ある意味、説明のための2ルート。
そんな中わかったのは、萩野博士の提唱した円経済圏理論の中身と、
それを恣意的に歪めて戦争のために使った、関東政府の構造でした。
それでは、許可が降りたので友人O氏(発売当初に群青攻略済み)とのメールのやりとりをそのまま載せたいと思います。
fee(以下F):夕紀クリア。本当に短かったな。
友人O氏(以下O):言ったとおりだべ。カメラマンとメガネは単体で見ると微妙きわまりないが、
グランドルートのためには必要なルートだからなぁ。
F:しかし、今までよくわからんかった関東の理想とやら、円経済圏やらが段々わかってきたという意味では、(シナリオ自体の出来は)悪くないと思うよ。説明のためのシナリオではあるけど。
O:あれ、カメラマンルートって、そこらへん説明あったっけ?どちらかと言うと、メガネルート担当の気がしたんだが。
F:これからメガネだから何とも言えん。メガネルートでもっと詳しくやるのかもしれんし。
とりあえず、関東政府は円経済圏理論を恣意的に歪めて利用している疑いがあるってのと、円経済圏ってのは要するにEUのアジア版みたいなやつだってのは理解した。
O:その辺りまで説明があったか。これで社が死に急ぐかのような考えをしていたかわかるべ(原文ママ)
F:んー察しが悪くてすまん。わからん。
O:まー前提として、さっき挙げてくれた二点を、社がしっかり理解していることが重要なんだが。社は父親の理論をちゃんとした形で理解しているため、現在の関東政府が目指すものと円経済圏理論とが乖離しているのを、わかっているわけだ。だというのに、円経済圏理論を拠り所に戦死している人がいる現状は、社にとって見過ごせない。故に前線に立って闘って死ななければいけない、という強迫観念に駆られているわけだ。
F:でもそれは結局、親父の尻ぬぐいって形で、最初からずっと言ってなかった? 円経済圏理論が悪用されて戦争が起きようが(夕紀ルートで判明)、円経済圏理論を正しい形で信じた人間が戦争を起こそうが
(夕紀ルートで否定されたが、最初の3ルートではプレイヤーはこの可能性も想定しているはず)、
社の心情としては親父の尻ぬぐいに変わりは無いような。むしろ、親父の理論を信じた連中が戦争を始めたなら尻ぬぐいの強迫観念もわかるが、悪用ならば社が罪の意識を感じる必要なくね? 親父の無念を晴らしたいとか、親父の理論を正しく伝えたいってのなら解るが、自ら戦争に行ってどうするよ。
O:尻ぬぐいには変わりないけどね。重要なのは、関東政府の元で戦ってる大半の人が、関東政府によって歪められた円経済圏理論を信じてること。ただの悪用ならまだいい方だが、それによって死人が出ている現状は許せないんだろう。
F:そこまでは俺にもわかる。だけど、その悪用してる関東政府の元で戦争して、自分も人を殺してるんじゃ、何にもならないじゃない。
O:何もならないとか、そういう建設的な考えではないわけじゃん。社が言っているように、親父のせいで戦争が起きて人が死んでる。だったら自分がなにもしないままは納得できない。だから戦って死んでやる。そーいう子供のワガママレベル。
F:むしろ圭子のような、円経済圏理論の誤解を解く道こそ、社がやるべきことのように感じるがなぁ。親子共々関東政府に利用されただけ、しかも敗戦と考えると哀しいね。
ちなみに、今圭子クリアした。円経済圏の説明は圭子と夕紀の共通シナリオ部分にあったようだ。
以下、早狩氏の「潮風の消える海に」を、僕が買おうかどうしようか迷っているという話に移行。
ぶっちゃけ、社が円経済圏理論を理解していたというのは、O氏の勘違いではないかなと思っていたりもするんですが。だって、圭子との出会いで初めて、円経済圏を社が深く学んだみたいなことを、社は言っていましたし。
それはともかく、円経済圏理論がアジア版EUと単純に捉えるなら、関東政府が行なっていることは真逆ですよね。
国・領地・民族といった垣根を越えて、統合しようという理論のはずなのに、
関東と関西で領地を取り合っていては、本当に意味が無い。無駄な戦争です。
「マブラヴオルタネイティヴ」で僕が抵抗を感じた部分を、圭子が一言で指摘してくれました。
戦争はいつの時代も一緒です。安全な場所で私腹を肥やす連中に限って、愛国心を煽って大義を口にする。
土地を愛する気持ち、自分の住んでいる場所に対する愛着なんて多分、誰にでもあります。でもそれが、権力者にとって都合良く使われるための方便であってはならないと思うんですよね。
本当の意味の、愛国は自然発生的に生まれる愛着のようなものだと思うんです。無理に強制しなくても、日本人はみんな、日本が好きですよ。
ま、そんなこと誰もがわかっていることだと思いたいのですが、
ワールドカップでサッカーの日本代表を一番に応援しないだけで、もっと言えばJリーグを見ずにプレミアリーグを見ているだけで、「君は本当に日本が嫌いなんだねぇ」と嘆息されたことまであるので、ね。
確かに「自分」を捨ててまで、「日本」に尽くそうという気持ちはないですけどねぇ。
要するに、円経済圏理論とは、教育勅語や儒教のようなものでしょうか。
それ自体には特に問題は無いはずなのに、自分の都合の良いように捻じ曲げてしまうという意味で。
そんな中わかったのは、萩野博士の提唱した円経済圏理論の中身と、
それを恣意的に歪めて戦争のために使った、関東政府の構造でした。
それでは、許可が降りたので友人O氏(発売当初に群青攻略済み)とのメールのやりとりをそのまま載せたいと思います。
fee(以下F):夕紀クリア。本当に短かったな。
友人O氏(以下O):言ったとおりだべ。カメラマンとメガネは単体で見ると微妙きわまりないが、
グランドルートのためには必要なルートだからなぁ。
F:しかし、今までよくわからんかった関東の理想とやら、円経済圏やらが段々わかってきたという意味では、(シナリオ自体の出来は)悪くないと思うよ。説明のためのシナリオではあるけど。
O:あれ、カメラマンルートって、そこらへん説明あったっけ?どちらかと言うと、メガネルート担当の気がしたんだが。
F:これからメガネだから何とも言えん。メガネルートでもっと詳しくやるのかもしれんし。
とりあえず、関東政府は円経済圏理論を恣意的に歪めて利用している疑いがあるってのと、円経済圏ってのは要するにEUのアジア版みたいなやつだってのは理解した。
O:その辺りまで説明があったか。これで社が死に急ぐかのような考えをしていたかわかるべ(原文ママ)
F:んー察しが悪くてすまん。わからん。
O:まー前提として、さっき挙げてくれた二点を、社がしっかり理解していることが重要なんだが。社は父親の理論をちゃんとした形で理解しているため、現在の関東政府が目指すものと円経済圏理論とが乖離しているのを、わかっているわけだ。だというのに、円経済圏理論を拠り所に戦死している人がいる現状は、社にとって見過ごせない。故に前線に立って闘って死ななければいけない、という強迫観念に駆られているわけだ。
F:でもそれは結局、親父の尻ぬぐいって形で、最初からずっと言ってなかった? 円経済圏理論が悪用されて戦争が起きようが(夕紀ルートで判明)、円経済圏理論を正しい形で信じた人間が戦争を起こそうが
(夕紀ルートで否定されたが、最初の3ルートではプレイヤーはこの可能性も想定しているはず)、
社の心情としては親父の尻ぬぐいに変わりは無いような。むしろ、親父の理論を信じた連中が戦争を始めたなら尻ぬぐいの強迫観念もわかるが、悪用ならば社が罪の意識を感じる必要なくね? 親父の無念を晴らしたいとか、親父の理論を正しく伝えたいってのなら解るが、自ら戦争に行ってどうするよ。
O:尻ぬぐいには変わりないけどね。重要なのは、関東政府の元で戦ってる大半の人が、関東政府によって歪められた円経済圏理論を信じてること。ただの悪用ならまだいい方だが、それによって死人が出ている現状は許せないんだろう。
F:そこまでは俺にもわかる。だけど、その悪用してる関東政府の元で戦争して、自分も人を殺してるんじゃ、何にもならないじゃない。
O:何もならないとか、そういう建設的な考えではないわけじゃん。社が言っているように、親父のせいで戦争が起きて人が死んでる。だったら自分がなにもしないままは納得できない。だから戦って死んでやる。そーいう子供のワガママレベル。
F:むしろ圭子のような、円経済圏理論の誤解を解く道こそ、社がやるべきことのように感じるがなぁ。親子共々関東政府に利用されただけ、しかも敗戦と考えると哀しいね。
ちなみに、今圭子クリアした。円経済圏の説明は圭子と夕紀の共通シナリオ部分にあったようだ。
以下、早狩氏の「潮風の消える海に」を、僕が買おうかどうしようか迷っているという話に移行。
ぶっちゃけ、社が円経済圏理論を理解していたというのは、O氏の勘違いではないかなと思っていたりもするんですが。だって、圭子との出会いで初めて、円経済圏を社が深く学んだみたいなことを、社は言っていましたし。
それはともかく、円経済圏理論がアジア版EUと単純に捉えるなら、関東政府が行なっていることは真逆ですよね。
国・領地・民族といった垣根を越えて、統合しようという理論のはずなのに、
関東と関西で領地を取り合っていては、本当に意味が無い。無駄な戦争です。
「マブラヴオルタネイティヴ」で僕が抵抗を感じた部分を、圭子が一言で指摘してくれました。
戦争はいつの時代も一緒です。安全な場所で私腹を肥やす連中に限って、愛国心を煽って大義を口にする。
土地を愛する気持ち、自分の住んでいる場所に対する愛着なんて多分、誰にでもあります。でもそれが、権力者にとって都合良く使われるための方便であってはならないと思うんですよね。
本当の意味の、愛国は自然発生的に生まれる愛着のようなものだと思うんです。無理に強制しなくても、日本人はみんな、日本が好きですよ。
ま、そんなこと誰もがわかっていることだと思いたいのですが、
ワールドカップでサッカーの日本代表を一番に応援しないだけで、もっと言えばJリーグを見ずにプレミアリーグを見ているだけで、「君は本当に日本が嫌いなんだねぇ」と嘆息されたことまであるので、ね。
確かに「自分」を捨ててまで、「日本」に尽くそうという気持ちはないですけどねぇ。
要するに、円経済圏理論とは、教育勅語や儒教のようなものでしょうか。
それ自体には特に問題は無いはずなのに、自分の都合の良いように捻じ曲げてしまうという意味で。