著者はスティーブン・キング。評価はB-。
キングの本を読むのは4冊目だけれど、初めての凡作だった。
もっとも、凡作、と言い切るのは少々気の毒かもしれない。
「呪われた町」をオマージュして、よりパワーアップさせて描かれた作品に、小野不由美の「屍鬼」がある。
「屍鬼」に強い印象を受けた(評価S)身として、「屍鬼」の原典を読むということで、期待をしていたのは確か。そしてその期待は裏切られた。
しかし、この作品がなければ「屍鬼」という作品も生まれなかったかもしれないし、何より後発作品と比較して云々というのもあまりフェアとは思えない。
もちろん、友人知人に作品を薦めるとすれば、「呪われた町」ではなく「屍鬼」を薦めるけれど。
「屍鬼」に及ばない点は、主に2点。
☆地域社会の描写がイマイチ
屍鬼の村は、登場人物や風習が丁寧に描かれていたため、強く印象を受けた。
セイラムズロットは、住民も含めてどうもピンと来ない。
私の頭が悪いせいもあるが、「マイク」と「マーク」と「マット」がこんがらがっている時点で、登場人物にピンと来ていないのは明らかだ。
ヒロインはバカすぎるし。
☆吸血鬼がただの悪役
屍鬼は、吸血鬼側の事情や心情も細やかに描かれており、善悪を超えたスケールで、「生物VS生物」の闘いの物語だった。
むしろ後半は、吸血鬼側に深い同情をもって読んでいたくらいだ。
呪われた町は、「善なる人間VS悪なる吸血鬼」。それだけのため、話に深みがなかった。
キングの本を読むのは4冊目だけれど、初めての凡作だった。
もっとも、凡作、と言い切るのは少々気の毒かもしれない。
「呪われた町」をオマージュして、よりパワーアップさせて描かれた作品に、小野不由美の「屍鬼」がある。
「屍鬼」に強い印象を受けた(評価S)身として、「屍鬼」の原典を読むということで、期待をしていたのは確か。そしてその期待は裏切られた。
しかし、この作品がなければ「屍鬼」という作品も生まれなかったかもしれないし、何より後発作品と比較して云々というのもあまりフェアとは思えない。
もちろん、友人知人に作品を薦めるとすれば、「呪われた町」ではなく「屍鬼」を薦めるけれど。
「屍鬼」に及ばない点は、主に2点。
☆地域社会の描写がイマイチ
屍鬼の村は、登場人物や風習が丁寧に描かれていたため、強く印象を受けた。
セイラムズロットは、住民も含めてどうもピンと来ない。
私の頭が悪いせいもあるが、「マイク」と「マーク」と「マット」がこんがらがっている時点で、登場人物にピンと来ていないのは明らかだ。
ヒロインはバカすぎるし。
☆吸血鬼がただの悪役
屍鬼は、吸血鬼側の事情や心情も細やかに描かれており、善悪を超えたスケールで、「生物VS生物」の闘いの物語だった。
むしろ後半は、吸血鬼側に深い同情をもって読んでいたくらいだ。
呪われた町は、「善なる人間VS悪なる吸血鬼」。それだけのため、話に深みがなかった。