2009年08月

カラマーゾフの兄弟 読了(バレあり)

著者はドストエフスキー。評価はC+。

キャラクターがそれぞれ立っていて読みやすいです。
ただ、全体を通して宗教色が強すぎるんですよね。大審問官は最たるものですが、
ドミトリィやイワンが散々、「俺は殺してないけど、殺した」というのも、それですよね。
「神様が見てる」ことを前提とした、内罰志向が個人的にはちょっと極端に感じました。

また、犯人のスメルジャコフが、キャラ的にも、犯行の動機的にもちょっとよくわからなかったのがマイナス。
ミステリではないから仕方ないかもしれないけど、スメルジャコフがあっさり自白して、しかもクライマックスの裁判シーンの時点で既に自殺してるというのも、盛り上がりに欠けるような。


キャラ的に一番面白く読んだのはドミトリィ。愛すべき馬鹿というか…いや、ちょっと馬鹿すぎるだろう……。浪費家の浮気性で乱暴者で考えなしのダメダメ男。
感情だけで生きているような。
嫌いにはなれない。嫌いにはなれないが…もう少しうまく立ち回ろうよ。

後は、女性キャラ、そろいもそろってヒステリックすぎない?
まーいいけど。

プリンセスラバー シャルロットクリア(バレあり)

あまり期待しないでプレイして、予想通りの出来でした。

シャルロットルートでいうなら、「障害を乗り越えて燃え上がる愛」という話なんだけど、
問題点が4つ。
1つ目、「障害」がイマイチ盛り上がらない。
2つ目、「主人公とシャルが惹かれあっていく描写が薄い」ため、
「障害を乗り越えてまで結ばれたいと願う2人の気持ちに、首を傾げてしまう」。
3つ目、「眼光鋭いお爺ちゃん、有馬一心の行動がぬるすぎる」。
4つ目、2つ目に関連して、主人公が激・ぬるすぎる。考えなしに若さに任せるとは言っても、「相手が王女様だってことを、他人から指摘されて始めて気づく」ってなんなんだよ。

オマケ。「フィリップは『すまなかった』と言っていた」→「わしの大事な孫と使用人に手を上げて、謝りもせぬとは…」

すまなかったと謝ってるんじゃなかったんかい。


ラストは家を出た二人が子供を作って終了だけど、
主人公はアルバイトらしいし、ヒロインは働いてない上に「来年はもう一人」とか言っちゃってるし、
お金は大丈夫なんでしょうか。
完全にワーキングプア突入だと思うんですが…まぁそれでも幸せならいいけどね。



まぁ、ベタな展開を生ぬるく描いた萌えゲーと考えればいいんだろうけど、
それにしてもぬるすぎやしないか?


どうでもいい部分。
私、どうしてもアヘ顔って好きになれません。
端的に言って、キモいです。

ついでに言えば、これは減点部分ではないのですが、武闘派執事ネタとか、ヒロイン手作り殺人料理ネタって、いい加減飽き飽きしていたりします。

カラマーゾフ読み始めました

お盆休みということで、「カラマーゾフの兄弟」を読み始めました。
新潮文庫の原訳です。

今年読んだ大長編(文庫本4冊相当以上)は、「ドンキホーテ」は良かったですが、「アンナカレーニナ」「指輪物語」は時間の無駄だったので、ちょっと脅えております。「階層宇宙シリーズ」もイマイチだったしなぁ。


一週間くらいで読みたいと思っています。できれば、5日以内。


8/16 PM11:30

60/1500ページ

序盤はまずまず読みやすい。

8/17 PM10:30

400/1500ページ

3兄弟・親父・ヒロインズのキャラが立っているので、この人たちの話は面白いです。
半面、それ以外の人が活躍するシーンはちょっと退屈。
でも、総じて思った以上に面白い印象です。

8/18 PM9:30

730/1500ページ

最も有名で評判の良い「大審問官」の章が、最も退屈だった件。
一人が延々と喋るシーンって、退屈なのよね。
宗教の矛盾点なんかも、元々無宗教な人間からすると、まぁそうでしょうねとしか言いようがないし。

8/21 AM2:30

1050/1500ページ

昨日(20日)は精神的に落ち込み気味だったので(同時に4社死亡通知が届くとか、嫌がらせですか!…まぁ、お盆休みの都合上仕方ないんだろうけれど)

、ろくに読書もできませんでした。
やっぱり、就活って気が滅入りますね。
一ヶ月やって、面接どころか書類選考すら通らないし。19社落ちです。
唯一胸を張れるのは、一ヶ月でよく20社も(選考待ち1)書類送ったなぁと。
それだけですな。


職につけなくても地獄、職についても地獄。
なんともまぁ……。
こんな後ろ向きな考えだから書類通らないのかなぁと思いつつ、
でも面接と違って表情見えてないし、不本意ながら割にハッタリはかましてるけど。

はぁぁ。お気楽に生きたい。必要以上に憂鬱にとりつかれやすい性格だけに、なおさらそう思う。

8/21 PM11:20

1400/1500ページ

今日も憂鬱。とりあえずハロワで3通もらってきましたので、土日で書くけど、
20日に出た求人なのに、21日夕方現在で既に135人応募とか笑わせてくれます(笑ってる場合じゃない)。
どんだけだよw

もう2社はそれよりはマシだけど、50人と27人。そりゃなかなか決まらないわな…というより、決まる日は来るんかね?

さて、カラマーゾフは残り100ページなので、今日明日にも読み終わります♪

魔の山 読了

評価はC-。著者はトーマス・マン。


読者(私)の教養不足も問題ではあるのだが、
それにしても面白くない。
物語は、ショーシャ夫人とハンス、ペーペルコルン三者の関係を除いては起伏に乏しく、
ショーシャ夫人はいつのまにか物語の舞台から降りている。

文化の違い故か、呼びかけ(「君」と「あなた」)に対するやりとりに対して、かなりのページが割かれているが、正直「君」という呼び方に、特別な響きのない日本人にとっては、全然ピンと来なかったりする。
というか、今までは童貞のように控えめだったのに、一度会話しただけで突然ショーシャ夫人に馴れ馴れしく接するハンス、ウザいです。


私が特に辛かったのは、「生命とはなんだろう」とハンスが考えるシーン。
赤字部は引用。


この生きた肉体は、血液によって養われ、神経や静脈や動脈や毛細管の無数の分枝によって覆われ、リンパ液によって隈なく浸透された四肢の神秘的均整美を見せているが、それは本来の支持質である膠様組織にカルシウム塩と膠が固まって支え骨、すなわち、骨髄の詰まった管状骨、つまり肩甲骨、椎骨、ふ骨などで組み立てられた、肉体の足場ともいうべき骨組によって支えられていて、関節の莢膜、ぬらぬらしたかこう、靭帯、軟骨、200あまりの筋肉栄養や呼吸や刺激の報知伝達の用をなす中枢諸器官、保護の役を果たす皮膚、しょう液の満ちた窩腔、分泌物に満ちた腺、開口して体外の自然に接している複雑な体内壁の管組織や亀裂組織を有していること、そういうことをハンス・カストルプは学んだ。



こんなん、読んでられねーよ。一文が異様に長いし、読んでもつまらないし、「生物の体組織について、ハンスは深く学んだ」以外の情報もないし。


他に、幽霊が出てくるところも謎だった。他は、一貫して「現実」の話なのに、なんであそこだけファンタジーになったんだ?
ある意味、サナトリウム自体、非現実的な空間なのかもしれないが……。


医療知識不足な上、誰も突っ込んでないからあれだけど、
サナトリウムに来てから体調壊す人が何人もいるんだけど、まさか院内感染じゃないでしょうね?
結核って、空気感染するらしいんだけど……。


良かったのは、セテムブリーニはキャラ的に良かったです。
あと、ハンスがショーシャ夫人と交わす秘密の合図みたいな描写は良かった。
その後、ハンスがずうずうしくなるのには閉口でしたが。

次は魔の山に登ります

トーマス・マンの「魔の山」に登山いたします。
短期決戦(5~7日くらい)を挑むか、
他の本と並読しての長期戦(一ヶ月以上)を挑むかは、
まだわかりませんが。


こういう、骨が折れそうな本は時間のある時に片付けないと。


追記:8/5 AM1:00

現在270/1250ページ。特に面白いというわけでもないけど、予想していたよりも読みやすいですね。

8/5 PM20:40

480/1250ページ。

ここにきて、「生命とは~」の部分がめちゃくちゃしんどいです。
延々身体の構成要素(骨とか)を羅列してるだけだし、いい加減にしてくれ~。

8/6 AM1:40

600/1250ページ

大体半分といったところでしょうか。
現在の暫定評価はC+。恐らく、大きく覆ることもない気がしますけど、
一応最後まで読みます。
このペースなら金曜に読み終わる!?

ただ、ナフタというキャラが登場すると、えらくしんどいという評判を聞いておりまして。
まだナフタ出てきてないからなぁ。

8/6 PM23:00

700/1250ページ

今日はちょっとサボってしまった。
ナフタ出てきた。
でも、会話の応酬はそこまで辛くないかも。
地の文で延々やられるよりはマシかな。

8/8 AM2:00

1100/1250ページ

今日(8日)はあまり読む時間がありませんが、
土日で読めるかと。
正直、あんまり面白くないです(笑)。
でも、他のサイトさんで1日30ページが限界という方がいらっしゃいましたが、
そこまでとっつきにくくもなかったです。
部分的に、30ページで嫌になる部分もあるにはあるけど。

時間がある人という条件付ではありますが、
遅読(一般小説で、1時間に60ページくらい)の僕でも5日間くらいで読めましたので。

8/9 AM1:15

1190/1250

今日は海に行って楽しく遊んできました。
相当身体を動かしたので疲れましたけどいい気分転換になりました。
気持ちの良い疲労です。
…だったんだけど、帰ってきたら2社書類選考落ちの通知が届いていて、
一気にブルーになってしまいました。
これでとうとう二桁書類選考落ちか……。先週一週間は、お盆休みの都合もあってか、
応募できる求人がガクンと落ちたので、
手持ち求人(選考待ち4+これから応募1)がどんどん減っていく……。

ま、愚痴を言ってても仕方ありませんね。

戦術(業種等)・戦略(活動方法等)の見直しもいずれはするでしょうが、
最低、あと2週間は今の、負担の軽いやり方(自分のペース)でやってみると決めたので、うだうだ考えてもね。


魔の山は、恐らく今日で読み終わります。
前述したように先週は応募できる求人が2社しかなかったので、魔の山なんて読んでられましたが、来週はどうでしょうか。
たくさん応募できるようなら普通の読書を。
心許ない数字なら、「カラマーゾフの兄弟」等の大長編をといった感じです。
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