2011年07月

ナルキッソス3 ネタバレ感想③「小さなイリス」読了

70点。
えーと、すみません、意味がわかりませんでした。
前半は極めて単純で、人を殺すことでしか生きられないイリスというお姫さまの物語。
ここはいいです。

問題は後半。ヨハンやイリスが敵を見逃すようになってからの展開の意味がわかりませんでした。
まず、ヨハンが敵を見逃したのは明らかに、『イリスが巻き添えになってもいいから、死に場所が欲しい』というふうにしか読み取れませんでした。
それはそれでいいんです。ヨハンはイリスを助ける何らの義務も負っていないので。
でも、ラストの展開を見ると、ヨハンはイリスを助ける意思が見えるんですよね。

自分から窮地を作っておきながら、イリスは助けたいって・・・・・・それなら最初から危ない橋を渡るな、と。
人を殺せない甘ちゃん(←というか、それはそれで僕は良いと思いますが)なら、この反応もわかるんですけど、
人殺しを散々してきたくせに、一番見逃しちゃいけない騎士に対して内情をべらべら喋って、見逃すとかあり得ないでしょうと。

はっきり言って、ヨハンが突然人を殺せなくなるような理由も展開もなかったので、
これは、ヨハンの気の迷いだったのかなと。

結局ラストは、追っ手の情けにすがって、イリスは生き延びたわけですが、そんな『甘い(善良な、と言い換えてもいい)』話にしちゃって良かったのかなぁ。

ペネロピの狂信者っぷり(というか、あの頃は皆そんな感じでしょうね)は、なかなかキテて良かったですが。

ナルキッソス3 ネタバレ感想②「死神の花嫁」読了

評価は75点。

テキストも読みやすく、綺麗な話だったと思います。
一方で、「綺麗な話だったな」という言葉でまとめられてしまうところに不満があると言いますか。


最大の不満はラストでしょうか。
主人公は婚姻届を提出しないで帰ってきてしまいますが、何で提出しなかったんでしょう?
提出した方が物語的にも良いですし、心情的にも理解しやすかったです。
何より、形式上のこととはいえ、「海璃の死を1日延ばす」という奇跡を起こしただけに、最後が尻すぼみな気がしました。


後は、海璃が主人公の意思を無視して、7階のおうちを買ったくだりもいまいちわかりません。
“暗示”として機能しているのは認めますが、キャラクターの性格を歪めてやることではない気がします。
初登場時があれだったので、海璃さんの第一印象はあまり良くなかったです。


良かったのは1のシナリオとのリンクでしょうか。
思わぬところで、1に登場した人物(1に登場したのか、ノベライズ小説版に登場したのか記憶が定かではないのですが)が活躍したのは嬉しかったです。
海璃さんもなかなか魅力的なヒロインでしたし、上では不満も挙げていますが、このライターさんの描いている「ひまわり」(今度プレイ予定)のプレイが楽しみになりました。


細かな点としては、主人公の高原先生は終始「看護師」と、ヒロインの海璃は終始「看護婦」という言葉を使っていましたが、あれには何か意味があったのでしょうか。
興味深く読んでいましたが、全くストーリーでは触れられていなかったので、少し気になりました。

お気に入り エロゲヒロインべスト20

普段あまりお気に入りヒロインというものは、考えたことがありませんでした。

ところが最近、自分の好みヒロインについて考えさせられる機会が幾度もありまして、
今回、エロゲヒロインべスト20(2011年7月現在版)を選んでみることにしました。

考えてみると、「ゲームの好み」はESの僕のページを見ていただければだいたいわかると思うのですが、
「ヒロインの好み」というのはわかりにくいんですよね。


なお、キャラクターは18禁描写のあるヒロインからのみとさせていただきました。

何故そういう縛りを設けたかといいますと、それ以外も選ぶとなると非18禁キャラが、上位を独占することが目に見えているからです。
エッチシーンのないキャラを入れてもいいのなら、選出対象をエロゲに絞った意味がありませんし。


コメントもなく、単なる羅列になっておりますが、とりあえず20位から。


それでは20位から。
 
20 サティア・セイルーン(戦女神ZERO)

19 宮代花梨(水月)

18 紅尾あずさ(最果てのイマ)

17 秋島香奈子(ショコラ)
 
16 立花智里(キャンパス―桜の舞う中で―)

15 楓ゆづき(はるのあしおと)

14 朝霧麻衣(夜明け前より瑠璃色な)

13 ダイアナ・ハーディ(エリュシオン―永遠のサンクチュアリ―)

12 篠宮智夏(はるのあしおと)

11 白河ことり(ダカーポ)
 
10 南条寺夢路(Sugar+Spice)

9 孫権(真・恋姫無双)

8 藤堂加奈(加奈―おかえり―)

7 日向夏咲(車輪の国向日葵の少女)

6 本堂沙也加(最果てのイマ)

5 河原茉莉(家族計画)

4 野々崎つばさ(もしも明日が晴れならば)

3 佐倉佳苗(こなたよりかなたまで)

2 夏森永久(てのひらを、たいように)

1 涼宮遙(君が望む永遠)
 


以上です。
もちろん、好きなヒロインは他にもたっくさんいるのですが、際限なく広げても仕方ないので20名に絞りました。


好きな属性は、幼馴染属性。(2、3、4、6、7、10、12、16、18、19と実に10名もランクイン)。
ちょうど半数の10名ですね。


それと、エヴァンゲリオンの綾波レイに代表される、「解凍系ヒロイン」も大好きなのですが、
残念ながらエロゲにはこの手のヒロインは多くありません(6、13、15の3名。17も微妙なライン)。 
それでも、一応3名がランクインしました。


エロゲ界では多い、Sっ気の強いヒロインですが、僕はこれが大の苦手で、
Mっぽいというか、献身的で健気なヒロインに惹かれる傾向があります。

 
また、シナリオゲーからの選出が多いのも特徴で、べスト8までは全員シナリオゲー出身となっていますし、
9位の真・恋姫無双はキャラゲーではありますが、孫権の登場する呉ルートはそれなりにシナリオの質も
高いものでした。

無論、シナリオが大好きでもランクインされていないヒロインは多々おりますが、
僕の場合、シナリオの出来がよければそれだけ、ヒロインを気にいる可能性も増すようです。

 

ナルキッソス3 ネタバレ感想①「シーラスの高さへ」読了

「ナルキッソス3」開始しました。

今回は「シーラスの高さへ」の感想を。
なぜ一番最初に読んだかと言いますと、一番期待していなかったからなんですが・・・・・・。
うん、 はっきり言ってつまらなかったです。60点。


物語は、「『不治の病に侵され、周囲と折り合っていくために嘘を覚えた女の子』が、嘘をつかず正直に生きることで、現実と向き合う」というお話です。
筋だけを聞けば、悪くなさそうだなと思いませんか?
僕は好きですよ、こういうお話。
ただ、この「シーラス」はダメです。テーマは良いですが、それを表現するやり方が下手すぎます。


まず、 主人公チサトと相手役カズアキのファーストコンタクトのシーンがひたすら長い。
おまけにカズアキのボケがことごとく寒くて、もうこの時点でクリックマシーンと化すこと請け合いです。

次に、 「正直に生きる計画:Ci計画」ですが、これの導入が唐突すぎるんですよ。

いわくカズアキは『嘘が嫌い』だから、『チサトにも嘘をついてほしくない』。
以前から嘘をついて生きることに嫌気がさしていたチサトは、その計画に乗る。


・・・・・・うーん。嘘をついて生きること自体、悪いことじゃないでしょ?と言いたい。
嘘をつかず、真っ正直に生きることってそんなに良いですか?
つまらない飲み会の場で、「楽しんでる?」と聞かれ、「マジでつまらん。 お前らの会話くだらなすぎなんだけど」とか言えます?
言いませんよね、フツーは。
チサトの今までついてきた嘘は、この手の嘘。周囲とのやりとりを円滑にする嘘でした。 
嘘をついて、人を騙してお金を儲けようとかそーゆー悪質な嘘じゃないんです。
その嘘を、やめる理由があります?

で、まぁ「Ci計画」を通してチサトは強くなっていく。自分の現実に向き合い、粛々と死を受け入れられるようになる、というお話なんですけどね。


他にも、チサトとカズアキがひかれ合う、恋愛めいたシーンがあるのですが、これまたちょっと強引すぎます。
カズアキは正直に言ってマジにウザいです。カズアキを好きになる意味が僕にはわかりません。
仲良くしてくれる人がいなくて、寂しかったから、というくらいしか。
チサトも可愛いですけど、カズアキがチサトを好きになる理由もよくわかりません。
可愛かったから、というくらいしか。
まぁ、いいんですけどね。現実は往々にして、そんな理由で恋愛が生まれたりしますから。

ラストシーンも、CGを用意してほしかったなぁと。
テーマ自体は悪くないし、チサトは可愛いんですが、下手だなぁと思った一篇でした。

次は「死神の花嫁」を読みます。


Planetarian ちいさなほしのゆめ クリア(重バレありです、注意)

涼元悠一さんの、「Planetarian」読了しました。78点。


核戦争後の世界、廃墟で一人(本当は一体かもしれませんが、一人と書きます)、来ない客を待ち続けてたたずむ、プラネタリウム案内のロボット、“ゆめみ”。
そこに、一人の人間が現れるところから物語が始まります。


物語前半は、壊れたプラネタリウムの機械を直すことになった、主人公とゆめみのやりとりが描かれます。
僕は本来、人の話を聞かないキャラは好きじゃないのですが、ゆめみは不思議と気に入りました。
二人のやりとりは面白いし、涼本氏らしいしっかりした文章も読みやすかったです。
いつもKeyのゲームに感じる中だるみは、今回全く感じませんでした(正直、麻枝さんは文章うまくないですからね)。

中盤のクライマックスはプラネタリウムの上映シーン。
ここは本当に気に入りました。僕は元々星空が大好きで、プラネタリウムも好きなんです。
プラネタリウムにおいて感じるドキドキを、見事に再現してくれたなと。
ここまでは文句なしだったんです。ここまでは。(85点くらい)


問題は後半。
とうとう主人公が、『聖域』から離れる日が来ます。
その主人公についてくる、ゆめみ。
しばらく行った先に、兵器ロボット(ダサい表現だけど、敢えてロボットと書きたかったので)の姿が。
絶体絶命の主人公を、護って壊れるゆめみ。主人公はロボットを倒し、ゆめみを看取ります。

A「人間を守ることこそ、ロボットの使命」

B「きっと、あの(兵器)ロボットも壊れていたんだ」

C「メモリースティックを渡します。これがあれば、私は別の筐体でも再起動できます」

この三点を言い残し、ゆめみは目を閉じました。END。


はぁ、そうですか。


涼本さんは恐らくBが書きたくて、こういう展開にしたんだと思うんです。


「きっと、ロボットが壊れていたんだ」。
作中では言葉にされてはいませんが、これはNoですね。

「人間が、壊れてしまったんです」。
便利なはずのロボット、人を幸せにするロボット。
健全な人間が作ったロボットの象徴が、“ゆめみ”です。

対して、仲間であるはずの人間を、破壊するためのロボット。
人間を悲しませるために、作られたロボット。
壊れてしまった人間が作ったロボットの象徴が、“兵器”なんですね。


僕はこのメッセージ自体には、とても共感できます。


ただ、このBを描くために、いろいろと他のものを犠牲にしてしまった気がしますし、
Bの描き方自体あまり巧いとは言えません。

たとえばA。これはアイザック・アシモフの「ロボット三原則」が下敷きになっていますが、
それを知らない人は、置いてきぼりになる恐れがあります。
「ゆめみっていい奴だな」くらいで流されてしまうと、Bを理解する上で支障が出るのではないでしょうか。
無論、ロボット作品においては極めて有名な原則ですので、大多数の読者は知っているとは思いますが、
ひょっとしたら「Planetarian」が人生初のロボット作品、という方だっていらっしゃるかもしれないじゃないですか。


たとえばC。これこそBの弊害ともいえる悪手です。
Bを効果的に描くために、善なるゆめみは、病める兵器に壊されなければならなかった。
その結果が、安易なCです。

だいたいメモリースティックがあるのなら、何もお涙頂戴にする必要はないんです。
再起動してあげればいいじゃないですか。それこそエピローグでもつけて。
僕はこの手の話は「To Heart」、「パンドラの夢」ともうエロゲだけで2回も見てるので食傷気味ですが。


僕なら、プラネタリウムを去る主人公に、ゆめみは同行させません。
お別れを描くと思います。
つまり、この希望のない世界で、ゆめみはまた一人お客様を待ち続けるという話にします。


主人公は、この世界のどこかで、星空の素晴らしさについて語りながら旅をし、
その話を聞いて、星空に興味をもった人たちが、ぽつぽつとゆめみの元にやってくる。
そして、記念すべき250万人(でしたよね?数字違うかも)めに主人公が再びゆめみの元へ~
という流れのお涙頂戴ハッピーエンドはどうでしょうか。


あるいは、主人公の拡めたうわさ話を聞いた人が
“兵器”を差し向け、ゆめみもろとも聖域を破壊するという展開もありですね。
上のハッピーエンド案と違い、救われないエンドですが、これならBのテーマは描けます。


そんなわけで、Bというメッセージ自体は良いですが、それを描くためのお涙頂戴なゆめみの死はいかにも安易。
ということで、前半部は85点、後半は70点。総合で78点をつけました。


まぁ、読んで良かったとは思います。
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