シリーズ通しての点数は74点。
『朝霧』単体で69点。2作目がピークだったのはともかく、(中央値の低い)1作目より(中央値の高い本作の方が)退屈だったのは意外だった。毒にも薬にもならないファンタジー作品。
『朝霧』単体で69点。2作目がピークだったのはともかく、(中央値の低い)1作目より(中央値の高い本作の方が)退屈だったのは意外だった。毒にも薬にもならないファンタジー作品。
1作目『黄昏時』が71点、2作目『残影』が78点、3作目の本作『朝霧』が69点です。
『ミスト』と呼ばれる魔法道具(いわゆる、ドラえもんの秘密道具)が起こす騒動を解決していく、
連作短編スタイルで始まった1作目。
2作目もそのスタイルを踏襲し、エピソード5以降に舞台となる学園の秘密が終盤に向けて明かされていく。ここはなかなかワクワクしました。
そして本作は、2作目で広げられた風呂敷を畳む事に腐心した印象でした。
☆ストーリーについて
既に1・2作目の感想でも書きましたが、『黄昏時』のヒメちゃん人形事件、『残影』の身体入れ替わり事件、
『残影』のぴぃちゃんのエピソードは、【ちょっといい話】という感じで割と好きでした。
逆に言うと、シリーズ全体につけた74点は、ほぼこの3つのエピソードに捧げたものです。
この連作短編シナリオは『黄昏時』全5章と、『残影』の4章までの全9章。
当たりエピソードは3/9なので、あまり打率は高くないです。
そして、『残影』エピソード5以降~『朝霧』最終章までの全8章では一つの大きな事件が、
長編スタイルで描かれるわけですが……。
『残影』5・6章は面白かったです。けど……『朝霧』1~6章は……つまらなかったなぁ……。
やたらと『ミスト』が出てくるので、正直わけがわからなくなっているのが1つ。
おまけに、前作をプレイしてから時間が経っているので猶更。
『ミスト図鑑』、作ってくれませんか? なんかもう、何でもアリになってきていませんか?
って感じで、普通に展開をぼんやり眺めているだけでした。
☆没入感の弱さ
そもそも、この作品は1作目から没入感が非常に弱いです。
テキスト自体は決して悪くないのですが、キャラクターの掘り下げが弱い。
不快になるキャラクターもいなければ、ビジュアル以上の魅力を感じたキャラもいませんでした。
みんな薄っぺらいというか、なんというか。
イラストはかわいいですし、みんな悪い奴じゃないので、みんなかわいいと言えばかわいいんですけど……。
やりとりも笑いがあるわけでもなく(空気を壊すような、不快なギャグを入れられるよりマシですが)、とにかく無難of無難。
無難なので、特に思いっきり叩きたい部分があるわけではないんです。
この作品が嫌いなのか!?と聞かれたら、別に嫌いではない。
ただ、面白いか?と聞かれたら……んー。面白くは、なかったですね。
それと、これも『残影』の感想で書いたけども、ミステリとしては破綻しているので、
ミステリゲーの体裁をつけて、ランク発表されてもなぁ……というのは本作でも思いました。
☆その他
前2作の個別ルートが酷すぎるとか、エロシーンがおまけシーンにしかない、というのは
欠点だとは思いますが、特に評価に変更はありません。
そりゃ、エロシーンを作中に入れてくれた方が嬉しいですが、
『エロゲでやる必要ないよね!?』などとお気持ち表明をした結果、『そうやな。全年齢にするわ』と、
シナリオゲーからエロがなくなっていく方が悲しい(レイラインがシナリオゲーかどうかはおいといて)。
後日談だろうがなんだろうが、面白い作品のかわいいヒロインが、裸になってくれればそれでいいよ……。
おまけシーンですらエロがなくなるよりは、ずっと。
とはいえ、まぁメインルートにはエロスのエの字もありませんし、おまけシーンのHシーンも全然エロくないですね。
いや、シチュエーション的には悪くないものもあるんですが、抜けなかったんだからしょうがない。
個別ルートが酷すぎた問題は、『朝霧』に関しては関係ないですし。
☆どうでもいいこと
静春ちゃんと妹ちゃんのカップリングが一番好きだったかもしれない。Hシーンないんですか、そうですか。
僕は純愛至上主義ではないので、主人公が色んな子に手出ししても「いいぞもっとやれ!」としか思わないんですが、
この作品はあまりにもエロスが薄く、浮いた話もモー子以外にはないので、
久我くんは、モー子相手以外のエッチシーンは違和感がありますね。
☆まとめ
連作短編としては『黄昏時』に1つ、『残影』には2つ良エピソードがあり、
長編としては導入(『残影』5・6章)は面白かったですが、それ以降が退屈でした。
中央値『85』(朝霧)という点数を考えると期待外れ感が半端ないですが、
大きな欠陥はないと思うので、期待しないでプレイすればそれなりに楽しめるかなとも思います。









































































