2007年10月

映画感想「Zoo」「ラブレター」

原作者、乙一の大ファンなのですが、この作品に関しては原作未読。
5つの短編からなるオムニバス映画です。

全体の評価としてはA-。十分楽しめました。

短編1「カザリとヨーコ」 評価 B+

最初の2分で、初めから終わりまでの展開がわかる、まさに王道ストーリー。
にも関わらず全く退屈を感じることなく、楽しむことができました。

短編2「セブンルームス」 評価 B-

多分一番ホラーサスペンス寄りの作品。
姉弟の絆がテーマだと思います。

短編3「SO far そ・ふぁー」 評価 A+

演技を続ける父と母、そして子ども。
一番巧く演じたのは子どもで、一番純粋な想いから演じることを選んだのも子ども。
こう言ってはなんだけど、一番大人だったのが子ども、かな。というよりも
両親(特に父)が子どもすぎるだけか。

ミスリードが非常に巧みで、これだけ二回見ました。
神木隆之介が同性から見てもかわいすぎます。

短編4「陽だまりの詩」 評価 A+

あぁ、乙一作品の中でも一番好きな系統のお話だなと。
世界が美しく、そして切ない。これを感じたいがために、僕は乙一作品を
読むので、そういう意味では一番「僕向け」の作品だったと言えます。
……感想になってませんね。すみません。

この作品だけアニメなのですが、声優さんの女の子が主人公と雰囲気が全然違ってまたびっくりしました。ま、そりゃそーか。

短編5「Zoo」 評価 C+

表題作で、最終オムニバスなのに一番評価が低いのが悲しい。
色々想像して楽しめるのはいいんだけど、端的に言うとわけがわからねという。
女を殺したのは男の妄想だと思ってたんだけど、それはそれでしっくり来ない部分が沢山あるし。
かと言って、殺したとも思いがたいし。どうなってんだ。





もう一作、「ラブレター」という映画も見たのですが、個人的にこれはちょっと微妙すぎた(評価 C+)だったので、感想は適当に。


・中山美穂ってどうしてもかわいいと思えないんだよなぁ。それより学生時代のヒロインをやった娘がかわいかった。

・一人二役同士の手紙のやりとりだから、てっきり過去の自分と未来の自分の文通のお話かと思ったのに、全然違った。それはいいんだけど、「単なる他人の空似」ってのはちょっと。後、途中までずっと自分同士の文通だと思って見ていたので、話の筋を理解するのに時間がかかった。

・今回のトヨエツ、なんか嫌だ。トヨエツは影のある役が好きなのだけど、今回のは軽薄男。嫌らしさを感じた。ちなみに嫌らしい役ではないはずなんだけど。

・樹の学生時代のエピソードは概ね良かった。一方で、浩子(だったよね?)の方のエピソードは正直つまらね。トヨエツ(が演じた役。別に豊川悦治という俳優は嫌いではない)が嫌だったってのもあるけど。

・ラストはかなり良かった。というかラストがあれじゃなかったらCか、下手するとC-つけたかも。

・樹(女)の爺さんが出てくるとどうしても笑ってしまう。あんたが病人担いで雪山走るより、救急車待った方が絶対速いって……と、失笑しながら見てたら救急車より速く走った千㎞ジジイ(*無名? マッハジジイとか通じますか?)っぷりに吹いた。多分感動シーンだと思うんだけど、あれ、絶対逆効果だって。

・正直言って、60分で作っても良かったんじゃない? 爺さんの疾走とか、
トヨエツ関連とかほとんど削っちゃっても、話が成立するじゃない。余分な部分をそぎ落とせばもっと面白かったと思う。


次は「バタフライエフェクト」「ただ君を愛してる」「時をかける少女(実写版)」あたりを借ります。
後、「ぼくらの七日間戦争」にも触れたいんだけど、映画で触れるべきか本で触れるべきか迷い中。

ゲームは「永遠のアセリア」二周目。ただ、ちょっと最近やりすぎて満腹感あり。

本は「バトルロワイアル」を読み途中。なかなか面白いです。
丁度半分くらい読んで、暫定評価はA。
しかし、長いな。後330ページだけど、二段組みなんだよね。文字数は同じくらいでも、二段組みって妙に文字数が多く感じます。

……ってか、これ読んで思った。こないだやった「キラークイーン」。
これ、「バトルロワイアル」+「クリムゾンの迷宮」の設定を丸パクりじゃないっすか。
健速先生のオリジナリティに深刻な懸念がが生まれました。
てか、PS2になるらしいけど、大丈夫ですか? 同人ゲームなら笑って許せるかもしれないけど、これヤバいんじゃない?
10人が見たら10人がパクりだって言いますよ、これ。似てるなんてレベルじゃないですもん。
オリジナルとしては、戦闘禁止区域と、参加者ごとに勝利条件を変えることによって、「複数人の生き残り」を可能にした部分くらいじゃない。

唯一の逃げ道は、「バトルロワイアルもの」は既に一つのジャンル(パクりをしても大丈夫という意味)になっているのかどうか。
たとえば、「タイムマシンもの」とか「探偵もの」は既に一つのジャンルになっている。だから時間をさかのぼる程度じゃ、パクリとは言われない。
犯人が誰かを殺して、謎のトリックを使って、それを探偵が解くというのも、既に一つのジャンルになっているので、パクリとは言われない。
バトルロワイアルモノも既に、そういったジャンルと見なせるのなら、セーフだけど……。

……そこまでメジャーかな、バトルロワイアルものって。


*昔、母に「妖怪よだそう」が通じなかった経験あり。逆さまに読むとかいう、
怪談史上最も怖くなく、かつ笑えない謎の妖怪なんだけど。

永遠のアセリア二周目

エスペリアルートに入った模様。
二周目やる気ないなぁと言った舌の根もかわかぬうちに、これです。


二周目に入ると、今まで弱かったレッドスピリットが俄然強くなりますね。
一方でブルーの存在感が薄くなってきたような。
レベルが低いせいもあって、敵の魔法をバニシュできないこともあり、
どうせバニシュできないなら当たって砕けろのレッドスピリットを投入する機会が
増えてきています。

永遠のアセリア レビュー

ESに書いたモノをそのまま転載します。一応、ネタバレありです。




ハマりにハマり、3日間ほとんどぶっ通しでやり続けクリアしました。
しかし、クリアした今となっては「疲れたぁ」という感想以外思い浮かばなかったり。
心に残るようなストーリーでも無いし、結構ストレスが溜まったりもする。
でも、不思議とやり続けてしまう魅力を持っている。そんなゲームでした。

★シナリオ

義妹のために戦いを強いられるユートを中心に、戦争の道具として人間に使役されるスピリット達の人権の解放、あまりに便利で、あまりに危険なエーテル技術の破棄という方向に話は進みます。
エーテルの元であるマナ、つまり天然資源を巡り絶えぬ戦乱を無くすため、技術そのものを封印する。RPGには珍しいテーマだと言えます。
また、世界観そのものも丁寧に作られていて、聖ヨト語なる独自の言語・文法が作られているほど。

世界を大局的に見る限り、悪くないシナリオだと思います。ただし、これは王女(レーティリアでしたっけ? レムリアとかヨフアルは覚えているのに、王女様の名前が思い出せません)視点で見た話であって、現実にゲームで紡がれるのは主人公の視点。
こうなってくると、何は何でも義妹義妹義妹義妹……なシスコン兄貴にはいらだたされること請け合い。そして、何か勘違いしているストーカー瞬君がラスボス。はっきり言ってかわいくない義妹のために闘うユートと、はっきり言ってかわいくない義妹をストーキングする瞬君の、世界を超えたストーキングバトル! しょーもなさすぎです。せめて、義妹がかわいけりゃ感情移入でどうにかなったかもしれませんが。

付け加えれば、今日子・光陰が亡くなるあたりでは、盛り上げようと思えば幾らでも盛り上げられるにもかかわらず、テキストのパワー不足により不完全燃焼感が漂います。
そして、更に言うならばスピリットの人権解放がテーマの1つのはずなのに、ラストバトルはスピリットを捨て石にしないと大苦戦(てか俺には勝てない)するような仕様。
スピリットを捨て石にすれば楽勝なんですが。ほんとーにこれでいいのか。

★キャラクター

個人的にエスペリアが好みなのですが、ウルカルートに入ってしまいました。王女様や巫女さんも好きです。後、地味に光陰も好き。魅力的なヒロインが何人もいるのですが、このゲーム最大の難点はやはり義妹か。
性格的にもまぁ微妙ですが、何よりビジュアルがいかんよ。……いや、(ESの)皆さんが既にキモウトを虐待しているので、僕はこれ以上は言いませんが。でも、あのウサギの帽子は無いと思う。

後、ウルカルートでクリアしたので書くけど、ウルカとの恋愛・Hシーンがあまりに唐突。一体いつの間に惹かれあったのかさっぱりわからない。王女様とはお弁当デートまでしたのにエッチできなかった(ルート入れなかった)けど、逆にウルカとは何もしていないのにエッチしてしまった(ルートに入ってしまった)。
多分、誰の攻略条件も満たしていないとウルカに流れるんだろうけど、もう少しイベントが欲しかったところ。


★SLG

このゲームのメイン。エーテルで強化を測るのが楽しいっす。アタッカー・ディフェンダー・サポーターのシステムも、悪くないと思います。
一周目に関して言えば、赤弱すぎ。全く出番がありませんでした。
ユート・エスペリア・アセリア(最終戦のみアセリアの代わりにトキミ)がうちのベストメンバー。
汎用キャラも含め、味方の全てのキャラがきちんと喋るのが良いです。もっともそのうち、早送りしだしてろくすっぽ聞かなくなりますが。

最大の不満点は1マスずつの移動。これがストレス溜まるんですわ。2マス、3マスの移動は良いとして、遠くの村に訓練士がいると聞いてえっちらおっちら30マスってのは勘弁。最後の方になってようやくワープ装置ができるけど、それまでは大変。
この辺、一人パーティだったら2マス動けるとか、そういうクラスを用意するとか、なんか工夫が欲しかったように思う。あるいは敵と遭遇しない限り自動的に最短距離でそのマスを目指す、オート移動とか。


★総評

とにかくやめ時が見つからず、気づけば一気にクリアしてしまった。そういう意味では当たり。しかし、やった後に心に残るシナリオ・場面があったかと言われればなかった。ヒロインなども同様で、多分1年もしたらあんまり覚えていないんじゃないだろうか。


二周目をやるかと言われたら多分やらない。しかし、エスペリア・王女萌えにもかかわらず、どちらもクリアしていないし、二周目以降初めて仲間になる今日子や光陰も仲間にしていない。その辺、心残りはあるにはあるが……6時間、7時間と延々移動・戦闘を繰り返して回収するほどの価値があるとは思えないんだよなぁ。

永遠のアセリア クリア

ここ3日間、暇人していたため一気にクリア。疲れました。
まとめの感想は後日書く……かなぁ?
今回はとりあえず、クリア後のホットな感想を綴っていきます。


なんか、5章になって突然話が変わったような。
うたわれ、の最後もこんなだったなぁ。突拍子もない話を最終章に来てぶちまけるのは
SLGの流行りなんだろうか。


ヒロインはウルカルートでした。何というかイマイチ……ニ、サンくらい。
1エスペリア、2姫様、3アセリア、4ウルカ、5オルファ
とヒロイン候補の好みとしては、下の方ではあるけれど、ウルカは別に嫌いじゃないです。
でも、恋愛描写が唐突すぎ。エロ描写も唐突すぎ。ハァ?って感じ。
別においらが好きだからとか、そういうのとは関係なく、エスペリアや姫様と結ばれた方が展開的に説得力あったような気がする。
姫様とはデートもしていたし。


後、SEXに対して「罰」という表現を使うのは、個人的にNG。
SEXなんて、楽しんでナンボじゃないですか。
二人で楽しみましょってのが本来あるべきものだと思うのですが。
パートナーである主人公に失礼すぎやしませんか?



これは深読みかもしれませんが、ラストバトルの在りようはとんでもない皮肉だなぁと思いました。
というのは、ラスボスは超必殺技を2回しか撃てないんですね。まともに食らうとキツいものがあります。
そこで、玉避けとして汎用スピリットを特攻させ、超必殺技を撃たせておいて、敵が弾切れになったところで主力部隊に攻撃させる。これで楽勝なんです。
……シナリオの前半部を占めるテーマ、「スピリットは戦争の道具」。そして、スピリットの人権の解放。
そんなテーマを語ったゲームのラストバトルで、スピリットを玉避けの道具としてしか見ないプレイヤー(私)。
なんだかなぁ。シナリオで語ってることを、全否定するようなバトルでした。


最強パーティは結局ユート・トキミ・エスペリア。
ヒロインであるはずのウルカや、ゲームタイトルにもなっているアセリアはあくまでもセカンド・パーティ。
オルファリアに至っては……もう、ね。
せっかくエターナルになったのに、ユートもウルカもマインドが60台だったために、エターナルの固有必殺技が全く使えず。
使えなくてもクリアできたけど、せっかく覚えた最強必殺技が見られないなんて虚しすぎる。


このゲーム、データの引き継ぎが可能で、二周三周やることを前提とした作り。
ヒロインも5人(+鬼畜ルート)いるし、三周目までやらないとレベル99までいかないようになっているし。
だけど二周目……やるかなぁ? どうだろ。
面白いと言えば面白いんだけど、また初めっからやるってのはやっぱり疲れるよね。
シナリオ的に面白いわけでもないから、ほとんどがスキップになっちゃうだろうし、一周目と変わった部分をちょっとだけ読む感じかなぁ。


一周目は人死にが出まくったため、最後はマナ・エーテルが余り放題(20万くらい)。
なのにエーテルは持ち越せないんですね。がっかりです。
何せ生き残ってた汎用スピリットはネリー・ファーレーン・ハリオンの3人だけだったもんなぁ。とりあえず主要キャラ5人とこの3人の計8人はレベルを30まで上げましたが。
戦死スピリットは、シアー・セリア・ニムントール・ヘリオン・ナナルゥ・ヒミカ……まだいたっけか? とにかく死にすぎ。
しかもほとんどがケアレスミスでお亡くなり。哀れ。

永遠のアセリア途中経過①

現在第3章。特に誰を狙うこともなく適当ですが、エスペリアさんが気に入っているので、
彼女のルートに入れるといいなと思います。

RPG部は(SLGっていうんですか? 何の略なんでしょう?シミュレーション・?・ゲーム?)、アタッカー・ディフェンダー・サポーターに分かれたシステムと、経験値ではなくマナでレベルアップというところが珍しいかなと。
面白いといえば面白いんですが、最強パーティで突っ込めばそう苦戦することも無いような気も。
そして、弱いメンバーは瞬殺されてしまったり。シミュレーションRPGにはよくあることですが。


シナリオ部は……微妙。義妹がいわゆるピーチ姫、ローラ姫役で、
姫を助けに闘うという単純なストーリーなのですが、この義妹がイケてないんだわ。
全然萌えぬ。絵もいかんし、キャラ的にも魅力無いし。


一方で、ファンタズマゴリアと呼ばれる異世界の設定は割としっかりしていて、
聖ヨト語なる言葉まで用意されている。
最近では「アルトネリコ」のヒュムノスや、「うたわれるもの」なんかにも見られたけど、
やっぱり言葉が違うとグっと異世界ファンタジー感が増していいやね。


キャラはなかなかに魅力的。ただ、義妹が……そして、その義妹を溺愛する主人公がちょっと……。
ヒロイン達は良さげなんですが。


総じて、RPGとして見るとB+。ノベル部を取り出すとC+。
キャラの魅力はA-。

と、まぁ個人的に名作とは思わないのですが、不思議と中毒性があってなかなかやめられません。

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