最終節までもつれた優勝争いは、結局マジョルカを3-1と逆転で破った
レアル・マドリードの優勝で幕を下ろしました。
気迫のこもったプレイを見せたマジョルカは、後半20分までレアルを0-1とリードしていたのですが、
またも、カペッロ監督の神采配によって送り出されたレジェスが2ゴール。
優勝をつかみ取りました。
まさに、絶体絶命のピンチから不死鳥のように蘇る、今年のレアルを象徴するような試合でした。
レアル優勝、バルサ無冠の最大の要因はというと、
間違いなく『監督』の差が挙げられます。
リーグ。カップ。トヨタカップ。この3つを逃した戦犯は、間違いなく
バルセロナ監督ライカールトによるものです。
好調サビオラを使わず、グジョンセンにこだわり続けた愚策。
エジミウソンの不調というエクスキューズはありながら、中盤の底に選手を固定できず、
あまつさえ大事な試合でモッタを先発起用する無策。(しかも、冗談半分にモッタ退場するんじゃね?とか言ってたら、本当に退場する始末)。
コパデルレイでは、第一戦の大勝に気をよくし、二軍を出した結果
逆転されてしまう気の緩みっぷり。
チーム作りの手腕は確かに見事なのですが、用兵能力は児戯に等しいこの監督の下では、
これ以上の栄冠はあり得ないでしょう。即刻解任すべきです。
カペッロという監督は、正直嫌いです。ユベントス・スキャンダルでの振る舞いや、
その後も成績が振るわないと責任逃れを繰り返す態度。
ミスをした選手を批判する行いなど、人間的に好きになれないからです。
しかし、監督としての腕は、モウリーニョと並んで世界一でした。
カペッロは、就任当初から嫌われ者でした。
スペインのファンは、彼の人間性に目をつけ、不当なバッシングを繰り返しました。
「カペッロ=つまらないサッカー」というレッテルを貼り、そのレッテルの上からしか物を見ようとしませんでした。
しかし、冷静になって考えてみてください。
去年のレアルよりも、カペッロのサッカーはつまらなかったですか?
僕はそうは思いません。正直、スペクタクルの塊、バルセロナのような華やかさは皆無で、お世辞にも「面白い」と言えるサッカーではありませんでした。
が、少なくともここ3年間の中では最も良いサッカーをしていたと思います。
……「つまらない」とは一言も言われていなかった、去年のサッカーよりも面白いサッカーを、今年のレアルはやっていました。
また、12月の段階では首位バルサと勝ち点6と、悲観的になる必要のない勝ち点差でありながら、早くもカペッロのせいで優勝を逃したと言わんばかりの
メディア攻勢がありました。
……その時点でだって、去年の同時期よりも、勝ち点は上ですよ?
このような不当なバッシングを耐え抜き、終盤戦破竹の勢いで、逆転に次ぐ逆転勝利を重ね、スペクタクルをも取り戻した(バルサに比べるとやはり足りないが)レアル。特にカペッロ監督の交代は的中に的中を重ねました。
最終節のベッカム→レジェスの交代も、「えっ? ベッカム外すの?」と首をひねった僕の前で、レジェスが2ゴールの大活躍。用兵の妙を見せてくれました。
バルサが優勝を逃したキーワードは他に、「負傷者」と「中盤の底」、「フロント」があげられます。
確かにエトー、メッシーの長期離脱はバルセロナにとって不運でした。
長期負傷者がシシーニョくらいしかいなかったレアルは、そういう意味ではバルセロナよりも幸運でした。
ですが、他の2つ。「中盤の底」はレアルにとっても泣き所でしたし、「フロント」に関しても、レアル会長カルデロンの数々の失態を考えると、正直互角。むしろバルセロナの方がマシだったかもしれません。
何より、あそこまで審判に助けられておきながら、それでも優勝できなかったというのは、バルセロナに王者の資格が無かった証ではないでしょうか。
終盤戦には他チームへのボーナス疑惑まで噴出し、「それの何が悪いの?」と開き直るなど、モラルさえも失いつつあったバルセロナ。
確かにリーグで、いや、世界で最も美しいサッカーをしていたのはバルセロナでしたが、残念ながらスペインで一番強いチームはバルセロナではありませんでした。
審判に助けられなかったら、セビリアよりも下の順位でシーズンを終えたと思います。
とりあえず、バルセロナは「守備的ボランチ」1枚(アルベルダみたいな選手)、「ザンブロッタの逆サイドを守るサイドバック」1枚(ミゲウみたいな選手)、「ビクトル・バルデスに代わる正GK」1枚、
「エトーの控えとなるCF」1枚(マキシ・ロペス呼び戻せばいいのに。エトーが基本先発なので、途中交代で流れを変えられる選手。控えでも不満を漏らさない選手がベター)はとった方が良いでしょうね。
加えて、ジュリー放出の噂が本当なら「メッシーの控えとなれるウイング」も1枚(元バルセロナのポルトガル人コンビ、シモン、クアレスマの両ウイングは狙い目では?)必要です。
後は監督。とりあえず、コ・アドリアンセやファン・ハール(苦笑)をお勧めしときます。
ちなみにカペッロと同じで、ファン・ハールの低評価も不当だと思ってます。
第一期ファンハール政権でのバルサは美しかったし、第二期はリバウドが抜けて、ロナウジーニョが来るまでの空白の時代だからしょうがないです。
スペインリーグ優秀選手の選定はまた後日、書こうと思います。
レアル・マドリードの優勝で幕を下ろしました。
気迫のこもったプレイを見せたマジョルカは、後半20分までレアルを0-1とリードしていたのですが、
またも、カペッロ監督の神采配によって送り出されたレジェスが2ゴール。
優勝をつかみ取りました。
まさに、絶体絶命のピンチから不死鳥のように蘇る、今年のレアルを象徴するような試合でした。
レアル優勝、バルサ無冠の最大の要因はというと、
間違いなく『監督』の差が挙げられます。
リーグ。カップ。トヨタカップ。この3つを逃した戦犯は、間違いなく
バルセロナ監督ライカールトによるものです。
好調サビオラを使わず、グジョンセンにこだわり続けた愚策。
エジミウソンの不調というエクスキューズはありながら、中盤の底に選手を固定できず、
あまつさえ大事な試合でモッタを先発起用する無策。(しかも、冗談半分にモッタ退場するんじゃね?とか言ってたら、本当に退場する始末)。
コパデルレイでは、第一戦の大勝に気をよくし、二軍を出した結果
逆転されてしまう気の緩みっぷり。
チーム作りの手腕は確かに見事なのですが、用兵能力は児戯に等しいこの監督の下では、
これ以上の栄冠はあり得ないでしょう。即刻解任すべきです。
カペッロという監督は、正直嫌いです。ユベントス・スキャンダルでの振る舞いや、
その後も成績が振るわないと責任逃れを繰り返す態度。
ミスをした選手を批判する行いなど、人間的に好きになれないからです。
しかし、監督としての腕は、モウリーニョと並んで世界一でした。
カペッロは、就任当初から嫌われ者でした。
スペインのファンは、彼の人間性に目をつけ、不当なバッシングを繰り返しました。
「カペッロ=つまらないサッカー」というレッテルを貼り、そのレッテルの上からしか物を見ようとしませんでした。
しかし、冷静になって考えてみてください。
去年のレアルよりも、カペッロのサッカーはつまらなかったですか?
僕はそうは思いません。正直、スペクタクルの塊、バルセロナのような華やかさは皆無で、お世辞にも「面白い」と言えるサッカーではありませんでした。
が、少なくともここ3年間の中では最も良いサッカーをしていたと思います。
……「つまらない」とは一言も言われていなかった、去年のサッカーよりも面白いサッカーを、今年のレアルはやっていました。
また、12月の段階では首位バルサと勝ち点6と、悲観的になる必要のない勝ち点差でありながら、早くもカペッロのせいで優勝を逃したと言わんばかりの
メディア攻勢がありました。
……その時点でだって、去年の同時期よりも、勝ち点は上ですよ?
このような不当なバッシングを耐え抜き、終盤戦破竹の勢いで、逆転に次ぐ逆転勝利を重ね、スペクタクルをも取り戻した(バルサに比べるとやはり足りないが)レアル。特にカペッロ監督の交代は的中に的中を重ねました。
最終節のベッカム→レジェスの交代も、「えっ? ベッカム外すの?」と首をひねった僕の前で、レジェスが2ゴールの大活躍。用兵の妙を見せてくれました。
バルサが優勝を逃したキーワードは他に、「負傷者」と「中盤の底」、「フロント」があげられます。
確かにエトー、メッシーの長期離脱はバルセロナにとって不運でした。
長期負傷者がシシーニョくらいしかいなかったレアルは、そういう意味ではバルセロナよりも幸運でした。
ですが、他の2つ。「中盤の底」はレアルにとっても泣き所でしたし、「フロント」に関しても、レアル会長カルデロンの数々の失態を考えると、正直互角。むしろバルセロナの方がマシだったかもしれません。
何より、あそこまで審判に助けられておきながら、それでも優勝できなかったというのは、バルセロナに王者の資格が無かった証ではないでしょうか。
終盤戦には他チームへのボーナス疑惑まで噴出し、「それの何が悪いの?」と開き直るなど、モラルさえも失いつつあったバルセロナ。
確かにリーグで、いや、世界で最も美しいサッカーをしていたのはバルセロナでしたが、残念ながらスペインで一番強いチームはバルセロナではありませんでした。
審判に助けられなかったら、セビリアよりも下の順位でシーズンを終えたと思います。
とりあえず、バルセロナは「守備的ボランチ」1枚(アルベルダみたいな選手)、「ザンブロッタの逆サイドを守るサイドバック」1枚(ミゲウみたいな選手)、「ビクトル・バルデスに代わる正GK」1枚、
「エトーの控えとなるCF」1枚(マキシ・ロペス呼び戻せばいいのに。エトーが基本先発なので、途中交代で流れを変えられる選手。控えでも不満を漏らさない選手がベター)はとった方が良いでしょうね。
加えて、ジュリー放出の噂が本当なら「メッシーの控えとなれるウイング」も1枚(元バルセロナのポルトガル人コンビ、シモン、クアレスマの両ウイングは狙い目では?)必要です。
後は監督。とりあえず、コ・アドリアンセやファン・ハール(苦笑)をお勧めしときます。
ちなみにカペッロと同じで、ファン・ハールの低評価も不当だと思ってます。
第一期ファンハール政権でのバルサは美しかったし、第二期はリバウドが抜けて、ロナウジーニョが来るまでの空白の時代だからしょうがないです。
スペインリーグ優秀選手の選定はまた後日、書こうと思います。