★プレイ動機
抜きゲーと呼べるゲームは数あれど、女の子同士のエッチを描いた作品は存外少ないと思います。
抜きゲーと呼べるゲームは数あれど、女の子同士のエッチを描いた作品は存外少ないと思います。
「女装」ゲー自体はそれなりにあるのですが、やはり多くの方にとって射精という行為があってこそのエロなのでしょうか。
レズゲーと言われて僕が思いつくのは「その花びらにくちづけを」とか「処女宮」あたり。
しかし前者は正直テキストがかったるくて読む気になれず(絵は可愛いけど)、
後者は逆にテキストは良いのですが絵が微妙で、面白いは面白いし抜けないことはないんですが、あと一歩というところ。
あとは萌えゲーではたまに3Pなどがあり、女の子が女の子を責めるシーンがあればそこで興奮したり、
あるいは闘う女の子モノで、敵が女性キャラだった場合に期待できるくらいで、このジャンル自体が極めて少ないと思います。
僕は(男が主人公の抜きゲーも好きですが)、かねがね百合抜きゲーをプレイしたいなぁと思っており、
そんな中このタイトルを見て、
「イマイチっぽいタイトルだけど……このジャンル少ないからなぁ」と、あまり期待せずに買ってみました。
★雑感
さて、やってみたところですが、思いのほかテキストが良いです。
読み応えのある深い文章だとか、そういうことではないんですが、実に読みやすい。
キャラ同士のかけ合いも楽しく、退屈しません。
抜きゲーでは文章を読まない(でHシーンだけ読む)などということを頻繁にやる僕ですが(すみません)、
本作はちゃんと全文読んでおり、全く退屈しませんでした。
登場人物は主人公を入れて14人。
その中で、「こいつはムカつく。ウザい」と思うキャラは少なく(いなかったわけではないが)、日常描写を読んでいてイラつくことはほぼ皆無。
どの子もたいてい可愛いものですから、抜く娘には困りませんでした。
「クラス全員マヂで百合!」とか言いながらこのクラスって生徒12人しかいないのかよ、少なすぎw
と煽ることもできるんですが、20人とか30人いられても一人ひとりの描写が薄くなることは想像できるので、この人数で良かったと思います。
主人公は少々変態なのが玉に瑕なのですが、それもそこまでは気になりませんでした。
1つには、絵的に可愛い女の子であること。
男主人公で「ウヘヘゲヘヘハァハァ」とか言われると、 「……キモッ!」と萎えてしまいがちですが、
女の子だと許せちゃいます(笑)
男主人公で「ウヘヘゲヘヘハァハァ」とか言われると、 「……キモッ!」と萎えてしまいがちですが、
女の子だと許せちゃいます(笑)
2つ目には、普段は変態でも、Hシーンで過剰な拘り変態トークをして愛撫をおろそかにしなかったことが挙げられます。
(別作品ですが、たとえばスク水Hをする際に、スクール水着への過剰なコダワリを延々述べ続け、
一向にHシーンに行かないというような、残念な作品は意外に多い気がしています)
★少々残念なところ
ただ、この変態性、許容範囲ではあるのですがやはり全面的に賛同はできません。
ただ、この変態性、許容範囲ではあるのですがやはり全面的に賛同はできません。
残念なことに、本作の主人公にはボイスがついておりません。
男主人公ならボイスなしで全然構わないのですが、女主人公ですし、Hシーンでも受けに回ることがあるのですから、
できればボイスは欲しかったところです。
しかし、ある意味ボイスなしで正解だったかなと思えてしまうのは、彼女の変態性があるから。
ボイスありで変態台詞を次々に口走られたら拒否反応が強く出た可能性も否定できません。
このような変態主人公ならボイスなしで正解、しかしHシーンを考えるとやはりボイスはほしかった。
じゃあこんなに変態にしなきゃ良かったのに、というのが僕の言いたかったことでもあります。
まぁ、しょうがないかな。
擬似射精機能は正直要りませんね。
何を考えてつけたのか理解に苦しむところ……ですが、要らないと思えばカットできるので
これも文句を言う必要はないかなと思います。
これも文句を言う必要はないかなと思います。
後、気になったのは音楽。
CG鑑賞モードでの音楽がノリ良すぎうるさすぎで、落ち着いて(H)CGを見てニヤニヤできません。
CG鑑賞したい時はミュートにする羽目になりました。この辺はもう少し気をつけてもらいたいところです。
★主人公と物語について
次に、主人公の晶ちゃんと物語について。
この主人公は女の子ではありますが、脳内はまんま変態オヤヂです。
僕は女の子ではないので正確なことはわかりませんが、それにしても女性の思考回路ではないなぁと思います。
「私たちのレズオッパイは貴方のもの・女子全員潮吹き計画」なんてサブタイトルがついている時点で、
『もっと女の子らしい、心と心の繋がりを大切にした繊細で儚い恋物語が読みたい』というような路線ではないことが明らかなので、
それもまたいいんじゃないかなとは思います。
思いますが、主人公とヒロインの間に心の交流はほとんど感じられず、ひたすら『捕食対象』として主人公がヒロインを見ている節を感じるので、
その辺、一度気になり出すと気になってしまうかもしれません。
仲良し二人組、というよりは、(あまり情の入らない)セフレのように感じます。
エンディングも全キャラほぼ同じで、最後にHシーンが少しあるだけ。
いくらストーリーを求められるゲームではないとは言え、絆を深めるイベントはまるでなく、
個々のヒロインが活躍するエピソードも一切ないのは、少々寂しいような気はします。
ほんの20~30分程度でいいので、何か個別エピソードが欲しかったなと。
さて、その晶ちゃんですが、前述したようにヒロインを捕食対象として見ている、一級のナンパ師です。
エッチを渋る(恥ずかしがってる)女の子を、あの手この手で言葉巧みに篭絡していく描写はなかなかエロいなと感じました。
あぁ、俺もこれくらい弁がたてばなぁ、と憧れちゃうくらいの口説きっぷりですね。
『なし崩し的にHになだれこむエロさ』を演出する上で、晶ちゃんという主人公はハマり役だったと思います。
★個々のヒロインについて
最後に、個々のヒロインについて書いてから、筆を置きたいと思います。
僕自身の性癖がS寄りなのと、晶ちゃんに声がつかない、晶ちゃんの性格が(面白くて好きだけど)萌えないというのもあり、
彼女が攻めに回るエロシーンに比べ、受けに回るエロシーンにはそれほど興奮しませんでした。
ヒロイン別に、エロシーンが良かった順に挙げてみます。
注: あくまでこのゲーム内だけの相対評価で、他ゲームなどを考慮した絶対評価ではありません
注: あくまでこのゲーム内だけの相対評価で、他ゲームなどを考慮した絶対評価ではありません
【S】
凛子、真美、
【A】
晴香、天音、芽流、杏子
【B】
【C】
美夕
【D】
真紗美(晶が受け)、萌香(晶が受け)
【やってない】
アリナ、先生、蓋子、柚子
となりました。
美夕はキャラ的には嫌いじゃないんですが、ちょっとシチュエーションに無理を感じてしまったのと、
オナニーばかりだったのが辛かったです。
僕はオナニーシーン自体は大好きなんですが、Hシーン枠3つ(エンディングのHは短いのでカウント外)のうちほとんどがオナニー&オナニー見せ合いだと
ちょっとワンパターンすぎるかなと。
先生たち2人はどう見てもSキャラなので食指が動きませんでした。
アリナは、キャラ的には嫌いじゃないんですが、カタコトで喘がれても笑っちゃうというかw
真紗美と萌香は、晶が攻められるシーンが主体なので、個人的にはイマイチ。
逆にそういうのが好きな人には高評価になるかもしれません。
柚子は、このゲームで唯一好きではないキャラで、友達とはいえ、何度もタダ働きさせるのは厚かましすぎると思います。
芽流はキャラ的にはどうかな(ちょっと頭の残念な感じ)と思ったのですが、Hシーンは意外にエロかったですね
同級生だと思うからダメなのであって、発育の良い小○生だと脳内変換すれば、幼気な子にエロを教え込む感じで結構エロかったです。
ただ、Hシーンの最中に「モモ」の正体をバラすのだけはちょっとどうかと。
笑っちゃって、エロに集中できませんでしたw
晴香は無理やりHになだれこむ晶のナンパ手腕が冴え渡っていて、良いですね。エロ自体よりも、その前のやり取りが良い感じ。
それは天音にも言えます。
欲を言えば、友達がほとんどいなそうな天音だけに、もう少し晶に依存(あるいは特別視)するシーンが欲しかったです。
真実はルートに入らないとイタすぎる子なんですが、エロシーンでこんなに可愛くなるとは思いませんでした。
むっつりスケベな風紀委員の凛子ともども、とてもツボでした。
凛子は初回プレイ時にクリアするぐらい、気になっていたのですが、真実は完全に伏兵でしたね。
杏子も、天然なようでおねだり上手なところが可愛かったです。
リビドーに塗れた長文にお付き合いいただきありがとうございました。
それでは、また!