2006年12月

世界ノ全テ まとめ

まずは点数から。

シナリオ 145/150 キャラ 130/150 絵 70/100
音楽 100/100 その他システム等 75/100 思い入れ 50/50

ESの感想はこちら。点数は92点。

総合 575/650(5位/131ゲーム中)

……ただ、順位ほど名作かと聞かれると、???なんですけどね(笑)。

このゲームは、私の大好きな過去作の良いとこどりみたいな感じでして、
「てのひらを、たいように(総合9位)」のエッセンス、「君が望む永遠(総合11位)」のエッセンス、
「僕と僕らの夏(総合7位)」のエッセンス、「ダブルキャスト(ランク外)」のエッセンスあたりが
見事に融合していたりします。

ですが、単品で考えると、例えば「ひらたい」のエッセンスだけを見れば
世界ノ全テはひらたいに及ばない。
「君望」の要素では、世界ノ全テは君望に及ばない。僕夏、ダブルキャストも同様です。
ただ、今挙げたゲームの弱点を世界ノ全テは、各々見事に補っているんですよね。
拙いたとえで申し訳ないですが、国語5(全国テストでもトップ!)、算数2、社会1のゲーム(例えばひらたい)と、
国語4、算数4、社会4の世界ノ全テの内申は世界ノ全テの方が上、みたいな。
だから5位というほどのインパクトは無かったりします。
それでも、名作に変わりは無いんだけどね。

そんな、世界ノ全テにも一つ、スペシャルな武器がありました。
100点満点をつけた音楽です。
「Free Will」「世界ノ全テ」「祈る夜」といった名曲は、内容にマッチした歌詞・心に切ない余韻を残す旋律共に、ギャルゲー界で随一の完成度を誇るといっても過言ではないでしょう。また、背景に流れるBGMの質も素晴らしく、シナリオを感動的に盛り上げている。アレンジも実に多様で、バンドを舞台にした物語と歩調を合わせるように、素晴らしい楽曲が多数用意されています。


物語の感想は……文章が堅いのは気にしないであげてください。
感動をうまく言葉に出来なかった、苦戦の痕跡が見え隠れしています。


 『小西智子シナリオについて

 世界ノ全テの本流と言える智子シナリオは、さすがにメインヒロインだけあって最長かつ最良に仕上がっている。このシナリオは前半と後半に大きく分かれている。前半は智子の引越しを阻止する為に、仲間たちが立てこもるクリスマスまでの話。後半は智子と玲子を中心にした、二重人格の話である。個人的には前半の方がより出来が良く感じたため、やや後半が失速気味に思えてしまった。

前半戦のクライマックスについて

 智子シナリオのクライマックスはやはり、7人の仲間たちが智子を守る為に楽屋に立てこもるあのシーンだろう。警察に追われ、世界から追放された7人が、大切な仲間たちと過ごす最高のクリスマス……残念ながら状況はそれを許さず、夢幻に終わってしまったけれど。

 瑞樹と麗次は結ばれ、智子とほのかが解り合うなど、7人の中にはこれまで以上の力強い絆が結ばれた。そんな彼らの姿こそが、青春をテーマにしたこのゲームで最も印象に残った。

家族について

 このゲームの陰のテーマは家族である。浩や智子に顕著だが、7人全てに家族設定が用意されているのは珍しい。宮本家と小西家、草薙家と村上家はそれぞれ類似性を持っている。浩と智子は、優秀だった兄、姉と比較され続け、屈折していく。浩の竜彦への想い、智子の玲子への想いは嫉妬と羨望、そして愛情の入り混じる複雑なもの。だが、竜彦も玲子も、浩や智子に愛情を注いでいたことで、二人の心が完全に壊れることはなかった。智子の心が折れてしまったのは、大きな支えとなっていた玲子を失ったためだろう。

 一方、草薙家と村上家はそれぞれ親の存在が希薄だが、兄弟の強い結びつきが一家を支えている。悪き父・母に代わって、良き兄・姉が弟・妹を支えている構図が見えてくる。


  「智子と玲子―Remind Of You―」

 Remind Of Youのラストで、智子と玲子は合一を果たす。だが、これはややご都合主義ではないだろうか。智子と玲子は本来一つの人格ではない。通常の二重人格とは違い、別個であることが自然、智子が消えてしまうことこそが自然なのだ。玲子と智子が合わさったラストは、いかにも不自然であやふやな状態であるといえる。せめて、智子の記憶が補完された玲子の状態ならば、まだ納得がいったのだが。

 だが、Remind Of Youが蛇足だったかといえばそんなことはない。世界ノ全テ=智子を失った浩の描写、彼を想う友人たちの描写は実に見事である。それだけにラストがやや拍子抜けではあったのだが。



感想の出来はさておいて、これを読んで……というか見ていただければ、
私がこのゲームを好きなことは、なんとなく伝わると思います。

……粗探しはポンポン出てくるのに、感動したゲームの感想を書くというのは
本当に難しいですね。








世界ノ全テ終了

どうすれば壊れてしまう程に、人を愛せるのでしょうか

世界ノ全テ―大木先生の台詞から引用。



ようやくクリアしました。
ESへの感想や、全体のまとめは後で書くとして、
智子トゥルーシナリオ(?)「Remind Of You」の感想だけ。


いろいろ突っつきたい粗が多いのだけど、満足か不満かと聞かれたら満足です。

ではまず、ツッコミ所から。


何でこれ、本編に組み込まなかったのでしょう?
Remindシナリオ(めんどいから短縮)を見る為にわざわざもう一度、
最初からプレイさせる必要は無いような気がします。
智子シナリオの前半とRemindシナリオって、それほど繋がりが強いわけでもないし。

それとラスト、智子の記憶を取り戻した「玲子」を、「智子」と呼び続けている浩。
玲子もまた、自分が智子になったかのように普通に振舞ってるのはどう解釈すればいいのかな?

玲子と智子が「一つになる」というシーンはあったけど、
あれは「智子としての記憶を取り戻し、記憶を統合する玲子」のシーンではなくて、
「智子と玲子、二人の人格が一つに統合した」のでしょうか。

だとしたら……なんてご都合主義な(吐息)。……ま~いっけど。

他には、智子と玲子、二人の思い出の曲である「Free Will」について
一言も触れられなかったのが悲しい。
絶対触れてくれると思ってたのに。

後は、これは記憶違いかもしれないけど、イギリスに旅立ったはずのほのかが
ラストちゃっかり智子の部屋の前にいたような??? これは勘違いかもしれない。
……まー、仮に勘違いじゃなかったとしても、重大なミスではないからいいか。


どうでもいいところでは、あかん子ちゃんの詩が微妙な件。
緒方美緒は絶賛してるけど。これは少々意地悪か。



しかし、一方で智子(玲子)と浩を取り巻く面々、
中でもまりもの健気さ・暖かさには癒されました。
人が人を本気で愛する美しさ。友達を思いやる気持ち。
それに青春小説(?)らしい、若さ故の輝き・きらめき。
青春に特有の物事をドラマチックに考えてしまうこと。
仲間を心底から信じあう気持ち。
本当に大切なものの為に、後先顧みず無茶で無謀な大冒険に踏み出すこと。
家族への強烈な不満。
自分だけが、世界(社会)に交われない孤独感と、自分は特別だと感じる万能感。
どうしても納得できない間違っていることに対し、間違っていると言える真っ直ぐな気持ち。
このゲームにはそんな若さ(懐かしく・輝かしく・愚かしく・美しい)が
沢山詰まっていました。


世界ノ中デタダ一人、君ニ逢フタメ産マレテキタ と、
本心から言えたあの頃を、思い出したい方に是非。

もちろん現在進行形でそんな恋をしてる人にも。

失恋中の人は注意。鬱ゲーですので(笑)



訂正:×Remember Of You ○Remind Of You

ずっと勘違いしてた。何故だろう。ゲームのタイトルでもあるのに(汗)

近況報告

ここ2~3日、ちょっとお仕事(バイトですが)の方が忙しくて、なかなか記事を書く元気も、
遊ぶ時間もありませんでした。
今日も仕事でちょっとつまらないことがあって、やさぐれているところです。

ミスしたのは悪かったけど、初めてやる仕事で1つミスしただけで、
そんなに怒ることないじゃんか……。見よう見まねで少しずつ出来るようになればいいって
のは嘘だったのかよ
)。


そんなわけで、えーと、木曜……もう今日になるんですね。
呼び出しがかからない限り、今日をやり過ごせば、少し休めますので、
近々「世界ノ全テ」のレビュー(というか感想)をお届けできると思います。


サッカーはバレンシアVSサラゴサが期待に反してつまらなかった……。
ミッドウィークはミランVSカターニャを見ます。
バルサVSアトレティコも見られたら見ます。

なんとなく、八百長ユベントス健在の記事を貼り付け。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20061220-00000011-spnavi-spo.html 



ほったらかしておいてすみません。Web拍手をくれた方、ありがとうございました。



ローマVSパレルモ

イタリア・セリエAは2位VS3位の直接対決。
ローマVSパレルモは意外な大差がつきました。4-0。ローマの完勝です。


といっても、パレルモが悪かったとも思わないんだけどなぁ。
グアーナ・コリーニのダブルボランチ(二人ともスキンヘッドなので区別つきにくいっす)
を中心に、サイドのブレシアーノ、シンプリシオを使ったパスワークを見れば、
納得の3位と言えるでしょう。
また、エース・アマウリの実力も本物。
惜しむらくは、審判のしょーもないミスジャッジで先制点を取り消されたこと。
その後、4点も取られちゃ話にならないとも思いますが、あの1点を取り消されなかったら
こんな結果にはならなかったと思います。2-1でローマが勝利……くらいに
落ち着いていたんじゃないでしょうか。


ローマは強かった。破壊力はセリエA随一じゃなかろうか。
前線を中盤が追い越す、ウェーブの動きは欧州を見渡しても随一。
どこからでも点がとれるチームに仕上がっています。

この試合のMVPは2ゴールを挙げたマンシーニ。
こういう選手が代表に呼ばれないんだから、ブラジルは本当に層が厚いですね。

パレルモはサイドバックが穴っぽい。
ピサーノとかビアーバとかのどうしょうもないミスで、2点を献上してるし。
普通にしてれば、2失点で済んだのに。

試合内容はA-。
両チームともに持ち味を、上位に相応しい実力を見せてくれました。
八百長で勝ち上がっていたチームと違って、実力で勝っているわけですから
そりゃ強いですわな。


バルセロナVSインテルナシオナル

――ハーフタイムの記事――


やはり予想通りバルサ優勢の展開ですが、
グジョンセンの決定力不足に救われていますね。
攻めども攻めども点が取れない様子は、昨シーズンのベンフィカ戦(0-0)を
思い出させます。
そんなバルサのブレーキはどう見てもグジョンセン。次点でモッタ。
ジオ(勘違い。ジオじゃなくて、ザンブロッタのことを言いたかった)ももう少しあがってもいいと思う。
良いのはロナウジーニョとジュリー、デコ。


インテルナシオナルは、中盤からのプレスが非常に良く組織されているチーム。
個々としては……正直あまり目を引く選手はいないなぁ。
攻めの核はイアルレイ。相棒の17歳アレシャンドレもなかなかです。
後はボランチと、キーパーが目立ちます。が、全体的に小粒。
以前のトヨタカップでのリケルメとかパレルモ、ジュニオールみたいな驚きは今のところいません。
イアルレイは、欧州の中堅クラブならいい感じに働けそうだけど。
サンプドリアのフラーキ選手を彷彿とさせます。


――終了後の記事――

まずは、インテルナシオナル優勝おめ! 納得の勝利でした。
ピッチに立った全ての選手が素晴らしかったれど、中でも
GKのクレメール選手(後で名前を調べておきます)、ボランチのエジーニョ選手。
そしてMVP的活躍のイアルレイ選手が印象に残りました。
途中投入された選手がゴールを決めるなど、ベンチワークも光りました。


インテルが120%の力を出し切ったのに対し、バルサは無能なライカールト監督のせいで、全然力を出せませんでしたね。

ラフプレイしか出来ず、攻撃力が皆無に近いモッタの先発起用という愚作と、
チャンスを外しまくるグジョンセンに終了4分前までこだわった愚作。

何故、ザビを先発で使わなかったのか?
何故、サビオラを使わないのか?

正直、理解不能です。頭がおかしいんじゃないかと思うくらい、ライカールトの采配は理解不能です。常軌を逸してます。


サビオラが体調不良なのは知ってます。エトーやメッシーといったエースが
怪我でいないのは不運でした。
しかし、今日のグジョンセンなら、体調不良のサビオラの方がマシです。
そして、残り4分でやっと出てきたエスケーロの方がマシです。
ライカールトはグジョンセンに特別な思い入れでもあるのでしょうか?
確かにグジョンセンは良い選手ですが、バルサのエースとしては完全に実力不足です。


何故、ザビやエジミウソンではなく、明らかに実力の劣るモッタを先発で使ったのか?
ファウル要員でしかないモッタがイエローカードをもらうやいなや、ライカールトはザビと交代させました。
モッタ→ザビの交代は、試合前からのライカールトの作戦だったと思われます。イエローをもらうまではモッタで行くという。

モッタの有用性はファウルにあります。相手のエースを潰せるのがモッタの価値です。
どう考えても、エース不在でチーム全員で攻めるインテルに対し、効果的な選手ではありません。
むしろ、中盤でゲームを作れるザビを頭から使った方が、ずっとずっと良かったことでしょう。試合前からバルサ優位が予想できるのだから、攻撃時に役に立つザビをチョイスするのが自然です。

それを意図不明なモッタ起用のせいで、大事な交代枠を1つ使ってしまいました。


試合は1-0でインテルナシオナル勝利。試合内容はB+。

インテルの頑張りと、バルサの自滅が印象に残りました。
グジョンセンじゃなくて、サビオラ。
モッタじゃなくて、ザビかエジミウソン。

数ヶ月前から言い続けているのですが、未だにライカールトおじさんは
私のいうとおりにしてくれません(苦笑)。

つーか、グジョンセンはまだ良いとして(今日の戦犯は間違いなく彼だけど)、モッタの良さがマジでわからん。






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