ギャルゲー&エロゲー20選

自分の趣味嗜好をまとめてみた(主にエロゲ)

レビューやTwitterで散々自分の性癖については書いてきたので、「またか」と思われる方もいるかもしれませんが、どこかでまとめておくと自分としても便利だなと思い立ち、記事にしてみました。

僕がどういう作品を高評価しているかに関しては、批評空間のページをご覧下さい。


【点数について】

シナリオ150
(飽きずに読める、普通のシナリオは100。ルートごとの平均ではなく、一番良かったルートをベースに、
他のルートも加味してつける)

キャラ150
(めちゃ萌えはしないけど、不快ではない場合は100。こちらは攻略ヒロインの平均をベースに、特に好きなヒロイン、あるいは主人公、脇役の好悪で加点・減点する)

絵100
(普通に可愛ければ70。)

音100
(音楽80+ボイス20。エロゲはそこそこ音楽が良い場合が多く、普通でも大体80くらい)、

その他システム100
(基本的にシステムで点数をつけるが、かなりエロいゲームに限り、
加点方式でエロ分をプラスしたり、OPムービーが素晴らしくて点数をプラスするなど、
他の方から見たら一番わけがわからないと思われる項目。
昔のゲームだと60くらいがザラだが、最近だと80くらいが普通。100になることも多い)、

印象度50(-50~+50)

一応-50~+50だが、あまりマイナスはつけない。
そこそこ楽しめたなら+30程度。


以上、650点満点でつける。そこから批評空間用に100点計算に修正する。

たとえば、全てが普通レベルのゲームだと、460/650となる。
これを、460÷650として100点に直すと、70.7....となる。
これに5点を加え、四捨五入すると76点となり、批評空間にはこれで投稿している。


こう考えると『普通』で76?高くない?という反応が予想されますし、実際僕もそれは思いますが、
あくまでも「全ヒロインを攻略する気になったゲーム、の中での普通レベル」でございます。


「プレイする気にもなれないゲーム」、「5分でやめちゃうようなゲーム」などは端から眼中にありませんし、
「1ヒロインだけで限界、ギブアップ!」なゲームも含めておりません。



1点1点の違いについては、あまり気になさらないでください。
90点を超えたら名作、85点を超えたら胸を張って良作、といえる作品となっています。



80~84点は、
『出来は良くないけど、とても気に入ったシーンがあるなど、一点突破した』ゲームか
(シナリオとキャラは良いけど、システムがショボい、絵がかわいくないなど)、


『そこまで好きじゃないけど、丁寧な作りで出来は良い』ゲームが混在しており
(シナリオとキャラは平凡だけど、絵がかわいい、システムも快適など)、
そこまで思い入れがないゲームも複数混ざっています。


75~79点は、『やって損はなかった』レベルのゲーム、
74点以下は、『あまりピンとこなかった』ゲームが主となっております。

(が、たとえば、プレイ中はかなりつまらなかったけど、思い返してみると印象深い「さくらむすび」に74点をつけていたりしますし、ピンポイントで例外もあります)


69点以下は、こちらは例外なく『印象の良くないゲーム』ですね。
Give Upマークが急に増えることからもわかると思います。


コストパフォーマンスはほぼ加味していません。
なぜかというと、僕の場合新品で買うゲームが3~4割、中古ゲーが6割程度であり、
1つ1つのソフトを何円で買ったかまでは覚えていないことが多いからです。
なので、ロープライス作品も、フルプライス作品と同じ基準でつけています。


また、点数はクリア直後につけています。
そのため、『読んでいて面白かったかどうか』は結構重要なポイントです。


一方で、上述の「さくらむすび」、72点の「グリーングリーン」、82点の「キラ☆キラ」などは
クリア後に思い返すことで印象が良くなった作品です。
点数を修正しても良いのですが、メディアミックスなどで思い出が美化されることも多々ありますし、
「プレイ中にどう感じたか」という指標と違い、修正に終わりがないため、
なるべく修正しないようにしてあります。


【Give Upについて】

基本的に、好きなキャラをつまみ食いするのではなく、全ヒロインを攻略したい人です。
一方で、BADエンドも含めた全エンディング制覇、全CG制覇にはこだわりはありません。
なので基本的に、ヒロインのグッド・トゥルーエンドをコンプした時点で、『クリア』ということになります。

1ヒロインでも未攻略のキャラがいれば、Give Upマークをつけます。


【エロゲに求めるもの】

まずは、ストーリー。次にキャラクターです。
何故かというと、僕は物語を求めてゲームをしているからです。
可愛い女の子が登場する(エッチシーンもある)小説、くらいに捉えています。


絵、音楽はさほど重視しておりません。
システムも、快適ならうれしいけれど、バグがなければOKです。


ただし例外はあって、システム重視のRPG.SLGや、抜きゲーに関しては別です。 
別ですが、 プレイ本数の85%ほどはストーリーものになっているので、まずはストーリーものについて書きます。
それ以外のものについては後述します。


いちいち、『非システムゲー、非抜きゲーに求めるもの』と書くのは面倒くさいので、
ここからは便宜上『読み物ゲー』という言葉を使います。
よくいう「シナリオゲー」と「キャラゲー(萌えゲー)」の両方を含めた呼称だと思ってください。


【読み物ゲーに求めるもの;物語】

前述のように、まずはストーリーです。


ストーリーの好みについてはまず、『仲間たちとの強い絆を描けている作品』を高評価する傾向にあります。
(95点:最果てのイマ、92点;ひぐらしのなく頃に(非18)、92点;世界ノ全テ、91点;てのひらを、たいように)


『いわゆる泣きゲー』についても点数は高めです。
(94点;Close To(非18)、92点;もしも明日が晴れならば、90点;加奈、85点;Air)


また、『恋の切なさを印象深く描けている作品』も評価ポイントです
(92点;僕と、僕らの夏、91点;君が望む永遠、90点;加奈、87点;風雨来記)。


「三角関係」が好きというわけではないのですが、恋の切なさを印象深く描く装置として「三角関係」は密接に絡んでくることが多いので、「三角関係」モノの評価は高くなる傾向はあります。
ただし、あくまでも切なさを重視していることを明記しておきます。


18禁ゲームではあまり多くないですが、『Steins;Gate(93点)』、『Ever17(90点)』、『最果てのイマ(95点)』、
『水月(90点)』、『Elysion(87点)』のような、頭をフル回転させながら読み進めていくゲームも好みです。


バトルものにはあまり興味がないので、点数はそこまで上がりません。
が、毛嫌いしているわけではないのは、『あやかしびと(83点)』、『鬼哭街(80点)』などを見ていただければ
わかるかと思います。


笑えるゲームは好きですが、クリア後にも胸に残るものを求めるため、笑いに特化したゲームは点数が低めです。
ただ、笑えてなおかつ内容も良かったゲーム(『俺たちに翼はない(87点)』、『プリンセスうぃっちぃず(87点)』は、もちろん点数は高いです。


また、グロ耐性が弱いため、エグすぎる作品には嫌悪感、忌避感を示す場合があります。
ただ、いざプレイしてみると何とかなる場合も多く、そのせいで減点した例は皆無に近いです。
(ビビってやらないことは多いです)。


『好きなキャラクター像;嫌いなキャラクター像:ヒロイン編』


2011年7月時点でのものなので、やや入れ替わりはありますが、
『お気に入りエロゲひろいんベスト20』なる記事を書いたことがありますので、
そちらを見ていただければ、大まかな傾向はつかめると思います。


間柄で言うなら、『幼馴染』キャラになびくことが多いです。
これは、上の物語の項目で挙げたような、『主人公との深い絆』をもっとも描きやすい間柄だからだと思います。
『てのひらを、たいように』の夏森永久、『車輪の国、向日葵の少女』の日向夏咲あたりが代表例でして、
両作は、「仲間たちとの深い絆」を描けているからこその高得点であり、
両ヒロインは、「主人公との深い絆」をしみじみと感じることができるからこそ、お気に入りヒロインとなっております。


また、どちらかというと『大人しく、それでいて芯の強いヒロイン。清楚な雰囲気のヒロイン』に惹かれる傾向があり、
涼宮遙(君が望む永遠)、佐倉佳苗(こなたよりかなたまで)、野々崎つばさ(もしも明日が晴れならば)、
あたりが該当します。



苦手なヒロイン像ではまず、『自己中キャラ』が挙げられます。
暴力的なツンデレヒロインや、男に奢らせて当然というヒロイン、料理が下手な癖に無理やり男に食べさせようとするなど、相手の気持ちを思いやれないヒロインは嫌いです。

こう書くとツンデレが嫌いのように受け止める方もいるかもしれませんが、
厳島貴子(処女はお姉さまに恋してる)、椰子なごみ(つよきす)、孫権(恋姫無双)のように
理不尽さの弱いツンデレヒロインや、
涼宮茜(君が望む永遠)のように、もっともな理由があるツンデレヒロインには好きなキャラもおります。


『過剰な焼きもちキャラ』も嫌いです。
なぜか義妹キャラに多いです。付き合っていない相手に、不満を言われる筋合いはありません。

(誤解しないでほしいのは、義妹が嫌いなのではなく、「過剰なやきもち」が嫌いということです。
朝霧麻衣(夜明け前より瑠璃色な)、藤堂加奈(加奈)など、好きな妹キャラはたくさんおります)


『束縛の強いキャラ』もダメです。
特に姉キャラに多いですが、主人公の自由を縛る権利はないと思います。


『特定のヒロインと主人公をくっつけようとする外野キャラ、邪魔をしようとする外野キャラ』も嫌いです。
恋愛は個人と個人がするものなので、外野が口を出すことではありません。


また、俗に言う『池沼キャラ(頭の中身が幼稚園児~小学生)』は無理です。
相手にするのが疲れます。ごめんなさい。

『(頭の中身も年相応の)ロリキャラ』も、恋愛相手、えっち相手としては見れません。
恋愛相手ではなく、脇役としてなら問題ありません。


『メガネキャラ』も鬼門です。
メガネ自体もあまり好きではないのですが、それよりもメガネキャラは
委員長キャラか、おっとりのんびり不思議ちゃんキャラか、汚れキャラのことが多いためです。
大河原準(家族計画)のように、好きなメガネキャラもいないわけではありません。


『好きなキャラクター像:嫌いなキャラクター像(主人公編)』


基本的には、自分が共感できるタイプの等身大の主人公を好み、
共感が全くできない、自分とは別人種の主人公を嫌う傾向があります。


嫌いな主人公は、「女の子に対して偉そうな主人公」、「無神経な主人公」、「マナーの悪い主人公(あまり見ませんが)」でしょうか。
いわゆるDQNタイプです。
口調は荒くても、女の子を傷つけるような発言がなければ大丈夫です(たとえば、「俺たちに翼はない」の成田隼人は嫌いではないです)


ホラー作品でたまに見る「猪突猛進型;考えなしのバカキャラ」もストレスが溜まります。


また、主人公の性格はテキストにも影響を及ぼすため、「ギャグが寒いキャラ」、「意味不明なキャラ」も苦手です。
逆に、「ギャグが面白いキャラ」、「会話センスに溢れたキャラ」は、共感とは別の次元で好きになることがあります(例:「プリンセスうぃっちぃず」の御堂真樹、「それ散る」の桜井舞人など)。


無自覚な偽善者タイプも苦手です。
自分が偽善的な態度をとっていることに気がついていて、それについて葛藤をしているならばいいのですが、
(偽善者ポーズは、自分への言い訳、ならOK)
本当にバカ者で、自分が偽善者であることにすら気づいていない場合はアウトです。


有能なのは良いことですが、少しでも共感できるポイントがないと『まぁ勝手にやってくれや』という気分になるので、少しは弱点もあることが望ましいです。


理想の主人公像は、「優しく、強く、それでいて共感できる」キャラクター。
たとえば、沢村司(家族計画)あたりでしょうか。
彼は、僕とは違うタイプですが、彼の抱える孤独感・寂しさには共感することができました。


俗に言う、ヘタレ主人公は、僕自身がヘタレなので割と許容できます。
特に理解できる葛藤については、僕自身割とクヨクヨ思い悩む傾向があるので、応援したくなります
(というか、許容できる範囲のヘタレ主人公は、そもそもヘタレだと思っていない)。


ただし、「告白を自分の幼馴染に任せる」、「泣き言ばかり言って行動がまるでない」といった、
度が過ぎるヘタレ行為に関しては、さすがにアウトです。
あくまでも、理解可能か否か、ですね。


『その他、苦手なことを過剰書き』


・文章に顔文字のようなマークをつける(主人公「そんなこというなよぅ(-"-)」みたいな)。

この時点で読む気をなくす。論外。


・過剰な顔芸

顔芸で笑ったためしがなく、暑苦しく感じる。


・フォントをデカくする

フォントいじりは即アウトではないが、フォントいじりで笑いが増幅することはない。
むしろ笑えなかった場合の、痛さが増す。痛さが増し続けた場合は、厳しい評価となる。
指示されずとも、笑うタイミングは僕自身で決めます。


・ ネタを知らないと笑えない、内輪パロディネタ

ネタを知らなくても会話の流れ的に不自然ではない場合は、大丈夫です。


・下品な下ネタ

男女間で、下品な下ネタを交わすのは好きではありません。
(オブラートに包めば、むしろ扇情的でドキドキしますが、「ち○こにま○こをつっこんでー」とか言われたらドン引きします)。


【ゲーム性重視のゲーム:RPG、SLGなど】

シナリオ(&キャラ)と、RPG部が7:3くらいでしょうか。
シナリオが面白ければ、ゲーム部が微妙でも満足します。
非18禁で申し訳ありませんが、「ゼノギアス」を神作認定していることからもわかっていただけると思います。
逆に、いくらゲーム部分が面白くても、シナリオやキャラに魅力がなければ高評価にはなりにくいです。


【抜きゲー;エロシチュ、プレイ以外のもの】

抜きゲーに関しては、「シナリオ」はあるにこしたことはない程度で、さほど求めてはいません
(もっとも、シナリオも良ければ嬉しいです)。
要はエロければそれでいいです。


ただ、「テキスト」自体は依然として強く求めています。
エロシーン以外は読む気にならないテキストでは、やはり寂しいですし、
ひたすら喘ぎ声が続くだけで主人公が今どこの愛撫をしているのかもわからないようなテキストでは、
エロさを覚えることはできません。


キャラに関しても、好きなキャラであればあるほどエロさを感じますし、まぁ普通のキャラでもいいですが、
苦手なキャラ、恋愛対象外としか思えないキャラでは抜く気になれません。


読み物ゲーではほとんど重視していなかった「絵」もここでは重要になります。
ちなみにアヘ顔は一発レッドもので苦手なので、ご勘弁願いたいです。


同じく読み物ゲーでは重視していなかった「ボイス」も重要です。


「あん、あん、そこはダメなの」と書いてあるテキストを、
棒読みで「あん、あん、そこはダメなの」と読むか、
アドリブをきかせて「あ……あんっ……んんっ……あぁんっ……そこ……そこは、ダメっ……なのっ……」と読むかでエロさは段違いです。
前者ではもうその時点で抜けません。敢えて抜くならボイスオフにして、文章だけ読んで声を脳内再生した方が抜けるかもしれませんね。


後は個人的な好みとして、テキストをただ読むだけでなく、何らかの軽いゲーム的要素が欲しいです。
そうすることで、受動的にただエロを与えられるのではなく、能動的にヒロインを責める(気分になる)ことが可能だからです。


『シチュエーションについて』


愛撫重視でお願いします。
すぐに突っ込もうとするエロシーンは興ざめであります。


また、おっぱい大好き(サイズは別に)なので、おっぱい責めが濃厚だとうれしい。


『半ば無理やり』、
『今まで憧れていた大好きな人と』、
『実妹などの背徳感』、
ここらへんにエロさを感じる人間です。
が、2番と3番はここで語るより、シナリオ・キャラ・テキストの力によるものが多いですね。


1番に関してですが、「嫌なのに感じちゃう」が好きでして、「痛がらせる、苦しませる」プレイにはむしろ萎える方です。
あくまでもソフトSMレベルでしょうか。
また、『堕ちる』、『精神崩壊』には興味がありません。そんな娘を抱いても楽しくありません。
 

痴漢プレイは好きです。
「半ば無理やり」、「(こんな場所で犯されるという)背徳感」、「(ひょっとすると別に恋人がいるかもしれないという背徳感」など、エロさを増す要素が多く、それでいて「痛がらせる、苦しませる」方向に進むことは少ないためです。


基本的に、女性上位のプレイはあまり興味がありません。
ただ、ごくたまに(10回に1回くらいの割合で)そういうものが見たくなることもあります。
その場合も、「お姉さんが教えてあげる」というタイプよりも、「小悪魔キャラに翻弄される」タイプの方が好きです。


エロゲの場合、完全和姦ゲーか、鬼畜やりすぎ(僕基準)ゲーが多く、その間を狙っているような僕としては、
なかなか好みの抜きゲーに出会えることはありません。 
残念なことです。

個人的エロゲー、ギャルゲー20選 ②

前記事:個人的エロゲーギャルゲー20選①
に続いて今回は11~20の10作を紹介。こちらも数字は純粋なナンバーであり、
順位ではないのでご理解ください。



11 120円の春(非18禁)

ここではないどこかへ。120円の片道切符で、車掌から逃げ隠れしながら遠くを目指す小学生小雪と、そんな彼女を見つけ、一緒に遠くを目指すことにした青年の物語。
青年は、小雪の姿を通して、毎日が輝いていた少年時代を思い出す。
名前も知らない、どこにあるのかもわからない。そんな駅から見えた星の輝きと共に。


「120円」をキーワードにした4つの短編集。文ではその中から『120円の冬』をピックアップしましたが、表題作にもなっている『120円の春』もお勧め。
清々しい読後感を保証する短編集です。


12 エリュシオン

地中海に浮かぶ孤島の洋館。法外な価格に誘われて遼一は館を訪れる。
マフィアのボス、テオ・パドリーノと、美しいメイド達。
そこには現実から隔絶された、様々な想いが満ちていた。

本作の特徴は、様々な社会問題を無駄なく、効果的に使いこなし、
重厚なストーリーに織り込んでいるというところ。それも、核になる部分に使われています。

ざっと挙げれば、コソボ問題に、イタリアの南北問題、第二次大戦とナチスドイツ、イギリス国教会とカトリックの対立、クリミア戦争などなど。
また、萌えをアピールするためのアイテムとしてのフレンチ・メイドではなく、魂の在りようを規定するメイドという在り方、恋人としての愛とは違う、メイドとしての愛をも描いた、究極のメイドゲーです。


13 夏夢夜話(非18禁)

ある朝、怜二の家に、今話題の絵本の世界を再現した、『フェルネラント展』への招待状が届く。
その日を境に、怜二の前にペルソナと名乗る謎の人物が現れ、やがて……。


童話的な世界フェルネラントを舞台に、ヒロインの生々しい深層心理を描いた異色作
童話という世界観だからこそ描ける、残酷で悲痛で孤独で、それでいてどこか和やかで温かい、そんなお話。

田中ロミオ作品の中で、一番のお気に入りです。
出典は、童話が中心ですが、童話じゃないものも混ざっていたり。
僕にわかるのは、『不思議の国のアリス』『長靴をはいた猫』『ピーターパン』『家なき子』『ヘンゼルとグレーテル』『オズの魔法使い』『宇宙戦争』『シャーロック・ホームズ』『モンテ・クリスト伯』『白鯨』『ザカリウス親方』『雪の女王』くらいです。


全く関係ないんですが、僕は以前この作品と全く同じテーマで(ヒロインの深層心理を、童話的世界で描く)長編小説を書こうとして、挫折したことがあります。
なので、僕のアイディアで(いや、もちろん田中ロミオ氏のアイディアなんだけど)、敏腕ライターが書くとこんな物語になるんだなぁと、勝手な感慨を抱いています。


14 Ever17(非18禁)

水深117メートルの海洋アミューズメント施設、LeMU。
閉鎖されたこの施設に、7人の男女が取り残される。
そんな、オープニングから始まるSFエンターテイメント。

この作品の凄いところは、完全なまでの主人公とのシンクロだ。
主人公が得られる情報と、プレイヤーが得られる情報。そして、プレイヤーだけが得ている情報。それらを全て計算し尽くして書かれたテキストによって、
主人公の感情とプレイヤーの感情は極度なまでに一致する。

謎解きゲーにおいてよく見られるのが、謎が簡単すぎて主人公より先にプレイヤーがわかってしまう場合と、
謎が難しすぎて主人公がわかっても、プレイヤーにはわからない場合がある。
それが、このゲームでは主人公に謎がわかる瞬間に、プレイヤー(私)もわかるという奇跡的なまでのシンクロを果たした。

この一点においても、素晴らしい出来と言えよう。


なお、KIDから出ている他作品『セパレイトハーツ』もまた、謎の難易度バランスが極めて優れた作品だ。
残念ながら『EVER17』と比べると、物語のスケールに大きな差があり、今回は『EVER17』を選んだが、『セパレイトハーツ』もまたお勧めの作品である。

また、謎解き過程がやや杜撰なために外した『Remember11』もまた、お勧め作品の一つである。謎自体は非常に良くできているのに、プレイヤーへの開示を誤った作品といえる。


15 最果てのイマ

町外れの廃工場。そこは、7人だけの聖域だった。
それぞれの学校に溶け込めぬものたちも、そこに集う仲間達の前では、
自然な自分でいることができた。
絶対的な信頼。居心地の良い空間。そんな、7人だけの世界がずっとずっと続いていく……そのはずだった……。


『EVER17』において、謎の難易度バランスについて書いたが、この『最果てのイマ』の謎は、私がプレイした中では最難である。
この、謎解きゲームとしての側面も素晴らしいのだが、個人的には作中に流れる『青春ゲーム』としての側面も高く評価したい。
叙情的なストーリーと、論理的な謎。
謎解きゲームの好きな方には、これらが複合した『最果てのイマ』に、
是非とも挑戦してほしい。


16 水月

瀬能透矢には記憶がない。
気がつけば、自分はここにいて、『瀬能透矢』という単語記号で呼ばれていた。

記憶が無い、ということ。歴史が無い、ということ。
自分を確立するための根拠が、思い出せないということ。
自我のあやふやな夢幻のような世界で、繰り広げられるヒューマンドラマ。


粗も散見されるのだが、雪シナリオの切なさと那波シナリオの見事な世界解釈は見逃せない。

なお、ほぼ同タイプの特徴を持つ『Never7』(非18禁)と、この『水月』。どちらも甲乙つけがたかったのだが、『Ever17』を紹介した関係でこちらの『水月』を選んだ。『水月』が気に入った方には、是非『Never7』もプレイしていただきたい。


17 蜜柑

世捨て人的な小説家肇(はじめ・漢字違うかも)は、極度のスランプに陥っていた。ある日、ふとした弾みで立ち寄った古本屋で、彼は運命の出会いを果たす。

3本の一見関わりの薄いストーリーが絡み合って、一本のシナリオを構成しているこのゲーム。
主人公の『書く』ことに対するスタンスに、とても共感できました。
物語を紡ぐ、京極夏彦風(僕が勝手に思っているだけ?)の文体も見所の一つです。
恐らく、『20選』の中で最もマイナーであろうこのゲーム。是非プレイしてみてください。


18 プリンセスうぃっちぃず
御堂真樹は、正義の味方に憧れるちょっぴり助平な単純バカ。
そんな彼の元に現れた、魔女の世界のプリンセス。
こちらもかなりの単純バカで、結成したのが魔女っ娘委員会。
幼なじみの林檎や、クラスメイトの委員長。
謎の美少女かれんも加わり、今日も正義を守るため
魔女っ娘委員会は大騒ぎ。


萌えとシナリオ、エロのバランスが非常に良い作品。萌えゲーの体裁を守りつつ、
中身のあるシナリオがそこでは描かれています。お馬鹿なギャグに笑い転げること必至で、ほのぼの楽しくプレイできます。
シビアな物語・現実も魔女っ娘委員会持ち前の明るさで乗り切っていく。そんな、力に溢れた作品です。


19 月は東に日は西に

朝起こしに来る幼なじみに、かわいい従姉妹。
そんな毎日を送る直樹の元に、空から転校生が降ってきた。


純正萌えゲーからも一作くらいということで、オーガスト作品から『はにはに』を選びました。
シナリオだとか世界観だとか、整合性だとか。そんな堅苦しいことはひとまず忘れて、気楽にほのぼの楽しみましょうというのが、今作をプレイする上で必須の心構え。
かわいい女の子達に囲まれた幸せなスクールライフが楽しめます。


萌えゲーから一作ということで、『ダカーポ1』『夜明け前より瑠璃色な』と『はにはに』の3作から、どれを選ぼうか迷いました。
結局、他2作がファンタジー要素が強いのに対して、純粋に『スクールライフ』で勝負をしてきた『はにはに』を選んでみました。
『はにはに』にファンタジー要素が無いかと言われると、そんなこともないのですが、とりあえず無視できるかな、と。


20 Close To(非18禁)

穂村元樹は恋人の柏木遊那とのデート中に交通事故に遭い、重症。幽体離脱をしてしまう。
身体を持たず、ただ空間を漂うだけの元樹。
極度のショックから彼の記憶を失う遊那。
途方に暮れる元樹が唯一頼れる相手は、人間嫌いの霊能力者小雪だった。
辛抱強い元樹のコミュニケーションもあって、小雪は徐々に心を開いていく。
だが……。
心臓が弱く、このまま臓器提供者が現れなければ死んでしまう小雪。
そして事故に遭う前、ドナー登録をしていた元樹。彼の臓器こそが、小雪の生命を繋ぐ最後の望みだったのだ。
元樹が死ねば小雪は助かる。元樹が助かれば、小雪は死ぬ。
そんな出会ってはいけない二人の、珠玉のラブストーリー。


ここでは小雪シナリオを紹介しましたが、遊那シナリオにも非常に印象深いシーンがありますし、ラストの麻衣シナリオもとても感動できますので、是非全キャラプレイすることをお勧めします。


……ちょっとネタバレしすぎた気がしないでもないんですが、Close Toはマイナーゲームということもあって、具体的にシチュエーションを提示しないと誰も興味を持ってくれそうになかったので、やや突っ込んだことも書いてみました。
本作では麻衣シナリオがグランドフィナーレなので、小雪シナリオのある程度のネタバレは許されるかな……と、いうのが言い訳です。すみません。


後書き


やっぱり、20作に絞るのは難しいですね……。紹介したゲームのシリーズ作は我慢するとしても、

『群青の空を越えて』
『もしも明日が晴れならば』
『家族計画』
『パンドラの夢』
『ナルキッソス』
『ダカーポ』
『Lの季節』
『ファントム』

あたりは、入れたかったなぁ。
と拡げていくと、グダグダになってしまうのですが。

逆に言えば、30作に拡げてしまうとやや劣る作品も含むことになり、
『ベスト版』(?)の意義が低下してしまうような気もします。



以前に比べると、ゲームのペースはかなり落ちていますが(以前がやりすぎだった)、これからものんびりとゲームを続けていくと思いますので、よろしくお願いします。
これからも20選に新たに入るようなゲーム、あるいは入れようか迷うようなゲームに出会えると嬉しいです。


追記:2014年

この記事を書いて、もう随分になる。
この数年の中で出会った作品で、この20選に確実に入るのは『穢翼のユースティア』、『Steins;Gate』、
『俺たちに翼はない』の3作までか。
『ef』も入れたいところだが、『はるのあしおと』とライターが被るので入れるか迷う。


単純にプレイ本数が減っているという事情もあるし、何をプレイしても楽しめた初心者の頃に比べれば
求めるものが高くなっているという側面もあるだろう。


あと、自分にツッコムのもなんだが、なぜ『月は東に日は西に』を入れたんだろう。
萌えゲー枠ということだろうか。
それなら、『Sugar+Spice』と入れ替えてもいいかな。
『はにはに』は、『ユースティア』ともライターがかぶるしね。
 

個人的エロゲー、ギャルゲー20選①

Ⅹさんのページに触発されて、僕もやらせていただきます。
数字は順不同で、単なるナンバーです。
文体が安定しないのは、ご愛敬ということでお許しください。


今回の①でとりあげた10作品は、
僕が特に好きな『青春』を感じ取れるゲームを選びました。
頭というよりも、感性で『良いなぁ』と思えるようなゲームが中心になっています。
それでは、どうぞ。



1 てのひらを、たいように

主人公、春野明夫には子どもの頃からずっと一緒だった、3人の大切な友達がいた。
誰かがピンチの時には、残りのみんなで駆けつける。

夏森永久が生命を狙われた時、昔の約束が動き出す。
彼女を狙う敵から、親友を守るために。


物語自体は至極単純だが、人物描写が極めて巧みだ。
4人の仲良しグループは、個性豊かで掛け合いも楽しく、生き生きとしている。
それぞれに欠点もあるが、在りのままで許される。
友情が描かれたゲームの中ではベストの1本だと思っています。

なお、このゲームは「てのひらを」編と「たいように」編に分かれますが、
上記の記述は「てのひらを」編について。「たいように」編ははっきり言って駄作ですので、
お勧めできません。



2 はるのあしおと

失恋の傷跡も癒えぬまま、故郷に帰ってきた就職浪人中の桜野樹。
目指すものも見つからず、引きこもり生活を送る彼は、ふとしたことから臨時の教師になることに。
教え子と共に、大人へと成長していく樹。ゆっくりではあるけれど、一歩一歩少しずつ。

もう社会人になる年齢であるにも関わらず、自分がしたいこともわからないままに、日々を過ごす樹と、自分の存在、自分が生きているという実感が抱けずに、やはり漫然と日々を過ごす教え子のゆづき。
やがて二人は、少しずつ心を通わせ、足場を築いていきます。

未来への不安と焦りを包む、優しいぬるま湯、モラトリアムの空気がとても印象的な作品です。



3 世界ノ全テ

飲んだくれの父親、優秀すぎる兄。
馴染めない、馴染みたくもない学園。
退屈で、荒んでいて、汚れていて。
宮本浩はそんな世界から、抜け出したかった。

小西智子は世界に囚われていた。
亡くなった姉と、姉を溺愛していた父。
青空を自由に舞う鳥を、ただつまらなそうに見つめて。
そうして、連れ出してくれる誰かを求めていた。

クラスに馴染めない同士。そんな二人はやがて恋に落ちる。
宮本浩は、小西智子が。
小西智子は、宮本浩が。
ただ、お互いの存在だけが世界ノ全テだった。


そんな狭い世界は少しずつ、ほんの少しずつ拡がっていく。
軽音楽部での活動を通して、かけがえのない仲間ができたのだ。

しかし依然として智子は世界に囚われたまま……。


少年時代特有の世界の狭さと、狭いからこその、とても純粋な気持ち。
ただ、がむしゃらに愛し、がむしゃらに戦い、がむしゃらに生きる
そんな少年少女たちの闘いが、心に響きます。



4 君が望む永遠

言わずと知れた有名ゲーム。
主人公の鳴海孝之の大切な彼女、涼宮遥はある日交通事故に巻き込まれる。
そして彼女が意識を取り戻さないまま、3年の月日が流れた。
3年の間、遥を想い、生きる力を失っていた孝之を側で支え続けた水月。
遥のことがようやく過去になり、水月との今を生きようとする孝之。
そんな折、遥が目を覚ます。3年の月日が経ったことを知らぬまま。

このゲームの見事なところは、いい加減で、傷つくことが嫌いな弱い男、孝之の心情を見事なまでに描ききっているところ。
たとえば、第一章で遥に告白された際、軽い気持ちでOKをしてしまい、気持ちが乗らずにやはり断ろかと悩む葛藤だとか、自分が遅刻をしたせいで事故に遭ってしまった彼女の、父親に接した時の孝之の気持ちだとか、
第一章であれだけ孝之に懐いていた遥の妹、茜の辛辣な態度だとか。

誰も悪くない。ただ、運が悪かっただけ。それをぶつける相手が欲しかっただけ。
ぶつける相手がいないなら、自分に怒りを向けるだけ。
自分一人で抱えられないなら、誰かに縋って生きるだけ。

メイン2ルート。特に水月ルートがお勧めです。



5 ひぐらしのなく頃に(非18禁)

……これをネタバレなしに書くのは難しいですね……。
第5話目明かし編までの前半と、第6話罪滅ぼし編からの後半では物語の雰囲気が大きく変わってくるのですが、
個人的には後半の雰囲気が凄く好きです。友情青春モノとして評価してます。
最初はあれだけ寒いと思っていた部活シーンも、キャラに愛着を持った今読み返すと、とても楽しかったり。



6 メモリーズオフセカンド(非18禁)

サッカー部最後の大会も終わり、いよいよ受験の影が近づいてくる高校3年生の夏。
2年の冬に結ばれた、伊波健と白河ほたるの間には得体の知れない不安が渦巻きつつあった。特に大きな何かがあったわけではない。先の見えない将来への不安、いつまで一緒にいられるのかわからない不安、このままずっと付き合い続けていくのだろうかという疑問。
そうした、言いしれない何か。
つきあい始めた当初の熱病に浮かされたような恋情は消え、穏やかであやふやな惰性が忍び寄っていた。

弾けるような煌めきもいつかは色あせてしまう
そんな、リアルでは当たり前で、恋愛ゲームではおざなりにされてきたテーマに、真っ向から向き合った本作。
ほたるシナリオのラストは、今までプレイしてきた数多のゲームの中でも、珠玉のシーンとして心に残っています。


(補足)同シリーズの「メモリーズオフ1」「メモリーズオフそれから(4にあたる)」もお勧め作品です。



7 風雨来記(非18禁)

バイクで単身、北海道に取材旅行に訪れた相馬轍。
雄大な自然の拡がるこの地で、彼は大切な出会いを果たす。
けれど、旅の出会いは一期一会。出会っても出会っても、いつかは別れる時が来る。
それでも、人は誰かと出会う。誰かとの別れを、忘れるために。


一人旅の胸躍る楽しさと、寂しさ、ホームシックのような郷愁が描かれた、
爽やかで切ない物語を、
実写の写真をふんだんに使った北海道の大自然が彩ります。
単なるギャルゲーに留まらず、北海道への憧れを抱かせる。そんなゲームです。

(補足)沖縄を舞台に、轍の4年後を描いた「風雨来記2」もお勧めです。



8 僕と僕らの夏

ダムの底に沈む集落、最後の夏。
そこで暮らす貴里、有夏、英輝。そして、毎夏やってくる恭生と、
幼い頃に引っ越し、見納めということで戻ってきた冬子。
それは、誰にとっても特別な夏だった。

このゲームの特徴は、視点変更による心理描写の鮮やかさ
貴里視点では、優しく聞こえたあの言葉が、その人物視点では呪詛だったり。
サバサバしていたあの人が、内心傷みを感じていたり。
そういった、ある人物の視点では見えなかった他人の心の内側が、別人物視点でさらけ出される、その描写力は圧巻です。
また、選ばれなかったヒロインの失恋した気持ちを印象深く描いているのも特徴です。中には、成就した時よりも魅力的に見えたりするヒロインもいたりして。



9 いたいけな彼女

いじめっ子といじめられっ子。
誰も信じることができずに、上辺だけの友人と付き合う孤独な少年、拓巳と、
誰かに媚びを売り、誰かに命令されることでしか、自分の価値を認められない少女、ほのかの切ない恋物語。

このゲームの凄いところは、泣きとエロを両立させてしまったこと。
元々単なる抜きゲーだと思うのですが、キャラクター作りが巧く、秀逸な音楽にも恵まれているせいか、クライマックスでは泣かされてしまいました。
僕がプレイしたゲームでは、後にも先にも泣きとエロ、更に言ってしまえばシナリオとエロを両立できたゲームは他にありません。
そういう意味でも希有なゲームでした。

とは言っても、これは純愛ルートの話。鬼畜ルートもエロいけど、僕はあくまで純愛ルートを推しておきます。純愛ルートも十分エロいし。



10 久遠の絆(非18禁)

高校2年生の春、武のクラスに陰のある少女、万葉が転校してくる。
「久しぶりね、鷹久。あなたは、私が必ず殺してあげるから」。
そんな万葉の囁きに、前後するかのように校内には異変が続発する。

本作は、輪廻転生モノの金字塔とも呼べる作品です。
平安・元禄・幕末・そして現代にまたがる時代ロマンはもちろんですが、
やはりそこに流れる人の心、慕情や哀切がとても深く描かれています
夕焼けを見た時に感じる、懐かしさと切なさが入り交じったような気持ち……
そんな、郷愁にも似た雰囲気が全編を通して流れています。

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