著者はスウィフト。評価は S。
子供向きの本かと思っていましたが、全然違いました。
特に3章と4章は絶品。
ラノベの「キノの旅」に雰囲気が似ていますが(てか、キノがガリバーに似てる)、『深さ』は段違いです。
そんなわけで、「キノ」が好きな人にはとりあえずお勧め。
異文化交流、人間社会の諷刺といった内容で、ギャグもたっぷり。
3章のバルニバービ渡航記では、何度も爆笑してしまいました。
2章の巨人の国もですが、中でも考えさせられるのは4章のフウイヌム渡航記。
人間の悪徳・醜悪な様子がこれでもかと描写されます。
そして、そのどれもがいちいち納得してしまうものばかり。
今までそういうことをまったく考えたことがなくて、影響を受けやすい人がこの本を読んだら、人間嫌いになっちゃうんじゃないか??と、
ちょっと心配してしまったりもします。
私は元々、人間については懐疑的なので(ガリバーほど嫌悪感は持っていませんが)、
大して変わりませんけどね(笑)。
巨人の国の「火薬とか兵器とか、そんなものがなんで必要なんだ?」という問いかけも、グサっとくるものがありますね。
この本が書かれたのは300年も前だというのに……人間はますます愚かになっていく一方のようです。
ラストの、ガリバーの様子も、
人間社会を基準に考えれば、「狂ってしまった」ようにしか見えませんけれども、
ガリバーからすれば「人間社会の方が狂っている」わけで。
たまたま前に読んだ本が「ドンキホーテ」だったわけですが、
正気とか狂気なんていうものも、所詮はどこに基準を置くかによって変わってくるものなんでしょうね。
子供向きの本かと思っていましたが、全然違いました。
特に3章と4章は絶品。
ラノベの「キノの旅」に雰囲気が似ていますが(てか、キノがガリバーに似てる)、『深さ』は段違いです。
そんなわけで、「キノ」が好きな人にはとりあえずお勧め。
異文化交流、人間社会の諷刺といった内容で、ギャグもたっぷり。
3章のバルニバービ渡航記では、何度も爆笑してしまいました。
2章の巨人の国もですが、中でも考えさせられるのは4章のフウイヌム渡航記。
人間の悪徳・醜悪な様子がこれでもかと描写されます。
そして、そのどれもがいちいち納得してしまうものばかり。
今までそういうことをまったく考えたことがなくて、影響を受けやすい人がこの本を読んだら、人間嫌いになっちゃうんじゃないか??と、
ちょっと心配してしまったりもします。
私は元々、人間については懐疑的なので(ガリバーほど嫌悪感は持っていませんが)、
大して変わりませんけどね(笑)。
巨人の国の「火薬とか兵器とか、そんなものがなんで必要なんだ?」という問いかけも、グサっとくるものがありますね。
この本が書かれたのは300年も前だというのに……人間はますます愚かになっていく一方のようです。
ラストの、ガリバーの様子も、
人間社会を基準に考えれば、「狂ってしまった」ようにしか見えませんけれども、
ガリバーからすれば「人間社会の方が狂っている」わけで。
たまたま前に読んだ本が「ドンキホーテ」だったわけですが、
正気とか狂気なんていうものも、所詮はどこに基準を置くかによって変わってくるものなんでしょうね。