虐殺器官/伊藤計劃……
ヒロインのゆきさんの今後の人生にエールを送りたいけれど、亡くなった主人公が、最後にゆきさんに本当のことを伝えられ、それをゆきさんも受け入れられたのは悲惨な物語ながらも救いがあって、そこも良かったです。
地球からの贈り物/ラリー・ニーヴン……
『ディック的世界観』+『車』+『老人2人の友情』物語で、
意識とは何か、知覚とは何か、魂とは何かを探求する『ディック的世界観』なので、
(追記)「魂の駆動体」の第二部だけど、
百舌鳥の叫ぶ夜/逢坂剛……
夜のオデッセイア/船戸与一……
逃がれの街/北方謙三……
友よ、静かに瞑れ/北方謙三……
おそらくは夢を/ロバート・B・パーカー…… 67点+15点。
後半になると、パーカーの(チャンドラーには書けそうもない)ユーモアが顔を出し始め、ややチャンドラー色が薄れるが、それでも一貫して『大いなる眠り』の続編、そして『大いなる眠り』よりも面白い。
67点(正直今一つ)というのが、この本単体の感想だけども、チャンドラーの「大いなる眠り」は60点レベルの作品なので、 チャンドラーをリスペクトした上で、本家を超えたという意味では+15点の82点をあげたい。 そういうのを無視して単体で考えたら67点。
ミスターX/ピーター・ストラウヴ……
一、二、三、死/高木彬光……真犯人、右翼ばあさん75歳
七人のおば/パット・マガー……感想記事はこちらに書きました。
秘悪書争奪/山田風太郎……
フロスト日和/ウィングフィールド……
後半は、陰湿な源氏内でのいじめっ子頼朝が暴れるので鬱。
白銀ジャック/東野圭吾……
猟犬クラブ/ピーター・ラヴゼイ……
戦闘妖精雪風・改/神林長平……
新宿鮫/大沢在昌……
あとは、ギリギリ平成に書かれているんだけど、
海賊と呼ばれた男/百田尚樹……
殺しの双曲線/西村京太郎……
「他人に対して無関心な人間社会」というテーマはわかるし、共感できる。
黒衣の女/スーザン・ヒル……怨念・祟りという、日本人にも馴染みやすいホラー作品。
C→暇つぶし程度にはなった作品
森を抜ける道/コリン・デクスター……
ハロウィーン・パーティ/アガサ・クリスティ……
忍者月影抄/山田風太郎……
新宿鮫2毒猿/大沢在昌
火星夜想曲/イアン・マクドナルド……アーニー・テネヴラが政治家の道を志した中盤以降、凄いつまらなくなった(それまでもそこまで面白かったわけではない)ので、後半きつかった。
007は二度死ぬ/イアン・フレミング……
タイガー田中とかキッシー鈴木とか、プロレスラーみたいな日本人だらけである意味面白い……。
成吉思汗の秘密/高木彬光……
今年ワースト最有力候補。
『刺青殺人事件』はそこそこ面白く、『人形はなぜ殺される』、『1、2、3、死』もまずまずだったのに、作者への信頼感を一気に失わせる恐るべき愚作。
これから読む予定の本
ノルウェイの森/村上春樹
屍者の帝国/円城塔&伊藤計劃
陽だまりの彼女/越谷オサム
ライトニング/ディーン・クーンツ
心の砕ける音/トマス・クック
緋色の迷宮/トマス・クック
再読本
2023年は以前読んだ作品の再読を時間をとってやりました。
初回では軽く読んでいたところも、きちんと理解しようと、噛り付く気持ちでw
その分、新しい本は少なめになってしまいましたが。
ラインナップはこちら。再読前のランクと再読後のランク。
伊坂幸太郎『死神の精度』 B→そのまま
夏目漱石『吾輩は猫である』 D→C₋
夢野久作『ドグラマグラ』 C→これから
吉川英治『三国志』 C→B
アガサ・クリスティ『アクロイド殺し』 D→C₋
アガサ・クリスティ『オリエント急行の殺人』 A→A₋
アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』 C→C+
アガサ・クリスティ『ナイルに死す』 S→S
アーサー・C・クラーク『2001年宇宙の旅』 D→C₋(理解が深まったという意味で、読んで良かった度ではB)
イアン・フレミング『ドクター・ノオ』 C→そのまま
イアン・フレミング『ゴールドフィンガー』 C+→B₋
カート・ヴォネガット『スローターハウス5』 B+→これから
カート・ヴォネガット『タイタンの妖女』 C₋→B
フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』 D→B₋
フィリップ・K・ディック『高い城の男』 D→C-
フィリップ・K・ディック『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』 D→B
フィリップ・K・ディック『ユービック』 A→B+
マーク・トウェイン「ハックルベリーフィンの冒険」 C→C+
レイ・ブラッドベリ『火星年代記』 S→そのまま
レイ・ブラッドベリ『華氏451度』 A→そのまま
レイモンド・チャンドラー『高い窓』 C+→そのまま
レイモンド・チャンドラー『さよなら愛しい人』 D→そのまま
レイモンド・チャンドラー『リトルシスター』 D→そのまま
レイモンド・チャンドラー『大いなる眠り』 D→D+
レイモンド・チャンドラー『水底の女』 D+→C₋
レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』 D→C+(良さに気づけたという意味では、再読して良かったのでB)