著者はリチャード・コンドン。評価はA+。


ケネディ大統領暗殺を題材に、その謎を暴くという筋立てのスリラー小説。
誰が敵で誰が味方なのか?
どんでん返しに次ぐどんでん返し。
主人公と共に頭を悩ませ続けること請け合いで、作者の掌の上で踊らされ続けた。
それだけに、ネタバレをせずに感想を書くのはとても難しい。



キャラクターもよく描けており、特にパパの存在感は大したもの。
主人公一家の描写が豊かだからこそ、先の展開が気になってしまうのだろう。


この小説に関連して、実際のケネディ暗殺の動画を見たけれど、やっぱり前方から撃たれているようにしか見えない。
後方からのオズワルド単独犯はどう考えても無理があるのではなかろうか。