面白かった……けど、期待ほどじゃなかったです。というか期待が高すぎた。評価はB+です。


青春モノとしては、かなり面白かったです。こう書くとオヤジくさいですが、
若いっていいなぁと思わせてくれる、そんな作品でした。
ヒロインのマコトが走っている姿が印象深いです。


一方で、後半、特に最後の方は納得がいきません。
エンディングがどうにもピンと来ないのです。
人間関係としてはともかく、純粋な恋愛としては失恋エンドですよね?
だって、「未来で待ってる」と言ったって……ねぇ。
チアキのいる未来がいつかは知りませんが、川に水が流れていない、人もあまりいない、野球はないし自転車もない。かなり未来ですよね。
少なくとも10年、20年の話じゃないでしょ? 500年、1000年単位の未来でしょ?
それを、待ってると言われても……あれなら本当に失恋エンドの方が、良かった気がするんですが。
それとも、ちょくちょく未来から来てくれるんでしょうか。うーん。


マコトは終始、バカでしたね。もっとも前向きなバカなので、嫌いではないです。
チアキに装置を返したら、チアキは未来へ帰ってしまう。だから返さない。
実行するかどうかは別にして、そんな考えには全く思い至らないところがマコトの良さなんでしょうね。
俺なら悩むなぁ。結局返すような気もするけど、やっぱり悩む。


ただ、なんでそんなにタイムリープをバシバシ使っちゃうのかなというのは謎でしたが。
この手の物語によくあるのが、「使えば使うほど、身体の機能(主に脳)に負荷がかかる」というお約束。今回はこれはなかったようですが、見ていてとても心配になりました。
僕なら、ここぞという時以外は使わないけどなぁ。使用回数があると知らない状態でも、プリンやカラオケのためには使いません、僕なら。


後、時間が戻ったらタイムリープの装置の使用回数も戻るってのもなんだかなぁ。それは反則だと思うんだけど。
……あれ、じゃあ何で時間を7月13まで戻したのに、フルに戻らずに「10」なんて中途半端な戻り方をしたんだろう。
よくわかりません。


やっぱり、時間モノとしては微妙です。青春モノとしては良かったのですが。