著者は嶽本野ばら。評価はA+。


映画の方を以前観ていて、とても気に入ったので本も読んでみました。


映画を観た時も思いましたが、実に面白い。


笑えるし、テンポが良くて読みやすいし、締めるところではきっちりシリアスで締める。
何より、桃子(ロリータ)とイチゴ(ヤンキー)のキャラが立っていて、
実に魅力的に描けています。
桃子の駄目っぷりはなんだか共感できるし、イチゴの生真面目さは好感がもてます。
桃子のきつくていい加減な性格と、イチゴのお馬鹿で良い子な発言がいい感じ。


暴走族の癖に、「農家の人は朝早いんだから、夜遅くまで暴走したら迷惑になるだろ」
とか、御意見無様のくだりは何度読んでも笑えます。


テンポの良いやりとりですーっと読んでしまい、読んだ後には
爽やかな若者気分になれるこの本は、文句なしに良作だと思いました。


持ち出すのもなんだけど、普段やってるギャルゲーやらエロゲーでも、
ここまで魅力的な女性キャラはそうそういません。悲しいことに。