ドイツ 1-2 イタリア
試合内容 B+
MOM CH アンドレア・ピルロ(75)(イタリア)
主審 B-
GK マヌエル・ノイアー(60) ジャン・ルイジ・ブッフォン(75)
CB マッツ・フンメルス (55) レオナルド・ボヌッチ(65)
ホルガー・バドシュトゥバー (40) アンドレア・バルザーリ (50)
SB フィリップ・ラーム (40) フェデリコ・バルザレッティ (60)
イェロメ・ボアテンク (60) ジョルジュ・キエッリーニ (60)
CH サミ・ケディラ (65) ダニエレ・デロッシ (50)
バスティアン・シュバインシュタイガー (35) アンドレア・ピルロ (75)
SH ルーカス・ポドルスキ (35) CH クラウディオ・マルキージオ (60)
トニ・クロース (45) OH リカルド・モントリーボ (55)
OH メスト・エジル (65) CF アントニオ・カッサーノ (70)
CF マリオ・ゴメス (45) マリオ・バロテッリ (70)
監督 ヨアヒム・レーブ C- チェーザレ・プランデッリ A-
交代【ド】
マリオ・ゴメス→ミロスラフ・クローゼ(50)
ルーカス・ポドルスキ→マルコ・ロイス(60)
イェロメ・ボアテンク→トマス・ミュラー(50)
交代【イ】
アントニオ・カッサーノ→アレッサンドロ・ディアマンティ(50)
リカルド・モントリーボ→ティアゴ・モッタ(50)
マリオ・バロテッリ→アントニオ・ディナターレ(55)
【試合概要】
前日のスペインVSポルトガルとは打って変わって、とても楽しい試合となった。
やはりせっかく時間を割いてスポーツを見るのだから、これくらい面白くなくては見る価値がない。
とはいえ、これは裏を返せば、守備が……とくにドイツの守備が、スペインやポルトガルのような緻密さを
持っていなかったためとも言える。
開始からピルロを完全に自由にさせていたが、その結果ドイツはイタリアにいいように蹂躙されてしまった。
ギリシャ戦、あれだけ良かったロイスやクローゼを外し、今大会絶不調のポドルスキ、ゴールこそ決めているが
攻撃を停滞させる主因となっているゴメスを先発起用したレーブ監督の采配にも、大いに不満が残る。
中盤、ケディラやシュバインシュタイガーの位置まではボールも動くが、そこから先の攻撃に工夫を欠き、
イタリアゴール前になかなかボールを送り込めないのは、二列目の動きが少なすぎたから。
ケディラを除いて全体的に良くなかったドイツは、後半からクローゼ、ロイスを投入して前がかりになるも、逆に裏を突かれ、イタリアの鋭利なカウンターに再三脅かされる。
主審のプレゼント的なPKをエジルが決めて、ドイツが1点を返すも、時すでに遅くタイムアップ。
イタリアが決勝に駒を進めた。
【ドイツ】
とにかく、守備が脆すぎたし、攻撃にも動きがなさすぎた。
守備面の第一責任者は、シュバインシュタイガーとケディラのダブルボランチである。
彼らがピルロを自由にさせすぎた結果、チャンスの山をイタリアに提供してしまった。
攻撃面で力を発揮したケディラはまだしも、シュバインシュタイガーは故障の影響もあって、最悪のパフォーマンスだった。
中盤でフィルターがかからなかっただけに、最終ラインの負担が大きくなりすぎた嫌いはあるが、
それでもあれだけ崩されたのは彼らにも責任がある。
特にセンターのバドシュトゥバーはこの日も不安定な守備を露呈。
頼りになる相棒フンメルスもカッサーノにあっさりとかわされ、ラームはオフサイドライン崩れの戦犯ともなった。
攻撃面ではケディラ、エジルのラインまでは繋がるが、そこから先のクロース、ポドルスキ、ゴメスに動きがなく、
停滞した。
ギリシャ戦の立役者、ロイスとクローゼ(シュールレはさほど良くなかったのであれだが、ポドルスキよりは数段良いだろう)をなぜ使わなかったのか。
レーブ監督の采配には大いに疑問が残った。
「先発で使われれば点を決める」と豪語したゴメスも、結局いいところなく、失望の残る準決勝となってしまった。
【ドイツ代表まとめ】 4勝1敗 得点10 失点6 攻撃 A- 守備 B+ 面白さ B+ 総合 A
ここ数年繰り返されているような、『いつもの』ドイツだった。
ポテンシャルが高い一方で勝負弱い姿は、2002年くらいまでのドイツのそれとは真逆。
ダメなサッカーをしていても、勝ちきってしまう勝負強さが失われたのは痛い。
更に後述する攻撃陣の不調により、2年前に比べれば全体的にスケールダウンしていたという印象だ。
今大会で驚かされたのは、ケディラのプレイ。
バラックの代役として遜色ない働きをした2010に続き、今大会では全盛期のバラックを上回るほどのインパクトを残した。
また、レアル・マドリーでもケディラの同僚を勤めるエジルも、とりわけギリシャ戦では輝かしいばかりのプレイ。
最終ラインでは、新顔フンメルスがしっかりと締め、近い将来、世界を代表するセンターバックに成長するだろうと思わせるだけのプレイを見せた。
一方、レーブ監督が考えていた攻撃の軸である、ミュラー、ポドルスキ、ゴメスは揃って不発。
自分ばかりで周囲の見えていないポドルスキや、点は決めても動きが皆無で攻撃を停滞させるゴメスを先発させたイタリア戦の采配は、レーブ監督の評価を大幅に下落させた。
控えのロイス、クローゼがギリシャ戦で素晴らしい活躍を見せていただけに、どうして使わなかったのか大いに疑問である。
また、中盤の軸、シュバインシュタイガーも故障の影響か終始精彩を欠いた。
このように、選手個々で見てみると、実は今大会のドイツはあまり良くなかったという結論に行き着く。
主要選手の平均採点(5試合)
GK マヌエル・ノイアー(60)
CB マッツ・フンメルス(61)
ホルガー・バドシュトゥバー(50)
SB フィリップ・ラーム (55)
イェロメ・ボアテンク (63.75/4試合)
CH サミ・ケディラ(71)
バスティアン・シュバインシュタイガー(54)
SH トマス・ミュラー(58.3/3試合)
ルーカス・ポドルスキ(43.75/4試合)
OH メスト・エジル(70)
CF マリオ・ゴメス(58.75/4試合)
試合内容 B+
MOM CH アンドレア・ピルロ(75)(イタリア)
主審 B-
GK マヌエル・ノイアー(60) ジャン・ルイジ・ブッフォン(75)
CB マッツ・フンメルス (55) レオナルド・ボヌッチ(65)
ホルガー・バドシュトゥバー (40) アンドレア・バルザーリ (50)
SB フィリップ・ラーム (40) フェデリコ・バルザレッティ (60)
イェロメ・ボアテンク (60) ジョルジュ・キエッリーニ (60)
CH サミ・ケディラ (65) ダニエレ・デロッシ (50)
バスティアン・シュバインシュタイガー (35) アンドレア・ピルロ (75)
SH ルーカス・ポドルスキ (35) CH クラウディオ・マルキージオ (60)
トニ・クロース (45) OH リカルド・モントリーボ (55)
OH メスト・エジル (65) CF アントニオ・カッサーノ (70)
CF マリオ・ゴメス (45) マリオ・バロテッリ (70)
監督 ヨアヒム・レーブ C- チェーザレ・プランデッリ A-
交代【ド】
マリオ・ゴメス→ミロスラフ・クローゼ(50)
ルーカス・ポドルスキ→マルコ・ロイス(60)
イェロメ・ボアテンク→トマス・ミュラー(50)
交代【イ】
アントニオ・カッサーノ→アレッサンドロ・ディアマンティ(50)
リカルド・モントリーボ→ティアゴ・モッタ(50)
マリオ・バロテッリ→アントニオ・ディナターレ(55)
【試合概要】
前日のスペインVSポルトガルとは打って変わって、とても楽しい試合となった。
やはりせっかく時間を割いてスポーツを見るのだから、これくらい面白くなくては見る価値がない。
とはいえ、これは裏を返せば、守備が……とくにドイツの守備が、スペインやポルトガルのような緻密さを
持っていなかったためとも言える。
開始からピルロを完全に自由にさせていたが、その結果ドイツはイタリアにいいように蹂躙されてしまった。
ギリシャ戦、あれだけ良かったロイスやクローゼを外し、今大会絶不調のポドルスキ、ゴールこそ決めているが
攻撃を停滞させる主因となっているゴメスを先発起用したレーブ監督の采配にも、大いに不満が残る。
中盤、ケディラやシュバインシュタイガーの位置まではボールも動くが、そこから先の攻撃に工夫を欠き、
イタリアゴール前になかなかボールを送り込めないのは、二列目の動きが少なすぎたから。
ケディラを除いて全体的に良くなかったドイツは、後半からクローゼ、ロイスを投入して前がかりになるも、逆に裏を突かれ、イタリアの鋭利なカウンターに再三脅かされる。
主審のプレゼント的なPKをエジルが決めて、ドイツが1点を返すも、時すでに遅くタイムアップ。
イタリアが決勝に駒を進めた。
【ドイツ】
とにかく、守備が脆すぎたし、攻撃にも動きがなさすぎた。
守備面の第一責任者は、シュバインシュタイガーとケディラのダブルボランチである。
彼らがピルロを自由にさせすぎた結果、チャンスの山をイタリアに提供してしまった。
攻撃面で力を発揮したケディラはまだしも、シュバインシュタイガーは故障の影響もあって、最悪のパフォーマンスだった。
中盤でフィルターがかからなかっただけに、最終ラインの負担が大きくなりすぎた嫌いはあるが、
それでもあれだけ崩されたのは彼らにも責任がある。
特にセンターのバドシュトゥバーはこの日も不安定な守備を露呈。
頼りになる相棒フンメルスもカッサーノにあっさりとかわされ、ラームはオフサイドライン崩れの戦犯ともなった。
攻撃面ではケディラ、エジルのラインまでは繋がるが、そこから先のクロース、ポドルスキ、ゴメスに動きがなく、
停滞した。
ギリシャ戦の立役者、ロイスとクローゼ(シュールレはさほど良くなかったのであれだが、ポドルスキよりは数段良いだろう)をなぜ使わなかったのか。
レーブ監督の采配には大いに疑問が残った。
「先発で使われれば点を決める」と豪語したゴメスも、結局いいところなく、失望の残る準決勝となってしまった。
【ドイツ代表まとめ】 4勝1敗 得点10 失点6 攻撃 A- 守備 B+ 面白さ B+ 総合 A
ここ数年繰り返されているような、『いつもの』ドイツだった。
ポテンシャルが高い一方で勝負弱い姿は、2002年くらいまでのドイツのそれとは真逆。
ダメなサッカーをしていても、勝ちきってしまう勝負強さが失われたのは痛い。
更に後述する攻撃陣の不調により、2年前に比べれば全体的にスケールダウンしていたという印象だ。
今大会で驚かされたのは、ケディラのプレイ。
バラックの代役として遜色ない働きをした2010に続き、今大会では全盛期のバラックを上回るほどのインパクトを残した。
また、レアル・マドリーでもケディラの同僚を勤めるエジルも、とりわけギリシャ戦では輝かしいばかりのプレイ。
最終ラインでは、新顔フンメルスがしっかりと締め、近い将来、世界を代表するセンターバックに成長するだろうと思わせるだけのプレイを見せた。
一方、レーブ監督が考えていた攻撃の軸である、ミュラー、ポドルスキ、ゴメスは揃って不発。
自分ばかりで周囲の見えていないポドルスキや、点は決めても動きが皆無で攻撃を停滞させるゴメスを先発させたイタリア戦の采配は、レーブ監督の評価を大幅に下落させた。
控えのロイス、クローゼがギリシャ戦で素晴らしい活躍を見せていただけに、どうして使わなかったのか大いに疑問である。
また、中盤の軸、シュバインシュタイガーも故障の影響か終始精彩を欠いた。
このように、選手個々で見てみると、実は今大会のドイツはあまり良くなかったという結論に行き着く。
主要選手の平均採点(5試合)
GK マヌエル・ノイアー(60)
CB マッツ・フンメルス(61)
ホルガー・バドシュトゥバー(50)
SB フィリップ・ラーム (55)
イェロメ・ボアテンク (63.75/4試合)
CH サミ・ケディラ(71)
バスティアン・シュバインシュタイガー(54)
SH トマス・ミュラー(58.3/3試合)
ルーカス・ポドルスキ(43.75/4試合)
OH メスト・エジル(70)
CF マリオ・ゴメス(58.75/4試合)