きちんとしたレビューは、全員クリア後に書きます。
この記事は、後でレビューを書く際に使うメモ書きみたいな感じ。
千絵ルートを終わっての感想
まず、第二文芸部のメンバーが、全員大人。
高校生とは到底思えないほど、落ち着き、成熟していると思う。
僕が考える青春というのは、難関にぶつかったとき、「仲間の手助けも得て、無謀でも必死に立ち向かっていく→そしてしばしば解決してしまう」というものなのだけど、この作品はそうじゃない。
「何とか現実と妥協する」という、実に大人な、実にリアルな問題解決方法を提示してきている。
少なくとも千絵姉クリア段階ではそう。
この点、悪いとは言わないけれど、僕の好みとは違うな、と。
千絵姉ルートは、お世辞にも出来はよくないと思う。
最大のミスマッチは翠親子で、正直何のために登場しているのかがよくわからない。
ただただ不快なキャラだった。
正確な状況を知りもしない、第三者が(実の娘である千絵姉ならまだしも)、
あぁいうデリケートな問題について、一方的に誰かを責めるというのはとても不愉快。
現に、的外れな罵詈雑言を、千絵パパの不倫相手にぶつけていたわけで、まったく話にならない。
しかも、不快なら不快なりに、問題をかき回してくれるのかと思うと、それほどでもなかった。
そして、千絵姉ルートは、ハッピーエンドではない。
何故なら、『理解しても、うまくいかないことはある』とか、『他人への依存から生まれる幸せは儚い』という
千絵姉の発言自体が、この先の不安を暗示している。
この先、様々な難関・懸念材料が二人に襲い掛かってくることは容易に想像がつくけれど、
それに対する解決策は、『ロックンロール!』の掛け声と、円陣を組む二人の団結力だけである。
懸念が、『外敵』によるものならば、これはこれで(「俺たちの戦いはこれからだ」的ではあるにせよ)良い終わり方だと思うが、このシナリオで呈示された『懸念』は前述したように、『内部崩壊』である。
鹿乃介の助けを借りず、一人でロックンロール、と叫んで父と立ち向かった方がまだしも良かったように思うのは僕だけか。
ちなみに、この『相手への依存』というテーマは、エロゲに限らず恋愛小説においては、相当描くのが難しいテーマであるように思う。
確かに現実の恋愛では、 実はこの問題こそが二人を引き裂く最大の懸念材料なのだが
(付き合ったカップルが別れる原因は、「外敵に無理やり引き裂かれる」よりも、圧倒的に「お互いしっくりいかなくなった」の方が遥かに可能性が高いだろう)、
「外敵に立ち向かう」テーマが二人の絆を描きやすいのに対し、「最大の敵が、お互いへの依存心」というのは
いかんともしがたい。
「つよきす」の良美シナリオのように、「それでも俺はお前を愛すんだ!」と、(ある種間違った方向にとはいえ)開き直れてしまえば物語としては格好がつくのだが、千絵姉ルートはそこのところ、どっちつかずな印象だ。
60点。
紗理奈ルートが終わっての感想。
こちらは、まずまずといったところ。
特にこれと言って書きたいこともないけれど、樫原一族(おじいさんも雄二さんも、メイドの佐々木さんも)は皆、
キャラが立っていて、良かったと思う。
地味なテーマではあるけれど、最後は祖父と和解して、気持ちの良い終わりかただった。
根は悪い人じゃないのに、素直になれなかったり、色々と感情的にこじれてしまって~というお話。
70点。
前半の沖縄旅行編も悪い話じゃないのだけど、後半と全くつながりがないので、『水増し』に見えてしまうのは欠点。
あと、やっぱり全然パンクじゃないよね(苦笑)
この記事は、後でレビューを書く際に使うメモ書きみたいな感じ。
千絵ルートを終わっての感想
まず、第二文芸部のメンバーが、全員大人。
高校生とは到底思えないほど、落ち着き、成熟していると思う。
僕が考える青春というのは、難関にぶつかったとき、「仲間の手助けも得て、無謀でも必死に立ち向かっていく→そしてしばしば解決してしまう」というものなのだけど、この作品はそうじゃない。
「何とか現実と妥協する」という、実に大人な、実にリアルな問題解決方法を提示してきている。
少なくとも千絵姉クリア段階ではそう。
この点、悪いとは言わないけれど、僕の好みとは違うな、と。
千絵姉ルートは、お世辞にも出来はよくないと思う。
最大のミスマッチは翠親子で、正直何のために登場しているのかがよくわからない。
ただただ不快なキャラだった。
正確な状況を知りもしない、第三者が(実の娘である千絵姉ならまだしも)、
あぁいうデリケートな問題について、一方的に誰かを責めるというのはとても不愉快。
現に、的外れな罵詈雑言を、千絵パパの不倫相手にぶつけていたわけで、まったく話にならない。
しかも、不快なら不快なりに、問題をかき回してくれるのかと思うと、それほどでもなかった。
そして、千絵姉ルートは、ハッピーエンドではない。
何故なら、『理解しても、うまくいかないことはある』とか、『他人への依存から生まれる幸せは儚い』という
千絵姉の発言自体が、この先の不安を暗示している。
この先、様々な難関・懸念材料が二人に襲い掛かってくることは容易に想像がつくけれど、
それに対する解決策は、『ロックンロール!』の掛け声と、円陣を組む二人の団結力だけである。
懸念が、『外敵』によるものならば、これはこれで(「俺たちの戦いはこれからだ」的ではあるにせよ)良い終わり方だと思うが、このシナリオで呈示された『懸念』は前述したように、『内部崩壊』である。
鹿乃介の助けを借りず、一人でロックンロール、と叫んで父と立ち向かった方がまだしも良かったように思うのは僕だけか。
ちなみに、この『相手への依存』というテーマは、エロゲに限らず恋愛小説においては、相当描くのが難しいテーマであるように思う。
確かに現実の恋愛では、 実はこの問題こそが二人を引き裂く最大の懸念材料なのだが
(付き合ったカップルが別れる原因は、「外敵に無理やり引き裂かれる」よりも、圧倒的に「お互いしっくりいかなくなった」の方が遥かに可能性が高いだろう)、
「外敵に立ち向かう」テーマが二人の絆を描きやすいのに対し、「最大の敵が、お互いへの依存心」というのは
いかんともしがたい。
「つよきす」の良美シナリオのように、「それでも俺はお前を愛すんだ!」と、(ある種間違った方向にとはいえ)開き直れてしまえば物語としては格好がつくのだが、千絵姉ルートはそこのところ、どっちつかずな印象だ。
60点。
紗理奈ルートが終わっての感想。
こちらは、まずまずといったところ。
特にこれと言って書きたいこともないけれど、樫原一族(おじいさんも雄二さんも、メイドの佐々木さんも)は皆、
キャラが立っていて、良かったと思う。
地味なテーマではあるけれど、最後は祖父と和解して、気持ちの良い終わりかただった。
根は悪い人じゃないのに、素直になれなかったり、色々と感情的にこじれてしまって~というお話。
70点。
前半の沖縄旅行編も悪い話じゃないのだけど、後半と全くつながりがないので、『水増し』に見えてしまうのは欠点。
あと、やっぱり全然パンクじゃないよね(苦笑)