☆ウクライナ
ヤルモレンコとヤレムチュクの2トップによる細かい連携は娯楽性が高く、
ジンチェンコ、マリノフスキ―、シドルチュクといった中盤も、
やや攻撃に寄ってはいるものの、質が高い。
ただ、徹頭徹尾、波が激しいチームであった。
オランダ戦で素晴らしい戦いを見せたと思うと、オーストリア戦ではいきなり押しまくられて何もできずに敗戦。イングランド戦も、0-2になった時点で既に諦めたかのような戦意の無さが目立った。
気持ちが高揚すれば面白く強いが、何もできない試合も多かった。
☆チェコ
予想外の躍進を見せたのがチェコだ。
とりわけ、今大会絶好調のパトリック・シックの活躍に支えられ、トーナメント1回戦ではオランダを撃破した。
黄金期と比べると相当見劣りするが、細かなパスから攻撃を展開するところに、往年のチェコらしさを感じた。
☆スイス
2014年にペトコビッチ監督が就任して以降、最も戦力的には低いチームだったように思う。
しかし、最も好成績に終わったのだから不思議なものだ。
フランスを倒した大番狂わせを、サッカーファンはきっと忘れないだろう。
リヒトシュタイナー、リカルド・ロドリゲスが果敢にオーバーラップし、エースのシャキリが次々にゴールを揺らす、2018以前のスイスの姿はなかった。
シャキリは衰え、サイドバックの上りもほとんどなかった。
それでも、今までにない決定力をセフェロビッチが注入したフランス戦、それがスイスをベスト8へと導いた。
スペイン戦では、『スイス銀行金庫』をゾマーが最後まで守り抜き、これまたPK戦にまで突入。
ウクライナとは対照的な粘り強さで、スイスはベスト8へと勝ち上がった。
☆ベルギー
イタリアに負けたのは仕方がない。しかし、やや期待外れな大会となった。
ポルトガルにも、圧倒された。デンマークにも、圧倒された。
勝てたのは、『個』の力によるものだ。
デンマーク戦の勝利は、世界最高の芸術家ケビン・デ・ブライネの存在あればこそだ。
ポルトガル戦の勝利は、トルガン・アザールの一発を何とか守り切った。
前線ではロメル・ルカクが、どっしりとフィジカルモンスターぶりを見せていた。
そして、ゴールを守るのはティボー・クルトワだった。
しかし最終ラインの高齢化は著しく、今大会でもボヤタ、続いてデナイエルが失格となり、
ヴェルマーレンを担ぎ出さざるを得なかった。
2018ワールドカップで代えの効かなかったムニエは、カスターニェという代役を得たものの、そのカスターニェは早々に負傷離脱してしまった。
エデン・アザールは大会を通してベストコンディションではなく、メンバーに大きな変更がないにもかかわらず、2018当時と比べ成熟が見られなかった。
それこそが最も失望を覚えたポイントだ。ロベルト・マルティネス監督ならば、それこそイタリアのマンチーニ監督のように、パスサッカーをベルギーに根付かせる事もできると感じていたが、
見込み違いだったのかもしれない。
ヤルモレンコとヤレムチュクの2トップによる細かい連携は娯楽性が高く、
ジンチェンコ、マリノフスキ―、シドルチュクといった中盤も、
やや攻撃に寄ってはいるものの、質が高い。
ただ、徹頭徹尾、波が激しいチームであった。
オランダ戦で素晴らしい戦いを見せたと思うと、オーストリア戦ではいきなり押しまくられて何もできずに敗戦。イングランド戦も、0-2になった時点で既に諦めたかのような戦意の無さが目立った。
気持ちが高揚すれば面白く強いが、何もできない試合も多かった。
☆チェコ
予想外の躍進を見せたのがチェコだ。
とりわけ、今大会絶好調のパトリック・シックの活躍に支えられ、トーナメント1回戦ではオランダを撃破した。
黄金期と比べると相当見劣りするが、細かなパスから攻撃を展開するところに、往年のチェコらしさを感じた。
☆スイス
2014年にペトコビッチ監督が就任して以降、最も戦力的には低いチームだったように思う。
しかし、最も好成績に終わったのだから不思議なものだ。
フランスを倒した大番狂わせを、サッカーファンはきっと忘れないだろう。
リヒトシュタイナー、リカルド・ロドリゲスが果敢にオーバーラップし、エースのシャキリが次々にゴールを揺らす、2018以前のスイスの姿はなかった。
シャキリは衰え、サイドバックの上りもほとんどなかった。
それでも、今までにない決定力をセフェロビッチが注入したフランス戦、それがスイスをベスト8へと導いた。
スペイン戦では、『スイス銀行金庫』をゾマーが最後まで守り抜き、これまたPK戦にまで突入。
ウクライナとは対照的な粘り強さで、スイスはベスト8へと勝ち上がった。
☆ベルギー
イタリアに負けたのは仕方がない。しかし、やや期待外れな大会となった。
ポルトガルにも、圧倒された。デンマークにも、圧倒された。
勝てたのは、『個』の力によるものだ。
デンマーク戦の勝利は、世界最高の芸術家ケビン・デ・ブライネの存在あればこそだ。
ポルトガル戦の勝利は、トルガン・アザールの一発を何とか守り切った。
前線ではロメル・ルカクが、どっしりとフィジカルモンスターぶりを見せていた。
そして、ゴールを守るのはティボー・クルトワだった。
しかし最終ラインの高齢化は著しく、今大会でもボヤタ、続いてデナイエルが失格となり、
ヴェルマーレンを担ぎ出さざるを得なかった。
2018ワールドカップで代えの効かなかったムニエは、カスターニェという代役を得たものの、そのカスターニェは早々に負傷離脱してしまった。
エデン・アザールは大会を通してベストコンディションではなく、メンバーに大きな変更がないにもかかわらず、2018当時と比べ成熟が見られなかった。
それこそが最も失望を覚えたポイントだ。ロベルト・マルティネス監督ならば、それこそイタリアのマンチーニ監督のように、パスサッカーをベルギーに根付かせる事もできると感じていたが、
見込み違いだったのかもしれない。