とりあえず、一番萌えました。マイナーとかいうな。
森羅様とか未有とかは、やっぱり“主”色が強くて(それが良いんだろうけど)、
どうも恋愛ヒロインとして見れぬし、紅子は愉快ではあるけど、あぁいう娘はタイプではないので。
夢はどこにでもいそうな女の子で、おまけに僕と性格が割に似ているので、親近感を持ってしまいました。


はっきり言って、シナリオは薄いです。山場は盛り上がりに欠けます。
ただ、物語自体は割に丁寧に組み立てられていて、伏線も(見え見えで伏せられてないけど)きちんと張られています。
逆に言えば、先読みできるとも言いますが、すんなりと予定調和に落ちつくので安心して読めます。テーマが物語の最初から一貫してブレていないのが、安心感に繋がっているんですね。

物語のテーマも、ちょっとダメな普通の女の子が、少しずつ成長するという、
割に親しみの持てるテーマなので、夢に萌えつつ、応援しながら読めました。
シナリオ、テーマは悪くないのに、演出が下手で盛り上がりに欠けるのが惜しまれるところです。


と、ここまでは夢に萌えた人間からの、過保護なシナリオ評価。
ぶっちゃけ、萌えたからこのようにフィルターがかかっていたりする。
正直それほど不満があるわけでもない。


ただ、これはあくまでも不人気キャラである夢お嬢様に、たまたま僕が萌えたからこういう評価になるわけで。


多分萌えなかった人にとっては、
話の着地点が見え見えで、クライマックスも盛り上がりに欠ける、どうでもいいシナリオだったなで終わってしまうのではないかと。


今回のテーマの場合、あまり山場を大きくしすぎると、ギスギスした展開になりがちなのはわかるけど、
もう少し試練を大きくしても良かったんじゃないかとは思います。


残りは2人。正直、ここまで4人クリアして、もう大体このゲームの感想・評価は固まりつつあります。
まぁ、多分全員クリアするとは思いますが、焦る必要も無いかなと。
何せ、残った2人が全ヒロイン中最もシナリオが不人気な南斗星さんと、
キワモノの鳩ですからねぇ。