友人のK氏が、RPGツクールでゲームを作るらしい。
そこで彼は無謀にも僕に、自分の作った物語について助力を求めてきた。
数時間もの電話の末、なんとか「物語を作る」ということを彼に理解させることができた。全く困った話である。
ここから先は、物語作り中級者の私が考えるやり方である。
そのため、私と同じ中級者や上級者の方は参考にしていただく必要は全くない。
いろんなやり方があるわけなので、私のやり方が正しいとは言えないからだ。
物語が作れずに悩んでいる人にとっては何らかの参考になるかもしれない。
物語は何から作るか。それはズバリ「テーマ」が第一である。
「テーマ」とは言い換えれば、「読者に何を見せたいか」である。
テーマというと固い気がするが、実際はそんなに肩肘張る必要はない。
☆「反戦を訴えたい!」「自然保護を訴えたい!」などの、主張。
☆「読者のみんなに怖がってもらいたいな。読者を泣かせてやるぜ!」、などの気持ち
☆主人公の「成長物語」が描きたいよ、「とにかくツンデレが描きたいんだぜ!」といった「ジャンル」。
その他その他何でも良い。とにかく何かを描きたいから物語を作るわけだ。
主張でも妄想でも何でも良いから、とにかく一つ「テーマ」を決める。話はそれからである。
「テーマ」を表現するために必要な「キャラクター」、キャラクターが活躍するための「舞台」、「世界観」や「物語の展開」を考えるのはその後である。
そのことをきちんとしておかないと、痛い目に合う。
僕が卒論用に描いた小説に、「Last Blue」というお話がある。
これは、「快活で無邪気なヒロインと、その恋人である幼なじみの主人公。ヒロインは最後に、病気で死んでしまう」である。
この話は、キャラクターを初めに作ったわけでも、闘病モノを初めに作ったわけでもない。「とにかく泣かせてやろう」というところから入って、どうすれば読者に泣いてもらえるかを考えた結果、たまたま闘病モノになった。というだけの話である。
なんで、快活で無邪気なヒロインなのか。それは、「病気で弱っていく姿を、恐らく最も劇的に描けるだろうと考えたから」である。
一年前は、元気に走り回っていたのに、今は歩くことすらできない、といった具合である。
ヒロインが弱っていくだけでは物語にならない。そんなヒロインを見守る視点として、男主人公を選んだ。
ヒロインが弱っていく姿をずっと見守る必要があるため、幼なじみということにした。これは別に幼なじみでなくてもいいのだが、最低限「元気だった時」のエピソードを沢山盛り込めるよう、付き合いが長くなくてはいけなかったのである。
では、付き合いが長い二人ということなのだから、まさか幼稚園児じゃないだろう。社会人・大学生になるまでずっと一緒というのもなかなか難しいし、社会人なら彼女の看病のため毎日通うのはとても難しい。
後は、主人公とヒロインのデートやら言動やらを考えて、追々年齢を設定すれば良い。
これで、とりあえずのキャラクターは決まったことになる。
さて、忘れてはいけないのは一番最初にテーマとして掲げた、「最終的に、読者を泣かせたい」という気持ちである。全ての物語はそれを軸に決められる。
弱った姿を際だたせるために、元気なヒロインにした。ということで、元気な頃の二人のデートシーン、ヒロインに引っ張り回される主人公を描く。
しかし、そのためだけにデートシーンを使うのはもったいない。再利用できまいか。ということで、例えば死ぬ間際に主人公がヒロインを連れ出すシーンを入れ、同じデートスポットに連れて行くことにする。同じ場所であるにも関わらず、二人の楽しみ方、立ち位置は違う、ということにすれば面白いのではないか、という具合である。
そういった連鎖が、必然的に物語を作るのである。
だが、忘れてはいけない。登場人物は「理由」が無いと行動をしない。
その「理由」をつくってくれるのが、「世界観」であり「舞台」であり、「事件」である。
物語づくりは、8割方「理由づくり・言い訳を考える」作業である。
気弱なはずの主人公が、ヒロインに見直されるきっかけは何か。
こういう事態なら気弱なはずの主人公でも、がんばれるのではないか?
ヒロインと主人公は、この公園で出会うことになるが、二人はどうしてこの公園に来たのか?
どうして、この二人はいつまでも仲が良いのか?
どうして主人公は冒険に乗り出したのか?
その冒険を終えた時、主人公は何を手に入れるのか?
そういった質問に答えきる作業こそ、物語作りである。
全ての質問に曲がりなりにも答えきった時初めて、
あなたの「妄想」は「物語」へと進化する。
だからね、K氏。
「秘宝を求めて島に来た、しかしその秘宝は主人公には何であるかわからない」なんて言わないでくれよ。
「何であるかわからない秘宝を、主人公は何で探しにわざわざ島に来たの? 暇なんですか? お金が無いんですか? それとも秘宝探しが趣味ですか?」という、ね。
「主人公はヒロインにも隠れて宝を探している」とか言うなら、「なんで、ヒロインに隠れる必要があるか」を考えてくださいよ。
そこで彼は無謀にも僕に、自分の作った物語について助力を求めてきた。
数時間もの電話の末、なんとか「物語を作る」ということを彼に理解させることができた。全く困った話である。
ここから先は、物語作り中級者の私が考えるやり方である。
そのため、私と同じ中級者や上級者の方は参考にしていただく必要は全くない。
いろんなやり方があるわけなので、私のやり方が正しいとは言えないからだ。
物語が作れずに悩んでいる人にとっては何らかの参考になるかもしれない。
物語は何から作るか。それはズバリ「テーマ」が第一である。
「テーマ」とは言い換えれば、「読者に何を見せたいか」である。
テーマというと固い気がするが、実際はそんなに肩肘張る必要はない。
☆「反戦を訴えたい!」「自然保護を訴えたい!」などの、主張。
☆「読者のみんなに怖がってもらいたいな。読者を泣かせてやるぜ!」、などの気持ち
☆主人公の「成長物語」が描きたいよ、「とにかくツンデレが描きたいんだぜ!」といった「ジャンル」。
その他その他何でも良い。とにかく何かを描きたいから物語を作るわけだ。
主張でも妄想でも何でも良いから、とにかく一つ「テーマ」を決める。話はそれからである。
「テーマ」を表現するために必要な「キャラクター」、キャラクターが活躍するための「舞台」、「世界観」や「物語の展開」を考えるのはその後である。
そのことをきちんとしておかないと、痛い目に合う。
僕が卒論用に描いた小説に、「Last Blue」というお話がある。
これは、「快活で無邪気なヒロインと、その恋人である幼なじみの主人公。ヒロインは最後に、病気で死んでしまう」である。
この話は、キャラクターを初めに作ったわけでも、闘病モノを初めに作ったわけでもない。「とにかく泣かせてやろう」というところから入って、どうすれば読者に泣いてもらえるかを考えた結果、たまたま闘病モノになった。というだけの話である。
なんで、快活で無邪気なヒロインなのか。それは、「病気で弱っていく姿を、恐らく最も劇的に描けるだろうと考えたから」である。
一年前は、元気に走り回っていたのに、今は歩くことすらできない、といった具合である。
ヒロインが弱っていくだけでは物語にならない。そんなヒロインを見守る視点として、男主人公を選んだ。
ヒロインが弱っていく姿をずっと見守る必要があるため、幼なじみということにした。これは別に幼なじみでなくてもいいのだが、最低限「元気だった時」のエピソードを沢山盛り込めるよう、付き合いが長くなくてはいけなかったのである。
では、付き合いが長い二人ということなのだから、まさか幼稚園児じゃないだろう。社会人・大学生になるまでずっと一緒というのもなかなか難しいし、社会人なら彼女の看病のため毎日通うのはとても難しい。
後は、主人公とヒロインのデートやら言動やらを考えて、追々年齢を設定すれば良い。
これで、とりあえずのキャラクターは決まったことになる。
さて、忘れてはいけないのは一番最初にテーマとして掲げた、「最終的に、読者を泣かせたい」という気持ちである。全ての物語はそれを軸に決められる。
弱った姿を際だたせるために、元気なヒロインにした。ということで、元気な頃の二人のデートシーン、ヒロインに引っ張り回される主人公を描く。
しかし、そのためだけにデートシーンを使うのはもったいない。再利用できまいか。ということで、例えば死ぬ間際に主人公がヒロインを連れ出すシーンを入れ、同じデートスポットに連れて行くことにする。同じ場所であるにも関わらず、二人の楽しみ方、立ち位置は違う、ということにすれば面白いのではないか、という具合である。
そういった連鎖が、必然的に物語を作るのである。
だが、忘れてはいけない。登場人物は「理由」が無いと行動をしない。
その「理由」をつくってくれるのが、「世界観」であり「舞台」であり、「事件」である。
物語づくりは、8割方「理由づくり・言い訳を考える」作業である。
気弱なはずの主人公が、ヒロインに見直されるきっかけは何か。
こういう事態なら気弱なはずの主人公でも、がんばれるのではないか?
ヒロインと主人公は、この公園で出会うことになるが、二人はどうしてこの公園に来たのか?
どうして、この二人はいつまでも仲が良いのか?
どうして主人公は冒険に乗り出したのか?
その冒険を終えた時、主人公は何を手に入れるのか?
そういった質問に答えきる作業こそ、物語作りである。
全ての質問に曲がりなりにも答えきった時初めて、
あなたの「妄想」は「物語」へと進化する。
だからね、K氏。
「秘宝を求めて島に来た、しかしその秘宝は主人公には何であるかわからない」なんて言わないでくれよ。
「何であるかわからない秘宝を、主人公は何で探しにわざわざ島に来たの? 暇なんですか? お金が無いんですか? それとも秘宝探しが趣味ですか?」という、ね。
「主人公はヒロインにも隠れて宝を探している」とか言うなら、「なんで、ヒロインに隠れる必要があるか」を考えてくださいよ。