著者は武者小路実篤。評価はA-。


癒されました。
お金を使わず、ひたすらのんびり暮らしている人々のお話なので、
それだけで独特な雰囲気が漂っていますが、
とにかくひたすらのどか。
出てくる人物は、基本的に善い人ばかり。

のどかな中にも、葛藤などはあるのだけど、石かきさんに代表されるように
皆が、自分自身のやり方で人生を楽しんでいる感が漂っています。


善い人の周りには、自然と善い人が集まってくる。
善い人と善い人の間にも、立場の違いがあるから衝突も葛藤も起こる。
それでも、やはり善い人は報われ、それなりの幸せを得る。


現実はなかなかそううまくはいかないかもしれないけれど、
物語の中くらいは、いいじゃありませんか。

石かき先生が善い人すぎます。