やや古い試合になるけれども、今見て、すごく面白かったので
興奮のままに感想を書きます。

ただ、私は約7年の年季を持つアーセナルファンなので、どうしてもフィルターがかかってしまいます。
やや痛いかもしれませんが、お許しください。


実は、試合が始まる前は心配していました。
ニューカッスル戦は全く良いところなくドロー、セビリア戦は二軍を出したとは言え負け、
ミドルスブラ戦は見ていないけれども負けたらしい、ということで、
首位とは言えヤバいのではないかと思ったのです。


しかし、全くの杞憂でしたね。
美しすぎるショートパスカウンターに、終始圧倒されっぱなしでした。
前日に見たスパーズVSポーツマスとも、
ロングボールばっかりでつまらんリバプールとも大違いじゃ。


チェルシーも、実はモウリーニョ退団後見ていなかったのですが、
普通に強いですね。後半怒濤の追い上げ、あのものすごい圧迫感はやはり
“スペシャル”なチームにしか生み出すことはできません。
フォーメーションを4-3-3に戻したせいか、サイドアタックが実に効いています。


アーセナルは今年、アデバヨールとセスク、フラミニにギャラスが覚醒しましたね。アデバは去年は劣化版カヌーのような感じで、全く頼りにしていなかったのですが、今やファンペルシーと並ぶチームのエース。ポストプレイと柔軟なボールタッチに魅せられます。
セスクは前から良かったですが、今年は得点に絡むシーンが増えたように感じます。
フラミニはサイドバックとしては優秀だと思っていましたが、ボランチでも頼れる男になりました。ギャラスも去年は期待はずれだったのですが、今年は攻撃に守備にと大車輪の活躍で、完全にチームの一員になった感じです。
この試合ではアルムニアも見直しました。はっきり言ってアルムニアはヤバいと思っていたのですが、まぁいいかなくらいに評価を上方修正します。


チェルシーで驚いたのは、パウロフェレイラとシェフチェンコ。前者は戦力外的扱いを受けていると聞いていたのですが、なかなかどうして実に良いじゃないですか。というか、良いフェレイラを見たの何年ぶりだろう(笑)。シェバもキレ良かったですよ。ケガとアフリカ選手権でドログバが長期間いないけど、この隙を活かしてスタメン奪取も夢ではないのでは?
アレックスもチームにフィットしてきましたね。
ただ、ツェフの安定感がやや失われつつあるのは気になります。それと、ミケル。あの男はラフプレイが多すぎます。審判がまともならこの試合でも退場になっているはず。この試合だけじゃなく、彼は毎回そうなので非常に気になります。バートン並の凶暴さですよ……パスセンスは買うけどさぁ。


スペシャルな両チームの対戦で盛り上がったのですが、審判だけはプアでしたね。
正当なボディコンタクトで奪ったアデバヨールのゴールを帳消しにするわ、ミケルやジョーコールのラフプレイにカードを出さないわ、(これを言うのは心苦しいけど)セスクの一発退場モノのラフプレイにもレッドカードを出さないわ、ロスタイムをありえないくらいとるわ、どうなってるんでしょう。


4強の残り2つでは、マンUも良いですね。
特にテベスのゲームメイクと、アンデルソンの柔らかいタッチには敵ながら拍手を送りたくなります。
テベスって、FWというよりもトップ下に近いプレイをしますね。


リバプールは正直つまらなすぎるんで、褒められないけど最近点はバカみたいにとっていますね。カイトの献身的な守備が好きです。