2008年12月

あかね色に染まる丘 湊クリア(バレあり)

湊をクリアしました。ひょっとしたらまだやるかもしれませんが、一応1段落をするつもりなので、
ゲーム全体の大まかな感想についても触れたいと思います。
まずはゲーム全体について、それから湊シナリオについて触れていこうと思います。


まず、「あかね色にそまる丘」というゲームですが、まずまず面白い萌えゲーだったという感想です。
正直ESの評価を見ていると、ライターの文章力が相当ヤバそうな印象を受けたのですが、
実際には普通……つまり、べた褒めはしないけれど、特に問題があるとは思いませんでした。
学園生活はまずまず楽しく描けていましたね。30分程度のボリュームを1話という形で区切る手法も、
なかなか効果的で、飽きが来にくい良いシステムだったと思います。
他のゲームでもこの手法は見ますが、30分程度と、コンパクトに区切ったことを褒めたいです。


キャラクターは、極端な女高男低が伺えました。
優陽(漢字違うかも。ネット環境が重くて、調べるのがつらいので確認はしませんが、何かの拍子で気がつけば直します)
は最高にイイ女だったし(個人的にツンデレは、性格が悪くてウンザリするケースが多いのですが、
これは良ツンデレでした。このくらいのバランスで一つよろしくお願いします)、
湊もよくできた実妹(実妹!ここが非常に大事です!! ……変態ですみません)。
会長も、最初は地味やなーと思っていたけどなかなかどうして、にゃぱーがかわいく思えてきたし、
なごみの独特のトークはこのゲーム最大のポイントかもしれません。
つかさっちは……まぁ、嫌いじゃないですぜ。

女性陣のレベルが総じて高いと、安心して萌えられますよね。


ただ…男性陣がいかんです。
まずは、冬彦。終盤だけはまともですが、基本的にド変態で痛々しいのです。
キモヲタ様かて、ここまでキモい話題語らんわッ!
次にパパ。もうね、最低です。湊シナリオで書きますけど。
主人公は、悪くないんですけど、やっぱり湊シナリオではイマイチでした。
先生は、途中から株が上がったのですが、最初は冬彦並にどうかと思いました。
この問題をより悪化させたのは、「男性の声のみカット」という機能がないことですね。


正直、開始30分で投げずに済んだのは「冬彦と先生とパパのせりふは、読まないで飛ばそう」という英断のおかげです。
「くけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ」なんていうのを全部、「け」が20個。
く、け、け、け、……。と、律儀に20個を読んだりしている(なんの意味もない)ような私にとって、
この英断は正直苦渋の選択でした。どうせ読むならきちんと読みたいというのが私のスタイルなのです。
しかし、真面目に読んでたら、たぶん湊シナリオをクリアする前に投げてます。
しかも……まぁ、そんなもんでしょうけど、この3人の台詞を聞かなかったことで、
物語を読む上で全く支障が出なかったのも困りました。
まぁ、読まないと言っても、声が飛ばせないので断片的に聞こえるんですが、それだけで十分。
……それくらい、情報量が少なかったんですね。先生は途中からちゃんと読みましたし、冬彦も
一部シリアスっぽい部分のみきちんと読みましたが。


この、男性陣の体たらくが足を引っ張って、凡作の域を抜けることができなかったように思います。
絵はかわいいし、音楽も悪くない。シナリオはまぁ、湊シナリオは微妙でしたが(他も大差なさそうですが)、
テキスト自体は退屈とか不快とかではない。女性陣は十分萌える……とくれば、弱点はシナリオと男性キャラのみ。
男性キャラさえ何とかなれば……もう少し上を狙えたのになぁ。というのが、私の「あかねいろ~」の
感想です。
もちろん、湊シナリオしかクリアしていない以上、偉そうなことは言えませんけれども、共通シーンの極端に長いと
うわさのこのゲームだからこそ、大きく外れてはいないんじゃないかと思います。


次に湊シナリオについて。


まず、痛々しいところから先に書いてしまいます。
「実妹」って、なんとも背徳感があって良いですね!(ちなみに私は一人っ子)。
ギャルゲーをプレイして、「義妹」は星の数ほど見てきましたが、「ハイハイ義妹義妹」って感じで、
正直どうでもいい属性でした。でも、実妹だって意識をするとイチャイチャシーンとかでも、
「妹とイチャイチャしてるっ!」と変なアドレナリンが出て、なんでしょう。萌えとはまた違う、不思議な
興奮を味わいました(←自分でも、自分の頭が心配です)。
それから、湊の絵がすごくエッチでよいです! 絵師さん、良い仕事してますね!
ただ、声優さんは新人さんだったせいか、エッチシーンの演技は60点くらいだったのが残念です。
60点くらいということで、もっと低い声優さんもいくらでもいらっしゃるのでたたきはしませんが、
これが巧い声優さんなら、「夜明けな」の朝霧麻衣級のエロ妹が誕生したかもしれないと思うと、
やっぱり残念です。


湊のシナリオはと言いますと……ん~。パパがいけませんね。
権力があって、ガキ同然のパパが二人を引き剥がすという、ナンダカナーな展開でした。
そんなに不安なら、はじめっからお目付け役でも派遣しとけばいいんちゃいますのん?
今までずっと2人きりにしておいて、突然引き離すとか不自然極まりないですから。
それに、主人公も湊も、あっさり諦めすぎですから! 不安になるのはわかりますよ。
でも、引き離されて翌日にもう別れるとかありえませんから。

それから、これは優陽の方のシナリオにつながるんだろうけれども、共通ルートであれだけ出てきた
優陽襲撃が、結局なんだったのかもわからないですし、
そもそも「本当にやる気あるんかい?」と首をかしげたくなるほどの、ヌルい襲撃の数々は、
萌えゲーとしての雰囲気を壊さなかったという面ではプラスに働きましたが、およそシナリオを語れるような
代物ではありませんでした。
次回予告では、なんだか大変なことが起こっている!?と見せかけて、実際はたいしたことがないの繰り返しでしたね。

また、後半は「湊が兄離れしようと、決意する」「湊と主人公がやっぱり結ばれる」「湊が過去の亡霊と向き合う」
「湊と主人公が別れる→主人公がショックから立ち直り、一回り成長して湊を迎えに行く」
という話なのですが、明らかに「湊が過去の亡霊と向き合う」が浮いているような気がします。
このエピソード、他のシナリオとの兼ね合いで必要になってくるのかもしれませんが、
少なくとも湊シナリオ単体で見る限り、要らないですよね。
あれだけ怖がっていた過去の亡霊が、あっさり解決。しかも、幼少時代、心を閉ざしていた湊の心を開くようなやりとりは
描かれていませんでしたし、友達と湊が遊んだりするシーンもなし。
何のために入っていたのか……伏線のため、くらいしか思いつきません。

伏線のためといえば、砂浜で出会った美少年もそうなのでしょうが、これはまぁ単なる「幕間」みたいなものなので、
いいとしても。


そんなこんなで、あかね色に染まる丘をひとまず終えて、CLANNADに移りたいと思います。

2008年プレイゲームノミネート一覧

早いもので、今年も後わずかとなりました。
それでは、恒例のプレイゲームノミネート&新年のランキング発表を行いたいと思います。

なお、毎年言っておりますが、2008年発売ゲームではなく、2008年プレイゲームですのでお間違いのないようにお願いします。



(ギャルゲー)

フォーチュンアテリアル
車輪の国、ひまわりの少女
恋姫無双
夢見白書
シュガー&スパイス
φなるあぷろーち2(非18)
メモリーズオフ6(非18)
Lの季節2(非18)
ダカーポ2プラスシチュエーション(本来リメイクは取り上げないのだが、追加ヒロインがあまりに多かったので)(非18)
加奈おかえり
超昴閃忍ハルカ
CLANNAD(まだアフターが残っていますが、アフターをクリアしてから結果発表をしたいと思います)


(その他アドベンチャー)

12riven
逆転裁判1
逆転裁判2
逆転裁判3
うみねこのなく頃に2話&3話(同人)
悪の教科書(同人)

(ファンディスク・リメイク)

ダカーポ2スプリングセレブレーション
車輪の国、悠久の少年少女
really really
君が望む永遠LE
オーガストファンBOX

(1キャラ以上クリアし、途中放棄したゲーム)

ほしフル
あかね色に染まる坂(多分、1キャラか2キャラくらいクリアして辞めそうなので)

(RPG)

ペルソナ4



こんなところです。
今年プレイしたゲームはほとんどが当たりで、個人的には豊作の年でした。
それだけに、ランキングにおいても混戦が予想されます。
選ぶ側としても、楽しみです。


ちなみに、前述のとおり、結果発表はCLANNADをクリアしてからにしようと思うので、少し遅くなるかもしれません。正月休み中に終わらせたいと思ってはいるのですが、同じく正月休み中に読まなきゃいけない本がたくさんありまして……。

あかね色に染まる丘 プレイ開始

1キャラクリアするまで、追記という形でこの記事にちょこちょこと書き足して行こうと思います。


12/26 22:01

なんとなく、「あかね色に染まる坂」という積みゲーをプレイしてみたのだけど
……先生といい親友キャラといい、男キャラが激しくウザくてまともに読む気がしませぬ。個別に声も消せないし。
せっかくなので、最低1人くらいは攻略しようと思っているんですが、
2人の台詞を読まなくても大勢に影響は出ないでしょうか?


12月27日 AM9:45

第4話までプレイ。お世辞にも良作とは言いがたいけれども、
そこそこキャラもかわいいし、当初思っていたほど糞ゲーではない気がしてきました。
ただやっぱり、親友キャラは果てしなくウザいです。
ウザいというか、悪い奴じゃないんだろうけど、発言の一つ一つにドン引きなのです。


12月28日 PM12:00

文化祭に向けて主人公が掃除を始めたところまでプレイ。
キャラは、つかさが微妙にどうでもいいのだけど、それ以外の4人はかわいいです。
なごみとの会話が特に面白いですね。
ESの評価を見ていると、テキストが酷いというイメージがあったのですが、
悪いというほど悪くはないんじゃないかなと思います。
もっとも、冬彦の台詞をいちいち真面目に読んでいたら、途中で投げている可能性は高かったように思いますが……。

ただ、「この後、○○が起ころうとはこの時の私には知る由もなかった!!」という、昭和初期のような煽りの文章はどうにかならないのかと。
これはこれで一つの味ではあるのですが、江戸川乱歩なんかのこのテイストが
面白いのは、

「かくのごとき複雑怪奇なうんたらかんたらが、まさかこのように恐ろしくはたまた、奇怪な騒動を生み出すことになろうとはっ!!!」みたいな、『フカシ(ハッタリ)』が面白いんであって、
このゲームの「未来の事実をちょっとだけ教えておきますよ」程度だと、しらけてしまうのではないかと。

CLANNAD 智代クリア(バレあり)

智代シナリオをクリアして、いよいよアフターストーリーに入ります。


智代シナリオの感想はというと、悪くはなかった……というか、割に良かったです。
自分よりも遥かに優れた彼女の足かせになってしまうという焦燥は、私自身も経験したことがありますので、共感はできました。


ただ、朋也が選んだ「別れ」と、「復縁」は何とも言えず微妙な気持ちにさせてくれました。

まず、「別れ」。
朋也が選んだこの選択は、Bestではないけれど、Betterな選択ではあります。

Bestはもちろん、智代と釣り合うくらい、せめて足を引っ張らない程度の男になることです。
何も一緒に生徒会に入ったりする必要はまったくありません。
せめて、後ろ指を指されない程度に勉強をして、普通になればいいだけなんです。
5月の段階でそれに気づいたなら、努力をすれば、9月あたりにはその域には達せたでしょう。
厳しい言い方をすれば、朋也は努力して智代と一緒にいることよりも、
努力をせずに一人でいることを選んだ
わけです。


でも、実際、自分を変えるっていうのはなかなか難しいものです。智代のような素敵な彼女がいても、それでもね。
ならば、足を引っ張らないようにという選択は、理解はできます。
ただし、それは朋也の独りよがりでもあります。
なぜなら、智代にとっての幸せは「高みにいて、名誉と尊敬を集め、自己成長をしていく未来」ではなく、
「自己成長などなくても、それでも朋也と一緒にいる未来」だから。
自分の幸せを決めるのは智代自身であって、周囲や朋也ではないのですから。

結局、朋也は「智代の足を引っ張ることで、罪悪感に苛まれたくない」ということになります。
それは、智代のために別れるという形にはなっていますが、実際は自分のために別れるんです。……でも、智代といることで常に罪悪感にさいなまれるなら、やっぱり付き合っていくのはしんどいわけで、別れる理由にはなりますよね。
なので、Betterな選択と書きました。


一方、「復縁」ですが……これは正直、「余計」だったと思います。
選択としては、これもBetterな選択です。
二人が幸せになること、朋也が智代を守る決意を固めたエンディング。


……でも。「別れ」と「復縁」の間に、朋也は何をしたのでしょう?
ただ、惰性に時間をすごしていただけです。就職部に通って頑張ったのは確かなのですが、その頑張りは朋也自身によって「今も同じ場所にいる」と否定されてしまっています。
特にイベントがあったわけでもありません。

別れを選んだ朋也が復縁を考えた理由が、
「離れてから解った、智代の大切さ」だけでは
『物語的』にはかなり弱いんじゃないかなと思います。
それだけで、これから先の『罪悪感』に耐えていけるのでしょうか?
罪悪感を吹っ切るような、そんな時間のすごし方、そんな心境の変化が朋也に
起こったともとても思えません。

じゃあ、何で別れたのか? 別れの選択肢は間違いだったのか?


私には、『復縁』を描く必然性が全く感じられませんでした。


ラストシーンで改めて別れ、数年後に立派に成長した智代をテレビか何かで眺め、「俺も頑張るぞ!」と仕事を頑張る朋也の姿を描写してエンディング、のほうが個人的には良かったと思います。
仮に復縁するとしたら、「頑張った後」じゃないのかと思ったんです。

雑記

何にも更新しないのも心苦しいので。


まず、現在ですが、本に溺れています。図書館からも借りていますし、
予約の本ももう図書館に届いていますし、自分で買った本も何冊もあります。もちろん、やることはちゃんとやらなきゃいけないので、本ばかり読むわけにもいきません。当たり前ですけど。


年末年始には恒例の、2008年ゲームランキングをやるつもりです。
ただ、現在プレイ中のCLANNADをできれば入れたいのですが、
正直2009年の正月までに終わる気があまりしていません。
どうすっかなーといったところです。
また、屍鬼も、まだ読めていません。
今は「ユーザーイリュージョン」という本を読んでいます。
「屍鬼」「犬神家の一族」と読んで、その後は、ちょっとライトノベルなぞを読んでみようかなと思っています。
ギャルゲから足を洗う気は毛頭ありませんが、私、ラノベというものを
ほとんど読んだことがないもので。エロゲライターの方が書いたラノベとかは読んでいるので(最近増えてますね)すけど。

自分の書く小説は、文学とラノベの境界線上と他の方に指摘されたことがあったので、ラノベなるものも読んでみようかと。150冊くらい。
面白そうなものと、有名どころをピックアップして。
リサーチ的な意味合いもあるので、つまらない作品でも我慢して読むと思います。

でも、よほど腹に据えかねるか、ネタがなければともかく、いちいちこれがつまらなかったとか書いても仕方ないので、面白かった本の記事を書くことが多くなると思います。


そんなわけで、2009年はゲームよりもラノベに割く時間が長くなるかもしれません。
ゲームは、まずはCLANNAD。それが終わったら、うみねこのなく頃にの4話をやります。
それで、その後はキラ☆キラをやろうかなと。

そこそこ気になるタイトルを挙げればキリがないですけど、とりあえずそんなところで。


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