74 ワールドカップ

74 2次リーグ最終戦 ブラジルVSオランダ

2次リーグ最終戦ですが、実質の準決勝。
これに勝った方が決勝に、負けた方が3位決定戦に進むわけですし。
ちなみに引き分けた場合は得失点差の都合上、オランダが決勝に進みます。
ここまでの戦いぶりを見ましても、オランダとブラジルには格段の差がありますし、オランダの方が圧倒的に優勢でしょうね。

では、試合に移りたいと思います。


……タイミング悪いなぁ。もう審判のレベルの低さについて書くの嫌なんですよ、本当は。


乱戦と言うに相応しい喧嘩サッカーでした。エルボーありラリアットあり、ローキックあり。
正直言ってブラジルは8人くらいオランダも4人くらい退場してていいと思う。実際は両チーム合わせてブラジル1人退場しただけだけど。


発端は、オランダ選手のバックチャージでしょうね。オランダ選手のバックチャージに、ブラジルの選手が怒って詰め寄ったら、詰め寄ったルイス・ペレイラにのみイエローカード。
ついでにクライフがルイス・ペレイラを挑発するおまけつき。
これにブチキレたブラジルは以後、ボールと関係ないところでニースケンスに後ろからエルボー食らわしたり(脳震盪起こしてた)、抜かれた後に相手選手に抱きついて(飛び掛って)止めたり、すごい試合に。ぶっちゃけ、やりすぎ。自制心無さすぎ。
むかつく気持ちはわかるけど、ワールドカップの準決勝なんだからさ。


オランダはオランダで、現在のプレミアリーグみたいなハードで時に荒々しいチャージを
繰り返していました。これはこれで問題ですが……。
オランダはボールと一緒に相手も蹴り飛ばす、ブラジルの方は試合そっちのけで相手を殴り飛ばすイメージ。


最後にはブラジルのルイス・ペレイラがとび蹴りをかましてようやく退場に。確かに退場でいいんだけど、今までのファウルにはカードすら出ないのに、突然のレッドカードに呆然ですよ。
今までとどこが違ったんだろう。まさか、今までのファウルは彼、見ていなかったんじゃ(笑)。



試合の方はといえば、オランダが2-0で勝利。
この試合で生まれたクライフの美しいボレーシュートを称して、彼には『フライング・ダッチマン』などという愛称があるんですが……この試合は、やっぱりボレーシュートよりも乱闘のイメージの方が強いなぁ。


さて、この結果により決勝に進むのはオランダ、3位決定戦に回るのはブラジルということになりました。では、次記事でブラジルについてまとめてみます。



74 ポーランドVSユーゴスラビア

予選リーグ、ハイチに7-0で勝ったポーランドとザイールに9-0で勝ったユーゴスラビア。
弱いものいじめをした……というか、それだけの破壊力を持った両チームが激突するこのカード、果たして勝つのはどちらだろうか。


……試合が始まってみて唖然。
まず、ユーゴのFWジャイッチがいない。理由はボーナスの取り分をめぐる争いだというから、これはもう情けないとしかいいようがない。
そういえば、2002年にもこんなチームありましたよね。カメルーンってチームが。
こんな上層部を持った国は不幸としか言いようが無い。

前半30分、再び呆然。
ユーゴのカラシ選手が突然のご乱心。ボールと関係のないところでポーランドのガドーハ選手を蹴飛ばしてPK。
これをきっちりと決めてポーランドが先制。
しかしボールと関係ないところで相手を蹴飛ばしてもカードじゃないのかよ……普通退場だろ。


前半40分、三度慄然(我ながら無理やりだな)。
ユーゴのカラシ選手が突然相手を3人抜いてゴールを決めた!
……この野郎、一人で目立ちやがって……。


後半15分、CKからラトーのヘディングが決まり、結局2-1でポーランドの勝利。
……結局カラシが乱心を起こさなきゃ引き分けだったんじゃん(笑)。
試合内容はC。ポーランドはいつになく身体が重かったし、ユーゴも内紛のせいか動揺中。
西ドイツVSスウェーデンに比べると面白さは雲泥の差でした。


ともあれ、ベスト4進出国はオランダ、ブラジル、西ドイツ、ポーランドの4カ国と決まりました。
オランダと西ドイツは別格、ポーランドがそれに続き、ブラジルは更に落ちる印象ですが、さてどうなりますことやら……というか、結果は知ってるんだけど、さ。



ユーゴスラビア代表。1次リーグ、1勝2分。2次リーグ、0勝2敗。
攻撃 A- 守備 B スペクタクル C 総合 B-



1次リーグではザイールを相手に9-0と、破壊的な攻撃力を披露。その中心はジャイッチを中心にしたサイドアタックと、SBのブリアン、カタリンスキーらのオーバーラップでした。
 しかし、大会が進むにつれて徐々に調子を落としていき、冴えない試合の末スコットランドと引き分け、西ドイツには力負けを喫し、ポーランドにも敗戦。
 結局、ポジティブな面はザイール戦のインパクトのみで、ベスト8敗退は当然と言えるでしょう。

74 西ドイツVSスウェーデン

ユーゴスラビアを蹴散らした西ドイツと、ポーランドに惜しくも敗れたスウェーデンの一戦。
試合は序盤から、まるで現代のプレミアリーグのようなハイスピードで展開。
チャンスに次ぐチャンス、カウンターに次ぐカウンターで息もつかせぬ試合となりました。
さすがに70分(後半25分)あたりになると、疲れが目立ちスピードが落ちましたが、そこまでは本当にスペクタクル。今大会屈指の名勝負でした。
試合内容は A。結果は4-2で西ドイツの勝利。
試合の結果を知らずに見ていたら更に評価が上がったでしょう。

西ドイツの破壊的な攻撃力がとうとう披露されました。オランダほど斬新ではないものの、SBのブライトナーやリベロのベッカンバウアーが最終ラインから次々と上がってくる攻撃は壮観で、実に面白い。
2連勝でベスト4進出を決め、ホスト国の義務は果たしたといえるでしょう。

一方ベスト8敗退の決まったスウェーデンについて、振り返ってみましょう。


スウェーデン代表。1次リーグ 1勝2分。2次リーグ 0勝2敗。
攻撃 A- 守備 A- スペクタクル B+ 総合 A-。


同じベスト8敗退国の東ドイツやアルゼンチンと比べると、数段レベルが上のチーム。
組織的な守備は、西ドイツ戦を除く4試合で1失点。中でもオランダを完封した試合は印象深い。
GKのエルストレームは大会屈指のGK。西ドイツのマイヤー、ポーランドのトマシェフスキーと並び、最優秀GK候補の一人です。
中盤のグラーンはミドルシュートの得意なレジスタ(司令塔)で、チームの軸。
エドストレーム、サンドベリの2トップは決定力抜群で、シュートをきちんと枠に飛ばせるストライカーと、縦のラインにタレントを揃えたことがスウェーデンの躍進に繋がっています。
これは現代にも脈々と受け継がれていますね。


94年ワールドカップ3位入賞時にもGKのラベリ、CBのパトリックアンデション、二列目のブローリン―CFのダーリン、ケネット・アンデションのラインが出来ていましたし、
今年のワールドカップの候補メンバーを見ても、GKイサクションこそやや小粒ではあるものの、CHのリンデロート、アンデルス・スベンションを軸に、CFのラーション、イブラヒモビッチとセンターのラインがしっかりとしています。

74 ブラジルVSアルゼンチン

今大会パッとしないながらベスト8に駒を進めた南米チーム同士の対戦。
この頃はどうなんだろう。まだアルゼンチンはそこまで認知されていなかったのだろうか。
南米の強豪といえば、ブラジルとウルグアイだったのかな?
というか、実はウルグアイは二度もワールドカップを制してるってことを知らない人多そう。
大昔の話と言われりゃそれまでなんだけど、フランスは一度、イングランドも一度、スペインもオランダも0ですからねぇ。
って、いきなりわき道に逸れすぎました。……だって、両者のここまでの試合を見ていると、いかにも期待できないんだもの。与太話でもしないとやってらんないっつーの。
じゃあ見るなよって話ですが、このカードで見るなって方が無理。我ながら矛盾しすぎ。


試合内容はC-。2-1でブラジルの勝利。
これまで散々ブラジルを叩いてきて今も全く気持ちは変わっていないのだけれど、もちろん良いところもある。
エースのリベリーノは、パス:A、ドリブル:A+、シュート:A、FK:Sのまさにパーフェクトな選手。現代サッカーでもちょっとこういう選手は見当たらない。
カカーのパワフル版といえばいいのかな。ちなみにこの人、後にJリーグの清水エスパルスの監督になりますよね。監督としては出来悪かったけど(笑)。
左サイドバックの、フランシスコ・マリーニョってのもなかなかいい。ロベカル並にガンガン上がってくる金髪の選手。
守備陣もパーフェクト。何せここまで5試合で失点1だもの。その失点1もFKを直接入れられたわけで、流れの中からの失点はない。
まぁ、良いところもないとベスト4にまで勝ちあがれないやね。もっとも(事実上の)準決勝、オランダに勝てるとは思えないんだけど。


ここからは敗退の決まったアルゼンチンについて。まずはデータを。

アルゼンチン代表。1次リーグ1勝1分1敗。2次リーグ0勝2敗。
攻撃 B- 守備 D スペクタクル C 総合 C-


正直ベスト8の実力があるチームには思えませんでした。
特にガタガタの守備陣はポーランドに3失点、オランダに4失点、今大会貧攻のブラジルに2失点、イタリア、ハイチにも点をとられています。5試合で11失点。
特にミス絡みの失点は多いし、何よりGKのカルネバリは最悪。ふらふら飛び出しちゃ相手にかわされるし、ポロリもあるし。もうちょっとマシなGKはいなかったのかね。
98年大会モロッコGKベンゼクリと並んで、私の見たワールドカップ出場GKの中では最低レベルでした。


CBのペルフーモって選手が一人頑張ってる印象があったのだけれど、オランダ戦ではズタズタにされた挙句、苦し紛れのラフプレーで印象ガタ落ち。
数少ないタレントはCFのウーゴ・アジャラ。アトレティコ・マドリードで活躍していた選手で、ケンペスっぽいプレイスタイルの選手でした。闘牛のように突撃し、闘牛士のように相手DFをひらりとかわす感じ。
4年後に得点王をとるケンペスは今大会は全くパッとせず。当時19歳なので、4年間で随分成長したんだなぁと。
成長したといえば、(いくら八百長をしたとはいえ)四年後のワールドカップでは優勝していますからね。今大会のあんまりな敗退から、かなり気合を入れてレベルアップに励んだようです。今大会のメンバーもケンペスしか残ってないしね。




全くかんけいないけど、サッカー1試合見逃して、ちょっとだけへこみました。

74 2次リーグ オランダVS東ドイツ

2次リーグ初戦でアルゼンチンを4-0と圧倒したオランダと、
ブラジルに0-1で負け後のない東ドイツの対戦。


……オランダ、強すぎ。2次リーグに入ってからのオランダは、神がかっていますね。
チェイシング+オフサイドトラップで相手を狭いポジションに封じ込め、前線ではポジションチェンジを繰り返して渦巻きのようなアタックを繰り広げる……文にすればなんてことないですが、他チームを見渡してみると異次元のサッカーをしています。
引き合いに出して申し訳ないのですが、牧場の乳牛のような牧歌的なサッカーをするブラジルなんかと比べると、ほんと全く別のスポーツ。
結果は2-0。試合は完全にオランダが支配していました。
これでオランダは(事実上の)ベスト4進出を決めたことになります。


2次リーグ2連敗で、ベスト8敗退となってしまった東ドイツについてもまとめておきましょう。


東ドイツ代表。1次リーグ 2勝1分→1位通過。 2次リーグ 0勝2敗。
攻撃  B  守備 B+  スペクタクル C+  総合 B+



組織化されたチームという印象。予選リーグでは消化試合とは言え、あの西ドイツにも勝利しています。
1次リーグでは格下のオーストラリアにきっちりと勝ち、同格のチリに引き分け、西ドイツに勝利して突破を決めました。この段階での東ドイツの特徴としては、勤勉なサッカーをするチームですが、目立つ選手がほとんどいないなというもの。
2次リーグではそのタレント不足が思いっきり表面化してしまいました。これで、存在感のある軸となる選手が3~4人いれば、もっと上に行けたと思うのですが……こればっかりはねぇ。
ブラジルにもオランダにも攻められっぱなし。防戦一方の末に敗れてしまいました。
ですが、ブラジルからはFKによる一失点のみ、オランダからもあれだけ攻められて二失点と、守備に関しては比較的健闘したと思います。
攻撃は、格下相手にはきちんと機能したのですが……これは中盤の弱さが原因なのでしょうね。中盤が弱いから、相手に中盤を支配されると途端に為す術がなくなってしまう。
チャンスがほとんどないのだからFW陣を責めるのは酷というものでしょうね。
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