Euro2020

euro2020 ベスト8敗退国

☆ウクライナ

ヤルモレンコとヤレムチュクの2トップによる細かい連携は娯楽性が高く、
ジンチェンコ、マリノフスキ―、シドルチュクといった中盤も、
やや攻撃に寄ってはいるものの、質が高い。
ただ、徹頭徹尾、波が激しいチームであった。
オランダ戦で素晴らしい戦いを見せたと思うと、オーストリア戦ではいきなり押しまくられて何もできずに敗戦。イングランド戦も、0-2になった時点で既に諦めたかのような戦意の無さが目立った。
気持ちが高揚すれば面白く強いが、何もできない試合も多かった。

☆チェコ

予想外の躍進を見せたのがチェコだ。
とりわけ、今大会絶好調のパトリック・シックの活躍に支えられ、トーナメント1回戦ではオランダを撃破した。
黄金期と比べると相当見劣りするが、細かなパスから攻撃を展開するところに、往年のチェコらしさを感じた。


☆スイス

2014年にペトコビッチ監督が就任して以降、最も戦力的には低いチームだったように思う。
しかし、最も好成績に終わったのだから不思議なものだ。
フランスを倒した大番狂わせを、サッカーファンはきっと忘れないだろう。

リヒトシュタイナー、リカルド・ロドリゲスが果敢にオーバーラップし、エースのシャキリが次々にゴールを揺らす、2018以前のスイスの姿はなかった。
シャキリは衰え、サイドバックの上りもほとんどなかった。
それでも、今までにない決定力をセフェロビッチが注入したフランス戦、それがスイスをベスト8へと導いた。
スペイン戦では、『スイス銀行金庫』をゾマーが最後まで守り抜き、これまたPK戦にまで突入。
ウクライナとは対照的な粘り強さで、スイスはベスト8へと勝ち上がった。


☆ベルギー

イタリアに負けたのは仕方がない。しかし、やや期待外れな大会となった。
ポルトガルにも、圧倒された。デンマークにも、圧倒された。
勝てたのは、『個』の力によるものだ。
デンマーク戦の勝利は、世界最高の芸術家ケビン・デ・ブライネの存在あればこそだ。
ポルトガル戦の勝利は、トルガン・アザールの一発を何とか守り切った。
前線ではロメル・ルカクが、どっしりとフィジカルモンスターぶりを見せていた。
そして、ゴールを守るのはティボー・クルトワだった。

しかし最終ラインの高齢化は著しく、今大会でもボヤタ、続いてデナイエルが失格となり、
ヴェルマーレンを担ぎ出さざるを得なかった。
2018ワールドカップで代えの効かなかったムニエは、カスターニェという代役を得たものの、そのカスターニェは早々に負傷離脱してしまった。
エデン・アザールは大会を通してベストコンディションではなく、メンバーに大きな変更がないにもかかわらず、2018当時と比べ成熟が見られなかった。

それこそが最も失望を覚えたポイントだ。ロベルト・マルティネス監督ならば、それこそイタリアのマンチーニ監督のように、パスサッカーをベルギーに根付かせる事もできると感じていたが、
見込み違いだったのかもしれない。





euro2020 イングランドvsウクライナ

イングランド 4-0 ウクライナ

МОМ FW ハリー・ケイン(イングランド)
試合内容 B-

GK ピックフォード 6  ブスチャン 6
DF マグワイア 6・5   マトビエンコ 5
  ウォーカー 6    クリフツォフ 5
  ストーンズ 6    ザバルニー 5
  ショー 6・5      ミコレンコ 5
МF フィリップス 6 DF カラバーイェフ 4・5
   ライス 6・5   МF  シドルチュク 5
   マウント 5・5     ジンチェンコ 5
   サンチョ 5・5    シャパレンコ 4・5
  スターリング 6 FW ヤルモレンコ 5・5
FW ケイン 7      ヤレムチュク 5・5

監督 サウスゲイト 6   シェフチェンコ 4・5

欠場者(イ)МF サカ
   (ウ)FW ベシェディン

交代(イ)ライス→ヘンダーソン 5・5
     ショー→トリッピアー 5
     スターリング→ラッシュフォード ?
     フィリップス→べリンガム ?
     ケイン→カルバート・ルーウィン ?

  (ウ)シドルチュク→マカレンコ 5・5


守れば鉄壁、攻めには工夫がない。そんなイングランドが先制した時点で、塩試合はほぼ確定。
という一行だけで済ませたいくらい、イングランドの試合を観るのは僕にとって苦行である。

ウクライナは良い日とダメな日の差がありすぎますが、今日はダメな日でした。

……なんてやる気のない感想記事なんだ……。いや、マジでイングランドは勘弁してくれ……

euro2020 準々決勝 デンマークvsチェコ

デンマーク 2-1  チェコ

МОМ DH トマス・ディレイニー(デンマーク)
試合内容 A-

GK シュマイケル 6.5       ヴァツリーク 7
DF クリステンセン 5・5       カラス 5
  キアル 6          チェルーストゥカ 5
  ヴェステルゴー 5       ボジル 5・5
МF ディレイニー 7    DF ツォウファル 6・5
   ホイビェア 6    МF ソウチェク 5
   メーレ 6          マソプスト 5・5
  ストリガー・ラーセン 6・5  シェヴチェク 5
FW ブレイスウェイト 5・5   МF ホレシュ 5・5
   ダムスゴー 6・5      バラク 5・5
   ドルベア 6      FW シック 6・5

監督 ヒュルマン 7・5      シルハビー 7

欠場者(デ)エリクセン
   (チェ)

交代(デ) ドルベア→ポウルセン 7
      ダムスゴー→ノアゴー 5
      ストリガー・ラーセン→ヴァス ?
      クリステンセン→アナセン ?
      ディレイニー→イェンセン ?

  (チェ)ホレシュ→ヤンクト 6
      マソプスト→クルメンチーク 6
      チェルーストゥカ→フラベツ 5
      シェヴチェク→ダリダ ?
      シック→ヴィドラ ?


今大会、個人的にイタリアと並んで、最もわくわくさせられるチームがデンマークである。
スーパーなタレントこそいないものの、ダムスゴーブレイスウェイト、ドルベアのトゥリデンテに、
右サイドバックのストリガー・ラーセン、左サイドバックのメーレも積極果敢なオーバーラップを見せ
、観るものを魅了する高速アタックが魅力だ。

今日の試合でも、そんなダニッシュ・ダイナマイトが爆発。
左サイドのラーセン&ダムスゴーからの崩しが猛威を振るったが、2ゴールめは隠れていたメーレからドルベアが決めた。

対するチェコも右サイドから、じっくりとポスト、楔のパスを繋いでいく、『ウルチカ』で往年のチェコらしさも見せた。

後半に入るとチェコのシルハビー監督が動く。ヤンクトとクレメンチークを投入し、一気に猛攻を仕掛けると、狙い通りパトリック・シックが後半開始早々に決め、反撃を開始した。
得点後も押し寄せるチェコの波だったが守護神シュマイケルの活躍、そしてポウルセンのカウンターなどで、何とかしのぎ切りデンマークがベスト4へ。
エリクセンの悲劇から始まったデンマークの冒険は、続く。

euro2020 準々決勝 イタリアvsベルギー

  イタリア 2-1    ベルギー

МОМ WG ロレンツォ・インシーニエ(イタリア)
試合内容 B+

GK ドンナルンマ 6    クルトワ 5・5
DF ボヌッチ 5・5      ヴェルトンゲン 5
  スピナッツォーラ 7 アルデルワイレルド 5
  キエッリーニ 5・5    ヴェルマーレン 4・5
  ディ・ロレンツォ 6 МF ムニエ 5・5
МF ジョルジーニョ 6 ティーレマンス 5
  バレッラ 7    ヴィツェル 5
 ヴェッラッティ 6 トルガン・アザール 4
FW キエーザ 6  МF ドク 6・5
  インシーニエ 7    デ・ブライネ 6・5
  インモービレ 4  FW ルカク 7

監督 マンチーニ 6・5   マルティネス 4・5

欠場者(イ)フロレンツィ
   (べ)カスターニェ、エデン・アザール

交代(イ) ヴェッラッティ→クリスタンテ 5
      インモービレ→ベロッティ ?
      インシーニエ→ベラルディ ?
      スピナッツォーラ→エメルソン ?
      キエーザ→トロイ ?

  (べ)ティーレマンス→メルテンス 4
     ムニエ→シャドリ 5・5
     シャドリ→プラート 4・5

チーム力で勝るイタリアが試合を優勢に展開。
ベルギーは「個」でデ・ブライネ→ルカクを軸に、攻撃を展開するがサイドはイタリアが支配。
インシーニエ、キエーザの両翼に、バレッラらが絡むダイナミックな攻撃でイタリアがチャンスの山を築く。
特に1点目が決まってからは好守でイタリアがベルギーを圧倒したが、前半終了間際、少々疑問の残るPKでベルギーが1点を返した。

後半になってもイタリアが優勢。ベルギーも個人技でチャンスを創ったものの、マルティネス監督の無策も含め、チーム力・監督力でイタリアがベスト4に進出した。

euro2020 準々決勝 スペインvスイス

 スペイン 1-1  スイス PK スペイン勝利


МОМ GK ヤン・ゾマー(スイス)
試合内容 C+

GK シモン 6・5       ゾマー 8
DF パウ・トーレス 5     エルベディ 5
  ラポルテ 5        アカンジ 5・5
  アスピリクエタ 5・5   リカルド・ロドリゲス 6・5
  ジョルディ・アルバ 6・5 МF ザカリア 5
МF コケ 5         フロイラー 4・5
  ペドリ 5         ヴィドマー 5
  ブスケッツ 5・5       ツバ― 5.5 
  サラビア 5        シャキリ 6
  フェラン 5     FW  エムボロ 5
FW モラタ 5        セフェロビッチ 5・5

監督 ルイス・エンリケ 5   ペトコビッチ 6

欠場者(スぺ)
   (スイ) МF ジャカ

交代(スぺ) サラビア→オルモ 6・5
       モラタ→モレーノ 6・5
       コケ→マルコス・ジョレンテ 6
       フェラン→オヤルサバル 5・5
       パウ・トーレス→チアゴ・アルカンタラ ?
       ペドリ→ロドリ

  (スイ) エムボロ→バルガス 4・5
       シャキリ→ソウ 5
       セフェロビッチ→ガブラノビッチ 5・5
       ツバ―→ファスナハト ?
       ザカリア→シェア ?
       ヴィドマー→ムバブ ?


ボール支配は圧倒的にスペイン。前半9分、アルバのシュートがザカリアにディフレクションし、スペインが先制した。
しかしそれを守れないのがスペイン。フロイラーのナイスアシストからシャキリが決めて、試合を振り出しに戻した。
そのフロイラーが退場し、スイスは10人になったりしながらも、90分でスコアは動かず、延長戦に突入した。
延長に突入すると、やはり11人のスペインが10人のスイスを圧倒的に攻め立てる。いつ得点が生まれてもおかしくない展開だったが、立ちはだかったのはスイスの守護神ゾマーだった。
PK戦では、スペインのウナイ・シモンが独特のステップから2本をセーブ。
終わってみれば、120分の試合でチャンスを作り続けたスペインが、ベスト4に進出を決めた。

スペインは、圧倒的なボール支配率でとにかくボールを動かして、後半相手が疲れたあたりでダニ・オルモやモレーノのようなアタッカーを入れられるのが強み。
しかし、センターバック陣含めて守備が弱く、その得点を守り切れないのが弱みですね。
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