―「もう思い出せねぇ……でも、なんかさ……感覚だけが残ってる」― 
  風子シナリオより春原陽平のセリフを引用。


忘れられる人よりも、忘れていく人の方が悲しいのかもしれない。
彼女との付き合いの中で成長していた春原は、彼女のことを忘れることで元に戻ってしまった。
誰かとつながることで人は成長する。その成長が取り消されてしまったら……。
それは寂しく悲しく、そして虚しい。


そんな、『感覚』。
このゲームをプレイして、1年も経ったらきっと私はこの物語を忘れている。
こう言っては悪いけれど、それくらいつまらない物語だった。
けれど、きっとそんな『感覚』だけは焼きついて、残るだろう。


この物語は幾つもの「お約束」に支えられている。
幽霊が怪我をするというお約束。幽霊が忘れられていくには順番があるという、非論理的なお約束。

↑を暗黙の諒解として、まったく説明を入れていないあたりは「すげぇな」と思わないでもない。





目くじらを立てるつもりはないけれど、そうした「お約束」にちょっと頼りすぎている。
「なんとなく面白く、なんとなく泣ければいい」。それが、Keyの『感覚』だとわかっていても、どこか釈然としない。


いつのまにか渚がぶっ倒れてるのもよくわからんし。体が弱くて、熱を出しただけじゃないんか。


本音:最後までやろうか迷い中。渚と智代が気になるから、この二人はやるとは思うけど……ゲームなんてのは「つまらんつまらん」と思いながら、がんばってやるもんでもないからねぇ。