智代シナリオをクリアして、いよいよアフターストーリーに入ります。
智代シナリオの感想はというと、悪くはなかった……というか、割に良かったです。
自分よりも遥かに優れた彼女の足かせになってしまうという焦燥は、私自身も経験したことがありますので、共感はできました。
ただ、朋也が選んだ「別れ」と、「復縁」は何とも言えず微妙な気持ちにさせてくれました。
まず、「別れ」。
朋也が選んだこの選択は、Bestではないけれど、Betterな選択ではあります。
Bestはもちろん、智代と釣り合うくらい、せめて足を引っ張らない程度の男になることです。
何も一緒に生徒会に入ったりする必要はまったくありません。
せめて、後ろ指を指されない程度に勉強をして、普通になればいいだけなんです。
5月の段階でそれに気づいたなら、努力をすれば、9月あたりにはその域には達せたでしょう。
厳しい言い方をすれば、朋也は努力して智代と一緒にいることよりも、
努力をせずに一人でいることを選んだわけです。
でも、実際、自分を変えるっていうのはなかなか難しいものです。智代のような素敵な彼女がいても、それでもね。
ならば、足を引っ張らないようにという選択は、理解はできます。
ただし、それは朋也の独りよがりでもあります。
なぜなら、智代にとっての幸せは「高みにいて、名誉と尊敬を集め、自己成長をしていく未来」ではなく、
「自己成長などなくても、それでも朋也と一緒にいる未来」だから。
自分の幸せを決めるのは智代自身であって、周囲や朋也ではないのですから。
結局、朋也は「智代の足を引っ張ることで、罪悪感に苛まれたくない」ということになります。
それは、智代のために別れるという形にはなっていますが、実際は自分のために別れるんです。……でも、智代といることで常に罪悪感にさいなまれるなら、やっぱり付き合っていくのはしんどいわけで、別れる理由にはなりますよね。
なので、Betterな選択と書きました。
一方、「復縁」ですが……これは正直、「余計」だったと思います。
選択としては、これもBetterな選択です。
二人が幸せになること、朋也が智代を守る決意を固めたエンディング。
……でも。「別れ」と「復縁」の間に、朋也は何をしたのでしょう?
ただ、惰性に時間をすごしていただけです。就職部に通って頑張ったのは確かなのですが、その頑張りは朋也自身によって「今も同じ場所にいる」と否定されてしまっています。
特にイベントがあったわけでもありません。
別れを選んだ朋也が復縁を考えた理由が、
「離れてから解った、智代の大切さ」だけでは
『物語的』にはかなり弱いんじゃないかなと思います。
それだけで、これから先の『罪悪感』に耐えていけるのでしょうか?
罪悪感を吹っ切るような、そんな時間のすごし方、そんな心境の変化が朋也に
起こったともとても思えません。
じゃあ、何で別れたのか? 別れの選択肢は間違いだったのか?
私には、『復縁』を描く必然性が全く感じられませんでした。
ラストシーンで改めて別れ、数年後に立派に成長した智代をテレビか何かで眺め、「俺も頑張るぞ!」と仕事を頑張る朋也の姿を描写してエンディング、のほうが個人的には良かったと思います。
仮に復縁するとしたら、「頑張った後」じゃないのかと思ったんです。
智代シナリオの感想はというと、悪くはなかった……というか、割に良かったです。
自分よりも遥かに優れた彼女の足かせになってしまうという焦燥は、私自身も経験したことがありますので、共感はできました。
ただ、朋也が選んだ「別れ」と、「復縁」は何とも言えず微妙な気持ちにさせてくれました。
まず、「別れ」。
朋也が選んだこの選択は、Bestではないけれど、Betterな選択ではあります。
Bestはもちろん、智代と釣り合うくらい、せめて足を引っ張らない程度の男になることです。
何も一緒に生徒会に入ったりする必要はまったくありません。
せめて、後ろ指を指されない程度に勉強をして、普通になればいいだけなんです。
5月の段階でそれに気づいたなら、努力をすれば、9月あたりにはその域には達せたでしょう。
厳しい言い方をすれば、朋也は努力して智代と一緒にいることよりも、
努力をせずに一人でいることを選んだわけです。
でも、実際、自分を変えるっていうのはなかなか難しいものです。智代のような素敵な彼女がいても、それでもね。
ならば、足を引っ張らないようにという選択は、理解はできます。
ただし、それは朋也の独りよがりでもあります。
なぜなら、智代にとっての幸せは「高みにいて、名誉と尊敬を集め、自己成長をしていく未来」ではなく、
「自己成長などなくても、それでも朋也と一緒にいる未来」だから。
自分の幸せを決めるのは智代自身であって、周囲や朋也ではないのですから。
結局、朋也は「智代の足を引っ張ることで、罪悪感に苛まれたくない」ということになります。
それは、智代のために別れるという形にはなっていますが、実際は自分のために別れるんです。……でも、智代といることで常に罪悪感にさいなまれるなら、やっぱり付き合っていくのはしんどいわけで、別れる理由にはなりますよね。
なので、Betterな選択と書きました。
一方、「復縁」ですが……これは正直、「余計」だったと思います。
選択としては、これもBetterな選択です。
二人が幸せになること、朋也が智代を守る決意を固めたエンディング。
……でも。「別れ」と「復縁」の間に、朋也は何をしたのでしょう?
ただ、惰性に時間をすごしていただけです。就職部に通って頑張ったのは確かなのですが、その頑張りは朋也自身によって「今も同じ場所にいる」と否定されてしまっています。
特にイベントがあったわけでもありません。
別れを選んだ朋也が復縁を考えた理由が、
「離れてから解った、智代の大切さ」だけでは
『物語的』にはかなり弱いんじゃないかなと思います。
それだけで、これから先の『罪悪感』に耐えていけるのでしょうか?
罪悪感を吹っ切るような、そんな時間のすごし方、そんな心境の変化が朋也に
起こったともとても思えません。
じゃあ、何で別れたのか? 別れの選択肢は間違いだったのか?
私には、『復縁』を描く必然性が全く感じられませんでした。
ラストシーンで改めて別れ、数年後に立派に成長した智代をテレビか何かで眺め、「俺も頑張るぞ!」と仕事を頑張る朋也の姿を描写してエンディング、のほうが個人的には良かったと思います。
仮に復縁するとしたら、「頑張った後」じゃないのかと思ったんです。