・フェライニ 5.5→ヤニック・カラスコ 5
CH  ムサ・デンベレ 5→ドリーズ・メルテンス 6
RSH  ナセル・シャドリ 6→ミチ・バチュアイ ?
RWG ケビン・デ・ブライネ 6
LWG エデン・アザール 6
CF  ロメル・ルカク 4

監督 ロベルト・マルティネス 5・5


【欠場者情報】

RWB トーマス・ムニエ(出場停止)


【展望】

優勝候補と呼ばれたチームがどんどん消えていく。
恐らく、大会開始前、優勝候補の「2強」に挙げられていたのはブラジルとドイツだった。
その下にフランス、スペイン、ポルトガル。
更にその下にベルギー、アルゼンチンあたりが続く序列。
人によって違うかもしれないが、大体の世評はそんなところだったと思う。

さて、ブラジルは消えた。ドイツも消えた。
ついでに言えば、スペインも、ポルトガルも、アルゼンチンも消えた。
かくして、優勝候補と呼べる存在はフランスだけになった。


そのフランスはここまで盤石の戦いぶりを見せている。
ペルー戦から始めた、ジルー、グリーズマン、エムバペの3トップはカウンターで特に威力を発揮するが、遅攻でも(ラッキーゴールだったとはいえ)ウルグアイから2ゴールを奪った。
守備陣に関しても、それほどほとんど危なげがない。
現在残っている4チームの中では、最も完成されたチームと言えるだろう。


そんなフランスに胸を借りる形になるのが、今大会大旋風を巻き起こしているベルギーだ。
準々決勝でブラジルを破ったのだから、もう怖いものはない。
フェライニ、シャドリを投入した日本戦以来、攻守のバランスもやや改善されている。
懸念材料は、ムニエの出場停止だ。
アザールやデ・ブライネ、ルカクのようなスーパータレントではないが、
ベルギー独自の3バックシステムにおいて、『守備的なウイングバック』が務まる選手は、ムニエただ一人しか見受けられない。
ヴェルトンゲンあたりを強引にスライドさせて3バックを継続するのか、いったん4バックに戻すのか。
難しい選択だが、個人的には4バックに戻すのではないかと考えている。
どちらにしろリスクの高い決断だが、コンパニが復調した今、DFの人数自体は揃っており、
より現実嗜好の4バックを敷いたとしても、前線の3人(デ・ブライネ、アザール、ルカク)である程度の攻撃力は担保できるからだ。

これが恐らく*1事実上の決勝。注目必至の好カードだ。




*1 Euro2016でも準決勝の「フランスVSドイツ」を事実上の決勝と評したら、伏兵ポルトガルが決勝でフランスに勝っちゃいましたがw


準々決勝 ロシアVSクロアチア(2-2 PK クロアチア勝利)

・イングランドVSスウェーデンに比べればだいぶ面白かったはずなんだけど、体調の悪さを払しょくするほどの面白さはないかな(後半10分に書いてます)。
ここ数日体調が悪いんだけど、ベルギーVSブラジルだけは体調の悪さを吹き飛ばすほど面白かったので集中できたんだけど。

・なんかこんな記事ばっかりですみません。一応試合は観てるんだけど、集中して観ないとちゃんとした評価はできないよね……っていう。

・戦ってる選手も、見ているこっちも疲れたw クロアチア応援してたけど、PK戦はマジ心臓に悪い。





クロアチア代表採点 

GK ダニエル・スバシッチ 
RSB シメ・ヴルサリコ 
LSB イバン・ストゥリニッチ 
CB ドマゴイ・ヴィダ 
   デヤン・ロブレン 
DH イバン・ラキティッチ 
CH  ルカ・モドリッチ 
LWG イバン・ペリシッチ 
RWG アンテ・レビッチ 
OH アンドレイ・クラマリッチ
FW マリオ・マンジュキッチ 

監督 ズラトコ・ダリッチ 

【欠場者情報】
FW 二コラ・カリニッチ 大会追放


ロシア代表採点 

GK イゴール・アキンフィエフ 
LSB ヒョードル・クドリャショフ 
RSB マリオ・フェルナンデス 
CB    イリヤ・クテポフ 
  セルゲイ・イグナシェビッチ 
DH ダレル・クジャエフ
     ロマン・ゾブニン 
LSH デニス・チェリシェフ
RSH アレクサンドル・サメドフ
FW  アレクサンデル・ゴロビン 
   アルテム・ジューバ 


監督 スタニスラフ・チェルチェソフ 


『中盤のテクニックを大事にする』モダンな攻撃サッカーの体現者、それがクロアチアだ。
司令塔のモドリッチが高精度のロングパスをサイドに振り分け、両サイドのレビッチ&ペリシッチがサイドを切り裂く。中央で待ち構えるのはマンジュキッチ。
彼は得点だけでなく、前線の基準点として身体を張り、守備でも貢献している。
風貌は『オラオラ系』だが、実に献身的なFWで頭が下がる思いだ。
サイドバックも模範的なオーバーラップを繰り返す。特にヴルサリコが素晴らしい。
攻撃の主導権はモドリッチが主となっているが、補佐役としてラキティッチの名前も忘れてはならない。
チーム全体に好タレントが揃い、『奇抜な事はしないが、とにかく質が高い、模範的なチーム』。
それがクロアチアの印象である。


一方で、ロシアについて語る事は少ない。
華麗なテクニックを誇るスペインに勝つには、あぁするしかなかったのかもしれない。
しかし、ただただゴール前に人数をかけて守る『人間の壁』には辟易させられた。

同じ『引きこもりサッカー』でも、ウルグアイやスウェーデンには『攻撃時の武器』がある。
ロシアにはない。ただ、試合全体から得点の匂いを消すのみである。
相手に得点は許さない。自分も得点をしない(できない)。
『引きこもり』サッカー時の攻撃力は、グループステージで姿を消したコスタリカやイラン以下である。
こんなチームについて、語る価値はあるのだろうか。


サッカーは『娯楽』である。
120分間の我慢比べをファンに強いるような、退屈なスポーツを観る価値はあるのだろうか?
それなら、漫画を読むとか、ゲームをするとか、いくらでも他に楽しみはあるではないか。





記事検索
月別アーカイブ
アクセスカウンター

プロフィール

fee

QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ