まずは点数から
シナリオ 90/150 キャラ 110/150 絵 85/100 音 70/100 その他システム 80/100 印象 25/50
合計 465/650(96位/170ゲームくらい?)
ESにつける点数 72
『全体の感想』→『キャラごとの感想』の順に書いていきます。
★全体の感想
キャラクター同士のかけ合いが面白い作品で、海斗×ツキや海斗×尊徳を中心に、プレイしていて何度も笑いました。
ゲーム自体が短めな事もあり、ストレスを感じながらプレイしたのは1ルートだけ。
手軽にプレイできて、笑えて、萌えられる作品だったと思います。
ただ、良くも悪くもそこだけと言いますか、他にウリらしきウリは見つけられません。
特にシナリオのやっつけ感は酷く、個人的に合格点のシナリオは妙だけでした。
麗佳・彩などは、素材自体は決して悪くなく、それだけにもう少し……もうだいぶ丁寧に描けば、
良いシナリオになったかもしれません。
起承転結の『承』と『転』のボリュームバランス、繋ぎが全くうまくいっておらず、恋愛描写も相当弱いため、
楽しく日常を過ごしていたのにある日突然シリアスになり、そのまま30分もしないうちにゲームが終わってしまったり、ある日突然恋仲になってそのまま30分もしないうちに(以下略)といったような、唐突感を強く感じる内容になっています。
薫ルートに至っては完全に「俺たちの闘いはこれからだ」であり、評価できるものではありません。
続編商法(シリーズものだが、単体で読んでも楽しめる)なら一向に気にしませんが、
分割商法(単体で読んだら意味不明。いわゆる上巻・下巻の上巻だけ)はどうかと。
もっとも、「某マブラヴ」や「某ef」ではそこまで不満に感じなかった自分もいるので、
単純にストーリーのやる気のなさが不満なだけかもしれません。
【シリアスを描くには練り込み不足な舞台設定】
年代・舞台の設定もよくわからない部分が多いです……というか真面目に考える価値があるのかも疑わしいのですが……。
・「前世紀の作品」という発言に対し、「古ッ!」という反応を返すキャラがいる。
・禁止区域やボディガードに代表されるように、今の日本とは少し違う世界観である。
・倉屋敷重工のアンドロイド技術が凄く、核ミサイルなども発射している。
→このことから、「全く違う世界」の物語(ファンタジー)であるか、「近未来」の物語(SF)である、という予測が成り立ちます。
しかし、
・『県の最低賃金650円で計算すると』という台詞がある←……未来の日本もデフレなんですかね……
・ちなみに、2012年の最低賃金を見ると(本当は本作が発売された2008年のデータが欲しかった)、
『東北・中国・四国・九州』には最低賃金が650円の県が複数あるが、『関東・近畿・東海』にはない。
で、お嬢様が集まっているのは大都市圏だと思うのだが(というのは僕の偏見?)、そんな大都市が最低賃金650円だったりするのだろうか??
・「匂ってみる」という動詞が何回も出てくる。この動詞はどうやら、関西の方の言葉らしい。
京都・奈良・滋賀・和歌山あたりでは使われているという(Yahoo!知恵袋がソースなので、信憑性の有無は各自の判断で)
少なくとも東京・神奈川あたりで暮らしてきた僕の周囲では、聞いたことがない単語であるし、本などでも他の作品で見たことはない。
では、京都・奈良・滋賀・和歌山あたりが舞台か?と思いきや、
この四県やその付近の最低賃金は650円よりもずっと上である。
(単にライターが関西出身で、「匂ってみる」を標準語だと思い込んでいる可能性は大いにあるのだが、それを言ってしまうとおしまいな気がする)
既に最後の2つが矛盾していて、「一体どこの『県』が舞台なんだよ!」というツッコミをしたくて仕方ないのですが、要はあまり考えないでノリで作った設定なんちゃうん? と思いました。
『ボディガードとお嬢様の恋愛は禁忌! ただし、家族の理解があれば別』という設定に関しても、
全てのルートでお嬢様の家族が理解を示してくれるので、あまり意味をなしていません。
もっともラブコメとして考えれば、単なる雰囲気作りのスパイスとして、こういう適当な設定もアリだと思います。
で、最初は「ラブコメ」(本作)で使う程度のテキトーな設定で良かったのが、
何故かライターの興が乗ってしまい、「次回に続く!」を繰り返した挙げ句三部作になってしまった。
結果、しょうもない設定を下敷きにシリアス重視の「罪深き終末論」(未プレイ)を上梓する羽目になり、
案の定コケた……というのは全て僕の妄想ではあります。
ありますが、この作品・シリーズにシリアスを期待するのは完全に間違いで、ぶっちゃけ海斗の過去やら、この世界の社会情勢などを真面目に描く力量は恐らくこのライターさんにはない。
一方コメディの腕はなかなかのものがあると思います。
一応僕は「罪深き終末論」まで買ってしまったのですが、正直「本作」をプレイして、
このシリーズは『コメディだけでいいな』と感じました。
次に個別ルートの感想を少し書いてみます。
★ツキルート 評価 C+
中盤までのコメディはとても楽しかったです。
ただ、シリアス部に入ってからはダメダメでした。
レイプ被害という重いテーマを描くにしては、作りが中途半端すぎます。
もう少しきちんと掘り下げて描くべきテーマだと思います、が、それをやると本作の明るいノリが保てないので
そもそも本作で選ぶべきテーマではなかったような気がするんですよね。
また、ツキをいじめていたメイドにしても何の制裁もなしではカタルシスもあったもんじゃありません。
★妙ルート 評価 B+
王道で先が読めるものの、綺麗なお話でした。
アホっ娘でウザかわいい妙、向上心がなく将来も毎日ダラダラ過ごそうと考えていた妙が、
生きる目的を見つける、ユウキとのやりとりも含め なかなか良かったのではないでしょうか。
共通ルートではイマイチ良さのわからなかった妙が、個別ルートに入ってから魅力を増したのも嬉しい誤算。
終わってみれば、唯一満足したルートでした。
……にしても、金持ちで母親が怖いからいいようなものの、なんか悪い男に騙されそうな性格してますね、妙って。
エッチする=付き合う、ではないと僕なんかは思うのですが。
「……本人は付き合ってるつもりだけど、男から見たら実はセフレ」なんてことになりそうでちょっと心配ですw
★麗佳ルート 評価 B-
メインヒロイン(ですよね?)にしては微妙なルート。
起承転結の「転」がなく、突然「承」から「結」に飛んだような、話のつなぎ目がうまくいっていない印象を受けました。
海斗がボディガードを辞めるシーンがあまりにも唐突すぎるなら、麗佳が海斗を好きになるのもいかにも唐突でした。
自らの父親がかつてたどった道を知り、別の道へと進むという、
あらすじ自体は決して悪くなかったと思います。
それだけに、もう少し丁寧に描いても良かったんじゃないかなぁと思います。
ラストも「次回へ続く」的なエンディングですしね……。
★萌ルート 評価 D
本作の他ルートは「ウザキャラがおらず、掛け合いが楽しく、日常シーンを笑いながら読める」というのがウリだったんですが、 このルートはその美点を全て覆してしまったという意味で、「やっちゃった」感があります。
ルートの評価というよりキャラの評価になってしまうんですが、
萌にしろ薫にしろジジイにしろ、このルートで出番の多いキャラは皆ウザい……。
自分の欲求最優先で、周囲の迷惑を考えない萌が行動を起こし、海斗がそれに巻き込まれ、
薫は立場上からか萌の肩を持ち、ジジイは海斗をいじめ……
読んでてウンザリ。
海斗ももう少し、反骨精神あるキャラだと思っていました。
理不尽な仕打ちを受けたら、ちゃんと反旗を翻せよ。
萌に説教の一つでもかませよ、それが凡百の(理想的な)ボディガードとは違う、海斗の魅力じゃなかったのかよと。
★薫ルート 評価 D
Dというか、ほとんど萌ルートと同じで最後がちょっと違うだけですし……。
典型的な「次回に続く!」エンド。
Hシーンすらありゃしない。まぁしょうがないかもしれないが。
ところで回想シーンで佐竹とバトルする際に、「髪の毛を掴んで殴る」シーンがありますが、
佐竹のどこに髪の毛があったんでしょうか。
他にも
「君はどうにも緊張感に欠けるな。それと、その張り詰めた気配はどうにかした方がいい」
というセリフがあって、どっちなんだよ!と。
雰囲気だけで台詞を書いて、そのあと推敲を忘れた~ということでしょうか……。
★彩ルート 評価C+
話自体は悪くないのですが、圧倒的に長さが足りていません。
彩と関係を深めるシーンが、「ゲームに付き合う」だけ。
文章を額面通りに受け取るならば、『お互い、少しずつ意識してちょっといい感じになってきたかな?』という
段階だと思います。
それが突然、彩のプリンシパルの座を賭けて、尊と勝負することになり、勝つとそこで尻切れトンボのエンディング。
もう少し彩と仲良くなって、彼女との絆を確かに紡いでからならあの展開もわかりますが、
まだ「ちょっといい感じ」程度の相手を得るために、尊と闘う必要があるのかな?と思いました。
これは、尊と闘うのがダメと言いたいのではなく、もっと恋愛描写に力を割け、ということです。
結局、『あの一夜』を除いて、恋人らしいことは何一つしてないですよね。
それがこの二人の関係の薄さ(というか、恋愛描写の薄さ)を表していると思います。
【最後に】
ラブコメとしてはまずまず満足。
だったのですが、萌ルートが楽しめなかったので、大満足とは言えません。
急展開する物語の唐突さはいかんともしがたく、「手軽に笑えて、萌える」作品以上のものではありませんでした。
ついでに言うなら、物語同様エロシーンも尺が足りませんね。せっかく絵は可愛いのに、これじゃ抜けません。
シナリオ 90/150 キャラ 110/150 絵 85/100 音 70/100 その他システム 80/100 印象 25/50
合計 465/650(96位/170ゲームくらい?)
ESにつける点数 72
『全体の感想』→『キャラごとの感想』の順に書いていきます。
★全体の感想
キャラクター同士のかけ合いが面白い作品で、海斗×ツキや海斗×尊徳を中心に、プレイしていて何度も笑いました。
ゲーム自体が短めな事もあり、ストレスを感じながらプレイしたのは1ルートだけ。
手軽にプレイできて、笑えて、萌えられる作品だったと思います。
ただ、良くも悪くもそこだけと言いますか、他にウリらしきウリは見つけられません。
特にシナリオのやっつけ感は酷く、個人的に合格点のシナリオは妙だけでした。
麗佳・彩などは、素材自体は決して悪くなく、それだけにもう少し……もうだいぶ丁寧に描けば、
良いシナリオになったかもしれません。
起承転結の『承』と『転』のボリュームバランス、繋ぎが全くうまくいっておらず、恋愛描写も相当弱いため、
楽しく日常を過ごしていたのにある日突然シリアスになり、そのまま30分もしないうちにゲームが終わってしまったり、ある日突然恋仲になってそのまま30分もしないうちに(以下略)といったような、唐突感を強く感じる内容になっています。
薫ルートに至っては完全に「俺たちの闘いはこれからだ」であり、評価できるものではありません。
続編商法(シリーズものだが、単体で読んでも楽しめる)なら一向に気にしませんが、
分割商法(単体で読んだら意味不明。いわゆる上巻・下巻の上巻だけ)はどうかと。
もっとも、「某マブラヴ」や「某ef」ではそこまで不満に感じなかった自分もいるので、
単純にストーリーのやる気のなさが不満なだけかもしれません。
【シリアスを描くには練り込み不足な舞台設定】
年代・舞台の設定もよくわからない部分が多いです……というか真面目に考える価値があるのかも疑わしいのですが……。
・「前世紀の作品」という発言に対し、「古ッ!」という反応を返すキャラがいる。
・禁止区域やボディガードに代表されるように、今の日本とは少し違う世界観である。
・倉屋敷重工のアンドロイド技術が凄く、核ミサイルなども発射している。
→このことから、「全く違う世界」の物語(ファンタジー)であるか、「近未来」の物語(SF)である、という予測が成り立ちます。
しかし、
・『県の最低賃金650円で計算すると』という台詞がある←……未来の日本もデフレなんですかね……
・ちなみに、2012年の最低賃金を見ると(本当は本作が発売された2008年のデータが欲しかった)、
『東北・中国・四国・九州』には最低賃金が650円の県が複数あるが、『関東・近畿・東海』にはない。
で、お嬢様が集まっているのは大都市圏だと思うのだが(というのは僕の偏見?)、そんな大都市が最低賃金650円だったりするのだろうか??
・「匂ってみる」という動詞が何回も出てくる。この動詞はどうやら、関西の方の言葉らしい。
京都・奈良・滋賀・和歌山あたりでは使われているという(Yahoo!知恵袋がソースなので、信憑性の有無は各自の判断で)
少なくとも東京・神奈川あたりで暮らしてきた僕の周囲では、聞いたことがない単語であるし、本などでも他の作品で見たことはない。
では、京都・奈良・滋賀・和歌山あたりが舞台か?と思いきや、
この四県やその付近の最低賃金は650円よりもずっと上である。
(単にライターが関西出身で、「匂ってみる」を標準語だと思い込んでいる可能性は大いにあるのだが、それを言ってしまうとおしまいな気がする)
既に最後の2つが矛盾していて、「一体どこの『県』が舞台なんだよ!」というツッコミをしたくて仕方ないのですが、要はあまり考えないでノリで作った設定なんちゃうん? と思いました。
『ボディガードとお嬢様の恋愛は禁忌! ただし、家族の理解があれば別』という設定に関しても、
全てのルートでお嬢様の家族が理解を示してくれるので、あまり意味をなしていません。
もっともラブコメとして考えれば、単なる雰囲気作りのスパイスとして、こういう適当な設定もアリだと思います。
で、最初は「ラブコメ」(本作)で使う程度のテキトーな設定で良かったのが、
何故かライターの興が乗ってしまい、「次回に続く!」を繰り返した挙げ句三部作になってしまった。
結果、しょうもない設定を下敷きにシリアス重視の「罪深き終末論」(未プレイ)を上梓する羽目になり、
案の定コケた……というのは全て僕の妄想ではあります。
ありますが、この作品・シリーズにシリアスを期待するのは完全に間違いで、ぶっちゃけ海斗の過去やら、この世界の社会情勢などを真面目に描く力量は恐らくこのライターさんにはない。
一方コメディの腕はなかなかのものがあると思います。
一応僕は「罪深き終末論」まで買ってしまったのですが、正直「本作」をプレイして、
このシリーズは『コメディだけでいいな』と感じました。
次に個別ルートの感想を少し書いてみます。
★ツキルート 評価 C+
中盤までのコメディはとても楽しかったです。
ただ、シリアス部に入ってからはダメダメでした。
レイプ被害という重いテーマを描くにしては、作りが中途半端すぎます。
もう少しきちんと掘り下げて描くべきテーマだと思います、が、それをやると本作の明るいノリが保てないので
そもそも本作で選ぶべきテーマではなかったような気がするんですよね。
また、ツキをいじめていたメイドにしても何の制裁もなしではカタルシスもあったもんじゃありません。
★妙ルート 評価 B+
王道で先が読めるものの、綺麗なお話でした。
アホっ娘でウザかわいい妙、向上心がなく将来も毎日ダラダラ過ごそうと考えていた妙が、
生きる目的を見つける、ユウキとのやりとりも含め なかなか良かったのではないでしょうか。
共通ルートではイマイチ良さのわからなかった妙が、個別ルートに入ってから魅力を増したのも嬉しい誤算。
終わってみれば、唯一満足したルートでした。
……にしても、金持ちで母親が怖いからいいようなものの、なんか悪い男に騙されそうな性格してますね、妙って。
エッチする=付き合う、ではないと僕なんかは思うのですが。
「……本人は付き合ってるつもりだけど、男から見たら実はセフレ」なんてことになりそうでちょっと心配ですw
★麗佳ルート 評価 B-
メインヒロイン(ですよね?)にしては微妙なルート。
起承転結の「転」がなく、突然「承」から「結」に飛んだような、話のつなぎ目がうまくいっていない印象を受けました。
海斗がボディガードを辞めるシーンがあまりにも唐突すぎるなら、麗佳が海斗を好きになるのもいかにも唐突でした。
自らの父親がかつてたどった道を知り、別の道へと進むという、
あらすじ自体は決して悪くなかったと思います。
それだけに、もう少し丁寧に描いても良かったんじゃないかなぁと思います。
ラストも「次回へ続く」的なエンディングですしね……。
★萌ルート 評価 D
本作の他ルートは「ウザキャラがおらず、掛け合いが楽しく、日常シーンを笑いながら読める」というのがウリだったんですが、 このルートはその美点を全て覆してしまったという意味で、「やっちゃった」感があります。
ルートの評価というよりキャラの評価になってしまうんですが、
萌にしろ薫にしろジジイにしろ、このルートで出番の多いキャラは皆ウザい……。
自分の欲求最優先で、周囲の迷惑を考えない萌が行動を起こし、海斗がそれに巻き込まれ、
薫は立場上からか萌の肩を持ち、ジジイは海斗をいじめ……
読んでてウンザリ。
海斗ももう少し、反骨精神あるキャラだと思っていました。
理不尽な仕打ちを受けたら、ちゃんと反旗を翻せよ。
萌に説教の一つでもかませよ、それが凡百の(理想的な)ボディガードとは違う、海斗の魅力じゃなかったのかよと。
★薫ルート 評価 D
Dというか、ほとんど萌ルートと同じで最後がちょっと違うだけですし……。
典型的な「次回に続く!」エンド。
Hシーンすらありゃしない。まぁしょうがないかもしれないが。
ところで回想シーンで佐竹とバトルする際に、「髪の毛を掴んで殴る」シーンがありますが、
佐竹のどこに髪の毛があったんでしょうか。
他にも
「君はどうにも緊張感に欠けるな。それと、その張り詰めた気配はどうにかした方がいい」
というセリフがあって、どっちなんだよ!と。
雰囲気だけで台詞を書いて、そのあと推敲を忘れた~ということでしょうか……。
★彩ルート 評価C+
話自体は悪くないのですが、圧倒的に長さが足りていません。
彩と関係を深めるシーンが、「ゲームに付き合う」だけ。
文章を額面通りに受け取るならば、『お互い、少しずつ意識してちょっといい感じになってきたかな?』という
段階だと思います。
それが突然、彩のプリンシパルの座を賭けて、尊と勝負することになり、勝つとそこで尻切れトンボのエンディング。
もう少し彩と仲良くなって、彼女との絆を確かに紡いでからならあの展開もわかりますが、
まだ「ちょっといい感じ」程度の相手を得るために、尊と闘う必要があるのかな?と思いました。
これは、尊と闘うのがダメと言いたいのではなく、もっと恋愛描写に力を割け、ということです。
結局、『あの一夜』を除いて、恋人らしいことは何一つしてないですよね。
それがこの二人の関係の薄さ(というか、恋愛描写の薄さ)を表していると思います。
【最後に】
ラブコメとしてはまずまず満足。
だったのですが、萌ルートが楽しめなかったので、大満足とは言えません。
急展開する物語の唐突さはいかんともしがたく、「手軽に笑えて、萌える」作品以上のものではありませんでした。
ついでに言うなら、物語同様エロシーンも尺が足りませんね。せっかく絵は可愛いのに、これじゃ抜けません。