2025 読書&ゲームランキング ノミネート

今年も読みに来てくださった皆様、本当にありがとうございました!
来年もよろしくお願いします😊

というわけで、毎年恒例の企画です。

読書の方は現在読んでいる梶尾真治「黄泉がえり」を読み終え次第、
ゲームの方は現在プレイしている「十三機兵防衛圏」をクリアし次第の発表になりますので、
正月少し過ぎるかと思います。
よろしくお願いします!


★読書TOP10ノミネート作品

ゴーストハント/小野不由美
神は沈黙せず/山本弘
アイの物語/山本弘
ドラゴンの塔/ナオミ・ノヴィク
処刑の方程式/ヴァル・マクダーミド
とらドラ/竹宮ゆゆこ
心霊電流/スティーブン・キング
ゴジラ 怪獣黙示録/大樹連司
愛の旋律/アガサ・クリスティ
謎のクィン氏/アガサ・クリスティ
妖異金瓶梅/山田風太郎
幽女の如き怨むもの/三津田信三
はえだまの如き祀るもの/三津田信三
夢幻諸島から/クリストファー・プリースト
ゴーレム100/アルフレッド・べスター
北条政子/永井路子
王者の妻/永井路子
流星―お市の方/永井路子
成瀬は信じた道をいく/宮島未奈
73光年の妖怪/フレドリック・ブラウン
ウォッチャーズ/ディーン・クーンツ
オイディプス症候群/笠井潔
吸血鬼と精神分析/笠井潔
黄泉がえり/梶尾真治


★別枠(↑は全部小説ですが、これだけノンフィクションなので、別枠として表彰します。面白かったです)

銃・病原菌・鉄/ジャレット・ダイヤモンド


★ゲームTOP10ノミネート
(選出はTOP5にするかもしれない。ノミネートは今年プレイしたゲームほぼ全部)

・ヴィーナスブラッドヴァルキリー
・ファイアーエムブレム風花雪月
・ファイアーエムブレムエンゲージ
・ユニコーンオーバーロード
・グノーシア
・オクトパストラベラー1
・オクトパストラベラー2
・ドラゴン麻雀ブライド
・ドラゴンクエスト11
・トライアングルストラテジー
・年下彼女
・アイカギ1
・アイカギ2
・アイベヤ
・雨恋
・シカトリス
・金色ラブリッチェ
・金色ラブリッチェゴールデンタイム
・フラワーナイトガール(ソシャゲ、3ヵ月ほど復帰していた)
・十三機兵防衛圏


金色ラブリッチェ ネタバレ感想

80点。

オーロ自体が金色というよりも、
オーロはあくまでサポート役として、ヒロインを金色にしている作品。

オーロの金色はゲーム開始前の野球時代に終わっていて、野球に戻るルートがなかったのは少しだけ残念でした(減点はしていません)。
まぁ、名サポーターとしてエロイナを、茜を、シルヴィアを支えるという役割は、
自分が主役として脚光を浴びる事と同じく、とても価値のあることだと思います。


★どうでもいいこと

やたらとテレビに対して辛辣だったり、後述する喫煙の話など、(不必要な)ライターの主張が多いのは少々気になりました。
野球の丸刈り批判については個人的に同意できたのですが、ライターの主張に同意できない場合、無駄にストレスを溜めるのであまり好きではないです。
多少接点のある「真剣で私に恋しなさい」のタカヒロほど酷くはないですが、悪い意味でのタカヒロみを感じてしまいました。

あと、オーロとその周囲の食生活が終わってるなと(叩きではないですw)。
チョコボールは良いとして、じゃがりこ等のお菓子、いやそれよりもカップ麺食べすぎだからw
僕が好きなカップ麺は辛辛魚と蒙古タンメン中本です(←誰も聞いてない)



★個別ルートとヒロインについて


☆エロイナルート B-

最初にプレイしたのは、姫騎士エルとイチャイチャするルート。
お堅いヒロインはそれほど得意ではありませんが、まずまず楽しめました。
妹のために、自分を犠牲にすることが当然だと思っているエルが、フェンシングを続けることを決めるお話。
2020年に五輪が開かれているのが、何とも趣深いですw
個別ルート以外だと、『お堅い委員長』キャラですが、委員長キャラはカミナル、城ヶ崎もいて委員長が渋滞しすぎている気がします。

あと、絶対音感持ちの天才ピアニスト、シルヴィアの姉が、ジャイアンレベルの音痴ということはありうるのでしょうか🤔?



☆栗生茜ルート B

なぜルートロックがかかっているのか、理由不明な茜ちゃんルート。
この子だけライターが違うので、ちょっと身構えたんですが普通に面白かったです。
茜ちゃんの扱いに関しては、むしろメインライターのさかき傘が酷い……。
個別ルート以外の茜ちゃんは、ただただ「バーニングーーーー」とか言っている寒い子でしたが、
個別ルートに入るとそんなセリフもなくなり、元気な頑張り屋さんになっていました。

キャラクター的には茜は【カッコつける事を求めてきそうな子(というか、一緒に頑張りましょう!的なキャラ)】で、玲奈は【バブみのある子(=ダメな自分をそのまま受け入れてくれるキャラ)】として設定されているような気がしたので、
それなら【カッコつけ続ける事】の光と影をこの2人のキャラルートで描いても良かったのかな、とは思いました。

☆妃玲奈ルート B

このルートは、オーロではなく投良くんの物語だった気がしました。
平凡な幸せを掴む物語で、ドラマチックではないけれど、これはこれでハッピーエンドかなと。
投良くんと妹ちゃんのカップルの話の方が読みたかった気はしましたがw

玲奈ちゃんはかわいいですが、ギャル語というのは流行り廃りのサイクルが早いので、
8年前に発売された本作のギャル(玲奈)は、随分と死語を使う痛い子に見えてしまいました(苦笑)。
「○○かよ」はさすがにつらい……。
彼女はバブみのあるキャラということになっているんですが、もっとその部分を描いても良かったと思います。
バブみよりも、しつこい下ネタキャラの印象が強いのが残念です……。
女性から女性へのセクハラというのもあるんですよ!
オタクに優しいギャルという属性自体は好きなんだけどな……。


☆シルヴィアルート C+

割と期待して4番に回したんですが、つまんなかったです……。
というのも、このルートはモロに理亜ルートの踏み台的位置にあったからです。
シルヴィルートでの迷走しているオーロくんの『カッコよさ論』が、理亜ルートの*シルヴィの一言で一蹴される展開なので、シルヴィルート自体が面白くないのは構造上仕方ないのかもしれません。


他のルートでもありますが、特にこのルートではやたらと【カッコよさ・カッコつける事】についての言及が多いです。

で、『カッコよさ』というのは【自分を誇りに思える、自己満足的なカッコよさ】と、【他者からカッコいいと評価された、他者評価に依るカッコよさ】の2つがあると思うんですが
オーロがこの二つをごっちゃにしているので、モヤモヤします。

シルヴィを蜂から救うのは、【自分を誇りに】の要素でしょうし、
理亜の生きざまなんてまさに【自分を誇りに】の要素ONLYだと思います。
(シルヴィにモテたいとか、歌姫になってキャーキャー言われたい、という理由【他者評価を気にしてのカッコつけ】で、オーロがシルヴィを蜂から救ったり、理亜が歌姫になったりしていたら台無しです)


ミナの言うテーブルマナーは逆に【他者評価】ONLYですし、『やせ我慢』や『カッコつけ』も基本はこちらですよね。
そんなんで説教されてもなぁと思います。


個人的には、自分を誇りに思える生き方は【(少なくとも、本人の中では)金色】だと思いますが、
他者評価に依ったカッコよさは【やりたい奴だけやれば?】と思っています。

プレイしていてオーロに
「【ステータス(外面のカッコよさ)】を磨け、内面は後から付いてくる!」的な『カッコよさ論』を浴びせられた気がしますが、
(そういう事もあるにせよ)自分とは考え方が違うので、終始白けてプレイしていました。


シルヴィの気持ちを無視して、勝手に【シルヴィに釣り合うために外交官になる!】と思いつめ、結果的にシルヴィとの時間を大事にできていなかった、物語中盤のオーロは最悪にカッコ悪かったと思います。
というか、最後まで外交官にこだわる理由がわからんかったよ。
ステータス的に釣り合って、仕事でもシルヴィと一緒にいられるから、という安直な理由で良いのかな?

シルヴィはかわいいですし、理亜ルートの後でシルヴィと結ばれてほしいなと思います。


*理亜ルート内で、シルヴィの
『ねえ央路、カッコいいってどういうこと?
人からカッコよく見られるってこと? ちがうわ。
自分がカッコよくいることよ』
という台詞があります。

これは、僕の考えるカッコよさとほぼ同じです。
ただ……これって、1つの作品を作ってそこで訴えるほどのテーマなのか? と言われると
個人的には「そんなの当たり前では?」という感想にしかならなかったです。


☆僧間理亜ルート B+

さすがグランドルートだけあって、一番質が高かったように思います。

オーロ(さかき傘)の煙草に対する姿勢が迷走していて『喫煙ファシズム』だとか、
「煙草吸っていい? に対して断る奴おる?」(僕は断ります。「向こうで吸ってください」と言います)
と無駄に嫌煙者を煽る一方、
理亜の事も喫煙【厨】という言葉を使うなど、なぜか八方に喧嘩を売っているのが気になりました。
そのせいで煙草が切れると苛々して八つ当たりする理亜への好感度も若干影響を受けましたが、
それでも普通にかわいいです。

「カッコつけない奴は生きる意味がない」的な台詞も「ハァ?」と思わなくもありませんでしたが、
まぁいいや。
煙草の種類がよくわからずにまごまごするコンビニ店員にすごんでいるところも……うん、もうよそう。いやでも、店員に横柄なのは最悪ですよ。なんでこんなシーン入れたんだろ。


彼女の置かれたシビアな境遇を考えれば、
喫煙もしたくなるかもしれませんし(どこで最初に喫煙を覚えたのかは気になりますが)、
人生に絶望して周囲に当たり散らしたくなっても何らおかしくないと思います。
その中で懸命に生きているのだから、それだけで【カッコいい】んじゃないかな、と思います。


【マリア・ビショップ】としての活動は、確かに社会的には【カッコいいと思われる事】ではあるでしょうが、
それよりも勇気をもって大好きなイチに想いを告げ、その後少し逃げ腰になりながらもイチと結ばれ、イチや城ヶ崎といった周囲の人間に当たり散らすこと無く精一杯生きた事こそが、理亜の魅力なんじゃないかなと。

マリアとしての活動は割とスッパリ辞めてしまう(負け惜しみかもしれませんが、『綺麗な(売れている)うちに辞めたい』というような事も言っています)のに対し、理亜としての生命活動は最期まであがいている事からもわかります。
『綺麗なうちに辞めたい』理論で言えば、とっくに自殺をしていてもおかしくはないですから。
イチやシルヴィ、城ヶ崎らと普通に過ごし、看取られて亡くなるまでの時間も理亜にとってはゴールデンタイムだったでしょうし、看取った側にとってもいつか黄金だと思える日が来る事を祈っています。

ディーン・クーンツ「ウォッチャーズ」感想(バレあり)

78点。
最後の最後までは完全な『予定調和』だったけど、アインシュタインが死ななかったのは意外でした。

女性主人公のノーラは、伯母の精神的虐待のせいですっかり自信を失った引きこもりの女性。
男性主人公のトラヴィスは、子供の頃から大切な人を失い続けてきた男性。
そして、二人を結びつけるのは第三の主人公アインシュタイン。
有名な天才科学者の名をつけられた彼は、政府が造った諜報用の〈天才犬〉。
このアインシュタインのかわいらしさは、愛犬家には刺さるのではないでしょうか
(愛犬家なら78点に+5点してください)。

他に黒人のレミュエルも、親の『常に気を抜くな』という呪縛にかかっていますし、
何よりラスボスのアウトサイダーは、政府が造った殺人兵器ということもあって、〈造物主=親〉を深く憎んでいます。
このように、主要登場人物のほとんどが〈親〉の影響で〈呪縛〉を受けているという設定で、
アウトサイダー以外のキャラクターは、その呪縛を本編中で解いていくことになります。
中でも印象的なのはノーラでしょうか。

一方、〈親=造物主〉に愛を注がれ、唯一造物主に感謝していそうな陽キャ(?)がアインシュタイン。
〈親=造物主〉に憎しみを注がれ、恨みで凝り固まっているのがアウトサイダーで、この両者の対比はとても鮮やかです。
そのアウトサイダーも、「殺してくれ」とトラヴィスに懇願するように良心のカケラを持っているキャラクター。……というか、普通に考えて割と善良な子なのでは?
自分が他人から〈醜く見える〉というコンプレックスはノーラと共通しており、ここでも愛を注いでもらえないアウトサイダーの哀れさが際立っています。

その他のキャラでは、弁護士のギャリソンさんや獣医のキーンさんは善い人枠ですが、
キモストーカーのアートや、あっさりやられる前座のヴィンセントは……割とどうでもいい感じ。
アートはラスボスのアウトサイダーよりよほど気持ち悪かったし、凶悪だと思ったけどなw
ヴィンセントの潔癖症は一体なんだったんだ……?


ストーリーはクーンツらしく、不幸な人生を送ってきた二人の主人公が結ばれ、敵を撃退するという王道。
死ぬんじゃないか(病気で死ぬと思った)と思わせておいて、アウトサイダーにもボコられた上でのアインシュタイン生存エンドは思わずにっこり。
ただまぁ、最後以外は驚きのない予定調和ストーリーではあったかなぁ。
丁寧に作られているのはわかるし、エンタメとしても外しておらず、暇つぶしには持ってこいの本なので、それなりに高評価はできるけど。
あと、クーンツ先生、〈フランケンシュタイン〉ネタ大好きね。
未読だけど、その名もずばり『フランケンシュタイン』シリーズも書いているし、以前読んだ『ミッドナイト』も〈モロー博士ネタ〉だったし、
遺伝子組み換えによる生物兵器的なテーマが、クーンツは大好きなんだなぁと感じる。
「またかよ」感も、ある。



比較対象が適切かはわからないけど、同じモダンホラー作家ということで、スティーブン・キングと比べると、クーンツはとても〈健全〉。
その分、深みには欠けるし、容赦のなさという点でもだいぶ手加減してくれる。
キングの方が読むのに勇気がいる(ホラーとしての恐怖もだし、後味の点からも)が、90点台もバンバン出してくれる。
クーンツは「ファントム」が80点くらいで、既読の「ライトニング」、「ウィスパーズ」、「ミッドナイト」、本作は70点台。

ただ、クーンツの〈健全さ〉も悪くないな、とも。
本作の〈アウトサイダー〉はなかなかかわいそうな悪役だったけど、それでも悪役に自分を投影してしまうようなことはないし、不当に虐待されて生きづらさを強く感じる事もない
(本作におけるノーラや、「ライトニング」のヒロインにしたって、不当な虐待はあるものの、それを乗り越えていく陽性の力や、周囲からのサポートがある)。
モダンホラーというよりも、勧善懲悪のヒーロー小説の読み口だし、クーンツを読むうえで期待するのはその部分なのかな、とも思った。






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